JPS5918872B2 - 絶縁ゲ−ト型電界効果半導体装置の製法 - Google Patents

絶縁ゲ−ト型電界効果半導体装置の製法

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JPS5918872B2
JPS5918872B2 JP48136198A JP13619873A JPS5918872B2 JP S5918872 B2 JPS5918872 B2 JP S5918872B2 JP 48136198 A JP48136198 A JP 48136198A JP 13619873 A JP13619873 A JP 13619873A JP S5918872 B2 JPS5918872 B2 JP S5918872B2
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oxide film
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は高密度の集積回路に好適な絶縁ゲート型電界
効果半導体装置の製法に係るものである。
一般に、絶縁ゲート型電界効果半導体装置(MIS型半
導体装置)は良品率の向上と電気的特性を良好にするた
め、半導体基体領域の活性領域内の500〜2000A
の薄い絶縁ゲート膜に比して周囲の不活性領域に0.8
〜1.5μ程度の厚い周辺酸化膜を有し、これらの絶縁
被膜表面上にアルミニウム、多結晶シリコン、チタン−
白金二重層のような導体配線層を形成している。
しかしながら、かかる一般的な構造のMIS型半導体装
置は、絶縁被膜表面と活性領域表面との段差が大きいた
め、写真蝕刻工程において、光の散乱により、精度が低
下するとともに、電極配線を行なう際に、この段差の部
分で電極配線層の断線事故が発生し易いという欠点があ
る。また、製造工程中、良品確率の低い写真蝕刻工程が
多く、生産性が低い等の欠点がある。これを解決するた
めの先行技術としては、1 特願昭43−44709号
明細書 2F・ミランジ(F−Mirandi)「IEEEIn
ternationalElectronDevice
Meeting(アイ・イーイーイー ・インターナシ
ョナル・エレクトロンデバイス・ミーテイング)」、1
8部門、1969年10月29日の講演3s・高橋(S
−Takahashi)、Y、羽田(Y、Haneta
)「DENKIKAGAKU(デッキ・カガク月第41
巻、第7号、第498〜502頁(1973年)が上げ
られ、優れた高密度集積回路技術として発展せられてい
る。
この新しいMIS型半導体装置に関する表面平坦化のた
めのフラツトMOS技術は、周辺酸化膜の熱酸化成長が
活性領域とは独立に行なわれる、いわゆる選択酸化技術
を用いるため、上述した絶縁被膜表面と活性領域表面と
の段差による障害を除去することができる。また、この
フラツトMOS技術ではゲート開孔のための写真蝕刻工
程を省略して生産することができるため、写真蝕刻工程
が少なくな9、量産性を大幅に向上することが可能であ
る。更に、活性領域における表面濃度が、酸化膜成長工
程で受ける影響は前述3文献に見られるように少なくな
るという利点をも備えている。しかしながら、この改良
されたMIS型半導体装置では周辺酸化膜の形成時に、
この酸化膜が形成されない部分に耐酸化マスクとして窒
化シリコンが被着されるが、この窒化シリコンが被着さ
れると、窒化シリコンと基体領域との熱膨張係数の差に
よる熱応力および表面濃度の効果を受けて、PN接合の
微少電流漏洩が起り易く、大型集積回路特有のダイナミ
ツク回路に見られる保持電荷の消失が早いという特性的
な欠点をしばしば誘起する。
更に、この改良されたMIS型半導体装置の製法はMA
OS,もしくはMNOS,MASOSと呼ばれる如き気
相成長の絶縁ゲート膜を用いる新しい半導体装置に対し
ては製造工程が複雑化するため、適用することが困難で
ある。
したがつて、この発明の目的は、PN接合特性の改善さ
れた新しいMIS型半導体装置の製法を提供することに
ある。
この発明の他の目的は、アルミナ、窒化シリコン等の気
相成長による絶縁ゲート膜を用いる半導体装置の簡易化
された製造方法を提供することにある。
この発明によれば、一導電型半導体基体領域の表面を清
浄にする工程と、前記領域の一主表面に絶縁ゲート膜を
形成する工程と、前記絶縁ゲート膜の表面に高融点金属
もしくは多結晶半導体の緩衝層を選択的に被着する工程
と、前記緩衝層を跨いで前記基体領域の所定の活性領域
上に窒化シリコン膜を選択的に形成する工程と、しかる
後、前記基体領域を酸化して前記活性領域を囲む不活性
領域の表面に前記絶縁ゲート膜に比して厚い周辺酸化膜
を形成する工程と、前記周辺酸化膜および緩衝層をマス
クとして前記基体領域に逆導電型のドレインおよびソー
ス領域を形成する工程と、前記ドレイン、ソースおよび
基体領域からの導出電極と前記ゲート絶縁膜にゲート電
界を供給する電極とを形成する工程を含むMIS型半導
体装置の製法が得られる。
この発明のMIS型半導体装置の製法は、絶縁ゲート膜
が初期段階で形成され、且つその後に周辺酸化膜形成工
程が行なわれるため、絶縁ゲート膜は基体領域の最も清
浄な表面に形成し、且つ、後の工程で表面濃度の増減が
生ずることがなく、基体領域のチヤンネル領域での表面
濃度の均一性が良好に保たれる。
周辺酸化膜形成時の耐酸化マスクとなる窒化シリコン膜
が基体領域との間に生ずる応力は、絶縁ゲート膜上面に
被着される緩衝層で極めて完全に緩和されるため、緩衝
層直下のチヤンネル領域への作用を防止することができ
る。これは緩衝層が金属もしくは多結晶半導体の多結晶
粒構造であリ、通常の工程での厚さが0.3〜0.8μ
と充分に厚いための効果である。更に、絶縁ゲート膜と
してアルミナ、窒化シリコン、二酸化珪素−アルミナ又
は窒化シリコンニ重層を用いても、この発明は工程に複
雑性を生じることなく実現される。特に気相成長の絶縁
ゲート膜を用いるとき、緩衝層上の窒化シリコンが耐酸
化マスクとして酸素分子の侵入を抑止するため、絶縁ゲ
ート膜への酸素処理による不都合な作用もなく、電気的
特性の再現性を維持しつつ高密度集積回路を製造するこ
とができる。次にこの発明の特徴をより良く理解するた
めにこの発明の実施例につき図を用いて説明する。
第1図ないし第12図は、この発明の一実施例の主要工
程を順に説明するための図である。まず比抵抗4Ωαの
P型シリコン単結晶基体101を清浄にし(第1図)、
この基体の100面の主表面に熱酸化法による約100
0λの二酸化硅素膜を形成し、この膜を最終的には絶縁
ゲート膜102として使用する(第2図)。なお、この
熱酸化により裏面にも絶縁被膜102′が成長するが、
この絶縁被膜は重要な機能的意味を持たないため以後の
説明では省略される。次に、絶縁ゲート膜102の表面
に厚さ0.4〜0.8μの多結晶シリコンを気相成長し
、写真蝕刻法を用いてチヤンネル領域となるべき所定の
部分に選択的に緩衝層103を形成し、チヤンネル領域
における応力の軽減を図つている。(第3図)この多結
晶シリコンの気相成長は600〜800℃の窒素雰囲気
中でシランを熱分解して行なうことができる。第4図お
よび第5図は緩衝層103を跨つて活性領域となるべき
基体101の表面を被覆する窒化シリコン膜104を形
成した状態を示す断面図および上面図である。
これらの図は本実施例の主要部であり、第5図に示す如
く上面からの配置で緩衝層103と窒化シリコン膜10
4とは交叉し互いに他を横切つて両端が外方へ伸び出し
ている。窒化シリコン膜104の膜厚は以後に行なわれ
る周辺酸化膜107の酸化工程での耐酸化マスクもしく
は周辺酸化膜107の直下にボロン拡散が行なわれると
きには耐拡散マスクとして耐え得る厚さを必要とし、前
者では500〜2000Aが好〜ましい範囲であり後者
では2000〜5000Aが好ましい膜厚範囲である。
又、窒化シリコン膜104は表面に窒化シリコンの選択
蝕刻のための〜マスクとして用いられた厚さ200〜6
00Aの二酸化硅素膜105を有する。
この二酸化硅素膜105は窒化シリコンを酸水素雰囲気
中で1100〜1200℃に熱処理して得られる薄膜で
、膜厚が薄いにもかかわらず、極めて欠陥が少ないとい
う利点を有するので、高精度の選択写真蝕刻法を非常に
効果的に行なうことができる。次に、基体101は希弗
酸中に浸漬され、必要に応じて行なわれる第6図の工程
で周辺部の不活性領域ななる部分の絶縁ゲート膜102
を除去する。
この工程ののち基体101はボロン拡散炉内に導入され
、窒化シリコン膜104を耐拡散マスクとして不活性領
域に1016C!RL3を超える表面濃度のボロン拡散
および熱酸化が施される。第7図はこの熱酸化工程後の
状態を示している。図に示すように、不活性領域にはボ
ロン拡散領域107が形成され、この拡散領域上に60
00Aの厚い周辺酸化膜108が形成されている。周辺
酸化膜108は基体シリコンを酸化蝕刻するため、基体
101と周辺酸化膜108との界面はゲート絶縁膜10
2,基体101との界面よジ低くなる。即ち、これらの
絶縁被膜102,108と基t)F3Olとの界面は活
性領域で凸のメサ構造を呈する。又周辺酸化膜108の
形成工程で窒化シリコン膜104が薄く酸化され、20
0〜400Aの酸化膜109が成長した状態にある。〜 次に、200〜400Aの薄い酸化膜109は短時間の
希弗酸浸漬で一様に除去し、窒化シリコン膜104を露
呈させ、更に160℃に温められた熱燐酸中で窒化シリ
コン膜104を除去すると第8図に示す如く再び緩衝層
104が露呈した状態となる。
この第8図に示す如く、窒化シリコン膜104が除去さ
れたのちMIS型半導体装置の基体の断面構造はいわゆ
るフラツトMOS構造で〜あり、1000Aの絶縁ゲー
ト膜102と6000〜Aの周辺酸化膜108の上面と
が極めて少ない段差の平坦面を成す。
次に第8図に示した基体101は約1000℃の燐拡散
炉中に導入される。
この燐拡散炉中では緩衝層103およびその直下の絶縁
ゲート膜102のチヤンネル領域上の部分と周辺酸化膜
108とが拡散マスクとして働く。従つて、燐は絶縁ゲ
L卜膜102緩衝層104に覆われない部分を透過して
、基体101内に侵入し、緩衝層103の両側にそれぞ
れN型ドレイン領域110およびN型ソース領域111
が形成される(第9図)。この後、基体は従来のMIS
型半導体装置と同様にドレインおよびソース領域111
と緩衝層104および基体裏面に被着している酸化被膜
112に開孔を設け、ドレイン、ソース110,111
および基体101から外部回路に導出する電極113,
114,115,116が形成されMIS型半導体装置
が完成する(第10図)。
第11図及び第12図は第9図の状態以後、採用するこ
とができるもう一つの方法を示す図である。まず、第1
1図に示すように、第9図に示すドレインおよびソース
領域110,111の形成後、酸化被膜112を一様に
除去して緩衝層103を除去し、必要に応じて再酸化し
て絶縁ゲート膜を補正している。しかるのち、第12図
に示すように、ドレイン、ソース、基体110,111
,101へのオーミツク接触する電極113,1141
15およびチヤンネル領域に絶縁ゲート膜102を介し
て被着するゲート電極116を設けて、MIS型半導体
装置を完成させている。第10図および第12図に示す
それぞれのMIS型半導体装置は共に絶縁ゲート膜と周
辺酸化膜との段差が少なく表面配線としてこれらの絶縁
被膜表面に被着して伸びる各電極配線の断線事故を減少
する。
両者を比較すると、段差については、絶縁被膜及び緩衝
層を除去する第12図の方法が最も少なくなる。他方、
セルフアラインと呼ぶゲートおよびドレイン・ソース間
のチヤンネル領域との重なり最少面積において、緩衝層
103等を除去しない第10図の構造が優れている。上
述した実施例ではフオトレジスト工程を緩衝層形成(第
3図)、窒化シリコン膜形成(第4図)開孔形成および
電極形成(第10図又は第12図)の4回適用すること
になリ、MIS型半導体装置を完成することができる。
これを従来の方法と比べてみると、従来の方法では、周
辺酸化膜部への高濃度選択拡散、ドレインおよびソース
領域の選択拡散、ゲート領域形成、開孔形成、電極形成
の5回フオトレジスト工程を必要とするから、本発明は
フオトレジスト工程を1回省略できることがわかる。一
般に、写真蝕刻工程は生産性を最も大きく低下させる工
程であるから、この工程を少なくできれば生産性を飛躍
的に向上させることができる。例えば、大規模集積回路
を製作する場合、1回の写真蝕刻工程でフオトレジスト
膜に導入される欠陥による良品確率は高々0.2程度で
あり、この工程数に関する限り本実施例の製法は0.0
016とな9従来法は0.00032である。
第13図ないし第15図は上述の実施例の作用効果を説
明する特性図である。まず第13図は横軸にチヤンネル
領域の基体内へ向う深さであり、縦軸にP型基体のアク
セブタ濃度を示している。図において特性曲線131は
第10図および第12図に示した構造を有する本発明に
係るMIS型半導体装置の濃度特性を示し、特性曲線1
32は既知の製法(文献1,3の製法)で得られるもの
である。両特性曲線131,132を比較しても明らか
な通り、本発明に係る半導体装置はチヤンネル領域の濃
度が絶縁ゲート膜との界面の極めて近くまでバルク濃度
となるため、緩衝層の効果と共にピンチオフ特性が向上
し、且つ、逆方向漏洩電流も小さい。これはゲート絶縁
膜形成時に基体に何ら高濃度の拡散が行なわれていない
こと、ゲート絶縁膜形成後に各種の熱工程が施され熱拡
散による濃度の均一化が起るためである。第14図は横
軸にPN接合の逆方向電圧をVミリボルト(v)でとり
、縦軸に逆方向電流をIナノアンペア(NA)でとつて
示したように、PN接合面積が100X100μ2、接
合深さ1.7μのPN接合の逆方向特性は本実施例の特
性141が既知のフラツトMOS構造142に比較して
小電圧域で数10分の1の漏洩に減少されることが認め
られる。
このことは特徴を生かして設計されるMIS型半導体装
置の論理回路や記憶回路が、ゲート電極に電荷充放電を
断続するダイ・ナミツク動作回路であり、この回路の良
否がPN接合の漏洩によるものであるため、本実施例は
明らかにMIS型半導体装置の回路特性を大幅に向上す
る。更に、第15図は第12図を用いて説明した実施例
と既知の製法で得られる同一構造のMIS型トランジス
タのC−V特性を、横軸にゲート電極へのバイアス電圧
V。(v)をとり、縦軸に絶縁ゲート膜の容量COで正
規化されたゲート電極容量C/COをとつて示している
。この図に示す如く、本実施例の製法で得られるMIS
型トランジスタの特性151は、弱反転領域を示す谷点
aが既知のフラツトMOS構造の特性152の谷点bに
比して正バイアス方向にあり、蓄積状態から谷点に向う
曲線Cも既知のものの曲線dに比して急峻な立下がりを
示す。このことは本実施例ではゲート閾値を制御するチ
ヤンネル領域での熱応力が既知方法に比して少なく且つ
ピンチオフ特性が安定でトランジスタ動作の断続特性を
向上していることを示す。上述の如く本発明はフラツト
MOS構造の形成に先立つて絶縁ゲート膜と緩衝層を設
け、これらの所定の活性領域を窒化シリコン膜のような
耐酸化性被・膜を設けることにより優れた特性のMIS
型トランジスタを実現している。
ここで、耐酸化性被覆とは被覆形成後に基体を酸化性雰
囲気に導入し、周辺酸化膜を形成したのちに、周辺酸化
膜の膜厚を大きく減少することなく選択的に除去できる
ものであるから、窒化シリコン膜に限るものではなくタ
ングステン、白金のような導体を用いることができる。
又、緩衝層としては多結晶シリコンのほかにモリブデン
のような高融点金属を用いることがで、耐酸化性被覆に
対して蝕刻に選択性があれば利用可能であるので、緩衝
層としてモリブデンもしくはタングステンを用ハ、耐酸
化性被覆に下地に数百オングストロームのチタンもしく
はタンタルを用いて白金もしくはバラジウムを被着して
もよい。耐酸化性被覆とは、それ自身が酸化されにくい
性質を有するもののみではなく、下地に酸化性雰囲気の
影響を与えない物質であり、この特徴のゆえに酸化アル
ミニウムより窒化シリコンが好ましい物質である。なお
、第5図において緩衝層103の窒化シリコン膜104
に被覆されない部分を斜線で示したが、この部分が周辺
酸化膜形成後に好ましくない段差を生じるときは、この
図の基体を希弗酸と硝酸濃液中に浸漬し、窒化シリコン
膜104をマスクとして斜線部を除去することができる
かかる作業を施した場合、緩衝層103は窒化シリコン
膜104との間にセルフアラインと呼ぶ自己整合位置合
わせを得る。又、緩衝層103がゲート電極の一部とし
て残る第10図の構成では、この緩衝層103は周辺酸
化膜およびドレイン・ソース領域に対してセルフアライ
ンされている。第6図の工程は周辺酸化膜下に高濃度不
純物が導入されないとき、もしくは高濃度不純物は薄い
絶縁ゲート膜を通過してこの不活性領域に形成されると
きには省略される工程であリ、第5図の工程に引き続い
て第7図の工程が行なわれ得る。
同様に窒化シリコンは燐の熱拡散に対してマスク効果は
少ないため、第7図に示した基体をそのまま燐拡散工程
に導入してソースおよびドレイン領域を形成し、しかる
のち窒化シリコン膜を除去して第9図の工程に達するこ
とができる。周辺酸化膜は熱酸化形成のほか第4図もし
くは第6図の基体を必要に応じてボロン拡散せしめたの
ち希弗酸中へ浸漬して陽極化成法を施し、次に熱処理を
行なつても第7図と類似の形状を得る。
ソースおよびドレイン領域の形成はイオン注入法で燐を
注入したのち熱処理して行なうことができる。又、第1
0図の工程で多結晶シリコンの緩衝層103を覆う酸化
被覆112を蝕刻することなく、この被覆を介してゲー
ト電極116を設けることにより、緩衝層103をフロ
ーテイングゲート電極と呼ぶスタツクトゲート型トラン
ジスタを得ることができる。このトランジスタはフロー
テイングゲート電極に安定に電荷の蓄積一減少を行なう
ことのできる不揮発性メモリであり、本発明によれば何
等工程数を増加することなく他のトランジスタと同様に
得ることができる。第16図ないし第24図は、この発
明の他の実施例を示す。
これらの図に示される実施例では既知のフラツトMOS
構造の製法では実現できない気相成長膜を絶縁ゲート膜
として用いるMIS型半導体装置が製作される。これら
の図では前実施例と共通の部分には同一番号を用いて示
す。なお、気相成長膜としては酸化アルミニウム、酸化
タンタル、窒化シリコンが好適である。これらの気相成
長膜は下地に熱酸化による二酸化硅素膜を用いたMAO
S,MTAOS,MNOS構造として一般的に呼称され
る二重層を絶縁ゲート膜として用いる。即ち、第16図
に示すように、この実施例は比低抗10Ω?のP型シリ
コン単結晶基体101の主たる100面の少なくとも一
方の面に約200Aの二酸化硅素膜161を熱酸化形成
し、さらに塩化アルミニウムの加水分解法による約10
00Kの気相成長酸化アルミニウム膜162(アルミナ
膜)を有する基体を出発基体として用いる。アルミナ膜
162はチヤンネル領域となるべき基体領域上に前実施
例と同様に厚さ約0.6μの多結晶シリコンの緩衝層1
03を設け、これを酸化して約3000λの二酸化硅素
膜163で被覆し、次に、厚さ約3000λの窒化シリ
コン膜104を被着する(第17図)。本実施例ではア
ルミナ膜162が後述するソースおよびドレイン領域を
形成する際に燐拡散を阻止するマスク効果を持たないた
め、緩衝層103の上面に拡散マスクとして二酸化硅素
膜163が形成される。次に、窒化シリコン膜104は
表面の300λの熱酸化による二酸化硅素105をマス
クとして160℃の熱燐酸中で蝕刻される(第18図、
第19図)。窒化シリコン膜104の選択蝕刻は同工程
中に熱燐酸浴中でアルミナ膜162をも選択蝕刻するこ
とができる(第19図)。窒化シリコン、アルミナ、熱
酸化形成された二酸化硅素の熱燐酸に対する蝕刻率はそ
れぞれ50A/分、150λ/分、3〜5λ/分である
。熱燐酸による蝕刻を終えた基体は次にボロン拡散およ
び酸化処理を行ない、第20図に示す如く不活性領域に
基体に比して1016〜1018C!!L3の高濃度の
同一導電型のボロン拡散領域107およびこれを覆う周
辺酸化膜108を形成する。
周辺酸化膜108の膜厚は0.6〜0.8μであり、ア
ルミナ膜162との表面段差は高々0.2μである。次
に、基体は希弗酸液中で処理され薄い二酸化硅素膜10
5を除去したのち、再び熱燐酸浴に浸漬されて窒化シリ
コンおよびアルミナの蝕刻を受ける。この化学蝕刻で窒
化シリコン膜104は完全に除去されるか、アルミナ膜
162は多結晶シリコンの上面に形成されていた二酸化
硅素膜163で保護されている部分が絶縁ゲート膜とし
て残る(第21図)。第22図はこれらの緩衝層103
の付近の拡大図である。第21図に示した基体は燐拡散
および酸化処理を受け、第23図に示す如く緩衝層10
3の両側の活性領域にN型のドレイン領域110および
ソース領域111が形成される。前実施例と異なり、こ
の実施例は多結晶シリコンの緩衝層103とアルミナ膜
162との境界が二酸化硅素との境界に比して燐拡散に
対する障壁性が弱いため、二酸化硅素膜163が拡散マ
スクとして予め設けられている。即ち、二酸化硅素膜1
63は熱燐酸による蝕刻に対して緩衝層103の蝕刻を
防ぐと共に拡散マスクとしても用いられる。しかるのち
本実施例では前実施例と同様にドレイン、ソース領域1
10,111に開孔を設けこれらの領域および基体10
1へのオーミツク電極113,114,115をそれぞ
れ設けると共に、緩衝層103からの導出電極116を
設けて半導体装置を完成される(第24図)。第16図
ないし第24図を参照して説明した本発明の他の実施例
によれば、アレミナ、窒化シリコンのような弗酸系蝕刻
液で容易に蝕刻されない絶縁ゲート膜を用いるフラツト
MOS構造のMIS型半導体装置を、緩衝層形成τ第1
7図)。
二酸化硅素膜105の形成、開孔形成および電極形成の
ための4回のフオトレジスト工程で形成することができ
、チヤンネル領域での基体不純物濃度の均一性を保持し
で製造可能である。従つて、本実施例で得られる半導体
装置のPN接合も第3図および第14図に示した特性が
得られる。又、気相成長アルミナを絶縁ゲート膜とする
MIS構造は酸化性雰囲気で高温の熱処理することによ
り、非可逆的な変成を行なうが、本実施例の如く被覆が
行なわれているときには安定である。即ち、本実施例で
は新規なMIS型半導体装置を容易且つ安定に製造でき
ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第12図はこの発明の一実施例を説明する
ために、各工程を順に示す図、第13図はこの発明の作
用効果を説明するための基体表面からの深さd(4)と
濃度NA((113)との関係を示すグラフ、第14図
はこの発明の作用効果を説明するためのPN接合の逆バ
イアス電圧V(MV)と漏洩電流1(NA)との関係を
示すグラフ、第15図はこの発明の作用効果を示すC−
V特性図、第16図ないし第24図はこの発明の他の実
施例を説明するための各工程におけるMIS型半導体装
置の断面図である。 図中、101は半導体基体、102,161,162は
絶縁ゲート膜、103は緩衝層、104は耐酸化性被覆
、108は周辺酸化膜、110および111はドレイン
およびソース領域、113114,115はそれぞれド
レイン、ソース、基体の各領域からの導出電極、116
はゲート電極である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の工程を含む絶縁ゲート型電界効果半導体装置の
    製法。 (1)一導電型半導体基体領域の表面を清浄にする工程
    (2)前記領域の一主表面に絶縁ゲート膜を形成する工
    程(3)前記絶縁ゲート膜の表面に選択的に金属もしく
    は多結晶半導体のゲート電極として用いられる緩衝層を
    被着する工程(4)前記半導体基体の活性領域となるべ
    き領域上の前記緩衝層上に、前記緩衝層が外方へ伸び出
    すように、耐酸化性被覆を選択的に形成する工程(5)
    しかるのち前記基体領域を酸化して前記活性領域を囲む
    不活性領域の表面に前記絶縁ゲート膜に比して厚い周辺
    酸化膜を形成する工程(6)前記周辺酸化膜および緩衝
    層をマスクとして前記基体領域に逆導電型のドレインお
    よびソース領域を形成する工程、および(7)前記ドレ
    イン、ソースおよび基体領域からの導出電極と前記ゲー
    ト絶縁膜にゲート電界を供給する電極とを形成する工程
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