JPS591864Y2 - 車体構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピラーとトリム間に挿通されるシートベルトの
ガイドの構造に関する。

シートベルトはピラーの下部に設けられたりトラクタに
一端を巻き取られ、上記ピラーとトリムとの間を上方へ
延び、トリムの上方開口から車室内へさらにのびている
。

ところで、ピラーは車室内方へ湾曲しているため、シー
トベルトはトリム内壁面に相当の長さにわたって当接し
、同シートベルトのトリム内壁面との摩擦により上記シ
ートベルトをリトラクタから引出すために大きな力を必
要としシートベルトの装着操作が容易でなかった。

そこで、従来は、第１図に示すように、ピラー１に中間
ガイド２を設けて、シートベルト３がトリム４の内壁面
に当接しないようにしていたが、ガイド２を設けるため
にコストが高くつくという欠点があった。

なお、５はリトラクタ、６は上方開口、７はスルーリン
グである。

本考案の目的は上記欠点を排除した車体構造を提供する
ことであり、その特徴とするところは、トリムをアッパ
トリムとロアトリムとで形成し、アッパトリムの下端ま
たはロアトリムの上端にシートベルトのガイドを一体に
設けたことである。

以下図面を参照して本考案による実施例につき説明する
。

第２図は本考案による１実施例の車体構造を示す説明図
、第３図は第２図のロアトリム上端部を裏面側から見た
斜視図、第４図は第３図のＡ−Ａ矢視断面図である。

図において、４ａはアッパトリム、４ｂはロアトリムで
、アッパトリム４ａの下端部はロアトリム４ｂの上端段
部１１に当接して結合される。

ロアトリム４ｂの上端部は、第３図、第４図に示すよう
に、裏側へ突出する両方の脚部１２．１２と同脚部１２
．１２を内方に折り曲げて対向する端部１３、１３とに
より、シートベルト３が囲まれて案内されるガイドを形
成している。

１４はピラー１への締結部材の挿通孔である。

なお、上記実施例ではロアトリム４ｂの上端部にガイド
を設けたが、アッパトリムの下端部にガイドを設けても
よい。

上記構成の場合は、従来のものと同様に作用する。

上述のように本考案による場合は、ガイドがロアトリム
またはアッパトリムと一体に形成されているので、従来
のもののように、中間ガイドを別体に製作する必要はな
く、コストを低減することか゛できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車体構造を示す説明図、第２図は本考案
による１実施例の構造を示す説明図、第３図は第２図の
ロアトリム上端部を裏面側がら見た斜視図、第４図は第
３図のＡ−Ａ矢視断面図である。 １・・・ピラー ３・・・シートベルト、４ａ・・・ア
ッパトリム、４ｂ・・・ロアトリム、５・・・リトラク
タ、１２・・・脚部、１３・・・端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車室内方向に湾曲したピラーと、同ピラーの車室側を覆
   うトリムと、上記ピラーと上記トリムとの間を挿通する
   シートベルトとを有する車体構造において、上記トリム
   をアッパトリムとロアトリムとにて形成し、上記アッパ
   トリムの下端または上記ロアトリムの上端に上記シート
   ベルトのガイドを一体に設けたことを特徴とする車体構
   造。