JPS5914399B2 - 船倉壁面の結露防止方法 - Google Patents

船倉壁面の結露防止方法

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JPS5914399B2
JPS5914399B2 JP50119557A JP11955775A JPS5914399B2 JP S5914399 B2 JPS5914399 B2 JP S5914399B2 JP 50119557 A JP50119557 A JP 50119557A JP 11955775 A JP11955775 A JP 11955775A JP S5914399 B2 JPS5914399 B2 JP S5914399B2
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JP
Japan
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air
hold
ship
low
water line
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Expired
Application number
JP50119557A
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English (en)
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JPS5243298A (en
Inventor
良次 正田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は船倉壁面の結露を防止する方法に関するもので
ある。
船倉内の塗装作業を行なうさいに壁面に結露が発生して
塗料が塗着しないことがある。
すなわち、船倉内の塗装作業は前処理として通常サンド
フラストによつて被塗装面の錆や汚れを落して行なわれ
るが、この処利によつて清浄化した表面または非処理表
面における吃水線より下部の船倉壁面は海水温度にほぼ
等しい表面温度を有するので、内部空気の露点温度がこ
の表面温度を越えてくると結露を生成する。この結露を
生成した壁面には塗料が乗りにくくなるし、また再び錆
を生ずる原因τ ともなる。このため従来においては、
低湿空気を高速で船倉に吹き込むと同時に強制排気を行
ねつて、船倉内全体の空気を低湿空気で混合希釈して露
点温度を下げる方法が行なわれている。
しかしこの方法0 は、多量の給気量を必要とし、例え
ば12m巾×30m長さ×14m高さの約5000■7
■の船倉区画の如き大空間の船倉に対しては125〜2
50イ/ mlnもの給気量を必要とする。また強制排
気を行なうために高温高湿の外気が船倉内に侵入す″5
る可能性があり、さらには給気が排気口に短絡して効
率が低下するという欠点がある。つまりこの従来法は大
空間の空気を乾燥(低湿)空気で拡散希釈して全体の湿
度を下げるという考え方を基本としているために、いき
おい風量が多くなりまたフO 湿度を所望値まで下げる
には長時間を要すると共にその効率も極めて低くならざ
るを得なかつた。本発明はこれに対し極めて少量の風量
でかつ短時間で船倉内空気を低露点の低湿空気で効果的
に置換して結露の生成を防止する力法を提供するにノ5
あり、空気の比重差を巧妙に利用してこれを行なわん
とするものである。すなわち本発明方法の要旨とすると
ころは、海上に浮かぶ船舶の船倉内を塗装作業するにあ
たり、吃水線よりも下方の船倉壁面の温度よりも露点が
低くかつ船倉内空気より■0 も比重の大きい空気を塗
装作業域外で製造し、船倉内空気を自然排気できるに十
分な開口を船倉上部に設けた状態で前記の空気を船倉の
底部に吹き出すことによつてこの空気の吹き出し圧を推
進力として船倉内空気を前記の開口から自然排出させ3
5つつ船倉内に当初から存在していた空気を吃水線より
上方にまで比重差で押上げるのである。つまり本方法に
おいては、船倉内の露点の高い高温多湿空気よりも比重
の大きな低湿空気(低温乾燥空気)を船倉内空気の下部
域にゆつくりとためてゆき、空気分布をできるだけ乱さ
ないようにして船倉内空気を吃水線より上方に浮上させ
て除去するのである。そのさい強制排気は行なわず、低
湿空気の吹出し圧を推進力として船倉内空気を上部排気
口から自然排出させる。添付図に従いさらに具体的に説
明すると、海上に停泊する船舶1の区画船會2内にフレ
キシブルダクト3を船倉底部にまで導入し、作業船4の
除湿機5で製造した低温低湿空気をこのフレキシブルダ
クト3によつて船倉底部域にゆつくりと吹出し、この吹
出した低温低湿空気層6によつてこれよりも低比重の船
倉内空気7を押上げつつマンホール8(排気口)から排
出させ、この船倉内空気7を吃水線9よりも上方に浮上
させる。
そのさいフレキシブルダクト3は、第2図の概略平面配
置図に示すように、船倉底面積にほぼ均等割りで複数配
置し、全吹出口から均等な低風速で低温低湿空気を吹出
すようにすることが望ましい。またこれら吹出口}ま、
第3図の拡大図に示すように、フレキシブルダクト3の
先端にデイフユザ一10を取付けて直角方向(水平方向
)に均等に吹出すようにすることが好ましく、吹出口の
開口面積11は大きくとることが望ましい。このような
方法により、約5000m3の船倉区画に対して、低温
低湿空気を約80d/Minの風速で吹出し、約30分
後に作業開始することができ、以後&本作業員(10人
とする)の換気量として必要な風量約15〜20d/M
inを吹出すだけでよい。
さらに具体的に述べると、夏期の海水温度20℃の場合
、船倉内の吃水線下の壁面温度も約20℃(実際は20
℃より若干高い)としたときの外気(船倉内空気)の種
類が第1表の状態にあつたとすると、a−cおよびeの
空気では壁面に結露を生成する。
このa−cおよびeの船倉内空気に対し、露点が壁面温
度の20℃よりも低い、例えば露点18℃の空気を、本
発明方法によつて吹出す場合、この露点18℃の空気は
例えば第1表のg−jの如き空気を使用することができ
る。
これらg−jの空気の比重はいづれもa−cの空気の比
重よりも大きいので、a−cの空気を上方に浮上させる
ことができ、またeの空気に対してはh−jの空気を使
用すれば、船倉壁面には結露が発生しない。塗装作業中
の海水温度は実質上変化せず一定に保持されているから
、この吹出空気のもとで結露による障害の恐れなく作業
を行なうことができる。このように本発明方法は、空気
の比重差を利用して少量の風量でかつ短時間に結露防止
策を構することができるので、非常に経済的に高能率を
達成できるが、さらに次のような利点がある。(0船倉
内空気を吃水線より上方に浮上させた後においては換気
量に相当する程度の少量の吹出し量でよい。(2)乱流
拡散が若干生じて船倉内空気と吹出空気とが混合したと
しても、吃水線より上方においてこの現象が起るから吃
水線より下方の空気分布に実質的な影響を与えない。つ
まり上方の空気の伏態がどのようになろうとも吃水線よ
り下方の低温壁面に結露を発生しないし、吃水線より上
方の高温壁面でも結露を発生しない。(3)船倉内には
種種の補強材(リブ)が縦横に存在するが、本方法にお
いては風速が低くかつ比重差を利用するので、これら障
害物は何ら気流の妨げにならない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本方法の実施例を説明するための船倉部概略断
面図、第2図は船倉部の吹出口配置平面図、第3図は吹
出口の拡大断面図である。 2・・・船倉、3・・・フレキシブルダクト、5・・・
除湿機、6・・・低湿空気、7・・・船倉内空気、8・
・・排出口、9・・・吃水線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 海上に浮かぶ船舶の船倉内を塗装作業するにあたり
    、吃水線よりも下方の船倉壁面の温度よりも露点が低く
    かつ船倉内空気よりも比重の大きい空気を塗装作業域外
    で製造し、船倉内空気を自然排気できるに十分な開口を
    船倉上部に設けた状態で前記の空気を船倉の底部に吹き
    出すことによつてこの空気の吹き出し圧を推進力として
    船倉内空気を前記の開口から自然排出させつつ船倉内に
    当初から存在していた空気を吃水線より上方にまで比重
    差で押上げることを特徴とする塗装時における船倉壁面
    の結露防止方法。
JP50119557A 1975-10-02 1975-10-02 船倉壁面の結露防止方法 Expired JPS5914399B2 (ja)

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JPS5243298A JPS5243298A (en) 1977-04-05
JPS5914399B2 true JPS5914399B2 (ja) 1984-04-04

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ID=14764254

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CH675117A5 (ja) * 1987-11-30 1990-08-31 Sft Ag Spontanfoerdertechnik

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JPS5243298A (en) 1977-04-05

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