JPS59192426A - 放電加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、加工液供給装置上に放電加工機本体を設置
し、加工液供給装置と放電加工機本体とを合体して成る
放電加工装置の改良に関するものである。

従来この種の放電加工装置としては、第１図に示すもの
があった。第１図は従来の放電加工装置を一部切断して
示す概略構成図である。図において、１は加工液３を貯
蔵する加工液供給装置であり、この加工液供給装置１は
タンク２．加工液３を加圧供給するためのポンプ４及び
フィルタ回路（図示しない）等の各構成部分から成る。

タンク２上には放電加工機本体１４のベッド５がレベリ
ングボルト６を介して支持されている。ところで、図示
された構造から判断される様に、タンク２は、主として
薄板金属製の底板、側板、天井板を有する箱形のフレー
ム構造から成り、その箱形のフレ−ム上に上記のレベリ
ングボルト６の荷重作用点が接する様になっている。な
お、一般的に薄板金属製の板体による箱形構成では機械
的に強度不足となり、このため、横、縦方向に補強用の
リブを配列してその剛性不足を補っているのが現状であ
る。

しかして、上記した従来構造のタンク２では、ベッド５
のレベリングボルト６の荷重作用点は、タンク２の天井
板の上下方向の変位により大きく変化する。つまり、ベ
ッド５上に載置され、放電加工機本体１４のＸ、Ｙ軸方
向に移動する加工槽７のＸ、Ｙ軸上の移動に伴い、上記
レベリングボルト６への荷重が変化し、その変化に応じ
て放電加工機本体１４全体が前後、左右へ傾斜する。こ
の様に放電加工機本体１４全体が傾斜し、その値が大き
くなると、放電加工機本体１４の各部でつｑ・　　　り
あっている力のモーメントバランスが崩れ、変形、歪等
が生じ、放電加工機本体１４の主軸の運動の真直度、あ
るいはＸ、Ｙ軸方向の運動の真直度等が許容値より外れ
るなどの問題が生じゃすかつた１、スた、タンク２の薄
板金属製の板体から成る箱形構造は、基本的に六面体と
なり、その面心軸方向の剛性か不足して変位しやすく、
その固有振動数が小さい値を示すため、ポンプ４による
加振力でタンク２本体が共振現象を生じて、加工性能、
加工精度に著しく悪影智を及はすなどの弊害があった。

さらに、放電加工において長時間を要すると、加工液３
は、加工電流、ポンプ４の損失。

配管抵抗などの圧力損失により除々に加熱されて温度上
昇する。この加工液３の温度上昇と共にタンク２の接液
部も同様に加熱され、タンク２全体の薄板金属も温度上
昇することになる。ところが、このタンク２の温度上昇
は外部の空気層とも接しているため、局部的な熱伝達率
も側板、天井板などで大きく異なり、タンク２の温度分
布も一様では無い。この事実は、上記レベリングボルト
６の荷重作用点の上下方向の変位量にも大きく影響を与
えると共に、時間的な経過により上記した荷重作用点の
変位量が変動することにもなり、前述のように、放電加
工機本体１４の機械的精度、加工性能の低下を招くなど
の大きな原因とも成るという欠点があった。

この発明は上記の様な従来のものの欠点を除去するため
になされたもので、加工液供給装置と放電加工機本体と
を合体して成る放電加工装置において、前記放電加工機
本体のレベリングボルト部に接し、前記加工液供給装置
の内部を貫通するか、あるいは壁面側に沿って設けられ
、設置床面に当接する支柱を複数本配設し、この支柱に
より前記放電加工機本体を支持して成る構成を有し、加
工液供給装置におけるタンクの剛性不足によって生じる
共振現象や、機械的精度低下等の問題点を改善できる様
にした放電加工装置を提供することを目的としている。

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第２
図はこの発明の一実施例である放電加工装置を一部切断
して示す概略構成図で、第１図と同一部分には同一符号
を用いて表示してあり、その詳細な説明は省略する。図
において、８はタンク２を貫通し、上端部はレベリング
ボルト６の荷重作用点であるタンク２の天井板９に接合
し、下端部はタンク２の底板１０を貫通し、レベリング
ボルト１１を介して設置床面に当接する支柱であり、こ
の支柱８は複数本設けられる。１２はポンプ４の取付は
台であり、この取付は台１２は防振用の弾性支持体１３
によりタンク２上に支持されており、また、取付は台１
２は弾性支持体１３以外ではタンク２に接触しない様に
するものと仮定する。その他の構成については、上記第
１図に示されるものとほぼ同様な構成を有する。

次に上記第２図に示すこの発明の放電加工装置の構成上
の作用について説明する。まず、放電加工機本体１４の
全荷重は均等にレベリングボルト６を通じて複数本の支
柱８の軸上に作用する。ところが、各支柱８はタンク２
を貫通し、レベリングボルト１１を介して設置床面に達
しているため、放電加工機本体１４の全荷重はレベリン
グボルト１１を通じて設置床面へ付与される。つまり、
各支柱８はそのスラスト方向に圧縮荷重を受け、圧縮変
位することにより放電加工機本体１４の全荷重を支える
ものであり、上記した第１図に示す従来構造の箱形タン
クの天井板の変位量と比較しても著しく剛性が高くなり
、各支柱８の圧縮変位量はほとんど無視できる程度に微
小である。一方、タンク２は全く放電加工機本体１４を
支持するための機能を有すること無く、単に加工液３の
貯蔵や、ポンプ４等を支持するだけのものと成るから、
タンク２本体に補強用のリブ等は不用となり軽量化が計
られる。このため、加工槽７のＸ、Ｙ軸上の移動に伴っ
て生じるレベリングボルト６の作用荷重の変動によって
も、その各支柱８の変位量が微小であるため、放電加工
機本体１４全体の傾斜もほとんど無視できる程度に小さ
く、モーメントアンバランスも生じないので、放電加工
機本体１４全体のねじれ、歪なども無くなり機械的精度
の低下も起らない。また、加工液３の温度上昇に伴つ゛
へ　　　て、この加工液３と接液する各支柱８はほぼ均
等に熱膨張するため、各レベリングボルト６の荷重作用
点の上下変位量は等しくなり、これにより、放電加工機
本体１４全体は傾斜することが無い。

さらに、タンク２の天井板９と底板１０は各支柱８によ
り連結されているため、これらの面心軸方向の剛性が高
く、固有振動数も高い数値を示すから、ポンプ４の振動
によりタンク２全体が共振現象を起すことを抑制できる
。この他、ポンプ４の取付は台１２が弾性支持体１３で
支持されているため、タンク２へのポンプ４からの振動
もほとんど伝達されることが無い。

以上のように、この発明に係る放電加工装置によれは、
放電加工機本体のレベリングボルト部に接し、加工液供
給装置の内部を貫通するか、あるいは壁面側に沿って設
けられ、設置床面に当接する支柱を複数本配設して成る
構成としたので、レベリングボルトの荷重作用点の上下
方向変位量が小さく、加工槽のＸ、Ｙ軸上の移動に伴う
放電加工機本体全体の傾斜はほとんど微小となり、また
、加工液の温度上昇に伴って各支柱は熱膨張を生じるが
、各支柱はほぼ均等に伸びるため、これによる放電加工
機本体全体の傾斜もほとんど生じない効果がある。さら
に、加工液供給装置におけるタンクの天井板、底板を各
支柱により連結するため、タンクの面心軸方向の剛性が
高く、固有共振点も高くなる第１」点がある。この様に
、上記した各特長により、総合的に機械的精度の低下を
生じること無く、高い加工性能を有する放電加工装置が
得られるという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の放電加工装置を一部切断して示す概略構
成図、第２図はこの発明の一実施例である放電加工装置
を一部切断して示す概略構成図である。 図において、１・・・加工液供給装置、２・・・タンク
、３・・・加工液、４・・・ポンプ、５・・・ベッド、
６．１１・・・レベリングボルト、７・・・加工槽、８
・・・支柱、９・・・天井板、１０・・・底板、１２・
・・取付は台、１３・・・弾性支持体、１４・・・放電
加工機本体である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。 代理人　大岩増雄 第１区

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）放電加工に供する加工液を貯蔵し、該加工液を加
   工部へ加圧供給するポンプ等を具備した加工液供給装置
   上に放電加工機本体を設置し、前記加工液供給装置と前
   記放電加工機本体とを合体して成る放電加工装置におい
   て、前記放電加工機本体のレベリングボルト部に接し、
   前記加工液供給装置の内部を貫通するか、あるいは壁面
   側に沿って設けられ、設置床面に当接する支柱を複数本
   配設し、該支柱により前記放電加工機本体を支持して成
   ることを特徴とする放電加工装置。
2. （２）前記加工液供給装置内の加工液を加圧供給するポ
   ンプ等の取付は台は、防振用の弾性支持体で支持したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の放電加工装
   置。
3. （３）前記支柱の下端部は、レベリングボルトを介して
   設置床面に当接したことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第２項記載の放電加工装置。