JPS5915305B2 - 繊維強化樹脂製回転体 - Google Patents
繊維強化樹脂製回転体Info
- Publication number
- JPS5915305B2 JPS5915305B2 JP13291579A JP13291579A JPS5915305B2 JP S5915305 B2 JPS5915305 B2 JP S5915305B2 JP 13291579 A JP13291579 A JP 13291579A JP 13291579 A JP13291579 A JP 13291579A JP S5915305 B2 JPS5915305 B2 JP S5915305B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- fiber
- spiral
- reinforced resin
- resin
- Prior art date
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- Expired
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は繊維強化樹脂製回転体に関し、さらに詳しくは
、高速度で回転するガス遠心分離機用端板やフライホィ
ールなどに特に有用な繊維強化樹脂製回転体に関する。
、高速度で回転するガス遠心分離機用端板やフライホィ
ールなどに特に有用な繊維強化樹脂製回転体に関する。
近年、樹脂を強化用繊維のら旋状織物で強化してなる、
いわゆる繊維強化樹脂製の回転体が検討されている。
いわゆる繊維強化樹脂製の回転体が検討されている。
ら旋状織物は、たとえば特開昭５１−５８５７２号公報
に記載されているようなもので、複数本の連続したたて
糸が円周方向に配列され、。よこ糸は、たて糸と互に交
錯しながら全体としてたて糸の描く円の半径方向に放射
状に配列され、かつ一円周以上の部分は、同一円が連続
して層状をなしている。そのため、たて糸の密度は半径
方向のどの部分においてもほとんど同じであるが、よこ
糸の密度は内周縁に近いほど高く、外周縁に近いほど低
くなつている。したがつて、このようなら旋状織物を用
いて繊維強化樹脂製の、たとえば円板状の回転体を構成
すると、回転によつて生ずる遠心力に対する強度は、回
転体の厚みが一様である場合回転体の外周縁に近いほど
低くなる。５ 換言すれば、回転体の許容回転速度は、
遠心力に対する強度が最も低い最外周縁の強度によつて
規制される。
に記載されているようなもので、複数本の連続したたて
糸が円周方向に配列され、。よこ糸は、たて糸と互に交
錯しながら全体としてたて糸の描く円の半径方向に放射
状に配列され、かつ一円周以上の部分は、同一円が連続
して層状をなしている。そのため、たて糸の密度は半径
方向のどの部分においてもほとんど同じであるが、よこ
糸の密度は内周縁に近いほど高く、外周縁に近いほど低
くなつている。したがつて、このようなら旋状織物を用
いて繊維強化樹脂製の、たとえば円板状の回転体を構成
すると、回転によつて生ずる遠心力に対する強度は、回
転体の厚みが一様である場合回転体の外周縁に近いほど
低くなる。５ 換言すれば、回転体の許容回転速度は、
遠心力に対する強度が最も低い最外周縁の強度によつて
規制される。
そのため、回転速度の向上はなかなか困難であつた。本
発明はこのような問題点に鑑みてなされたも１０ので、
その目的とするところは、遠心力に対する半径方向の強
度をほとんど一様にすることができ、高速度回転が可能
な繊維強化樹脂製回転体を提供するにある。
発明はこのような問題点に鑑みてなされたも１０ので、
その目的とするところは、遠心力に対する半径方向の強
度をほとんど一様にすることができ、高速度回転が可能
な繊維強化樹脂製回転体を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明においては、１５樹
脂を繊維材料で強化してなる回転体であつて、前記繊維
材料は幅の異る少なくとも２枚のら旋状織物からなり、
かつ前記少なくとも２枚のら旋状織物は、これら各ら旋
状織物の外周縁が互に一致するように重畳されているこ
とを特徴とする繊維フ０ 強化樹脂製回転体が提供され
る。
脂を繊維材料で強化してなる回転体であつて、前記繊維
材料は幅の異る少なくとも２枚のら旋状織物からなり、
かつ前記少なくとも２枚のら旋状織物は、これら各ら旋
状織物の外周縁が互に一致するように重畳されているこ
とを特徴とする繊維フ０ 強化樹脂製回転体が提供され
る。
本発明の一実施例を説明するに、第１図において、回転
体１は一様な厚みを有する穴付円板状であり、エポキシ
樹脂や不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの
熱硬化性樹脂や、ポリアミフ５ ド樹脂やアクリルニト
リル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアセタール樹脂
、ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂を、強化用
繊維、すなわち炭素繊維やガラス繊維、ポリアラミド繊
維、ボロン繊維などの高強度、高弾性繊維の少なくとも
ノ０−種からなるら旋状織物で強化してなる繊維強化樹
脂で作られている。
体１は一様な厚みを有する穴付円板状であり、エポキシ
樹脂や不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの
熱硬化性樹脂や、ポリアミフ５ ド樹脂やアクリルニト
リル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアセタール樹脂
、ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂を、強化用
繊維、すなわち炭素繊維やガラス繊維、ポリアラミド繊
維、ボロン繊維などの高強度、高弾性繊維の少なくとも
ノ０−種からなるら旋状織物で強化してなる繊維強化樹
脂で作られている。
第２図は、上記ら旋状織物をその一円周分について示す
もので、２は円周方向に配列された複数本の連続したた
て糸であり、３はたて糸２と互に？５ 交錯しながら全
体としてたて糸２の描く円の半径方向に放射状に配列さ
れているよこ糸である。
もので、２は円周方向に配列された複数本の連続したた
て糸であり、３はたて糸２と互に？５ 交錯しながら全
体としてたて糸２の描く円の半径方向に放射状に配列さ
れているよこ糸である。
これらたて糸およびよこ糸は、上述した強化用繊維の、
通常マルチフイラメントで構成されている。さて、上記
樹脂中においては、第３図にら旋方向に引延した状態で
示すように、幅の異るＡ，Ｂ２枚のら旋状織物が、それ
ら各ら旋状織物Ａ，Ｂの外周縁が互に一致するように重
畳して配置されている。すなわち、幅の狭いら旋状織物
Ｂを、幅の広いら旋状織物Ａの外周縁側に配置すること
により、ら旋状織物Ａの半径方向におけるよこ糸密度の
低下を補つている。なお、これらら旋状織物Ａ，Ｂは、
ら旋状織物Ａ，Ｂの外周縁が第１図における回転体１の
外周縁と一致し、また、ら旋状織物Ａの内周縁が回転体
１の内周縁と一致するように配置されていることはいう
までもない。上記実施例において、ら旋状織物は２枚で
ある必要はなく、全く同様にして、幅の異る３枚以上の
ら旋状織物を重畳して用いることもできる。また、ら旋
状織物Ａ（５Ｂは必ずしも全長にわたつて重畳されてい
る必要はなく、たとえば、ら旋状織物Ａの長さ方向の一
部で、かつ、ら旋状織物Ａが少なくとも一円周を構成す
る長さにわたつてら旋状織物Ｂを重畳するようなことも
可能である。さらに、ら旋状織物ＡとＢとの重畳部分に
おいては、非重畳部分よりもたて糸密度が高くなるから
、重畳部分と非重畳部分のたて糸密度が互に等しくなる
ように、ら旋状織物Ａの重畳部分のたて糸密度を低くし
、その低くした分をら旋状織物Ｂで補うようにするのが
好ましい。また、上記実施例においては、回転体が穴付
円板状である場合について説明したが、回転体の形状は
、第４図に示すような円錐状や、第５図および第６図に
示すような円錐台状であつてもよい。
通常マルチフイラメントで構成されている。さて、上記
樹脂中においては、第３図にら旋方向に引延した状態で
示すように、幅の異るＡ，Ｂ２枚のら旋状織物が、それ
ら各ら旋状織物Ａ，Ｂの外周縁が互に一致するように重
畳して配置されている。すなわち、幅の狭いら旋状織物
Ｂを、幅の広いら旋状織物Ａの外周縁側に配置すること
により、ら旋状織物Ａの半径方向におけるよこ糸密度の
低下を補つている。なお、これらら旋状織物Ａ，Ｂは、
ら旋状織物Ａ，Ｂの外周縁が第１図における回転体１の
外周縁と一致し、また、ら旋状織物Ａの内周縁が回転体
１の内周縁と一致するように配置されていることはいう
までもない。上記実施例において、ら旋状織物は２枚で
ある必要はなく、全く同様にして、幅の異る３枚以上の
ら旋状織物を重畳して用いることもできる。また、ら旋
状織物Ａ（５Ｂは必ずしも全長にわたつて重畳されてい
る必要はなく、たとえば、ら旋状織物Ａの長さ方向の一
部で、かつ、ら旋状織物Ａが少なくとも一円周を構成す
る長さにわたつてら旋状織物Ｂを重畳するようなことも
可能である。さらに、ら旋状織物ＡとＢとの重畳部分に
おいては、非重畳部分よりもたて糸密度が高くなるから
、重畳部分と非重畳部分のたて糸密度が互に等しくなる
ように、ら旋状織物Ａの重畳部分のたて糸密度を低くし
、その低くした分をら旋状織物Ｂで補うようにするのが
好ましい。また、上記実施例においては、回転体が穴付
円板状である場合について説明したが、回転体の形状は
、第４図に示すような円錐状や、第５図および第６図に
示すような円錐台状であつてもよい。
以上説明したように、本発明の繊維強化樹脂製回転体は
、樹脂の強化用繊維材料として、幅の異る少なくとも２
枚のら旋状織物をそれら各ら旋状織物の外周縁が互に一
致するように重畳して用いているので、遠心力に対する
半径方向の強度をほとんど一様にすることができるよう
になり、高速度回転が可能となる。本発明の繊維強化樹
脂製回転体は、高速度回転が要求されるガス遠心分離機
の端板やエネルギを蓄積するフライホイールなどに用い
ると特に有効であるが、他の用途、たとえば車両などの
ホイールにも使用することができる。
、樹脂の強化用繊維材料として、幅の異る少なくとも２
枚のら旋状織物をそれら各ら旋状織物の外周縁が互に一
致するように重畳して用いているので、遠心力に対する
半径方向の強度をほとんど一様にすることができるよう
になり、高速度回転が可能となる。本発明の繊維強化樹
脂製回転体は、高速度回転が要求されるガス遠心分離機
の端板やエネルギを蓄積するフライホイールなどに用い
ると特に有効であるが、他の用途、たとえば車両などの
ホイールにも使用することができる。
第１図は本発明の繊維強化樹脂製回転体の一実施例を示
す概略斜視図、第２図はら旋状織物をその一円周分につ
いて示す概略平面図、第３図は２枚のら旋状織物を重畳
した状態をら旋方向に引延して示す概略斜視図、第４図
〜第６図は上記第１図とはそれぞれ外形状の異る本発明
の繊維強化樹脂製回転体を示す概略斜視図である。 １：回転体、２：ら旋状織物のたて糸、３：ら旋状織物
のよこ糸、Ａ，Ｂ：ら旋状織物。
す概略斜視図、第２図はら旋状織物をその一円周分につ
いて示す概略平面図、第３図は２枚のら旋状織物を重畳
した状態をら旋方向に引延して示す概略斜視図、第４図
〜第６図は上記第１図とはそれぞれ外形状の異る本発明
の繊維強化樹脂製回転体を示す概略斜視図である。 １：回転体、２：ら旋状織物のたて糸、３：ら旋状織物
のよこ糸、Ａ，Ｂ：ら旋状織物。
Claims (1)
- １ 樹脂を繊維材料で強化してなる回転体であつて、前
記繊維材料は幅の異る少なくとも２枚のら旋状織物から
なり、かつ前記少なくとも２枚のら旋状織物は、それら
各ら旋状織物の外周縁が互に一致するように垂畳されて
いることを特徴とする繊維強化樹脂製回転体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13291579A JPS5915305B2 (ja) | 1979-10-17 | 1979-10-17 | 繊維強化樹脂製回転体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13291579A JPS5915305B2 (ja) | 1979-10-17 | 1979-10-17 | 繊維強化樹脂製回転体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5656849A JPS5656849A (en) | 1981-05-19 |
| JPS5915305B2 true JPS5915305B2 (ja) | 1984-04-09 |
Family
ID=15092486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13291579A Expired JPS5915305B2 (ja) | 1979-10-17 | 1979-10-17 | 繊維強化樹脂製回転体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5915305B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103958175A (zh) * | 2011-10-25 | 2014-07-30 | 欧洲航空防务与空间公司Eads法国 | 用于储存能量的惯性轮结构 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2698557B1 (de) * | 2012-08-14 | 2014-10-29 | Enrichment Technology Company Ltd. | Schwungrad-Energiespeicher |
-
1979
- 1979-10-17 JP JP13291579A patent/JPS5915305B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103958175A (zh) * | 2011-10-25 | 2014-07-30 | 欧洲航空防务与空间公司Eads法国 | 用于储存能量的惯性轮结构 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5656849A (en) | 1981-05-19 |
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