JPS591633B2 - コウタイカノウナコレクタテイブピツチカン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヘリコプタの飛行制御系に係り、更に詳細には
、パイロットがコックビット内の座席に容易に着席しあ
るいはこれより容易に離脱することを許すべく大筒式に
後退することのできるコレクティブピッチ桿に係る。

航空機のコックビットはその性格上器具及び制御装置に
よって混雑しており、パイロットがその座席にて動くこ
とをかなり妨げるのみならずパイロットが座席へ着席し
あるいはこれより離脱することを特に困難にしている。

典型的な航空機制御桿の場合に、パイロットの両脚の間
に配置されるサイクリックピッチ桿に加えて、ヘリコプ
タはパイロットの左側に配置されたコレクティブ制御桿
を含んでいる。

この制御桿はヘリコプタロータブレードのコレクティブ
ピッチを制御すべく上下されるよう設計されている。

コックビットへのドアかコックビットの左側にある場合
には、コレクティブピッチ桿はそれが下げられた位置に
あってもパイロット座席への出入りの邪魔になる。

パイロットの体に干渉することを最少限とすべく彎曲し
た制御桿か米国特許第１８７４５２２号に於て教示され
ている。

更にパイロット訓練生のＩｌ＋練のために押しつぶし可
能に構成された航空機制御桿が米国特許第２２７２８１
７号に教示されており、又偏位可能な航空機制御系か米
国特許第３６３３８５１号に教示されている。

コレクティブピッチ桿が操縦不能となったヘリコプタか
らの脱出装置と干渉することを妨げる発明が米国特許第
３３６１３９７号に教示されている。

本発明の一つの目的はヘリコプタのための改良された制
御系を提供することである。

本発明の他の一つの目的はパイロットがコックビットの
座席に着席しあるいはこれより離脱するときの干渉を最
小にする如きヘリコプタ用のコレクティブピッチ制御桿
を提供することである。

本発明の更に他の一つの目的はパイロットの座席へ着席
しあるいはこれより離脱するときパイロットの通路外の
位置まで大筒式に後退され得るヘリコプタ用コレクティ
ブピッチ桿を提供することである。

本発明の上記の目的及びその他の目的、特徴及び利点は
以下に添付の図を参照して行われる本発明の好ましい実
施例についての説明より明らかとなるであろう。

第１図について見ると、大筒式ピッチ桿１０は下方の内
管１２と該内管上に滑り合う寸法とされた上方の外管１
４とを含んでいる。

外管の内側に取り付けられたテフロン（登録商標）の如
き物質よりなるスライド１６が外管の内面と内管の外面
との間を隔てている。

このスライドは一つのガイドてあり、大筒作用中に二つ
の管を互に比較的摩擦のない状態にて滑り合わせる。

内管の底部はプラグ１８により枢軸２０の周りにピッチ
桿か回動できるよう枢動式に装着されている。

外管１４の頂部はそれに取り付けられたパイロットクリ
ップ２２を有し、その上にスイッチボックス２４が装着
されている。

ピッチ桿の内部及びプラグ１８を通って延びるワイヤコ
イル２６がスイッチボックス２４を図には示されていな
い種々のヘリコプタ制御装置へ接続している。

ロッキングカム２８が外管１４の下部を取り囲んでおり
、これに固定されている。

このカムは、第２図に示す如く、その表面の一部に円弧
状スロット３０を有する。

このカムはインデックスビン３２の一端を受けるよう段
形されており、該インデクスピンの他端は内管１２の下
端に取り付けられたブラケット３４に留め付けられてい
る。

このインデクスピンはその上端に細くされた頚部３６を
備えており、該頚部はスロット３０と共働してピッチ桿
をその一杯に延ばされた位置にロックしあるいは又それ
が大筒式に戻されることを許すようになっている。

該インデクスピンはヘッド部３８を被せられており、該
ビンのヘッド端をピッチ桿より半径方向に引き離すよう
な軽い力を予め掛けられている。

ロッキングカム２８のスロット３０はピッチ桿の軸線に
対し一定の半径を有する内壁４０を有する外壁は三つの
領域を郭定するよう変化する半径を有するようになって
いる。

第２図に示す如く、スロットの左端はノツチ４２を有し
、この中にインデクスピン３２の頚部３６が係合し得る
ようになっている。

ビンがこのノツチ内にあるときには、このノツチは頚部
３６の直径よりは僅かに太きいカ、ビンの直径よりは小
さい幅を有するので、ピッチ桿はそのロック位置にある
。

何故ならば、ピッチカム２８及び外管１４はビンに対し
軸線方向に動くことができないからである。

ビンに作用している半径方向の予荷重はビンをノツチ内
に保持する作用をなす。

スロット３０の中央部４４はスロットの中では最も狭い
領域であり、ビンの頚部３６の直径より僅かに広いたけ
である。

ビンかこのスロットの中央部４４にあるときには、外管
１４は軸線方向に動くことができない。

スロットの右端はインデクスピン３２の直径より僅かに
広い領域４６となっている。

ビンがこの領域にあるときには、ビンはロッキングカム
のスロットを通って滑ることができるので、ピッチ桿の
大筒作用が可能となる。

ピッチ桿１０がその正常な引き延ばされた状態にあると
きには、パイロットは先ずクリップ２２を時計方向に回
転させることによってそれを後退させることができる。

外管１４及びカムプレート２８が回転するにつれて、イ
ンチクスピン３２はスロット３０のノツチ４２から出て
中央部４４に沿い領域４６へ移動する。

そこでパイロットは外管１４を内管１２上へ軸線方向運
動が許される限り大筒式に押し被せることができる。

かくしてピッチ桿はパイロットが座席より容易に出るこ
とができる位置まで後退される。

ピッチ桿をその作動位置まで延ばすには、グリップ２２
を移動させてロッキングカム２８かビンのヘッド部３８
に接触するまで外管を枢軸２０から隔たる方向へ軸線方
向に移動させれば良い。

次いで、グリップを反時計方向へ回すと、インチクスピ
ンかスロット３に沿って移動し、最後にノツチ４２内へ
入る。

かくしてピッチ桿はそのロックされた引き延ばし状態に
もたらされる。

以上に於ては本発明を一つの好ましい実施例について説
明したが、本発明の範囲内にて種々の修正あるいは省略
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による後退可能なコレクティブピッチ桿
の解図的断面図である。 第２図は第１図の線２−２による断面図である。 １０・・・・・・ピッチ桿、１２・・・・・・内管、１
４・・・・・・外管、１６・・・・・・スライド、１８
・・・・・・プラグ、２０・・・・・・枢軸、２２・・
・・・・パイロットグリップ、２４・・・・・・スイッ
チボックス、２６・・・・・・ワイヤコイル、２８・・
・・・・ロッキングカム、３０・・・・・・スロット、
３２・・・・・・インチクスピン、３４・・・・・・ブ
ラケット、３６・・・・・・頚部、３８・・・・・・ヘ
ッド部、４０・・・・・・内壁、４２・・・・・・ノツ
チ、４４・・・・・・中央部、４６・・・・・・拡大領
域。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ヘリコプタ用入筒式ピッチ桿にして、一端部にて枢
   動式に支持された内管と、前記内管の外径より僅かに大
   きい内径を有し前記内管上に係合して軸線方向に摺動可
   能であり通常その一端部にて前記内管の他端部の周りに
   嵌合されている外管と、前記外管の前記一端部に装着さ
   れたロッキングカムと、前記内管の前記一端部に一端に
   て装着されたインデクスピンとを有し、前記ロッキング
   ガムは前記インデクスピンを通すスロットを有し、前記
   インデクスピンはその他端に前記ロッキングカムの前記
   スロットを通過できない大きさであって前記内管及び前
   記外管よりなる大筒式ピッチ桿の最大長さを制限するヘ
   ッド部と該ヘッド部に近接した位置にある縮経された頚
   部とを有し、前記スロットは前記インデクスピンの直径
   より僅かに大きい幅を有する第一の領域と前記頚部の直
   径より僅かに大きい幅を有する第二の領域と前記インデ
   クスピンの直径よりは小さいが前記頚部の直径より大き
   い幅を有し前記第二の領域に隣接した窪みを形成する第
   三の領域とを有し、前記インデクスピンはその前記頚部
   を前記第三の領域が与える前記窪みへ押し込む方向の弾
   力的な予荷重をかけられた状態にあることを特徴とする
   大筒式ピッチ桿。