JPS5914639Y2 - アコ−デオン型開閉枠体の開閉補助装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アコーデオンドア或いはアコー−デオン型門
扉のようなアコーデオン型開閉枠体の開閉を補助する補
助装置に関するものである。

このようなアコーデオン型枠体は、開位置または閉位置
において、これを動かないように止める装置を設ける必
要がある。

特にアコーテ゛オンドアにおいては、枠体の上に布また
はプラスチック等の表面シートが張っであるために、開
いた時或いは閉じた時に、表面シート材の弾性のために
枠体が戻って、完全開位置または完全閉位置に保持され
ない傾向がある。

本考案は、このようなアコーデオン型開閉枠体を開閉す
る際に、成る所定位置をすぎると、枠体自体を完全開位
置または完全閉位置に自動的に動がすように働く開閉補
助装置を提供しようとするものである。

本考案装置は、一対のリンクを枢軸によって枢着連結し
、該枢軸の近くで各リンクに外側に突出するアームを固
定し、上記のアームの各々に溝孔を設け、上記のスプリ
ングの端を該溝孔に沿って移動し得るように装着したピ
ンにとりつけることによりこれらのアームの間にスプリ
ングを張架して、これらのリンクが成る所定の角度にあ
る時に該スプリングが該枢軸の位置を通り、これらのリ
ンクに開閉の力が働かないが、この位置をすぎると、こ
れらのリンクを開または閉方向に動かすように働くよう
にし、これらのリンクを必要に応じて連鎖状に連結した
上、その端をアコーデオン型開閉枠体の端枠に連結させ
たものである。

以下、図面について本考案の実施態様を説明する。

第１図は本考案装置を適用したアコーテ゛オンドアを示
し、図中１はレール、２はレールから懸吊されたアコー
デオン型開閉枠体、３は開閉枠体の上に張られた表面シ
ート材、４はこのアコーデオンドアの両端の端枠を示す
。

このアコーデオンドア自体の構造は周知のものである。

本考案による開閉補助装置５が、このアコーデオンドア
の中に設けられる。

本考案装置は、一対のリンク６．６を枢軸７によって財
形に枢着連結し、該枢軸の近くで各リンクに外側に突出
するアーム８を固定し、該アーム８に溝孔１０を設け、
スプリング９の端を該溝孔１０に沿って移動し得るよう
に装着したピン１１にとりつけることにより、該アーム
８，８間にスプリング９が張架されている。

この開閉補助装置５は、上記のように構成された財形の
リンク６．６を必要に応じて連鎖状に連結されて、その
両端でアコーデオン型開閉枠体の端部４，４に連結され
る。

上記のスプリング９は、第３図に示すように丸い板パネ
ル１２としてもよいし、第４図に示すようにコイルバネ
としてもよい。

次に本考案装置の作用を説明する。

第２図Ａ、Ｂ、Ｃに示すように、アーム８，８はリンク
６．６の開き角度により平行な状態、上方が開いた状態
、下方が開いた状態と変化する。

第２図Ａに示す状態は、アコーテ゛オン型開閉枠体を閉
じた状態を示し、この状態ではリンク６．６０角度によ
りアーム８，８は下方が開いた状態である為スプリング
９はその張力により、自動的に上方へ移動し、リンク６
．６を開く方向に働く。

この状態から、アコーテ゛オン型開閉枠体を開くとリン
ク６．６が成る程度までくるとアーム８，８は第２図Ｂ
に示すように平行状態となり、ついには第２図Ｃに示す
ように上方が開いた状態となる。

この状態になるとスプリング９はその張力により自動的
に枢軸７をこえ下方へ移動し、リンク６．６を閉じる方
向に働くようになる。

本考案装置によれば、リンク６．６の開閉に応じてスプ
リング９が枢軸７の位置を過ぎるとリンクを積極的に開
または閉方向に動かすように作用し、従って、アコーデ
オンドアの場合には、閉位置から開くように操作して、
成る位置を過じるとアコーデオンドアは自動的に開放方
向に動く、完全開位置に保持され、また開位置から閉じ
てゆくと所定位置を過ぎると、自動的に閉じて完全閉位
置に保持される。

更にスプリングの端をアームに設けた溝孔内を摺動する
ピンにとりつけであるので、アコーデオンドアが上記の
所定位置を過ぎると両方のアームの溝孔の相対的位置の
変更に伴ってピンが溝孔内で摺動し、スプリングの作用
点が枢軸から大きく離れて、スプリングが有効に働くよ
うになり、枠体はこのスプリングの作用によって効率的
に何れかの方向に移動するようになる。

上述のように、本考案装置はアコーデオン型開閉枠体を
成る位置を境として、開方向または閉方向に自動的に動
かして、完全開位置または完全閉位置に開閉枠体を保持
して、開閉枠体の操作上極めて便利である。

然して、この開方向、閉方向の切換位置はリンクの枢軸
とスプリングの相対的位置を変えることによって自由に
選択することができ、必要ならば主として開方向のみ、
或いは閉方向のみに働くようにすることも可能で、実用
上極めて便利である。

然して、リンクを第１図に示すように、連鎖状に連結す
れば、このリンクの連鎖の両端をアコーデオン型開閉枠
体の端枠に連結することによって、開閉枠体全体を平行
に移動させることができて、例えばアコーデオンドアに
適用した場合に、アコーデオンドアを開閉する際、開方
向、又は閉方向に力が働く位置にある時に操作した場合
、自動的に元の位置に戻る利点がある。

又その上縁または下縁がつぼまって全体的に変形するよ
うな状態の発生を防止し、且つその操作を滑らかに行な
わせる。

この装置は上記のようにアコーデオンドアに適用できる
のみならず、門扉に適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を適用したアコーデオンドアを示す
図、第２図Ａ、Ｂ、Ｃは本考案装置の動作を説明する図
。 第３図および第４図は本考案装置の２つの形態を示す図
である。 １・・・・・・レール、２・・・・・・開閉枠体、３・
・・・・・表面シート材、４・・・・・・端枠、５・・
・・・・開閉補助装置、６・・・・・・リンク、７・・
・・・・枢軸、８・・・・・・アーム、９・・・・・・
スプリング、１０・・・・・・溝孔、１１・・・・・・
ピン、１２・・・・・・板バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対のリンクを枢軸によって枢着連結し、該枢軸の近く
   で各リンクに外側に突出し、溝孔を設けたアームを固定
   し、これらのアームの間に該溝孔に沿って移動し得るよ
   うにピンを装置し、該ピンの間にスプリングを張架して
   これらのリンクが成る所定の角度にある時に該スプリン
   グが該枢軸の位置を通り、これらのリンクに開閉の力が
   働かないが、この位置を過ぎるとこれらのリンクを開ま
   たは閉方向に動かすように働くようにし、これらのリン
   クを必要に応じて連鎖状に連結した上、その端をアコー
   デオン型開閉枠体の端枠に連結させたアコーデオン型開
   閉枠体の開閉補助装置。