JPS5914550Y2 - 排水配管用口筒部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は排水配管用口筒部材に関し、機械的強度に優れ
る一方、合成樹脂製配管との連結を簡単且つ堅固に行な
うことができると共に、異径の配管との連結が容易に得
られるようにすることを目的とする。

以下図面に基いて本考案の１実施例を説明すると、１は
口筒部材の１例としてのトラップ本体であり、上方開口
外周縁に形成された金属製フランジ２と、前記開口部３
とを連通して下方に垂下延設された配管接続部４とを備
え、前記配管接続部４の外周に合成樹脂製の調径筒体５
を嵌合している。

図例の排水トラップの場合、本体１は金属素材により前
記フランジ２を備えた椀状体に形成され、開口部３の内
周縁に着盤となる排水盤６を嵌め込むための段部７を形
成し、図例では底壁８の中心部に管状部結合孔９を開設
している。

この図例では前記配管接続部４は管状部１０に形成され
、該管状部１０は、前記底壁８より上面に突出する部分
１１と、該底壁８より下面に突出する部分とを有し、こ
の下面に突出する部分を配管接継部４としている。

この管状部１０は図例では前記結合孔９にねし結合され
ているが、該管状部１０と本体１とを一体結合するには
、接着剤を用いてもよく、或いは本体１の底壁８と管状
部１０とを一体戒形してもよい。

上記調径筒体５は、各種肉厚のものが用意され、合成樹
脂を素材として前記配管接続部４の外周に適合する環状
体に形成され、該配管接続部４の外周に嵌合される。

この際、図示の如く接続部４と調径筒体５の接合面をテ
ーパ状に形成しておけば、両者の結合は堅固となる。

なお図中１２は、前記管状部１０を本体１の結合孔９に
ねし結合するものとした場合、該管状部１０を回転させ
るべき工具を掛合するために設けられる凹部である。

上記実施例に示す口筒部材は、配管１３との連結に際し
、配管接続部４の外周に調径筒体５を嵌合した状態で、
該調径筒体５を配管１３に挿着される。

従って近年多用されているやや大径の合成樹脂製配管１
３に接続する場合、前記接続部４に調径筒体５を備える
という簡単な構成で足り、本体１自体に新たな設計を要
しないので低コストである。

しかも調径筒体５は合成樹脂製とされているので、合成
樹脂製配管１３との間に接着剤を用いることにより堅固
な結合を可能とする。

また、このような口筒部材は、通常床に埋入して使用さ
れ、その開口部３を床面に開口されるのであるが、前記
フランジ２が金属製とされているものであるから、床上
より土足を受ける場合等であっても機械的強度に優れて
おり、耐用性を保証できる。

本考案は以上のように構成した結果、近年多用化にある
大径の合成樹脂製配管に対し、口筒部材本体に何ら基本
的変更を加えることなく調径筒体を介して簡単容易に接
続することができ、しかも配管との接着剤による堅固な
結合を可能とする実益がある。

更に床面に開口する口筒部材としても、機械的強度に優
れ、耐用性を保証できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示す中央縦断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排水配管に連結される口筒部材であって、口筒部材が、
   上方開口外周縁に形成された金属製フランジと、前記開
   口部と連通して下方に垂下延設された配管接続部とを備
   え、前記配管接続部の外周に合成樹脂製の調径筒体を嵌
   合して成ることを特徴とする排水配管用口筒部材。