JPS59173684A - 円管内壁の構築方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、円管内壁の構築方法に係り、更に詳しくは、
円管状の内壁を賽子るアルミ保持炉、脱臭炉、熱風発生
炉等の工業炉及びダクトの溝築方法に関するものである
。

近年、円管内壁を有する各種工業炉及びダクト等のセラ
ミックファイバーによる構築方法として、従来のペーパ
ーライニングにかわって、施工の簡略化耐久性向上を目
的とするブロックライニングが取り入れられつつある。

このブロックライニングによる円管内壁の構築方法は、
予めセラミックファイバーのブランケットもしくはフェ
ルト等のシート状物を第１図に示す如く■及び０部を円
管内壁の円周の曲率半径にあわせて切断し、更ＫＯ及び
０部を円周の中心に向かう方向に切断した小片を所定の
厚みに積層した積層体を前記積層体の積層面が管用周方
向に対°゛シて平行になるようにして、円管内壁に第２
図に示すように支持金具にて取りｆｔｋＪる方法もしく
は第３図に示すように予めエキスバンドメタ・ルを取り
付けた内壁に無機質接着材にて取り付ける方法である。

しかし、この構築方法は以下に述べる如き諸欠点を有し
ている。

■セラミックファイバーブランケットもしくはフ＝ルト
等のシート状物を、予め円管の円周の曲率半径に合わせ
て切断］−なければならないため切断によるロスが多く
なるとともに、切断加工が非常に′頻雑な作業である。

□　　■加熱により積層体の積層方向に対して直角方向
、即ち管長方向と同一方向に熱収縮による大きな目地開
きが生じるため特にダクトのような風速が速いところで
は、前記目地開き部に熱が侵入し円管ケーシングに損傷
をきたす。

０円管内壁に取り付けられた積層体は、高温側から低温
側に向ってのカサ比重が一定であるため、積層体の内部
忙おいて温度に適合した断熱構造をとることができず、
断熱特性上過剰品質になったりあるいはその逆になった
りする。

■前記積層体を支持金具にて取り付ける場合においては
、積層体の取り付けを支持金具の取付と並行して行なわ
なければならないため、取り付は作業に多くの時間を要
する。

本発明は、前記のような諸欠点を解消し、作業性が良好
であるとともに断熱特性が十分発揮でき、しかも長期間
の耐用が可能である構築方法を一供することを目的とし
、特許請求の範囲記載の円管内壁の構築方法によって本
発明の前記目的を達成することができる。

本発明は、セラミックファイバーと有機質結合剤とから
なる直方形の成形体であって、前記セラミックファイバ
ーの大部分が成形体の１つの面に平行に配列さｎており
、かつ前記配列方向忙対して垂直方向に弾力性を有し、
更に前記配列方向に対して垂直方向以外の方向に柔軟性
をも有している成形体を、円管内壁に前記成形体のセラ
ミックファイバーの配列方向が管周方向に対して垂直に
かつ管長方向に対し平行となるように密着して取り付け
ることを特徴とする円管内壁の構築方法で。

ある。さらにまた前記成形体の固定方法は、円管内壁に
支持部が円周に垂直となり、成形体取付部が円周に平行
となる取付金具を、前記成形体のセラミックファイバー
の配列方向に対して直角方向の寸法と前記円管の径に応
じた間隔で円周方向に取り付け、前記成形体のセラミッ
クファイバー〇酩列方向と平行する相対する２つの面を
圧着して管内壁に沿わせ、更に管内壁に沿って復元させ
て、前記成形体を取付金具間に固定することを特徴とす
る円管内壁の構築方法である。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明の構築方法に用いるセラミックファイバー成形体
は、直方形の成形体であって大部分の繊維−方向が前記
成形体の一面に平行に配列されておシ、更に前記成形体
内に、少なくとも弾力性を有する有機質結合剤がほぼ均
一に点在されたものである。

また、前記成形体の成形方法として、湿式による成形と
乾式による成形があるが支持強度高くて耐振動性耐風速
性及び耐摩耗性に優れた繊維が長くて繊維同士の絡みが
強い成形体が得られる乾式成形体のほうが好ましい。

このようにして得られた成形体は、第４図に示すように
、繊維の配列方向に対して垂直の方向（ａ方向）に弾力
性を有し、更に前記配列方向に対して垂直以外の方向に
柔軟性を有している特徴がある。

ここでいう弾力性とは、前記セラミックファイバー成形
体の積層方向に対して、１０％、２０％、３０％、圧縮
した時の圧縮強度がそれぞれ１０〜２０　ｆ／ａＡ２０
〜３５ｆ／ｄ、４０〜８０　！／ｃ４　（Ｄ値を示すこ
とをいい、更に柔軟性とは第４図に示す老ラミックファ
イバー成形体に於いてａ方向が３００ｆｆｌｆｆｂ方卵
が３００ｆｆｆｆｃ方向が１００　ｍである成形体を曲
率半径が３００朋、４００ｆｆ７ｆｆ、５００ｆｆｆｆ
である曲面に第４図に示すセラミックファイバー成形体
のＡ面をａ方向が曲面に沿うように圧着させ、その時の
圧着強度が、それぞれ４〜７ｙ／ｃｄ、３〜６　ｐ／Ｃ
７Ｊ、２〜５１７ｄｉＯ値を示すことを意味する。

この特徴を有するセラミックファイバー成形体として、
たとえば、セラミックファイバーの繊維化工稈において
、予めスチレン・ブタジェン系ラテックスを水で３倍に
希釈した溶液をセラミックファイバーとの重量比率が１
＝１となるように連続的に添加し得られたセラミックフ
ァイバーを集綿してフェルト状にした後、これらをＩＩ
’ｒ　！＞しプレスし更に乾燥することによって成形さ
れたセラミックファイバー成形体「商品名イビウール、
セラモールブロック」をあげることができる。

本発明の円管内壁の溝築方法と［−ては、前記セラミッ
クファイバー成形体を円管内壁に取り付けるにあたって
、第４図に示す成形体のｂ方向が第５図に示す円管の管
長方向（（１方向）と同一方向になるようにし、続いて
第４図に示す成形体のＡ面をＣ方向に力を加えて円管内
壁面に沿わせる。

同様の取付方法によって第５図に示すＣ方向に対して前
記セラミックファイバー成形体を順次取り付けて第６図
に示す断熱壁を得ることができる。

この断熱壁の支持方法とじて、第１図に示す如く有機質
または無機質の接着材にて、接着して取り付ける方法、
−２図に示す如く鋼管内面に予めエキスバンドメタル等
を取り付け、その上に有機質または無機質の接着剤にて
接着して取り付ける方法さらに第３図に示す如く支持金
具にて固定する方法等を挙げることができる。

前述＼した本発明の構築方法からなる円管の断熱壁は以
下に述べる如き優れた特長を有している。

■定寸法のセラミックファイバー成形体で任意の管径を
有する円管に構築できるため、前記成形体の加工に要す
る費用は、従来工法によるものに比べて極めて安価であ
るため、従来工法より安価な断熱壁を得ることができる
。

■管中心側はカサ比重が大となり、一方管内壁側はカサ
比重が小となるため、構造上理想的な断熱構造をとるこ
とができる。このため、従来工法より断熱厚みを薄くす
ることかで声る。

■管中心側は強く圧縮された状態で保持されているため
緻密な構造となり、耐風速性耐摩耗性が向上する。

■前記成形体の繊維の配列方向が管周と同一方向である
ため、構造上加熱による成形体間の目地の開きは発生し
にくく、風速の速い条件下においても該円管の熱の侵入
による損傷は生じない。

次に、本発明の特長とする溝築方法一ついてさらに説明
する。

即ち、第７図に示すように明管■の管内に、第８図に示
すような鋼板小片■に鋼管■の管周方向に対して前記鋼
管と同心円方向に曲げられた九俸■が前記飛板小片■と
直交して接合ｌ−ている支持金具■を、前記鋼板小片■
の方向が前記鋼管■の円周の中心に、さらに前記丸棒■
が前記鋼管■の円周方向と同一方法に向くように取り付
ける。その後前記セラミックファイバー成形体■の繊維
の配列方向と同一方向にある一面（８面）を、第９図の
（ｉ）に示すように円管内壁に沿わせながら支持金具■
に差し込む。

次いで、前記成形体の繊維の配列方向と同一方向にある
一面（８面）と相対する一面（６面）を第９図（１１Ｄ
に示すように、円管内壁に沿わせながら圧縮して支持金
具■より内側に位置せしめ、さらに前記成形体の有する
復元力により支持金具■に差し込む。以上説明したよう
な取り付は手順によって・、前記成形体を順次取り付は
第１Ｏ図に示す如く断熱壁を得ることができる。

上記の構築方法及びそれによって得られる断熱壁には以
下に示す如き特徴がある。

０円管内壁の溝築作業が支持金具取付作業と前記成形体
の取付作業とを分離して行なうことができ、さらに接着
に構築方法のように接着剤を塗布する必要がないため、
従来のいずれの工法に比べても作業が簡素化されると共
に、作業能率を著しく向上することができる。

■この構築方法によって得られる円管の断熱壁は第１０
図において■で示される部分が全て強く圧縮された状態
で保持されているため、構造上強固な固定が形成され耐
久性が著しく高くなる。

以上の如く本発明の円管内壁の構築方法は従来みられる
構築方法に比べて、材料コスト及び施工コストの両面に
於いて著しく低減できる安価′で簡便な構築方法である
とともに、得られた断熱壁は得造上保持強度が高く、さ
らに耐風速性耐摩耗性に優れたものとなり、極めて耐久
性の高い高性能を有する断熱壁である。

さらに本発明の構築方法により得られた円管内壁の断熱
壁は、より二層苛酷な条件下においても使用に十分耐え
るよう、前記成形体間の目地部に接着材を塗布したシあ
るいけ前記断熱壁表面にコーティング層を設けることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の老ラミックファイバー積層体を描成す
るセラミックファイバーシート状物の小片の斜視図、第
２図及び第３図は、従来の円管内壁の溝築法を示す断面
図、第４図は本発明に用いる十ラミックファイバー成形
体の斜視図、第５図及び第９図は本発明の鋼円管の管内
へのセラミックファイバー成形体の取付方法を示す斜視
図及び断面図、第６図及び第１０図は、本発明の円管内
壁や構築方法を示す断面図、第７図は本発明の円管内壁
の構築方法における支持金具の配置を示す断面図、第８
図は本発明に用いる支持金具の斜視図である。 １・・円管ケーシング、２・・・支持金具、３・・・老
ラミックファイ／＜−積層体、４・・・エキスバンドメ
タル、５・・・接着材、６・・・セラミックファイバー
成形体、７及び７’　・・・支持金具、８・・・綱板小
片、９・・・丸鋼白枠。 特許出願人の名称 イビデン株式会社 代表者　多賀潤・一部 ＄／Ｉ ダ２１Ｆ７ ≠、３１ グ３．ｆ７ ｊ乙、４り ω

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １゜セラミックファイバーと有機質結合剤とからなる直
   方形の成形体であって、前記セラミックファイバーの大
   部分が成形体の１つの面に平行に配列されており、かつ
   前記配列方向に対して垂直方向に弾力性を有し、更に前
   記配列方向に対して垂直方向以外の方向に柔軟性をも有
   している成形体を、円管内壁に前記成形体のセラミック
   ファイバーの配列方向が、管周方向に対して垂直となり
   、かつ管畏方向に対し平行となるように密着して取り付
   けることを特徴とする円管内壁の構築方法。 ２、円管内壁に、支持部が円周に対し垂直であり、成形
   体取付部が円周に対し１１コ行となる取付金具を、前記
   成形体のセラミックファイバーの配列方向に対して直角
   方向の寸法と１１ｊＩ記円管の径に応じた間隔で円周方
   向に取り付け、前記成形体のセラミックファイバーの配
   列方向と平行する相対する２つの面を圧縮して管内壁に
   沿わせ、さらに管内壁に沿って復元させて、前記成形体
   を取付金具間に固定することを特徴とする特許請求第１
   項記載の構築方法。