JPS5920338A - 樹脂の透明性向上剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は結晶性樹脂の透明性を向上させる改質剤に関す
るものである。現在、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の結晶性樹脂は、その物理的および化学的強度がすぐれ
ているため、雑貨容器、包装材料、工業用部品等に大量
に使用されている。

しかしながら、結晶性樹脂は透明性が劣るという欠点を
有している。これらの透明性を改良するために、従来か
らいくつかの試みがなされたが、いずれもその実用性に
おいて満足いく性能ではなかった。

本発明はかかる現状に鑑み、鋭意研究の結果、完成され
たもので、二塩基酸のモノステロールエステルからなる
結晶性樹脂の改質剤である。

二塩基酸のモノステロールエステルとは、二塩基酸の一
端のカルボキシル基とステロールの水酸基をエステル化
して得られる物質である。ここで言う二塩基酸とはコハ
ク酸、アジピン酸等の二塩基酸でアリ、ステロールとは
コレステロール、フィトステロール等である。エステル
化法としては、これらの二塩基酸または二塩基酸無水物
とステロールとを、無触媒あるいは通常のエステル化触
媒の存在下で、加熱し合成する公知の方法が採用できる
。

本発明の改質剤は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
結晶性樹脂１００重量部に対して０．０５〜５重鼠部添
加、混合し、成形することにより、透明性において無添
加のものと顕著な差を認める成形物を得ることができる
。ここで行なう樹脂と改質剤の混合および成形は、一般
に行なわれている方法を用いることができる。−例とし
ては、プレンダーを用いて樹脂と改質剤を混合したのち
、射出成形をする方法がある。

本発明の改質剤は、以上の構成から々るものであり、こ
れによれば、従来困難であった結晶性樹脂の透明性の向
上を効果的に達成することができ、極めて有用である。

次に実施例を示す。

実施例１ 高密度ポリエチレン１　ｋｇに対しコハク酸とコレステ
ロールとのエステルであるモノコレステリルサクシナー
ト５ｖをプレングーによって混合し、射出成形機を用い
厚さ２ｕのシートに成形した。

このシートの曇価をヘノズメーター（東洋理化工業族）
により測定した結果を表１に示す（以下、曇価はいずれ
もヘソズメーターにより測定）。

実施例２ ポリプロピレン１ｋｇに対しモノコレステリルサ成形し
た。曇価の測定結果を表−１に示す。

実施例３ ポリプロピレン１　ｋｇに対しアジピン酸とプレスチロ
ールとのエステルであるモノコレステリルアジベー）　
０．５　ｆ、５ｖおよび５０ｆを、それぞれ実施例１と
同様に混合し、厚さ２關のシートに成形した。曇価の測
定結果を表１に示す。

実施例４ ポリプロピレン１　ｋｐに対しコハク酸とフィトステロ
ールとのエステルであるモノフィトステリルサクシナー
ト０５２．５２および５０２を、それぞれ実施例１と同
様に混合し、厚さ２■のシートに成形した。曇価の測定
結果を表１に示す。

表１　結晶性樹脂の曇価 表１に示すように、本発明の改質剤を添加した試験片は
無添加のものと比べて明らかに曇価が低く、透明性の向
上が認められた。

特奸出願人　　日清製油株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　二塩基酸のモノステロールエステルからなる、結
   晶性樹脂の改質剤。