JPS59144662A - ル−プパイル経編地及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパイル経編地及びその製造方法に関するもので
ある。更に詳しく述べれば本発明は自動車内装材として
使用されるカーマット、ドアートリム及び一般インテリ
ア用のカーペットや保温用のホットカーペット等に適し
た経編機よｆ）編成されてなる特殊パイル編地及びその
製造方法に関するものである。

従来前記の商品分野ではタクト機によって生産されるタ
フトカーペットが主流であった。しかし。

タフトカーペットは一次基布を必′堤とするため。

重上が非常に重く、布帛としての伸長回復性はなく、且
つタフトループのスヌケによる加工工程性能に雌が有り
、タフトループ長も３間以下の低パイル長構造物が得ら
れず必ずしも充分消費者に満足されるべき性能を有して
いるとは云えなかった。

本発明者は、かかる従来のタクトカーペットの欠点を解
消すべく鋭意検討の結果、経編機を用いて、特殊なパイ
ル構造となすことにより、タクトカーペットの欠点を解
消したパイル構造物を得ることを見出し１本発明に到達
した。

一方、経編機でパイル生地を製造することは従来知られ
ている。経編機による従来のパイル編として、は裏地パ
イル、環状パイル、カット・パイルがある。裏地パイル
は１ｗＩ成後に編地の裏面を起毛してパイル状とするか
、或は編成中裏毛筬のテンションをできるだけ弱くして
、裏毛糸を弛ませてパイル状とするものである。従って
、裏毛パイルではパイルのループ長が非常に短かく、テ
ンションの調節が雌しく、また太い裏毛糸を用い難かっ
た。環状パイルの場合は、ループ引出し装置又はポイン
ト針を使用しなければ編成できない。従って、そのよう
な特別装置を具備していない通常の経編機では編成する
ことができない。カット・パイルの場合も、ナイフ針を
使用して製造するか。

或は２列針床経編機の前後両針床でパイル糸ケ編成して
両針床の中央でパイル糸を折断して製造する。従って、
やはり通常の経編機ではカット・パイルを編成すること
はできない。

本発明は、特殊な装置を使用せずに経編機で編成でき、
パイル用糸が地組織を形成しながら任意の高さのループ
パイルを形成しており、高圧縮弾性率を有し、且つ低目
的でパイルカバーファクタの優れたパイル経編地及びそ
の製造方法全提供することを目的とする。

本発明によれば、１列針床を有する経編機で編成される
ループパイルを有する経編地において。

地糸は一部の編針では編成されず、それによって地編地
にはウエール方向に延びる薄地部分が形成されており、
一方各パイル用糸は前記地編地の薄地部分でループパイ
ルを形成している。

また本発明の方法によれば、１列針床を有する経編憬忙
用いてループパイルを有する経編地を編成するに際し、
地編地は全部の編針で編成せずに。

一部の編針によってのみ編成し、一方パイル用糸は挿入
又は編成によって地編地に連結すると共に。

１コ一ス以上の間隔をあけて地糸を編成しない編針に供
給してオーバーラッピングしてループパイルを形成して
いる。

本発明のパイル編地ではさらに１本のパイル用糸はウエ
ール方向に延びる地編地の２ケ所以上の薄地）ｆ３分で
１個以上のループパイルを形成するとともに任意のコー
スで地編地を構成している。これはパイル経編地に寸法
安定性を付与し、低目付で高圧縮弾性性能を付与するた
めに、パイル用糸のループパイルに使用されるパイル有
効利用率を高める必要があるからである。そのために１
本のパイル用糸は任意の地糸を編成しない編針で１個μ
ｍヒのループパイルを形成した後、地編地の薄地部分を
形成しながら隣接する地糸を編成しない編針に移行し、
該編針で１個以上のループパイルを形成した後、地編地
の薄地部分を形成しながら元の編針に戻る編成サイクル
か、１本のパイル用糸で任意の地糸を編成しない編針で
１個以上のループパイルを形成した後隣接する地編地の
薄地部分で地編地を形成し、さらにとなりの地糸を編成
しない編針でループパイルを形成し、同じ編成動作で元
の編針に戻る場合が好ましい。

本発明のパイル経編地はパイル用糸が地編地の一部とル
ープパイルの両方を形成する事が特徴で地糸の２倍以上
の太さを持つパイル用糸が地編地の薄地部分を形成する
為パイル経編地が極めて良好な寸法安定性を示し、さら
に編地にボリューム感を付与出来、従来のパイル経編地
にくらべ圧縮弾性率が高く、カーマット、カーペット等
のパイル敷物ＶＣ峡適な絹地となる。又パイル用糸はル
ープパイルと地編地の両方全形成する事でループパイル
は強固に地編地に連結され１個々のループパイルは高さ
、形態とも非常に均一なものとなる。

本発明のパイル経編地をカーマット、カーペットに用い
る場合、ループパイルのま凍でもよいがループパイルの
先端を刈り取って立毛調としてもよい。この時パイル用
糸は任意のコースで地編地の薄地部分を形成している事
でパイル糸抜けをふせぐ事が出来る。

本発明において用いる糸種は天然繊維１合成繊維、再生
繊維のいずれであってもよく、糸条形態２も紡績糸条、
嵩高加工された長繊維条糸、嵩高加王をほどこされてい
ない長繊維糸条であってもよい。糸種、糸条形態につい
ては特に制限するものではないが１本発明のパイル経編
地を構成するパイル用糸の太さが地編地を構成する地糸
の２倍以上の太さが必要であり、好ましくは５倍以上の
太さが良い。２倍以下の場合、形成されたループパイル
が地編地から直立せず、パイル敷物として不適切な編地
しか得られない。地糸及びパイル用糸の太さは、使用す
る編機のゲージによって異なる為限定出来ない。しかし
１編機ゲージが８ゲージ（インチ間に８本の針本数）か
ら１６ゲージ（インチ間に１６本の針本数）の範囲であ
るなら、地糸に７０デニールから３００デニールの太さ
が好ましい。

本発明のバイル経編地の地編地の編組織は、前記薄地部
分を待つ事が特徴でその他の制限はない。

地編地ｊＩの筬は１枚以上側枚使用してもよいが。

多枚になれば地編地は安定するが、編地目付が高くなる
事から、２枚又は３枚がよい。

かくしてイ（）られるループパイル経編地（ハ、タフト
カーペットの如く一次基布を使用せずとも地編地が一次
基布と同様の機能を発揮するので寸法安定性が良く、シ
かも非常に軽けなパイル編地となる。又、基本的に経編
ループ構造で全て構成される為ニットの％徴である伸長
回復性に非常に優れ。

カーマット、ドアートリム等の立体性を要求される自動
車内装材等に使用する」局舎フレキシブルな機能奮呈し
て成形性能が抜群に向上する。加えて。

パイルは地編地のループ内で把持されている為外力によ
るパイル抜は等が全くない。従って染色工程中のパイル
抜は現象が全く解消され、染色工程における生産性も飛
躍的に向上する。その上、パイル高は供給するパイル糸
の供給糸長の長短により変化金持たせる事が可能となり
、必要に応じて高低パイル高の選択を任意に行うことが
できる。

本発明の方法によれば、特殊な経編機を使用しなくても
０通虐の１列針床の経編機でバイル経編地を製造するこ
とができる。またループパイルを形成するために特別の
操作を必要としないので。

通常の経編地を編成するのと同じ速度で編成することが
でき、生産効率が良い。

さらに本発明のループパイル経編地全編成するに際し、
パイル用糸に異る２種類の糸条を１本交互に使用すれば
、２種類のループパイルによる千鳥格子の柄が発現し、
商品価値は極めて高い物となる。異る２棟類の糸条とは
、染Ｗｔ挙動の異る同１１１の糸条であってもよく、ポ
リアミド繊維とポリアクリルニトリル繊維と云った異種
繊維糸条であってもよく、糸条形た、轡が異っていても
よい。要は最終商品となった時に、明らかに異る２種の
ループパイルがあればよい。又、パイル用糸に１種類の
糸条を使用すれば、柄のないバイル経編地となるが、パ
イル用糸が１列のループパイルを形成せず、２列以上に
渡ってループパイルを形成する為、糸条欠点によるルー
プパイルの経筋が目立たないと云う利点もある。

以下添イマｊ図面を参照しながら本発明の詳細な説明す
る。

第１図は本発明の一実施例におけるパイル組１編地の編
組織図を示す図である。第１図において地編地を構成す
る地糸１１および１２はそれぞれ筬Ｂ１＋８２にハーフ
セットの状態で糸通し、一方ループパイルを形成するパ
イル用糸１３は筬８３に糸通しする。１列針床に配置さ
れた編針に説明上。

交互に符号ａ、ｂを符した。

地糸１１は編針ＲＶＣ対して供給され２−１／１−２の
ラッピングを繰返えして鎖編を編成する。地糸１２は同
じく編針ＲＫ対して供給され、　１−１／８−８のラッ
ピングを繰返えして挿入Ｆｉ’、　（インレイ編）され
る。前記地糸１１による各鎖編は地糸１２による挿入編
によって互に神結され、地編地を構成する。

図中第（］）コースでは地糸１１は編針ａに対しオーバ
ーラッピングし、地糸１２は編針ａに対しアイドルスイ
ングする。この時パイル糸１３は編針ａに対しアイドル
スイングする。

第（２）コースでは、パイル糸１３は編針すに対しオー
バーラッピングし、第（２）コース編成終了後。

パイル糸１３は編針すのフック内に把持される。

次にパイル糸１３は３針間横にショックし２編針ａに対
しアイドルスイングを行なう（第（３戸−ス）。

この時パイル糸１３は編針すのフック内から脱出し薄地
部分０１上にループパイル１４を形成すると共に、隣接
する薄地部分Ｇ２で地編地を形成する。

第（４）コースではパイル糸１３は編針すに対しオーバ
ーラツプし、３針間ショッグし１元の位置に戻る。

第１図では、ループパイルを開目編成し、１コースおき
に形成し、且つ１本のパイル糸で＠接する２つの薄地部
分にパイル糸を形成上しめる例を示した。又第１図の例
ではループパイルを編成後ショッグ運動で地編地を形成
せしめるものであったが、第２図に示す例の如く、ショ
ッグ運動で地編地を形成した後パイル編成を行なっても
よい。

又、ループパイルを開目で編成してもよく、さらに４３
図に示す如く３個のループパイルを同一編針すで編成し
た後ショッグ運動により地編地を形成してもよい。

実施例１ １列針床を有する経編機で、１４本／インチの仕様の編
機を用い、第１図に示す編組織で編成した。この時地糸
１１．１２にポリエステル２４０ｄ／６８　ｆ糸条の未
加工糸を用い、パイル用糸１３に１３００ｄ／８０ｆの
嵩高加工したポリエステル糸条を用いた。地糸１１は第
１図の筬Ｂ１に１アウト。

１インの糸配列で、地糸１２は筬Ｂ２に１イン、１アウ
トの糸配列で、パイル糸１３“は筬Ｂ２に１イン。

１アウトの糸配列で糸通しを行なった。以上の糸配列で
編成するに際し、地糸１１のランナー長を２４６０ｍｍ
／ラック、地糸１２のランナー長を３２００ｍｍ／ラッ
ク、パイル糸１３のランナー長を３８００ｍｍ／ラック
に設定し、打込密度を１２コース／　ｃｍに設定した。

得られたパイル経編地は、ボリューム感が有り、敷物と
して使用した時クッション性の良好な高圧縮弾性性能を
もったパイル経編地であった。

実施例２゜ 実施例１で用いた同一の経編機を使用し、地糸１１．１
２にナイロン１４０ｄ／３０ｆ糸条の未加工糸を用い、
パイル糸１３にナイロン嵩高加工糸条１１００　ｃｉ　
／　８０　ｆとポリエステル嵩高加工糸条１３００ｄ／
８０ｆを第３固液８３に示す如く糸通しした。ここで・
印は糸通しを行なわないアウト部で、１印にナイロン嵩
高加工糸条を、目印にポリエステル嵩高加工糸条を糸通
しした。編組織は第３図に示した組織でパイル糸１３の
ランナー長を３０００ｍｍ／ラックとした他、地糸のラ
ンナー長及び打込密度は実施例１と同一とした。

得られたパイル経編地を液流型の染色機で常圧染色した
後、ポリエチレンフィルムをパイル裏面にバッキングし
た。得られた四重は自動車用マットに最適なものであっ
た。

なお、実施例２における編成に際し、隣接するパイル用
糸に異色の染色糸を使うか、あるいは染色性の異る糸を
用いて後染すれば、第４図に示す如くパイル経編地に模
様効果を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本発明のパイル経編地を編成
する編組織の例を示す図である。 第４図は実施例２で得られたバイル経轟地のループパイ
ル面の平面モデル図７・ある。 ａ、ｂ・・・編針、（１）〜（９）・・・コース表示。 １〜１０・・・編針間の名称、１１．１２・・・地糸。 １４・・・ループパイルｓ　Ｇｌ＋０２・・・地編地の
薄地部分。 Ｂ１＋Ｂ２・・・地糸用歳、　　Ｏｇ・・・パイル糸用
筬。 特許出願人 旭化成工業株式会社 特許出願代理人 弁理士　青　木　　　　朗 弁理士　西　舘　和　之 弁理士　山　　口　昭　之 第　１図 第２図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、地糸とパイル用糸とを用いて１列針床を有する経編
   機で編成されるループパイル編地であって、前記パイル
   用糸の太さが地糸の太さの２倍以上であり、前記地糸を
   一部の編針で編成しないことにより地編地にウエール方
   向に延びる薄地部分が形成されており、各パイル用糸は
   前記地編地の２ケ所以上の薄地部分でループパイルを形
   成し且つ任意のコースで地編地を構成していることを特
   徴とするループパイル経編地。 ２１列針床を有する経編地を用いてループパイル金石す
   る経編地を編成するに際し、地糸は一部の騙針によって
   のみ編成し、一方パイル用糸は挿入又は編成によって地
   編地に連結するとともに。 １コ一ス以上の間隔をあけて地糸を編成しない編針に供
   給してループパイルを形成し１次いで任意のコースで地
   ＝１．ｉ地を形成しながら任意の地糸を編成しない編針
   で１個以上のループパイルを形成する事を特徴とするル
   ープパイル経編地の製造方法。