JPS59202228A - 防眩性成形品およびその製造方法 - Google Patents

防眩性成形品およびその製造方法

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JPS59202228A
JPS59202228A JP58075900A JP7590083A JPS59202228A JP S59202228 A JPS59202228 A JP S59202228A JP 58075900 A JP58075900 A JP 58075900A JP 7590083 A JP7590083 A JP 7590083A JP S59202228 A JPS59202228 A JP S59202228A
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molded product
glare
molded
thin film
roughened
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JP58075900A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Maseda
間瀬田 邦弘
Akira Sakaoka
坂岡 章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEIKI JUSHI KOGYO KK
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
MEIKI JUSHI KOGYO KK
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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Publication date
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防眩性成形品およびその製造方法に関するも
のである。更に詳しくは、熱可塑性樹脂よりなり、少々
くとも一部分が透明な成形品であって、この成形品は防
眩性が優れ、かつ、耐擦傷性、耐溶剤性にも優れた表面
を有する成形品、およびこのような成形品の製造方法に
関するものである。
熱可塑性樹脂材料は、成形品に加工し易い、樹脂のが類
によっては透明性、耐衝弾性が優れている、成形品はQ
量である等の長所があるため、これら長所を生かして、
多方面に広く使用されている。しかし、成形品表面は光
線を反射して徒ぶしい、硬度不充分で傷がつきやすい、
−1だ、溶剤や油との接触で膨潤、溶解をおこしやすい
などの欠点があり、実用上の障害になっている。
例えば、透明な熱可塑性樹脂材料、製の車輌用メーター
カバーは、多くの場合表面が平滑であるため、光線が表
面で反射され肉眼には1ぶしく、メーターカバー内側の
メーターを読みとれ々いことがある。捷た、車輛用メー
ターカバー(弓1、その表面に、油で汚れた布、作業手
袋等のほか、各棟工具類が載置されることがある。上の
ような使用態様におかれる車輛用メーターカバーは、メ
ーターをカバーする部分は透明であること、成形品表面
全体が防眩性、耐擦傷性、耐溶剤11.に曖れている必
要がある。
従来、熱可塑性樹脂製成形品の防眩性を改良する方法と
しては、 け)成形品の表面を粗面化する方法。
(ロ)平滑な成形品の表面に、微粉末を配合した薄膜を
形成する方法。
等が提案されていた。
しかしながら、上記(イ)の方法は、成形品の透明性が
犠牲に々るばかシでなく、成形品表面の耐擦傷性、耐溶
剤性を改良することができない、という欠点がある。上
記(ロ)の方法は、薄膜を形成する材料を選択すれば、
成形品表面の耐擦1傷件、耐溶剤性を改良することはで
きるが、防眩性を改良するには微粉末の配合号を多くし
なければならず、成形品の透明性が犠牲になるという欠
点がある。
本発明者は、かかる状況にあって、熱可塑性樹脂材料よ
りなり、少なくとも一部分が透明である成形品にあって
、防眩性に優れ(光線が当っても好ましく乱反射し、捷
ぶしくないこと)、かつ、耐擦4L耐溶剤性に優れた表
面を有する成形品、およびこの成形品の製造方法を提供
することを目的として、鋭意検討した結果、本究明を完
成するに至ったものである。
しかして本発明の要旨とするところは、熱可塑1〈1、
樹脂製の防眩性成形品において、この成形品表向の少な
くとも一部分は、JIS B 060/にa−拠して1
illl定した十点平均粗さがSO〜SOOミクロン(
基檗長さ2左mm )の範囲の粗さに粗面化されてなり
、かつ、この粗面化された表面に、平均叩さ、20ミク
ロン以下の硬化させたオルカノボリンロギサン系樹脂の
湖膜が形成されてなることを特徴とする防眩性成形品に
存する(第一発明)。更に本発明の要旨とするところ幻
、熱射特性樹脂より防眩性成形品を製造するにあたり、
まず、成形品表面の少なくとも一部分が、JIS B 
OAO/に準拠して測定した十点平均メ1」さが汐0〜
500ミクロン(基準長さ2 !imm )の範囲の粗
さに粗面化されてなる成形品を調j、jIljし、つい
で、この成形品の表面に付着する油脂外を洗浄除去し、
続いて、成形品の粗面化された表面に、有機トリアルコ
キシンランの加水分解物、硬化剤を含む混合物を塗布し
、加熱硬化させてオルガノポリシロキサン系樹脂の薄膜
を形成することを特徴とする、防眩性成形品の製造方法
に存する(第二発明)。
本発明において熱可塑・住樹脂とは、通常熱可塑性樹脂
と称されているものをいう。具体的には、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、一般用ポリスチレン、ゴム強
化ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体
、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン三元共重合
体(ABS樹脂)、ポリアクリル酸エステル、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリアセタール、Φ・・6・eO,
ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボイ・−ト、ポリ
エステル類、ポリアミド類、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等があげられる。これら例示は
、本発明を制限するものではない。
本発明において成形品とは、二輪車、三輪車、四輪車、
ブルドーザ−、フォークリフト等の車輛のメーターカバ
ー、航空機、船舶等のメーターカバー、ステレオ、テー
プレコーダー、レコードダレイヤー等の銘板、定規等を
いうが、これら例示されたものに限定されるものではな
い。
本発明に係る成形品は、全体が透明材料よりなるものや
、第1図に平面略図として示したように、少なくとも一
部分に透明部分を有する成形品等をいう。
本発明に係る成形品は、前記熱可塑性樹脂材料を原石と
し、射出成形法、圧縮成形法、押出成形法、注型成形法
等によって製造することができる。
本発明に係る成形品は、成形φ品の表面の防眩1′1:
を発揮させたい個所を粗面化する。粗面化する個所d、
成形品の形状、用途に応じて、適宜選ぶことができる。
例えば、平板状成形品の場合は一方の表面、八面体状成
形品の場合は四つの面、というように選ぶことができる
成形品の表面を粗面化するに(d、(I)表面の平滑な
成形品をまず製造し、粗面化したい個所をサンドブラス
ト法、グリッドブラスト法等で粗面化する方法。(ii
) rM形品製造用型の所望の面を、グリッドプラスト
法、ショットピーニング法、ローレット加工法等により
あらがじめ粗面化しておき、この金型を使って成形品を
製造する方法。の二つの方法が挙げられる。
成形品を押出成形法で製造する場合には、上記(1)の
方法を採用するのがよく、成形品を射出成形法、圧縮成
形法または注入成形法等で製造する場合には、上記(1
)の方法、(11)の方法のいずれの方法を採用しても
よい。同一成形品を多量製造する場合には、所望の面を
粗面化した金型を用い、射出成形法によって製造するの
が好寸しい。
なお、射出成形法によるときは、インサート成形技法、
その他特殊な技法を組み合せて、金属製ボルトを一体と
した成形品、一部分が透明で残シは不透明な成形品等を
製造することも、できる。
成形品表面を粗面化する程度は、成形品の形状、月1途
等によって種々選ぶことがでさる。不発1y1者らの実
験によれば、粗さが余り細かすぎる場合CF、防眩性が
充分に発揮され々いので好捷しく斤く、粗さが余り粗す
ぎる場合は、成形品の透明111か′馬くなり好ましく
ない。好捷しい範囲は、成形品の表面粗さがJ工SBO
乙0/にことが判った。
本発明に係る防眩性成形品を製造するには、上記方法で
製造した成形品の粗面化された表面に、硬化さ第1たオ
ルガノポリシロキサン系樹脂の薄膜を形成する。この際
、ただちに上記薄膜を形成すると、均一な薄膜となし得
ないという問題がおこる6、このため、粗面化された成
形品表面を洗浄し、油脂分を除去する、洗浄操作を行な
う必−・波がある。
成形品につき洗浄操作を行なう前に、アニーリング操作
を行うこともできる。この成形品のアニーリングは、成
形品の内部に残存する成形歪を緩和することを目的とす
るものである。このアニーリングを行なうと、成形品を
実際に使用している際に、成形品にクラックが発生した
り、成形品が変形したり、破損したりするのを防止する
ことができる。
成形品のアニーリングを行なう条件は、60〜720C
の範囲内で行なうのがよい。アニーリング温度が余り低
すぎると、アニーリングの時間が長くなりすぎたり、時
間を長くしてもアニーリングの効果が発揮されないので
、好ましくない。逆に、アニーリング温度が余り高すぎ
ると、成形品の変形がおこることもあるので、好ましく
ない。アニーリングする温度、時間は、合成樹脂材料の
種類、成形品の形状、成形条件等を勘案して、種々選ぶ
ことができる。
成形品について行なう洗浄操作は、成形品表面に付着す
る油脂分を洗浄除去し、粗面化された成形品表面にオル
ガノポリシロキサン系樹脂製の被膜を形成するための溶
液を、はぼ均一に付着させることを目的とするものであ
る。
成形品について行なう洗浄操作は、水に親油性界面活性
剤を溶解した洗浄液を用いて洗浄するのが好オしいが、
このほか100C以上の水蒸気、成形品に悪影響を与え
ない有機溶媒またはその蒸気を用いることもできる。こ
れら洗浄液を容器に入れ、超音波洗浄機で小さな気泡を
発生させ、成形品をこの洗浄液の中に浸漬し、気泡を成
形品表面に当てたシ、高温の蒸気を成形品表向に当てて
、洗浄するのがよい。洗浄際作は、必要があれば一回だ
けではなく、二回、三回と、繰返し行なうのが好ましい
上記洗浄操作終了後の成形品は、その表面に洗浄液が残
らないように乾燥する。乾燥は、恒温恒湿室内に放置し
た自然乾燥、減圧乾燥室内((入れての強制乾燥等によ
ることができる。
本発明に係る防眩性成形品を製造するには、上記方法で
洗浄操作を終了した成形品の粗面化された面に、有機ト
リアルコキシシランの加水分解物、硬化剤を含む混合物
を塗布し、加熱硬化させて、ポリオルガノシロキサン系
樹脂の薄膜を形成する。
本発明において、ポリオルガノシロキサン系樹脂とは、
次の一般式(1)、す々わちR5i(OR’)3   
 ・・・・・・・・・・・・(1)〔(1)式において
、Rは炭素数/〜qのアルキル基もしくはアルケニル基
、またはフェニル基であり、R′は炭素数/〜Sのアル
キル基である。〕で表わされるアルキルトリアルコキシ
シラン、アルケニルトリアルコキシシランおよびフェニ
ルトリアルコキシシランよりなる群から選ばれた少なく
とも7種の有機トリアルコキンシランの加水分解物と、
硬化剤、場合によっては他の成分も加えて、硬化させた
樹脂をいう。
有機トリアルコキシシランの具体例としては、例えばメ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
メチルトリブトキシシラン、エテルトリメトキシシラン
、エテルトリエトキンシラン、ブチルトリメトキシシラ
ン等の炭素数/〜ケの低級アルキルトリ低級アルコキシ
シラン;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
ンシラン、アリルトリメトキシシラン等のアルケニルト
リ低級アルコキシシラン;またはフェニルトリメトキシ
シラン、フェニルトリエトキシ7ラン等のフェニルトリ
低級アルコキンシラン等を挙げるととができる。
捷/ζ、これらの有機トリアルコキシシランに対してダ
、θモル係より低い割合でジメチルメトキシンラン、ジ
フェニルエトキシシラン等ノ有機ジアルコキシシランt
iはテトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン等の
ケイ酸エステル合・、混合使用することもできる。
上5己イJ榎トリアルコキシシランは、加水分解して用
いられる。有機トリアルコキシシランの加水分子;イげ
、通常有機トリアルコキシシランを、その700重量部
あたり!iO重量部以上の炭素数7〜ケのアルコール中
で、酸触媒の存在下に、20〜gO’Qの温度で、約O
,S〜/汀当量の水を加えて行なわれる。このような加
水分解方法によれば、得られた加水分解生成物は、有機
トリアルコキシシランの単なる加水分解物の他に、これ
らが幾分縮合した初期縮合物をも、含んでいることが知
られている。もちろん、本発明では、これら初期縮合物
を含んでいる加水分解物を用いることができる。
上記有機トリアルコキシシランの加水分解物を硬化させ
るのに、硬化剤(触媒)を用いる。
硬化剤の具体例としては、アルミン酸、ナフテン酸、オ
クチル酸、アルミン酸等の金属塩があげられ、アルミン
酸リチウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウ
ム、ナフテン酸鉄、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸ニ
ッケル、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸鉄、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、ナフテン酸カリウム
、ナフテン酸ナトリウム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸
コバルト、アルミン酸リチウム、アルミン酸ナトリウム
、アルミン酸カリウム等があげられる。
上記硬化剤の好適な使用割合は、有・:幾トリアルコキ
77ランの加水分解物10θ重量部に対し、0.07〜
70重量部の範囲である。この下限より少ない揚台には
、硬化剤を用いたことによる効果がりtiんと期侍でき
ず、上限より多いときは、これ以−ト加えても硬度は増
大しないばかりでなく、薄膜形成用液の粘度が上昇し、
寿命がり、りかくなったり、形成した薄膜が失透したシ
するので、〃イましく々い3゜ 上記有機トリアルコキシシランの加水分解物、硬化剤と
の混合物に、場合によっては少量の他の成分を加えるこ
とができる。この他の成分と(7てd、ヘギサメテロー
ルメラミン、ペンタメチロールメラミン、テトラメチロ
ールメラミン等のエーテル化メラミン;ビニルトリニド
キシンラン、メタクリロキシグロピルトリエトキシ7ラ
ン、ビニルトリメトキシシラン等の有機ケい素化合物等
の重合体等があげられる。
成形品の粗面化された表面に、薄膜形成用組成物を塗布
するにd、有機トリアルコキシシランの加水分解物、硬
化剤を含む混合物を、溶剤に溶解して溶液として使用す
るのが好ましい。
使用しうる溶剤としては、上記有機トリアルコキシンラ
ンの加水分解物、硬化剤、配合された他の成分を溶解す
るものであって、成形品に対して著しい害を与えない溶
剤を選ぶのがよい1、これらの具体例としては、エタノ
ール、プロパツール、ブタノール等の低級アルコール類
の単独もしくはこれらの混合物があげられる。更に、酢
酸のような有機酸系溶剤、メチレンクロライドのような
塩素系溶剤、アセトン、メチルインプロピルケトン、メ
チルエチルケトンのよりなケトン系溶剤、酢酸エチルエ
ステル、酢酸ブチルエステルのようなエステル系溶剤、
トルエン、キシレンのような芳香族系溶剤、ジオキサン
のようなエーテル系溶剤をあげることができ、これらは
単独でまたは二種類以上を組み合せて使用することがで
きる。
薄膜形成用組成物を溶解した溶液は、固形物の濃度を5
〜50重量%とするのが好ましい。
成形品の粗面化された表面に、上記溶液を塗布するに1
d、この溶液中に成形品を浸漬するが、まだ(廿この、
6液をはけ塗シ、スプレー法、フローコート法で塗イ1
)する方法を採用できる。塗布したのち、加熱すること
によって薄j1ψ形成用組成物の架!喬反応を1fr行
させる。
架橋反応(ri、goC以−ヒの温度で7分間以上、好
ましくに↓gOC−200Cの温度範囲でa分〜20時
間の範囲で遂行することができる。
このようにして形成する硬化させたオルガノポリシロキ
サン系樹脂の薄膜は、その平均厚さを20ミクロン以下
、好ましくは9〜3ミクロンとするのがよい。これは、
薄膜が余シ薄すぎるときは、成形品表面の耐擦混性、耐
溶剤性を向−Jニさせることかできないので好ましくな
く、余り厚すき′るときり−J、成形品の防眩性が低下
するのて々j′ましくない。
>’、’/’ IiC?の厚さを上の範囲にするには、
ン:)にj摸形成)月絹成′吻4−・溶解した溶液の濃
度、塗布方法、塗−(+i l用L9.四に」ニリ調f
iijすることができる5、なお、成形品の表面に形成
する薄膜の平均厚さは、成形品の表面積、表面に塗布し
た溶液の固形分の量から、計算によって求めた値を意味
する。
このようにして得られる硬化されたオルガノポリシロキ
サン系樹脂の薄膜が形成された成形品は、次のよう々特
別に顕著な効果を奏し、その工業的利用価値は極めて犬
である。
(1)本発明に系る防眩性成形品は、表面に光線が当っ
ても粗面化された面で好ましく乱反射され、肉眼にまぶ
しく々ることはなく、優れた防眩性を発揮する。
(2)  本発明に係る防眩性成形品は、成形品表面を
単に粗面化させただけの成形品に較べて、格段に優れた
透明性を有する。
(3)本発明に係る防眩性成形品の薄膜の形成された表
面は、爪で強く擦っても、傷はつきにくく、耐擦傷性に
優れている。
(4)本発明に係る防眩性成形品の薄、嘆の形成された
表面は、薄膜の形成されていない成形品表面を失透させ
るような溶剤を接触させても、失透したり、変質したり
することが々い。
以下、本発明に係る防眩性成形品の製造方法およびその
効果について、実4例、比較例によって説明するが、本
発明は、その要旨を越えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
実施例/ 〈表面の粗面化された成形品の製造〉 第1図に平面略図として示した、車輛用メーターカバ=
を成形した。図において、/、λはそ汎それ透明利1よ
りなる部分(透明部分)、3(d不透明拐料よりなる部
分(不透明部分)、ゲ、3−はそれぞれ透明部分と不透
明部分との揚合部である。成形品の全長は1.27m、
透明部分の厚さ、2 mm、不透明部分の厚さ3 mr
n、接合部はL字jζ;Jの段とし、透明部分との接合
面積を大きくしている。
上記成形品のうち、透明部分を、A S樹脂により、あ
らかじめ射出成形法(キャビティの一力の表面側U:、
 J工S B 060./に準拠して測定した十点平均
粗さ100ミクロン(基準長さ23 +i11+1 )
の粗さに粗面化した金型を使用した。)によって成形し
た。
この透明部分を、他の射出成形金型にインサートシ、黒
色に着色したABS樹脂により、成形した。この際金型
として、キャヒ゛ティの一方の表面側がJ工S B O
AO/に照臭して測定した十点平均粗さ700ミクロン
(基準長さ、2.5− mm )の粗さに粗面化された
ものを用い、透明部分の粗面化された面を、この金ノエ
リの粗面化された面において、インサートした。
得られた成形品(d、一方の表面全面に、金型の凹凸が
転写されたものである。
上の方法で得られた成形品を、gocに温度調節したオ
ーブンに入れ、20分間放置し、アニーリングした。
ついで、この成形品を親油性界面活性剤を溶解した洗浄
液に6虻漬し、超音波洗浄機によって、洗浄操作を行な
い、温度Ωθ上3C1相対湿度SO係とした恒温−室に
放置して、乾燥した。
〈薄膜の形成〉 エタノール、2SO重量部に対して、メチルトリエトキ
7シラン200重量部、0.02規定塩酸70重量部を
加え、30±5Cの温度で60分間檀抑を行ない、加水
分解縮合物原液を得た。
この原液を、n−ブタノールで稀釈することによって、
固形分濃度を30qbに調節した。
上の液に、この液の固形分100香号部に対して’ 5
FT+、 缶部のナフテン酸ナトリウムと、70重量部
の氷酢酸を加えて、薄膜形成用の溶液をイ()だ。
前記成形品の粗面化された表面に、上記溶液(〔゛スプ
レィ法で塗布し、直ちにqoCでλ時間IJt1熱し、
架橋反応をおこさせ、硬化した薄膜を形成し/こ。硬化
し/ζ薄膜の平均厚さは、約4ミクロンであった。
第2図に、第1図の11−1部分における部分拡大縦断
面図を示した。図において、6は透明A」Flよりなる
部分、7は硬化した薄膜である。
〈諸性質〉 上のようにして得られた成形品の透明部分につき、平行
光線透過率を測定した(スガ試験機(掬製、HGM−Ω
型を使用)。結果を、第1表に示す。
この成形品の裏側に、表面から/ Cm離して白紙に印
刷したグ号の活字が読めるか否か、肉眼で判定した。結
果を第1表に示す。
また、粗面化された表面にあらゆる角度から光線を当て
て、肉眼にまぶしさを感するか否か、肉眼で判定した。
結果を第1表に示す。
更に、薄膜表面上に、メチレンクロライド、メチルエチ
ルケトン、酢酸エチルエステル、キシレン、ジオキサン
を大粒の滴としておき、30分間放置したのち、ふきと
って外観、変化を肉眼で観察した。いずれの場合も、外
観異常は全く認められなかった。
更にまた、薄膜表面を爪で強く擦っても、渦はつかなか
った。
比較例/ 実施例/で成形したと同じ形状の成形品を、ギャビデイ
表面の平滑な金型で成形した。
得られ/こ成形品について、実施例/におけると同様に
して、平行光線透過率、活字のよみ取り、まぶしさを感
するか否かの試験を行なった。
結果を第1表に示す。
比較例2 実施例/で成形したと同じ形状の成形品で、硬化1〜だ
薄膜を形成し々いものについて、実施例/におけると同
様にして、平行光線透過率、活字のよみ取り、まぶしさ
を感するか否かの試験を行なった。結果を第1表に示す
更に、成形品の粗面化された面に、メチレンクロライド
、メチルエチルケトン、酢酸エチルエステル、キンレン
、ジオキサンを大粒の滴トしておき、30分間放置した
のち、ふきとって外(規変化を肉眼で観察した。
成形品表面には、全ての溶媒の跡が残り、外脱変化が認
められた。
第7表 鎮/表より、次のことが明らかである。
■ 本発明に係る成形品は、透明性((優れている。
■ 本発明に係る成形品は、成形品表面で光線が好まし
く乱反射し、肉眼にまぶしさを与えない。
【図面の簡単な説明】
纂/図は、本発明に係る防眩性成形品の一例の平面略図
、第2図は第1図のII −11部分における部分法太
棒断面図である。 図において、/、u、4はそれぞれ透明材料よりなる°
<1S分、3 Jd不透明材料よりなる部分、夕、Sは
それぞれ透明材料よりなる部分と不透明(3刺よりなる
部分の接合部、7は硬化した薄膜である3゜ 出 願 人   三菱モンサント化成株式会社(ほか7
名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11熱可塑性樹脂製の防眩性成形品において、この成
    形品表面の少々くとも一部分は、J工5BO1,θ/に
    準拠して測定した十点平均粗さが50〜500ミクロン
    (基準長さ、2s mm )の範囲の粗さに粗面化され
    てなり、かつ、この粗面化された表面に、平均厚さXO
    ミクロン以下の硬化させたオルガノポリシロキサン系樹
    脂の薄膜が形成されてなることを特徴とする防眩性成形
    品。 (2)  成形品が車輌用メーターカバーであることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の防眩性成形
    品。 (3)熱可塑性樹脂より防眩性成形品を製造するにあた
    り、まず、成形品表面の少なくとも一部分が、JIS 
    Bθ乙0/ に準拠して測定した十点平均粗さが50〜
    500ミクロン(基準長さ、2夕咽)の範囲の杯さに粗
    面化されて々る成形品を調製し、ついで、この成形品の
    表面に付着する油脂分を洗浄除去し、続いて、成形品の
    粗面化された表面に、有機トリアルコキシシランの加水
    分解物、硬化剤を含む混合物を塗布し、加熱硬化させて
    オルガノポリシロキサン系樹脂の薄膜を形成することを
    特命とする、防眩性成形品の製造方法。 (4)成形品の表面に付着する油脂分を洗浄する操作直
    前に、成形品をアニーリングすることを特徴とする特許
    請求の範囲第(3)項記載の防眩性°成形品の製造方法
JP58075900A 1983-04-28 1983-04-28 防眩性成形品およびその製造方法 Pending JPS59202228A (ja)

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