JPS5919759Y2 - 製紙機におけるサイズプレスの通紙装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製紙機におけるサイズプレスの通紙装置の改良
に関する。

一般に、製紙機におけるサイズプレスは印刷特性の向上
、紙力の増強、光沢度の向上などを目的として、紙にサ
イズ液を塗布するプレスで、最終ドライヤ群の前に設置
される。

第１図ａ、 ｌ）、 ｃに従来のホリゾンタルタイ
プサイズプレスのキャンパスランの方式を示すが、同図
で゛、１はドライヤーロール、２はキャンパスロール、
３，４はペーパーロール、６はサイズ塗布用固定ロール
、７は押付はロールである。

キャンパス８はドライヤーロール１からキャンパスロー
ル２を通り矢印９の方向に通される。

一方通紙用の紙１０は矢印１１の方向に通され、ペーパ
ーロール３，４を通り、サイズ塗布用固定ロール６と、
押付はロール７間を通紙され、後続のドライヤーロール
（図示せず）へ通される。

上記従来装置では、ペーパーロール４で通紙用の紙は直
角方向に曲げられる。

そのため、秒速が早くなると、通紙時にこの部分で遠心
力により通紙用の紙１０の先端部１０′がキャリヤロー
プ１４から外れやすい。

最近は、サイズ塗布用固定ロール６と押付はロール７と
の軸心を傾斜させ、ペーパーロール４とのラップアング
ルを少くして通紙用の紙１０の先端部１０’がキャリヤ
ーロープ１４から外れやすいのを少くするようにしたも
のが多くなってきているが、サイズ塗布用固定ロール６
と押付はロール７との軸心を傾斜させると、サイズ液Ｓ
が押付はロール７よりあふれ出る欠点がある。

本考案は、上記従来装置の欠点を解消することを目的と
して提案されたものである。

以下、第２図および第３図に示す実施例により、本考案
につき具体的に説明する。

第２図において、２１はドライヤーロール、２２．２５
．２３はキャンパスロール、２４はキャリヤーロープ２
４′を保持する溝を内蔵する（第３図参照）ペーパーロ
ール、２６はサイズ塗布用固定ロール、２７は押付はロ
ールで、キャンパス２８はドライヤーロール２１からキ
ャンパスロール２２を通り、ペーパーロール２４の後部
で斜下方に配設されたキャンパスロール２５に通され、
矢印２９の方向に曲げられ、キャンバスロール２３によ
り、ドライヤーロール２１に戻り、循環する。

一方、通紙用の紙２０は、ドライヤーロール２１から矢
印３０の方向に通され、キャンパスロール２２、ペーパ
ーロール２４までの間は、キャンパス２８の下面と接し
た重合状態で送られるようになっている。

そしてペーパーロール２４を通された通紙用の紙２０は
、サイズ液Ｓの塗布用固定ロール２６と押付はロール２
７間を通紙され、後続のドライヤーロール（図示せず）
へ通されるようになっている。

本考案装置の一実施例は、上記のように構成されており
、通紙用の紙２０はドライヤーロール２１かラキャンバ
スロール２２、ペーパーロール２４ニ至るまでの間は、
キャンパス２８の下面と接した重合状態で搬送され、こ
こで通紙用の紙２０はキャンパス２８から離れてサイズ
液Ｓの塗布用固定ロール２６と押付はロール２７間を通
紙され、矢印３０方向へ送られて次工程のドライヤーロ
ール（図示せず）に給紙される。

一方、通紙用の紙２０と離間したキャンパス２８はキャ
ンパスロール２５で矢印方向２９へ向きを変えられ、キ
ャンパスロール２３を経てドライヤーロール２１に至り
、循環する。

この場合、通紙用の紙２０はドライヤーロール２１から
ペーパーロール２４に至る全長に亘り、キャンパス２８
の下面と接した重合状態で送られるため、通紙用の紙２
０の先端部２０′が、ペーパーロール２４内のキャリヤ
ーロープ２４′から外れるようなおそれがない。

本考案装置は、上記のような構成、作用を具有するもの
であるから、本考案によれば、上記従来装置の欠点や問
題点をすべて解消して、製紙機の抄紙速度を制限してい
た主原因を排除できるため、高速上質紙抄紙機用のホリ
ゾンタルサイズプレスの通紙装置の実用化をはかれると
いう実用的効果を挙げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、 ｂ、 ｃは従来装置の一例の概略説明
図で、第１図ａは側面図、第１図すは第１図ａのＡ−Ａ
線断面図、第１図Ｃは第１図ａのＣ矢視図、第２図およ
び第３図は本考案の一実施例の略示的説明図で、第２図
は側面図、第３図は第２図のＢＢ線断面図である。 、第２図、第３図において、２０：通紙用の紙、２０′
：通紙用の紙２０の先端部、２１：ドライヤーロール、
２２、２３．２５ ：キャンバスロール、２４：ペーパ
ーロール、２６：サイズ塗布用固定ロール、２７：押付
はロール、２８：キャンパス、Ｓ：サイズ液。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドライヤー用キャンパス２８の下面に通紙用紙２０を重
   合した状態で、キャンパス２８とともに通紙用紙を繰出
   すドライヤーロール２１と、同ドライヤーロール２１の
   後流側の適所に配設され、上記重合状態のキャンパス２
   ８と通紙用紙２０を、その後流側の適所に配設されたペ
   ーパーロール２４に至るまで搬送するキャンパスロール
   ２２と、上記ペーパーロール２４の下方に相対向して配
   設され、該ペーパーロール２４でドライヤー用キャンパ
   ス２８から分離された通紙用紙２０を通すサイズ塗布用
   固定ロール２６と押付はロール２７及び上記ペーパーロ
   ール２４で分離されたドライヤー用キャンパス２８を、
   上記ドライヤーロール２１に戻して、これを循環させる
   手段とを具備してなることを特徴とする製紙機における
   サイズプレスの通紙装置。