JPS5914972B2 - 回転子 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転子の構造に関し、タップの裸線部とコイル
筒端部のコイル素線との短絡を防止することを目的とす
るものである。

一般に従来のものは、第１図に示すようにタツプイの裸
線部口がコイル筒ハのコイル素線の表面に直接接触して
いた。

この為コイル筒ｌＸを圧縮成型する際にタツプイと接触
せるコイル素線二の絶縁被膜ホが直接加圧接触されて第
２図に示すようにコイル素線の絶縁被膜が直接破壊され
短絡するという不都合があった。

また、そのタップが隣接するコイル素線の間（こ埋め込
まれる可能性があるという問題があった。

本発明は叙述の問題ｔこ鑑みて成したもので、その問題
点を改消せんとするものである。

以下、本発明の実施例を図面を参考にして説明する。

第３図は本発明回転子の一実施例の断面図、第４図は同
実施例のコイル筒の斜視図、第５図はタップ部の斜視図
である。

図において、１はコイル素線を筒状に巻装したコイル筒
、２はそのコイル筒１の端縁から突設したタップで略
型状に突出されて裸線部３を備えている。

４はコイル筒１の内面に貼付された電気絶縁板で例えば
透明のプラスチックフィルムである。

次に、この回転子を形成する方法について説明する。

コイル筒１の内面には電気絶縁板４が貼布され、タップ
２を折り曲げて電気絶縁板の上にタップ２を折り曲げる
。

従ってタップ２の裸線部３は電気絶縁板４の上に載せら
れる。

しかして、円板状をなす整流子板５がコイル筒１の開口
部に嵌合されるのである。

整流子板５の表面には複数個のセグメン）５ａが形成さ
れ、各セグメン）５ａの外周端はコイル筒１の内周面ま
で至る。

しかして、タップ２の裸線部３と各セグメン）５ａの外
周端部とは半田Ｔで接続されたのち、接着剤８でコイル
筒１の開口端縁を整流子板５の外周縁に接合する。

このようζこ、タップ２の裸線部３が電気絶縁板４の上
に載せられたものでは、コイル筒を圧縮成型したことに
よってコイル素線１ａの絶縁被膜１ｂが破壊されたとし
ても裸線部３との間には電気絶縁板４が介在されている
ので短絡を起す危険性がない。

本発明回転子は上記したようにタップの裸線部はコイル
筒の内面に貼付せる電気絶縁板の上に載せられているの
で、コイル筒を圧縮成型してコイル素線の絶縁被膜が破
れても、上記電気絶縁板の為に短絡する危険性がなく、
モーターの性能を安定させることができる。

また、その裸線部は電気絶縁板の上に載せられているの
で、他のコイル素線の間に埋り込むことがなく、整流子
板の各セグメントとの電気的接続を容易に行うことがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回転子のコイ少筒端部を示す斜視図、第
２図はタップ部とコイル素線との短絡状態を示す断面図
、第３図は本発明回転子の一実施例の断面図、第４図は
同実施例のコイル筒の斜視図、第５図はタップ部の斜視
図、第６図はタップ部とコイル素線との断面図である。 １・・・・・・コイル筒、１ ａ・・・・・・コイル素
線、１ｂ・・・・・・絶縁被膜、２・・・・・・タップ
、３・・・・・・裸線部、４・・・・・・電気絶縁板、
５・・・・・・整流子板、５ａ・・・・・・セグメント
、６・・・・・・軸、７・・・・・・半田、８・・・・
・・接着剤。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内面に電気絶縁板を貼付せるコイル筒の端縁から裸
   線部を有するタップを突出し、該タップをコイル筒の開
   口部内側へ折曲げて電気絶縁板の上に裸線部を載せ、表
   面に複数個のセグメントを有し裏面中心より軸を垂設せ
   る整流子板を前記コイル筒の開口部に嵌合しタップの裸
   線部を前記セグメントに接続して成ることを特徴とする
   回転子。