JPS5915048Y2 - スライド形可変抵抗器の摺動体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスライド形可変抵抗器の摺動体の構造に関し、
とくに良好な摺動感触を有する摺動体を提供することを
目的とする。

以下、本考案を第１図〜第４図の１実施例によって詳細
に説明すると、第１図において、１は金属材等から戊る
枠体で、上面板１ａと側面板１ｂ、１ｂ′とを有する。

２は前記側面板１ｂ、ｌｂ’によって保持された絶縁基
板、３，４は前記側面板１ｂ、ｌｂ’間に支架された上
・千２本の金属材から戒る支軸で、該支軸３，４の一端
部を頭部３ ａ 、４ ａによって、また他端部３ｂ、
４ｂをナツト５，６等によって固定し抜は止めをしてい
る。

７・・・・・・は、前記絶縁基板２に奴め等によって固
着した端子で、該端子７・・・・・・は絶縁基板２に形
成された任意のパターンの抵抗体や集電体（共に図示せ
ず）にそれぞれ接続されている。

８は後述する角形筒体９にインサート成形によって形成
した樹脂材から成る絶縁体、９は第２図に示すように亜
鉛ダイカスト等によって形成した角形筒体で、その上面
および下面には一体形成された操作レバー９ａおよび棹
体９ｂが、また、角形筒体９には、支軸３を挿通するた
めの貫通穴９Ｃと、両端面の対角線で結ばれる対向隅角
部に１対の切欠き９ｄがそれぞれ形成されている。

１０は前記棹体９ｂの先端部に樹脂材によってインサー
ト成形した突体で、支軸４を挿通するための貫通穴１０
ａが形成されている。

なお、絶縁体８の対向側方には１対の脚部Ｂａ。

８ｂが下方に延びており、該脚部８ ａ 、８ ｂには
複数の突子８Ｃ・・・・・・が形成され、該突子８Ｃに
公知の摺動子（図示せず）が絞めなどによって固着され
る。

１１は第４図に示すように前記支軸３を支承するために
前記角形筒体９の両端面に取付けられる成形材からなる
絶縁キャップで、該絶縁キャップ１１には、内径が前記
支軸３の外径よりもわずかに大なる内径を有する穴１１
ｂと、外径が前記角形筒体９の穴９Ｃの内径よりもわ
ずかに小なる外径を有する筒部１１ ａとを具備させで
ある。

また、絶縁キャップ１１には１対のスナップ係止片１１
Ｃと１対の対向突片、−１１ｄが形成されている。

上述のような構成の摺動体は第１図に示すように操作レ
バー９ａを枠体１の上面板１ａに形成した長溝（図示せ
ず）から外方に突出させ、枠体１内に支承した支軸３，
４に沿って摺動可能とし、また、絶縁体８に銭着された
摺動子（図示せず）が絶縁基板２上面や抵抗体や集電体
に弾接する。

なお、支軸３を角形筒体９の穴９Ｃに挿通するとき、ま
ず角形筒体９の両端部に絶縁キャップ１１を取付ける。

このとき、絶縁キャップ１１の筒部１１ａを穴９Ｃに挿
入し、同時にスナップ係止片１１ Ｃを一対の切欠き９
ｄに圧入保合させ、また１対の対向突片１１ ｄは角形
筒体９の端部対向側面部９ｅに係止するようにする。

更に、棹体９ｂの端部に配設した突体１０に形成した穴
１０ ａには支軸４が挿入される。

上述のように本考案によれば、絶縁キャップ１１を角形
筒体９の両端部に冠着することによって、支軸３は角形
筒体９の摺動時に、角形筒体９の比較的長い穴９Ｃに直
接接触することはなく、絶縁キャップ１１の比較的短い
穴１１ ｂのみに接触して摺動させるため支軸３と絶縁
キャップ１１との摩擦は少なく、よって作動力を軽くで
き、かつ良好な摺動感触が得られるだけでなく、角形筒
体９を亜鉛ダイカストで形成することによって寸法精度
の良い摺動体を量産し得るという利点もある。

なお、絶縁キャップ１１の対向突片１１ ｄは係止突片
１１ Ｃと共働して絶縁キャップ１１の必要以上の回転
と抜けとを防止するような構成となっている。

また、更に本考案の摺動体の対向側方にそれぞれ摺動子
を取付ければ、容易に多連式のスライド形可変抵抗器を
提供し得るという利点もある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の１実施例に係り、第１図は可変
抵抗器の側断面図、第２図は摺動体の斜視図、第３図は
摺動体の端面図、第４図は絶縁キャップの斜視図である
。 １・・・・・・枠体、２・・・・・・絶縁基板、３，４
・・・・・・支軸、８・・・・・・絶縁体、８Ｃ・・・
・・・突子、９・・・・・・角形筒体、９ａ・・・・・
・操作レバー、９ｂ・・・・・・棹体、９Ｃ，１０ａ・
・・・・・穴、９ｄ・・・・・・切欠き、１０・・・・
・・突体、１１・・・・・・絶縁キャップ、１１ａ・・
・・・・筒部、１１ Ｃ・・・・・・係止片、１１ ｄ
・・・・・・突片。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）金属成形材から戊る角形筒体と、該角形筒体と一
   体成形された操作レバーと棹体とを具備した摺動体にお
   いて、前記角形筒体と棹体の端部とを樹脂成形材によっ
   て被覆し、該角形筒体を被覆した樹脂材には摺動子の取
   付部を形成し、前記棹体の端部を被覆した樹脂材には、
   枠体に支架された支軸を挿通させるための穴を形成し、
   前記角形筒体の両端面の対向隅角部に各ｌ対の切欠きを
   形成し、該切欠きに係合する係止片と前記角形筒体の穴
   に挿入するための筒部とを具備する絶縁キャップを前記
   角形筒体の両端面に配設し、前記絶縁キャップの穴に枠
   体に支架された他の支軸を挿通し、前記操作レバーの作
   動によって前記角形筒体と摺動子の取付部とが摺動する
   ようにしたことを特徴とするスライド形可変抵抗器の摺
   動体。
2. （２）角形筒体の両端面に取付けられる絶縁キャップが
   角形筒体の穴の内径よりもわずかに小なる外径と、枠体
   の側面板間に支架された支軸の外径よりわずかに大なる
   内径を持つ穴を有する筒部と、該筒部の直径方向の対向
   端部に前記角形筒体の対向隅角部の切欠きに係合される
   １対のスナップ係止片と、該スナップ係止片に近接して
   前記角形筒体の外側面に係止される１対の突片とを有し
   、前記筒部と１対のスナップ係止片と１対の突片とによ
   って絶縁キャップが角形筒体の両端面に取付けられるよ
   うにしたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲（１
   ）記載のスライド形可変抵抗器の摺動体。
3. （３）摺動子の取付部が角形筒体を被覆した樹脂材の両
   側方に形成され、前記取付部に固着された１対の摺動子
   が枠体の側面板に保持された絶縁基板上面の抵抗体や集
   電体にそれぞれ弾接するようにしたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲（１）記載のスライド形可変抵抗
   器の摺動体。