JPS5914420Y2 - 搬送分離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は搬送分離装置に係り、たとえば連続的に搬送さ
れる物品を他の搬送機構に円滑に分離移乗できるように
したもので、搬入コリベヤとこれにより高速駆動される
搬出コンベヤとの間にそれぞれクラッチを有する複数の
搬送ローラからなる分離コンベヤを回動自在に並設軸架
し、この分離コンベヤの各搬送ローラのクラッチを搬送
する物品の大きさに対応して選択的にオン・オフ操作し
て前記搬出コンベヤと同速で駆動することにより、搬入
コンベヤで連続的に搬送される物品を、あらかじめ物品
の大きさに対応して駆動設定された分離コンベヤの搬送
ローラで順次分離して高速で搬出コンベヤに導き高速で
連続的に払出し、物品が他のコンベヤなどの搬入部にお
いて渋滞することなく円滑に配送することができるよう
にした搬送分離装置を提供するものである。

つぎに、本考案の一実施例を添附図面について説明する
。

１はフレームで、このフレーム１の相対する支枠２間に
搬入コンベヤ３が配設されている。

この搬入コンベヤ３は上記支枠２間に回動自在に並設軸
架された複数のローラ４からなるローラコンベヤ５にて
構成されている。

また６は上記搬入コンベヤ３の前方に連設された分離コ
ンベヤで、この分離コンベヤ６は上記支枠２間に回動自
在に並設軸架された複数の搬送ローラ７にて構成されて
いる。

またこの各搬送ローラ７を軸架した一端部の支軸８は一
方の支枠２の外方にそれぞれ突出され、この各突出端部
に駆動ローラ９が軸着されているとともに、この各支軸
８に電磁クラッチ、１０が取付けられている。

そしてこの電磁クラッチ１０のオフ動作で駆動ローラ９
は支軸８に対してフリー回動となるとともに各搬送ロー
ラ７はフリー回動されるようになっている。

また電磁クラッチ１０のオン動作でこの電磁クラッチ１
０を介して駆動ローラ９は支軸８に固着され、この駆動
ローラ９の回動で搬送ローラ７は駆動されるようになっ
ている。

また１１は上記分離コンベヤ６の前方に連設された搬送
コンベヤで、この搬出コンベヤ１１は上記支枠２間に回
動自在に並設軸架された複数のローラ１２からなるロー
ラコンベヤ１３にて構成されている。

またこのローラコンベヤ１３の各ローラ１２を軸架した
一端部の支軸１４は一方の支枠２の外方にそれぞれ突出
され、この各突出端部に駆動ローラ１５が１固着されて
いる。

゛したがって上記搬入コンベヤ３、分離コンベヤ６およ
び搬出コンベヤ１１は上記相対する支枠２間において一
連に配設され、その一連の各移送面は同一平面にて構成
されている。

つぎに、前記−側の支枠２の外側前後にプーリ１６．１
７が回動自在に軸架され、このプーリ１６，１７間に無
端帯１８が懸架され、この無端帯１８の回行上部は上記
分離コンベヤ６の駆動ローラ９と搬出コンベヤ１１の駆
動ローラ１５の下面に圧接係合され、したがって無端帯
１８の同行に伴って各駆動ローラ９，１５はその摩擦に
よって高速で連動駆動されるようになっている。

また前記他側の支枠２の内側上部の前後にブー１７１９
．２０が回動自在に軸架され、このブー’Ｊ １９，２
０間に無端帯２１が懸架され、この無端帯２１の同行下
部は前記搬入コンベヤ３の各ローラ４のに面に圧接係合
され、したがって、無端帯２１の回行に伴って各ローラ
４はその摩擦によって上記分離コンベヤ６と搬出コンベ
ヤ１１よりも低速で連動駆動されるようになっている。

また上記搬入コンベヤ３の一方のプーリ１９と同軸に大
径のスプロケット２２が軸架されているとともに、上記
分離コンベヤ６の一方のブー；ｊ１７と同軸に小径のス
プロケット２３が軸架されている。

そして、この大小のスプロケツ） ２２．２３と電動機
２４に軸架されたスプロケット２５間に無端チェーン２
６が懸架されている。

また２７はストッパーで、このストッパー２７は前記搬
出コンベヤ１１の搬出端部におけるローラ１２間に位置
して設けられ、下部に横枠２８が固着され、この横枠２
８の両端部にアーム２９の先端部が固着され、このアー
ム２９の後端部は前記フレーム１の支持具３０に上下方
向に回動自在に軸支されている。

また上記横枠２８の中央部に、上記フレーム１に固定さ
れたシリンダ３１のピストンロッド３２が連結され、こ
のシリンダ３１の動作で上記ストッパー２７は搬出コン
ベヤ１１の移送面より出没されるようになっている。

このように構成されたものにおいて、電動機２４を駆動
すると無端チェーン２６およびこれを懸架した大小のス
プロケツ） ２２．２３が連動され、これと同軸に設け
たプーリ１９，１７が連動され、このプーリ１９，１７
に対応して設けたプーリ２０，１６間に懸架した無端帯
１８．２１が回行される。

そして一方の無端帯２１で搬入コンベヤ３の各ローラ４
がその摩擦によって連動駆動されるとともに、他方の無
端帯１８で分離コンベヤ６を搬出コンベヤ１１の各駆動
ローラ９，１５がその摩擦によって連動駆動され、搬出
コンベヤ１１の各ローラ１２は上記搬入コンベヤ３より
も常時高速で連動駆動される。

また分離コンベヤ６の各駆動ローラ９に対して各クラッ
チ１０がオフの場合には各駆動ローラ９は支軸８に対し
て遊転し、したがって分離コンベヤ６の各搬送ローラ７
は駆動されず、フリーとなる。

この状態において、搬入コンベヤ３に対して物品が連続
的に供給されると、その物品は分離コンベヤ６に対して
搬送され、最先の物品は分離コンベヤ６上に移動される
が、この各搬送ローラ７はフリーとなっているので搬入
コンベヤ３上の後続の物品によって押動され、慣性によ
って回動しつつ搬出コンベヤ１１上に搬送される。

この際、搬出コンベヤ１１の各ローラ１２は高速で連動
駆動されているので、物品がこの搬出コンベヤ１１上に
搬送されるとともに高速で搬出端部に向って搬送され、
したがって搬出コンベヤ１１上の最先の物品は分離コン
ベヤ６上の後続の物品より分離されて抜出される。

このようにして搬入コンベヤ３上の物品は搬送過程で順
次分離され渋滞することなく円滑に払出されて搬出され
る。

つぎに、搬入コンベヤ３上に供給される物品が大きい場
合には、すなわちたとえば、搬出コンベヤ１１の搬送方
向の長さより大きい場合には、これに対応してあらかか
しめ分離コンベヤ６の駆動ローラ９の電磁クラッチ１０
を、たとえば、搬入コンベヤ３１１！ｌの３個の電磁ク
ラッチ１０はオフとしこの３本の搬送ローラ７は駆動さ
れないようにするとともに搬出コンベヤ１１側の３個の
電磁クラッチ１０はオン動作し、この３本の搬送ローラ
７は搬出コンベヤ１１の各ローラ１２と同速かつ高速で
連動駆動されるように設定する。

これにより、分離コンベヤ６の高速駆動される３本の搬
送ローラ７が搬出コンベヤ１１に附加されるようになり
搬出コンベヤ１１の搬送方向の長さが物品の大きさに対
応して実質上延長されることになる。

この状態において、搬入コンベヤ３に対して物品が連続
的に供給されると、その最先の物品は分離コンベヤ６の
フリーの３本の搬送ローラ７上に押動され慣性によって
回動しつつ搬送される。

そして、この最先の物品が搬出コンベヤ１１側の３本の
高速駆動されている搬送ローラ７上に搬送されるととも
に、高速で搬出コンベヤ１１に向って搬送され分離コン
ベヤ６のフリーの搬送ローラ７上の後続の物品より分離
されて搬出コンベヤ１１によって高速で払出される。

このように、物品の大きさに応じてあらかじめ分離コン
ベヤ６の各搬送ローラ７の各電磁クラッチ１０をオン動
作し各搬送ローラ７を駆動制御することによってその搬
送ローラ７と搬出コンベヤ１１の各ローラ１２とによっ
て構成される一連の高速移送面が拡大され、これよりも
低速の搬入コンベヤ３からの後続の物品を順次分離して
渋滞することなく円滑に払出すことかで゛きる。

本考案によれば、搬入コンベヤとこれより高速で駆動さ
れる搬出コンベヤとの間にクラッチを有する複数の搬送
ローラからなる分離コンベヤを配設し、この分離コンベ
ヤの各搬送ローラは、上記クラッチのオフ動作によって
フリー回動となるとともに上記クラッチのオン動作によ
って上記搬出コンベヤと同速で駆動するようにし、上記
分離コンベヤの各搬送ローラのうち上記搬出コンベヤの
みでは対応できない搬送や品の搬送方向の大きさに対応
する数の搬出コンベヤ側の搬送ローラを上記クラッチの
オンによって上記し搬出コンベヤと同速で連動的に駆動
することにより、搬入コンベヤで連続的に搬送される物
品を、あらかじめ物品の大きさに対応して駆動設定され
た分離コンベヤの搬送ローラで後続の物品より順次確実
に分離して高速で搬出コンベヤに導き、高速で連続的に
払出すことができ、物品が他のコンベヤなどの搬入部に
おいて渋滞することなく円滑に配送することができる。

また搬入コンベヤおよび搬出コンベヤをローラコンベヤ
にて構成Ｔることにより分離コンベヤの搬送ローラと相
俟：つて物品の搬送が各ローラ毎に行われ、とくに分離
コンベヤと搬送コンベヤにおいてその個別駆動によって
確実に搬送することができる。

また搬入コンベヤ、分離コンベヤおよび搬出コンベヤを
同一フレームに一連に構威し、その移送面を同一平面と
することにより、駆動機構および構造が簡単となり物品
の搬送も円滑かつ軽快に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は搬送分離
装置の平面図、第２図は同上縦断側面図である。 １・・・・・・フレーム、３・・・・・・搬入コンベヤ
、５・・・・・・ローラコンベヤ、６・・・・・・分離
コンベヤ、７・・・・・・搬送ローラ、１０・・・・・
・クラッチ、１１・・・・・・搬出コンベヤ、９゜１５
・・・・・・駆動ローラ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）搬入コンベヤと、この搬入コンベヤの搬送方向に
   連設され搬入コンベヤよりも高速駆動される搬出コンベ
   ヤと、この搬出コンベヤと上記搬入コンベヤとの間にお
   いて回動自在に並設軸架されそれぞれクラッチを有する
   複数の搬送ローラからなる分離コンベヤとを備え、この
   分離コンベヤの各搬送ローラは、上記クラッチのオフ動
   作によってフリー回動となるとともに、上記クラッチの
   オン動作によって上記搬出コンベヤと同速で駆動するよ
   うにし、上記分離コンベヤの各搬送ローラのうち上記搬
   出コンベヤのみでは対応できない搬送物品の搬送方向の
   大きさに対応する数の搬出コンベヤ側の搬送ローラを上
   記クラッチのオンによって上記搬出コンベヤと同速で駆
   動することを特徴とする搬送分離装置。
2. （２）搬入コンベヤおよび搬出コンベヤはローラコンベ
   ヤからなることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の搬送分離装置。
3. （３）搬入コンベヤ、分離コンベヤおよび搬出コンベヤ
   はそれぞれ同フレームに一連に配設し、その移送面を同
   一平面としたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項または第２項記載の搬送分離装置。