JPS59144Y2 - 葬儀用祭壇の前部組合せ箱体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来葬儀用祭壇は階段状に形成せられ、その上に諸々の
供養物が飾られ、更に両側には花壇が形成せられること
も往々てこの祭壇の後部に遺体の柩が安置せられている
のが通例である。

そこで従来告別式が終って出棺をするには此等の祭壇及
びその他を片付けてから遺体の柩を取り出している関係
上相当の時間を要し、狭い家では勿論のこと見送る人々
に寒季雨天等には多大の迷惑をかけることになっている
。

本案はこの欠点を除去して告別式が終れば祭壇を片付け
る必要なく出棺を定めた時間通り即座に行い得るように
考案したものである。

本考案は階段状に形成する前部箱体における考案であっ
て、従来階段状の祭壇の後部に植種を安置したものを、
本案はその前部箱体を階段上の祭壇の最前部に位置せし
めると共に階段の一部として利用しつ・これに植種Ａを
収納安置せしめるものである。

即ち本案は階段状に形成する前部箱体において、上辺に
夫々挿込柄１を有する後壁２と両側壁３，３には、その
コ字型を保持せしめるため適所の連結部に蝶番４を附装
して折畳み自在に連結せしめる。

これは収納及び運搬の際に嵩低くすることができ便利で
ある。

而してこれが着盤５の裏面には挿込柄１を嵌挿する補講
６をコ型に凹設すると共に更に前引戸７の補講６をも設
けて、着盤５を後壁２及び両側壁３．３とに挿しこみ組
合せて固定せしめる。

これによって後壁２及び両側壁３，３のコ型は固定せら
れ、前部箱体の着盤５は着脱自在であると共に祭壇前部
の第一階段となる。

更にこれらの底盤８の両側は、両側壁３，３の内壁内に
納まり、その間を出入自在とし、その裏面の両端及び適
所には移動車９を適宜数附装して底盤８自体が前後に移
動自在となさしめる。

実施例の図示では底壁８の裏面の両端及び中央に前後二
個宛の戸車式移動車９を使用している。

また底盤８の表面前部縁には引戸溝１０を凹設して着盤
５との間に前引戸１０を取外し自在に嵌合し、底盤８の
上には植種Ａを収容安置し得るようにしたことを特徴と
する葬儀用祭壇の前部組合せ箱体の構造に係るものであ
る。

これに附加する階段式祭壇は、図示の如く本案の後部に
支柱１１及び繋ぎ桟１２を組合せることにより、何段で
も形成し得ることは従来の通りである。

本案は上記の構造より戒り、前部箱体に植種Ａを収容す
るものであるから、葬儀において告別式が終ると直ちに
前部箱体の前引戸７を取り外し、底盤８の前部下辺又は
上縁に指を掛けて前方に引張ると底盤８の裏面に設けた
移動車９により容易簡単に植種Ａを載せたよ・前へ引き
出され、従来の如く階段状祭壇その他を片付ける必要が
ないので、即刻霊柩車に移動できる特徴があり、従来の
如く参会者を長く持たせることなく寒い委節又は雨天に
も弔問者に迷惑をかける虞がなく定時に出棺を可能なら
しめ得る利便がある。

而して本案は嵩低くに分解且つ折畳み得るもので輸送に
便し、葬儀用祭壇の前部組合せ箱体として甚だ実用的効
果に富むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は階段式葬儀用祭壇と本案とを結合した状態を示
す側面図、第２図は本考案斜面図、第３図は同じく側面
よりの縦断面図、第４図は同じく横断面図、第５図は同
じく底面図。 １・・・・・・挿込柄、２・・・・・・後壁、３・・・
・・・両側壁、４・・・・・・蝶番、５・・・・・・着
盤、６・・・・・・補講、７・・・・・・前引戸、８・
・・・・・底盤、９・・・・・・移動車、１０・・・・
・・引戸溝、Ａ・・・・・・植種、１１・・・・・・支
柱、１２・・・・・・繋ぎ桟。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 階段上に形成する前部箱体において、上辺に夫々挿入柄
   １を有する後壁２と両側壁３，３とは、蝶番４によりコ
   型の折畳み自在に連結し、これが着盤５の裏面には挿込
   柄１を嵌挿する補講６をコ型に凹設すると共に更に前引
   戸７の補講６をも設けて、着盤５を後壁２及び両側壁３
   ，３とに組合せて固定せしめ、また底盤８の両側は両側
   壁３，３の間を出入自在とし、その裏面の両端及び適所
   には移動車９を適宜数附装して底盤８自体が前後に移動
   自在となし、また底盤８の表面前部縁には引戸溝１０を
   凹設して着盤５との間に前引戸７を取外し自在に嵌合し
   、底盤８の上には植種Ａを収容安置し得るようにしたこ
   とを特徴とする葬儀用祭壇の前部組合せ箱体。