JPS59199842A - 織機の経糸送り出し駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は織機の経糸送り出し駆動装置に関するものであ
る。

従来技術 一般に、織機の経糸送り出し駆動装置として、クランク
機構の往復揺動運動をヤーンビームに間欠回転運動とし
て伝達するようにしたものがあり、この駆動装置として
従来第１図に示すようなものが使用されている。この経
糸送り出し駆動装置について説明ザると、クランク軸１
上には偏心カム２が嵌合固定され、該偏心カム２の外周
にはカムフォロア３が相対回転可能に嵌合支持されてお
り、このカムフォロア３の外周には連節ロッド４が半径
方向に固着されている。又、ヤーンビーム（図示路）を
回転させるための駆動軸５上にはラチェットホイール６
が嵌合固定され、同じくこの駆動軸５上には被動アーム
７が相対回転可能に支承され、その先端が前記連節ロッ
ド４の先端部に対し連節ビン８により連節されている。

さらに、前記被動アーム７の一側にはラチェットホイー
ル６と対応してキャッチ９がビン１０により回動可能に
支持され、該キャッチ９はバネ１１によってラチェット
ホイール６側に押圧付勢されている。そして、クランク
軸１が織成動作に同期して第１図の実線で示す矢印方向
へ回転されると、クランク軸１の１回転ごとに連節ロッ
ド４が一往復動してキャラ〉鳴によりラチェットホイー
ル６が１ビッヂ分回転され、駆動軸５を介してヤーンビ
ームが回動されるようになっていた。

ところが、上記従来の経糸送り出し駆動装置は次のよう
な欠陥があった。すなわち、綾、珠子織等で緯糸切れし
たとき、緯糸の口出しを行なうのに織成動作を逆にして
行なうのが便利なことが多いが、このとき前記クランク
軸１が第１図に破線で示す矢印方向に回転され、この場
合にも連節ロッド４が揺動されてヤーンビームが正回転
され、経糸の送り出しが行なわれるため経糸張力が低下
する。又、次の織成動作に移る前に種々の方式により経
糸張力をクランク軸１が逆転される以前の状態に戻して
やる必要があり、もしこれを怠ると織物に止め段が発生
し織物品質の低下を招来することになる。

発明の目的 本考案は綾、珠子織等で緯糸切れが発生したとき、緯糸
の口出しを行なうのに織成動作を逆にした場合にはヤー
ンビームの正回転を閉止して経糸の送り出しをなくし、
ひいては織物の止め段を防止することができる織機の経
糸送り出し駆動装置を提供することにある。

発明の構成 本発明はクランク軸上にクランクレバーを遊転可能に支
承し、前記クランク軸とクランクレバーある。

実施例 以下、本発明を具体化した一実施例を第２図及び第３図
に基いて説明する。この実施例においては第１図で説明
した従来の経糸送り出し駆動装置と同様の機能を有する
部材については同一の符号　　　′）を付ｑてその説明
を省略し、異なる構成のみについて述べることにする。

前記クランク軸１上には歯付カラー１２が嵌合され、セ
ットボルト１３によりクランク軸１に固定されている。

該歯付カラー１２の外周にはクランクレバーとしての偏
心カム２が相対回転可能に遊嵌支承され、この偏心カム
２は前記歯付カラー１２の鍔部１２ａと該カラー１２に
嵌合したサークリップ１４とによって位置規制されてい
る。又、前記偏心カム２の一側にはキャッチ１５が支持
ビン１６により回動可能に支承され、該キャッチ１５の
刃先１５ａが前記歯付カラーの外周一部に形成した凹状
の歯部１２ｂに係止されるようにしている。前記キャッ
チ１５の基端部に設け１ｃ係止突起１５ｂと偏心カム２
の側面に突設した係止ビン１７との間には引張バネ１８
が掛装され、キャッチ１５を歯付カラー１２の外周面に
向って押圧付勢するようにしている。

次に、前記のように構成した経糸送り出し駆動装置につ
いてその作用を説明する。

織機が連続運転中あるいは手動操作により正回転されて
いるときには、クランク軸１が第２図の実線で示す矢印
方向に回転され、このときクランク軸１に固着した歯付
カラー１２も同方向へ回転され、歯部１２ｂと噛合って
いるキャッチ１５及び支持ビン１６を介して偏心カム２
も同方向へ回転され、この結果カムフォロア３を介して
連節ロッド４が往復揺動され、経糸の送り出しが行なわ
れる。

一方、緯糸切れが生じて緯糸の口出しを行なうためクラ
ンク軸１が逆回転されたときには、クランク軸１は第２
図の破線で示す矢印方向へ回転し、このときクランク軸
１に固定されている歯付カラー１２も同方向へ回転され
るが、カラー１２の歯部１２ｂとキャッチ１５の刃先１
５ａが噛合うことがないので、偏心カム２は回動せず、
これに連なる連節ロッド４も往復運動を起こさず、経糸
の送り出し動作は行なわれない。

緯糸の口出し作業が終了し、織機を正回転させたとき、
歯付カラー１２はクランク軸１に固定されているので、
経糸の送り出しタイミングは変化せず、又、送り出し装
置の被駆動側は一切変動していないため、運転直後の口
出し吊にも変化を来すことはない。この結果、経糸張力
を逆回転以前の状態にするために特別の操作、装置を必
要としないばかりか、織物に止め段ができるの・を防止
することができる。

なお、本発明は次のような実施例で具体化することもで
きる。

（１）偏心カム２の一部に制動リング（図示路）を設け
、クランク軸１を固定側として偏心カム２の制動を行な
うための制動手段（図示路）を設け、偏心カム２が慣性
によりクランク軸１より先行するのを防止するようにす
ること。

（２）連節ロッド４の基端部に対しカムフォロア（図示
路）を回転可能に支持し、該カムフォロアを偏心カム２
の外周面に転勤接触させ、連節ロッド４をバネにより偏
心カム２の外周面に抑圧付勢すること。

発明の効果 以上詳述したように、本発明はクランク軸上にクランク
レバーを遊転可能に支承し、前記クランク軸とクランク
レバーとの間に対し、１箇所のみで動力を伝達し得るワ
ンウェイクラッチ機構を装着したことにより、緯糸の口
出しを行なう場合に織機を逆回転させても送り出し装置
側になんら変化を来さないため織物に欠点が現われず、
品質の高い織物を生産することができるとともに、運転
開始に先立ち経糸張力を適正値に保持するための特別の
操作あるいは装置を必要とせず、従って織物の生産性を
向上し機械のコストダウンを図ることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の経糸送り出し駆動装置を示す正面図、第
２図は本発明の経糸送り出し駆動装置の一実施例を示す
正面図、第３図は要部の断面図である。 クランク軸１、偏心カム２、カムフォロア３、連節ロッ
ド４、歯付カラー１２、歯部１２ｂ、キャッチ１５、引
張バネ１８゜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、クランク機構の往復揺動運動をヤーンビームに間欠
   回転運動として伝達するようにした織機の経糸送り出し
   駆動装置において、クランク軸上にクランクレバーを遊
   転可能に支承し、前記クランク軸とクランクレバーとの
   間に１箇所のみで動力を伝達し得るワンウェイクラッチ
   機構を装着したことを特徴とする織機の経糸送り出し駆
   動装置。 ２、前記ワンウェイクラッチ機構は、クランク軸に嵌合
   固定された歯付カラーと、該歯付カラーの外周に遊転可
   能に支承されたクランクレバーとしての偏心カムの側面
   に回動可能に支承されたキャッチと、該キャッチを前記
   歯付カラーの歯部側へ付勢するようにしだ付勢部材とに
   より構成されている特許請求の範囲第１項記載の織機の
   経糸送り出し駆動装置。