JPS5918219Y2 - 弁のベロ−シ−ル構造 - Google Patents
弁のベロ−シ−ル構造Info
- Publication number
- JPS5918219Y2 JPS5918219Y2 JP11153879U JP11153879U JPS5918219Y2 JP S5918219 Y2 JPS5918219 Y2 JP S5918219Y2 JP 11153879 U JP11153879 U JP 11153879U JP 11153879 U JP11153879 U JP 11153879U JP S5918219 Y2 JPS5918219 Y2 JP S5918219Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- bellows
- plate
- shaft
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、弁のベローシール構造に関する。
たとえば塩素ガスや炭酸ガスのような有毒ガス、原子力
発電用冷却水などの流体を制御する弁にあっては、その
制御流体が外部に漏洩すると、多大な危険性を伴なうも
ので、これを確実に防止する必要がある。
発電用冷却水などの流体を制御する弁にあっては、その
制御流体が外部に漏洩すると、多大な危険性を伴なうも
ので、これを確実に防止する必要がある。
このために、弁軸を用いるタイプの弁では、一般に、ベ
ローシール構造が採用されており、従来から、弁本体と
蓋体との間に挾持したプレートを利用してその面方向に
大きさの異なる大小のベローズを配置させ、その安全性
を考慮した2重構造のものが知られている。
ローシール構造が採用されており、従来から、弁本体と
蓋体との間に挾持したプレートを利用してその面方向に
大きさの異なる大小のベローズを配置させ、その安全性
を考慮した2重構造のものが知られている。
しかしながら、このような構造では、部品点数が多く、
その組立てが面倒であるばかりでなく、弁軸が摺動動作
する際に大小のベローズが接触して破損する恐れがあり
、その安全性に欠けるという不具合があった。
その組立てが面倒であるばかりでなく、弁軸が摺動動作
する際に大小のベローズが接触して破損する恐れがあり
、その安全性に欠けるという不具合があった。
また、上述した構造では、内側に配置されている小ベロ
ーズが破損した状態を検出することはその構造上困難な
もので、さらに大小のベローズが共に破損したときに検
出機構を働かせてこれを確認したとしても、蓋体に設け
られて弁軸を保持するグランドパツキンでは流体によっ
ては信頼性に欠け、外部に漏洩してしまうことがあり、
その安全対策上好ましくないものであった。
ーズが破損した状態を検出することはその構造上困難な
もので、さらに大小のベローズが共に破損したときに検
出機構を働かせてこれを確認したとしても、蓋体に設け
られて弁軸を保持するグランドパツキンでは流体によっ
ては信頼性に欠け、外部に漏洩してしまうことがあり、
その安全対策上好ましくないものであった。
本考案は上述した事情に鑑み、弁軸が貫通するプレート
の上、下に一対のベローズを直列に配置させ、さらにプ
レートの軸孔から半径方向に検出孔を穿設するという簡
単な構造により、より安全性を高め、しかもベローズの
破損などの検出も迅速かつ確実に行なえ、流体の外部漏
洩を未然に防止することができる弁のベローシール構造
を提供するものである。
の上、下に一対のベローズを直列に配置させ、さらにプ
レートの軸孔から半径方向に検出孔を穿設するという簡
単な構造により、より安全性を高め、しかもベローズの
破損などの検出も迅速かつ確実に行なえ、流体の外部漏
洩を未然に防止することができる弁のベローシール構造
を提供するものである。
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。
する。
第1図および第2図は本考案に係るベローシール構造を
適用した弁の一実施例を示し、これらの図において、符
号1で示すものは弁本体で、この弁本体1は、弁室2a
を有する弁部2と、この弁部2内に嵌挿される弁軸3に
沿って設けられる筒状の延長部4とからなり、この延長
部4の先端部は取付板5に固定されている。
適用した弁の一実施例を示し、これらの図において、符
号1で示すものは弁本体で、この弁本体1は、弁室2a
を有する弁部2と、この弁部2内に嵌挿される弁軸3に
沿って設けられる筒状の延長部4とからなり、この延長
部4の先端部は取付板5に固定されている。
なお、前記弁室2a内には弁座6が配置され、その両側
には人口通路7aと出口通路7bとが設けられており、
また前記弁軸3は延長部4基部に設けられた受は部材8
により摺動自在に支持されている。
には人口通路7aと出口通路7bとが設けられており、
また前記弁軸3は延長部4基部に設けられた受は部材8
により摺動自在に支持されている。
9は前記弁本体1の延長部4先端側に配置されをる蓋体
で、この蓋体9は外部へ延長されてスラスト方向に駆動
される弁軸3を摺動自在に保持する保持孔9aを有し、
この保持孔9aの開口側には押え部材10により押圧さ
れてなるグランドパツキン11が嵌め込まれている。
で、この蓋体9は外部へ延長されてスラスト方向に駆動
される弁軸3を摺動自在に保持する保持孔9aを有し、
この保持孔9aの開口側には押え部材10により押圧さ
れてなるグランドパツキン11が嵌め込まれている。
さて、本考案によれば、前記弁本体1と蓋体9との間に
挟持されているプレート12を用いて、弁室2a内を流
れる流体が蓋体9を介して外部へ漏洩するのを防止する
ように、ベローシール構造を採用したもので、その特徴
すべき点は、プレート12の上、下面側に一対のベロー
ズ13,14を直列に配置させ、流体の外部漏洩を2重
防止構造としたことである。
挟持されているプレート12を用いて、弁室2a内を流
れる流体が蓋体9を介して外部へ漏洩するのを防止する
ように、ベローシール構造を採用したもので、その特徴
すべき点は、プレート12の上、下面側に一対のベロー
ズ13,14を直列に配置させ、流体の外部漏洩を2重
防止構造としたことである。
すなわち、前記プレート12の中央部には弁軸3を摺動
自在に保持する軸孔15が穿設されており、前記一対の
ベローズ13,14は軸孔15に貫通される弁軸3を取
り囲むごとく配置される。
自在に保持する軸孔15が穿設されており、前記一対の
ベローズ13,14は軸孔15に貫通される弁軸3を取
り囲むごとく配置される。
そして、これら上、下一対のベローズ13.14はそれ
ぞれその一端が前記プレート12の上、下面であって前
記軸孔15の周囲に密着され、かつ他端が前記弁軸3の
外周部に固定されている。
ぞれその一端が前記プレート12の上、下面であって前
記軸孔15の周囲に密着され、かつ他端が前記弁軸3の
外周部に固定されている。
この場合、本実施例では、一対のベローズ13.14は
それぞれ同一の大きさで形成されている2個のベローズ
を連結したものを用いており、その間には環状の連結リ
ング16が介在され、また同じく環状に形成されかつ弁
軸3の所定個所に密接された固定部材17により弁軸3
に気密に固定されている。
それぞれ同一の大きさで形成されている2個のベローズ
を連結したものを用いており、その間には環状の連結リ
ング16が介在され、また同じく環状に形成されかつ弁
軸3の所定個所に密接された固定部材17により弁軸3
に気密に固定されている。
したがって、上述した一対のベローズ13.14ヲ直列
に配置させたベローシール構造では、弁部2の弁室2a
から延長部4の内部空間18内に流入する流体は、まず
初めに、上述した一対のベローズ13.14のうち、下
側のベローズ14に対し流体圧を与え、またこれにより
シールされている。
に配置させたベローシール構造では、弁部2の弁室2a
から延長部4の内部空間18内に流入する流体は、まず
初めに、上述した一対のベローズ13.14のうち、下
側のベローズ14に対し流体圧を与え、またこれにより
シールされている。
そして、このときには、プレート12の上側に配置され
るベローズ13には流体圧は何ら加わらず、その寿命上
の影響はほとんど受けることがない。
るベローズ13には流体圧は何ら加わらず、その寿命上
の影響はほとんど受けることがない。
また、下側のベローズ14が破損した場合には、これら
一対のベローズ13,14とプレート12の軸孔15に
より構成される気密室19内に流体が流入するが、この
場合には上側のベローズ13が働いて流体の漏洩を防止
し、これにより蓋体9内においてグランドパツキン11
によりシールされている内部空間20側への流入を阻止
している。
一対のベローズ13,14とプレート12の軸孔15に
より構成される気密室19内に流体が流入するが、この
場合には上側のベローズ13が働いて流体の漏洩を防止
し、これにより蓋体9内においてグランドパツキン11
によりシールされている内部空間20側への流入を阻止
している。
また、本考案によれば、前記プレート12の軸孔15か
ら半径方向に検出孔21が穿設されており、これにより
下側のベローズ14が破損され気密室19内に流体が流
入した場合を検出できるように構成されている。
ら半径方向に検出孔21が穿設されており、これにより
下側のベローズ14が破損され気密室19内に流体が流
入した場合を検出できるように構成されている。
したがって、検出孔21により下側のベローズ14が破
損した段階で、これを新たなものと交換するなど、弁の
保守点検のスケジュールを立て易いもので、流体の外部
漏洩を確実に阻止することが可能な構造となっている。
損した段階で、これを新たなものと交換するなど、弁の
保守点検のスケジュールを立て易いもので、流体の外部
漏洩を確実に阻止することが可能な構造となっている。
この場合において、前記検出孔21による流体の漏洩検
出方法としては、たとえば検出孔21の開口部に圧力計
を取付け、その昇圧を認めたときに漏洩を確認するか、
あるいは圧力スイッチを取付け、流体圧が上昇したとき
に何らかの警報装置を作動させる等、種々の方法がある
。
出方法としては、たとえば検出孔21の開口部に圧力計
を取付け、その昇圧を認めたときに漏洩を確認するか、
あるいは圧力スイッチを取付け、流体圧が上昇したとき
に何らかの警報装置を作動させる等、種々の方法がある
。
なお、本実施例においては、上側のベローズ13により
保護されている蓋体9の内部空間20にも第2の検出孔
22を設け、2重の安全対策を講じている。
保護されている蓋体9の内部空間20にも第2の検出孔
22を設け、2重の安全対策を講じている。
また、前記弁本体1の延長部4と蓋体9との間に挾持さ
れているプレート12の各接合部は環状のシートパツキ
ン23により完全にシールされた状態となっていること
は言うまでもない。
れているプレート12の各接合部は環状のシートパツキ
ン23により完全にシールされた状態となっていること
は言うまでもない。
さらに、上述したベローシール構造を有する弁において
、弁軸3が摺動動作された場合には、弁軸3側に固定さ
れている固定部材17によりベローズ13.14が圧縮
伸長を繰返されるが、そのシール性には何ら支障ないも
のである。
、弁軸3が摺動動作された場合には、弁軸3側に固定さ
れている固定部材17によりベローズ13.14が圧縮
伸長を繰返されるが、そのシール性には何ら支障ないも
のである。
以上説明したように、本考案によれば、弁軸を貫通配置
したプレートの上、下に一対のベローズを直列に配置さ
せ、流体の外部漏洩に対し2重防止構造とし、さらにプ
レートの軸孔から半径方向に検出孔を穿設して下側のベ
ローズが破損した場合を迅速かつ確実に検出できるよう
にしたので、簡単な構造により、流体の外部漏洩に対す
る安全性をより向上させることができ、またその破損な
どを直ちに検出してベローズの交換作業を未然に行なう
ことができる等、その実用上の効果は大である。
したプレートの上、下に一対のベローズを直列に配置さ
せ、流体の外部漏洩に対し2重防止構造とし、さらにプ
レートの軸孔から半径方向に検出孔を穿設して下側のベ
ローズが破損した場合を迅速かつ確実に検出できるよう
にしたので、簡単な構造により、流体の外部漏洩に対す
る安全性をより向上させることができ、またその破損な
どを直ちに検出してベローズの交換作業を未然に行なう
ことができる等、その実用上の効果は大である。
図は本考案に係るベローシール構造を適用した弁の一実
施例を示し、第1図はその縦断側面図、第2図は要部の
みを拡大して示す縦断側面図である。
施例を示し、第1図はその縦断側面図、第2図は要部の
みを拡大して示す縦断側面図である。
Claims (1)
- 弁本体と蓋体との間に挟持されかつその中央部に弁軸を
摺動自在に保持する軸孔を有するプレートと、このプレ
ートの上、下面側であって前記弁軸を取り囲むように配
置される上、下一対のベローズを備え、これら一対のベ
ローズはそれぞれその一端が前記プレートの上、下面で
あって前記軸孔の周囲に密着され、かつ他端が前記弁軸
に固定され、前記プレートには軸孔から半径方向に検出
孔が穿設されていることを特徴とする弁のベローシール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11153879U JPS5918219Y2 (ja) | 1979-08-15 | 1979-08-15 | 弁のベロ−シ−ル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11153879U JPS5918219Y2 (ja) | 1979-08-15 | 1979-08-15 | 弁のベロ−シ−ル構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5629381U JPS5629381U (ja) | 1981-03-19 |
JPS5918219Y2 true JPS5918219Y2 (ja) | 1984-05-26 |
Family
ID=29343989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11153879U Expired JPS5918219Y2 (ja) | 1979-08-15 | 1979-08-15 | 弁のベロ−シ−ル構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5918219Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012142179A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Eagle Industry Co Ltd | 燃料電池システム用減圧装置及びそれに用いられるベローズ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8036837B2 (en) * | 2008-02-29 | 2011-10-11 | Fisher Controls International Llc | Diagnostic method for detecting control valve component failure |
-
1979
- 1979-08-15 JP JP11153879U patent/JPS5918219Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012142179A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Eagle Industry Co Ltd | 燃料電池システム用減圧装置及びそれに用いられるベローズ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5629381U (ja) | 1981-03-19 |
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