JPS5916626B2 - ピンタンブラ−錠 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はピンタンブラ−錠に関し、特にそのボディは、
円筒形プラグをはめ合せられ、回転しうるようにされた
軸方向円筒形ボアが設けられ、又円筒形プラグには、軸
方向鍵穴と、この鍵穴と円筒形プラグの外周面とに開口
する、軸方向に一列に配列された複数の第１半径方向穴
とが設けられており、各第１半径方向穴には第１ピンタ
ンブラ−がスライド運動するように設けられ、ボディ自
体には、軸方向円筒形ボアに開口する、軸方向に一列に
配列された複数の第２半径方向穴が設けられこの各第２
半径方向穴には、第２ピンタンブラ−がスプリングによ
り円筒形プラグ方向に偏倚されて滑動しうるように設け
られたピンタンブラ−錠に関する。

従来のピンタンブラ−錠においては、ボディ中に上記第
２ピンタンブラ−を組込むために第２半径方向穴をボデ
ィの外周面に開口させるようになし、円筒形プラグを組
付た後に第２ピンタンブラ−をボディの外周面の開口を
通して挿入しうるようになし、さらにこの開口からスプ
リングを第２半径方向穴に挿入した後この第２半径方向
穴のボディの外周面の開口は板材によって閉止されて、
かつスプリングをこの板材で受けるようにさせている。

この組立方法は複雑かつ製造費のかかるものであり、さ
らには円筒形プラグと、半組立状態のボディとを互に分
離して独立に在庫できない難点があり、組立工程と貯蔵
工程において作業を同期させなければならない非常にシ
リアスな問題をかかえている。

本発明は、第２半径方向穴の開口を閉止する板材の使用
をなくシ、さらには円筒形プラグとボディの組立および
その貯蔵を別々に行いうるようにすることをその目的と
する。

′本発明によれば、ピンタンブラ−錠は、ボディの
第２半径方向穴は、軸方向円筒形ボアに隣接する円筒形
部分を有し、この円筒形部分は、ボディの外周面に向っ
て狭くなる円錐形部分に連なり、この円錐形部分は貫通
孔を通してボディの外周面と連通しているとともに、こ
の円錐形部分に関連した第２ピンタンブラ−を該円錐形
部分内にくさびづけすることができるような寸法になっ
ている。

本発明によるピンタンブラ−錠を組立るには、スプリン
グと第２ピンタンブラ−とは、ボディの軸方向円筒形ボ
ア側よりボディの各第２半径方向穴に挿入され、第２ピ
ンタンブラ−は次いで円錐形部分にくさびづけされるま
で押し込まれる。

次に第１ピンタンブラ−を挿入しだ円筒形プラグが配置
されて後に、このボディ中にくさびづけされた第２ピン
タンブラ−は、ボディの外周面から貫通孔を通して第２
半径方向穴に工具を押し込んで、解放させる。

第２ピンタンブラ−の挿入を容易にするために、第２半
径方向穴を、ボディ中の軸方向円筒形ボア内面にあけだ
凹所に配置されている縦長のセグメントに設けるように
すると良い。

この構成により、セグメントと、第２ピンタンブラ−と
、スプリングとを有するサブアセンブリを一体としてボ
ディ中の凹所に挿入しうるようになるため、組立がさら
に簡単となる。

この変形として、ボディを２つのシェルの結合体として
構成することができる。

しかして２つのシェルの合せ面はボディの第２半径方向
穴を貫通する軸方向平面以外の面に沿うようにされる。

本発明を、添付図面を参照して、以下に実施例の形で詳
細に説明する。

第１図から第３図に図示の実施例においてボディは軸方
向円筒形ボアを有し、このボア中に円筒形プラグ１０が
挿入されて回転しうるようになっている。

円筒形プラグ１０には軸方向に延在する軸方向鍵穴１４
が設けられここに鍵１５が通される。

又円筒形プラグ１０には軸方向鍵穴１４と円筒形プラグ
１０の外周面とに開口する、軸方向に一列に配列された
複数の第１半径方向穴が設けられている。

これら第１半径方向穴にはそれぞれ第１ピンタンブラ−
が設けられている。

縦長のセグメント１はボディに形成された凹所に配置さ
れ支持される。

セグメント１は、ボディの軸方向円筒形ボア内面の一部
となる側端面２を有する。

セグメント１には軸方向に一列に配列された複数の第２
半径方向穴が設けられている。

第２半径方向穴は、側端面２からボディの外周方向に延
在し、その方向に円筒形部分３と、外方に向けて狭くな
る円錐形部分４と、セグメント１の外側面７の軸方向穴
６に開口する貫通孔５との部分で構成されている。

各第２半径方向穴に底づけしたスプリング９で側端面２
側へ偏倚されて第２ピンタンブラ−８が摺動しうるよう
に設けられている。

組立時、スプリング９と第２ピンタンブラ−８をこの順
序にセグメント１の側端面２から各第２半径方向穴に挿
入する。

第２ピンタンブラ−８をその第２半径方向穴内方へ押し
込んで円錐形部分４の内壁にくさびづけする。

これによって、セグメント１と、第２ピンタンブラ−８
と、スプリング９とで成るサブアセンブリが構成され、
かくてこのサブアセンブリだけを単体として貯蔵するこ
とができ、その後所望のときにこのサブアセンブリをボ
ディに組付けることができる。

円筒形プラグ１０の位置付は後、貫通孔５を通して挿入
された工具の手段により、第２ピンタンブラ−８は側端
面２に向けて押し込まれて、くさびづけより解放する。

この工具は多数のくし歯を有するくし状のものであり、
ボディ中の第２ピンタンブラ−８の全てを同時に解放で
きるものである。

第４図は、上述の変形例であり、ボディは２つのシェル
１１．１２から構成されておりてその合せ面は、シェル
１１中に設けた第２半径方向穴を通らない平面１３に沿
って設けられている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例により錠のボディのセグメン
トの一部破断された透視図を示す図。 第２図は、錠の長手方向断面を示す図。 第３図は、第２図の■−■線に沿う断面を示す図。 第４図は、錠ボディの変形型を透視図で示す図。 １・・・・・・セグメント、２・・・・・・側端面、３
・・・・・・円筒形部分、４・・・・・・円錐形部分、
５・・・・・・貫通孔、６・・・・・・軸方向穴、７・
・・・・・外側面、８・・・・・・第２ピンタンブラ−
１９・・・・・・スプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軸線方向円筒形ボアを有するボディと、該ボア中で
   回転するように装架された円筒形プラグとを有し、該プ
   ラグは軸方向鍵穴と、該鍵穴と該プラグの外周面との双
   方に開口する、軸方向に一列に配列された複数の第１半
   径方向穴とが設けられ、該各第１半径方向穴には第１ピ
   ンタンブラ−が摺動しうるように挿入されており、前記
   ボディには、前記軸方向円筒形ボアに開口する軸方向に
   一列に配列された複数の第２半径方向穴が設けられ、該
   各第２半径方向穴には、そこに挿入されたスプリングに
   よって前記プラグ側に向けて偏倚されて第２ピンタンブ
   ラ−が摺動しうるように設けられるようになっているピ
   ンタンブラ−錠において、前記第２半径方向穴は、前記
   軸方向円筒形ボアに隣接した円筒形部分と、この円筒形
   部分から延びていて該ボディの外周面に向けて先端が狭
   くなった円錐形部分とを有し、該円錐形部分は、貫通孔
   を介して該ボディの外周面に連通しており、且つ該円錐
   形部分に関連した前記第２ピンタンブラ−を該円錐形部
   分内にくさびづけすることができるような寸法になって
   いることを特徴とするピンタンブラ−錠。 ２、特許請求の範囲第１項記載のピンタンブラ−錠にお
   いて、前記ボディは縦長のセグメントを含み、該セグメ
   ントは、前記円筒形ボアの内面に設けられた凹所中に配
   置され、前記第２半径方向穴は該セグメント中に備えら
   れ、該第２ピンタンブラ−が該セグメント中に備えられ
   た該第２半径方向穴の内部に収容されていることを特徴
   とするピンタンブラ−錠。 ３ ピンタンブラ−錠のボディにして、円筒形プラグを
   導入する軸方向円筒形ボアと、この軸方向円筒形ボアに
   開口する、軸方向に一列に配列された複数の第２半径方
   向穴と、該各第２半径方向穴には、あらかじめ挿入せら
   れたスプリングにより、該軸方向円筒形ボア側に向は偏
   倚されて摺動しうるようにピンタンブラ−が挿入され、
   該各第２半、径方向穴は該軸方向円筒形ボアに隣接する
   円筒形部分と該円筒形部分と該ボディの外周面との間に
   延在し、貫通孔を介してボディの外周面と連通ずる円錐
   形部分とを有し、該円錐形部分は該ピンタンブラ−をそ
   の内にくさびづけすることができるような寸法になって
   いるピンタンブラ−錠のボディ。