JPS592062Y2 - エレベ−タ用釣合おもり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は要部にコンクリート等が充填されたエレベー
タ用釣合おもりに関するものである。

まず第１、第２図によって従来の釣合おもりを説明する
。

図中、１はつり合おもりで、上枠１ａ、吊枠１ｂ、下枠
１Ｃからなる枠組と、吊枠１ｂ、下枠１Ｃを覆った側枠
１ｄで構成された箱状部１ｅと、これに充填されたコン
クリート等の充填材２を備え、その上部に重量調整用サ
ブウェイト３が配置され、巻上ロープ４にて懸垂され、
ガイドシュー５でガイドレール６にて案内され昇降路内
を昇降する。

すなわち、釣合おもり１は昇降路内へ、上梓１ａ、箱状
部１ｅ等の枠組を搬入した上で、箱状部１ｅに充填材２
を充填して据付ける。

その場合、側枠１ｄが充填材２による加圧のため広がる
ことの防止及び側枠１ｄの広がりにより充填材２の重量
が所定値に対して変動することの防止のために、側枠１
ｄは厚鋼板が使用されていた。

しかし、釣合おもり１の枠組が一体化されたものであっ
て昇降路内への搬入が人力による場合には、側枠１ｄが
厚鋼板であるために、枠組全体の重量が大きく昇降路内
への搬入が困難であって据付費がかさむ欠点があった。

この考案は上記の欠点を解消するもので、枠組が軽量で
あってしかも充填材の充填による不具合が生じないエレ
ベータ用釣合おもりを提供しようとするものである。

以下第３、第４図によってこの考案の一実施例を説明す
る。

図中、第１、第２図と同符号は同一部分を示し、７は側
枠１ｄそれぞれを一定距離をおいて結合すべく、一端が
頭部７ａ、他端が段付部７ｂ及びネジ部７Ｃをもつ連結
棒、８は連結棒７と側枠１ｄとを固定するナツトである
。

すなわち、連結棒７をナツト８によって側枠１ｄに固定
することによって、側枠１ｄは頭部７ａと段付部７ｂに
より一定距離が保持でき、充填材２を箱状部１Ｃ内に充
填してもその加圧力を連結棒７で受けるので、側枠１ｄ
が広がることが防止される。

従って、側枠１ｄの広がりによる充填材２の重量が所定
値に対して変化することを防止でき、また側枠１ｄの薄
鋼板化により枠組を軽量化でき据付時での昇降路内搬入
作業が容易となる。

第５図はこの考案の他の実施例を示すもので図中、第４
図と同符号は相当部分を示し、７は連結棒で、一方の側
枠１ｄに挿通されてこれに頭部７ａが係合し、段付部７
ｂが他方の側枠１ｄの内面に当接し、これに先端７ｄが
挿通されて溶接されている。

したがって詳細な説明を省略するが、この実施例におい
ても第３、第４図の実施例と同様効果が得られる。

なお、この実施例においては連結棒７を側枠１ｄに溶接
したので、これの側枠１ｄからの突出量が少なくてすみ
、釣合おもり１の奥行を縮小することができる。

また、図示しないが連結棒７の代わりに鋼線等により側
枠１ｄ相互間を連結しても、上記同様効果が得られるこ
とは明白で゛ある。

以上説明したようにこの考案は、巻上ロープに吊持され
た口字状の枠組の両面に板材からなる側枠を互いに対面
させて装着して充填材が充填される箱状部を形威し、側
枠を互いに対向した２面を互いに連結する連結棒を設け
たので、充填材を箱状部に充填するとき側枠の広がりを
防止でき、また側枠の薄鋼板化が可能となって釣合おも
りの枠組が軽量化でき、昇降路内への搬入が容易となり
据付省力化が可能なエレベータ用釣合おもりを実現する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータ用釣合おもりを示す正面図、
第２図は第１図の■■−■１線断面図、第３図はこの考
案によるエレベータ用釣合おもりの一実施例を示す第１
図相当図、第４図は第３図のＩＶＩＶ線断面図、第５図
はこの考案によるエレベータ用釣合おもりの他の実施例
を示す第４図相当図である。 １・・・・・・釣合おもり、１ｄ・・・・・・側枠、１
ｅ・・・・・・箱状部、２・・・・・・充填材、７・・
・・・・連結棒。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口字状に組立てられて奏上ロープに吊持された枠組と、
   板体からなり上記枠組に装着され上記枠組の前面及び後
   面を覆って互いに対面し箱状部を形成した側枠と、上記
   箱状部に充填された充填材と、上記側枠を互いに連結し
   上記側枠面の中央部寄りに配置された連結棒とを備えた
   エレベータ用釣合おもり。