JPS59173113A - 帯電性の低いフイルタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体、気体、ミスト等のフィルターに関する
ものであり、流体の帯電量が低いフィルターに関するも
のである。

各種の液体や気体、ミスト等を濾過したり、気化したり
、霧化したりする目的で、口ｉ！Ｊｌ；、ロ布、金用や
有機鷹維の網、その他の多孔体をフィルターとして使用
する。特に近来、熱可塑性樹脂の焼結多孔体が、Ｖ過精
度が高い。流体抵抗が低い、濾過寿命が長い、フィルタ
ー形状が自由に設計できる、腐蝕しない、軽量である等
の理由で広く使用され始めている。

しかしながら、濾過工程では流体の帯電が太きく、各種
の静電気障害の原因になるばか殴でなく。

流体が燃料や溶媒のように可燃性物質の場合には発火や
爆発の危険性もある。

しかるに本発明者等は、熱可塑性樹脂の焼結多孔体を通
過する流体の帯電ｔを低減する方法について鋭意検討し
た結果、本発明に到達した。

すなわち本発明は、熱可塑性樹脂と導電性フィシ−とか
らなる樹脂組成物の粉粒体が多孔質に焼結されてなる帯
電性の低いフィルターに関するものである。

ここにおいて、フィルターとは流体が濾過、気化１輪化
、泡化等の目的で通過する多孔体をいう。

本発明において熱可塑性樹脂は、流体の種類、使用条件
、形状、濾過精度等によって各種の樹脂から選択できる
。たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン　ポリ４−メチルペンテン−１等のポリオレフィン系
樹脂、ポリスチレン、Ａｓ、ＡＢ８等のスチレン系樹脂
、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ボリアミー
ド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリエステル系閏脂、
ポリカ−ボネート系樹脂、ポリスルフォン系樹脂等が可
能であり、また各種の熱可塑性エラストマー類も可能で
あり、けん化ＥＶＡ、アイオノマー樹脂、ハイニトリル
樹脂、架橋性ポリエチレン等の各種共重合ポリマー、変
性ポリマー類も可能である。これらの樹脂は一種類単独
でもよいが二種以上の混合物としても使用できる。。

本発明において導電性フィラーとしては、たとえばカー
ボンブラック、炭素繊維、金属粉、金属繊維、金属被覆
ガラス繊維、金属被覆ガラス球その他の導電性化合物類
が可能である。これらは単独で使用されてもよいが、２
種以上を組み合せて使用してもよい。これらのフィラー
としての粒形は通常１００μ以下の粉体もしくは偵維状
であることが好ましく、焼結多孔体を構成する粉粒体の
大きさを越えることは好ましくない。

本発明において熱可塑性樹脂と導電性フィラーとの配合
比率は、フィルターの使用目的や流体の種類によって異
なるが１通常熱可塑性樹脂９９〜冨Ｏ重量部に対して導
電性フィシ−１〜８０）ｌ量チの範囲で選ぶことができ
る。これよシ少い場合は帯電低下効果が充分でなく、こ
れ工〃多い場合はフィルターとしての強度が充分でない
。

本発明においては、熱可塑性樹脂と導電性フィラーとか
らなる樹脂組成物の粉粒体を製造するには、単軸押出機
、多軸押出機、バンバリーミキサ−１ヘンンエルｉキサ
−等によシ溶融混合して造粒するか、さらにこれを常温
機械粉砕、冷凍粉砕。

化学粉砕等にニジ粉化して製造できる。また、熱可塑性
樹脂を溶媒に溶解もしくは懸濁して導電性フィラーと攪
拌混合した後、低温化もしくは貧溶媒の添加にエカ樹脂
組成物の粉粒体を析出することもできる。あるいは、モ
ノマ一段階で導電性フィシ−を混合しておいて重合する
ことによって樹脂組成物の粉粒体を得ることもできる。

本発明において樹脂組成物の粉粒体には、上記成分以外
に熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、可塑剤
、離型剤、難燃剤、充填剤、核剤。

着色剤その他の添加剤を含有していることは可能である
。

本発明においてフィルターを製造する際に、樹脂組成物
の粉粒体の粒度はフィルターの使用目的によって選定さ
れる。通常、数ミリ径のミニベレットサイズから数ミク
ロン径の微粉体の焼結体が可能である。

本発明においてフィルターを製造するには、通常の焼結
成形法により可能である。すなわち、目的に応じた粉粒
体を成形金型中に充填し、常圧または加圧下に、粉粒体
の熔融軟化温度以上で、粉粒体粒子が相互に融着するが
塊状化しないように加熱して後、冷、却することにより
成形できる。

本発明においてフィルターの形状は自由であって、その
目的に応じて、板状、筒状１箱状その他各種形状に成形
できる。また、本発明フィルターと金網、布等と積層し
て使用することもできるし、金網や金属線等の導体をフ
ィルターに接触させるかフィルター中にインサートする
かして、その導体から導線によりアース（接地）して使
用することもできる。

本発明のフィルターは、従来の熱可塑性樹脂単独による
フィルターに比して、流体の帯１を鍬が少いことから、
各種の静電気障害に対して安全になり。

ま念流体の帯電量が同程度に許容できるならば、濾過精
度を低下せずに流体流量を上げることが可能になり、安
全上、設計上の効果は大きい。

従って１本発明のフィルターは自動車等の各種エンジン
の燃料フィルター、灯油ヒータ等の燃料フィルターない
し気化器、塗料その他の溶剤用フィルター、化学工業原
料用フィルター、帯電空気をきらうエアフィルター等と
して好適である。

以下に本発明を実施例によって更に具体的に説明する。

実施例で使用した実験装置は図−１のとおりである。灯
油を流体として使用し、１００ｔドラム缶からギアボｙ
グで吸い上げ、フィルターを通過した灯油をファラデー
ケージ内に受入れ、約２８１の灯油量の移送時点での灯
油の静電電荷量を春日電機■製靜電電荷量計ＫＤ　４３
１　Ｂにて測定した。使用した配管は金属線入υビニー
ルホースで内径約１８ｍ、１１長さは約４　ｐｔｌ−で
あり、フィルターは直径ＩＪＯｍ、厚さ４＋＋ａｍの樹
脂組成物の多孔性焼結体を内径約６０園、長さ約６０儒
の硬質塩化ビニール系パイプで７くツキングを使用して
挾み込んで使用し友。ファラデーケージは絶縁された内
容器がステンレス製で内径４３５餌、深さ４００ｍであ
った。

実施例Ｉ ＭＩ　８、密度０．９Ｂ８の高密度ポリエチレン８０重
量部と導電性カーボン（ケツチェンフ゛ラック）２０ｔ
ｉｓｔ−バンバリーミキサ−で熔融混練後、ノ・ンマー
型粉砕機で粉砕して平均粉径５０メツシュの粉体を得た
。この粉体を焼結成形により、直径ＩｇＯｍｇ、厚さ４
ｍｎ空孔径約１００μの円板を作成した。

この円板状多孔性焼結体をフィルターとして。

図１の装置を使用して灯油の静電電荷量を測定した。そ
の結果を表に示す。

実施例２ ＭＦＩＳのｍ晶！ポリプロピレン７０重量部と平均粒径
１Ｇμのアルミニウム粉３０重量部と力蔦らなる樹脂組
成物粉粒体全実施例１と同様に製造し。

焼結成形して実施例１と同様の円板を作成した。

この円板状多孔性焼結体をフィルターとして、実施例１
と同様に灯油の静電電荷量を測定した。

その結果を表に示す。

比較例１ フィルターを使用せずに、図１の装置で灯油を移送した
時の灯油の静電電荷量を測定した。その結果を表に示す
。

比較例２ 実施例１において使用したフィルターの代シにＭＩ　Ｏ
，０３、密度０．９５８の高密度ポリエチレン粉体を単
品で焼結成形して得られた円板状多孔性焼結体をフィル
ターとして使用して、図１の装置を使用して灯油の静電
電荷量を測定した。その結果を表に示す。

以下余白

【図面の簡単な説明】

図１は、実施例で使用した実験装置である。 図中、１は灯油入ルドラム缶、２はポンプ、３はパルプ
、４は流量針、Ｓは圧力計、６は配管１丁はフィルター
、８はファラデーゲージ、９は静電電荷置針　を示す。 特許出願人　旭化成工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱可塑性樹脂と導電性フィシ−とからなる樹脂組成物の
   粉粒体が多孔質に焼結されてなる帯電性の低いフィルタ
   ー