JPS591392Y2 - メガネ型ケ−ブルの吊留装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、昇降移動機械の例えばエレベータへ給電する
移動用ケーブルでメガネ型ケーブルを用いた場合の端部
の吊留装置に関するものである。

従来採られている方法はケーブルサドルでの締付けのみ
や、金属の線条、帯条等によって巻付は把持するもので
や・不充分であった。

本考案は、上記に鑑みなされた吊留装置の改良である。

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はメガネ型ケーブル５の断面図で左側の群をＡ、
右側の群をＢとする。

群Ａ、Ｂは絶縁線心１を介在物３を中心に撚合わせたも
ので、Ａの線心の撚りを右撚りとすれば、Ｂは左撚りと
して各群の線心撚り方向を相対的に全く逆にしたもので
、群Ａ、Ｂの撚合わせ芯はシース２と同一材料で橋渡し
部４を設けて並列にして一体化したメガネ型ケーブル５
を形成している。

第２図は昇降移動機械の中のエレベータ装置６の例を示
すもので、モータによって駆動されるトラックジョンシ
ーブ７に巻掛けたワイヤロープ８をバランス錘９と反対
側に懸吊したエレベータかご１０にメガネ型ケーブル５
を構造物壁部１１に沿わせ、これに壁面吊留装置１２を
取付けて吊止め固定し、給電端子１３に接続する。

壁面吊留装置１２はエレベータかご１０の移動工程のほ
ぼ中間に位置している。

またエレベータかご１０の底部の受電端子１４の付近に
は棒状の引留部材１５を設置し、メガネ型ケーブル５の
下端を巻掛けると共にこれに巻掛は吊留装置１６を取付
けて固定させている。

第３図は壁面吊留装置の説明図で、イ９９０、ハおいて
５はケーブル、１１は構造物の壁、１７は構造物に埋込
まれたアンカーボルト、１８はメガネ型ケーブルの半周
面に適合した左右対称形でボルト数に見合った取付穴部
１９を有し、中央部はケーブルの橋渡し部４に穴をあけ
て嵌合挿入する１つ以上の突棒部２０を有したもので、
適正な厚さ、巾、長さを設定した金属または硬質高強度
プラスチックにより形成されるケーブル吊留サドル、２
１はケープル上からサドル１８をアンカーボルト１７に
装着し締付けるナツトである。

上記の壁面吊留装置の吊留方法について述べる。

１予め構造物にアンカーボルト１７を埋込み取付け、 （２）ケーブル５上から吊留サドル１８を橋渡し部４に
突棒部２０に突差さるように挿着し、（３）吊留サドル
の穴部をアンカーボルトに挿入し、 （４）ケーブルが壁面に沿うようにし、 （５）ナツト２１を締付はケーブルを吊留める。

吊留力は、ケーブルをサドルに締付ける力に、橋渡し部
に突差された突棒部の支持力が加わり、良好なものが得
られる。

次に巻掛は吊留装置を第４図イ９０を用いて説明する。

５はケーブル、１５はエレベータかごの底部に設置され
た丸棒状の引留部材、２２はメガネ型ケーブルの半断面
に適合した左右対称形でボルト数に見合った穴部２３を
有し、適正な厚さ、巾、長さを設定した金属または硬質
高強度プラスチックにより形成されるケーブル吊留サド
ルで、２つのサドルで構成され一方のサドル２２−１の
中央部にはケーブルの橋渡し部４に穴をあけて嵌合挿入
され、同位置にある他方のサドル２２−２の穴に嵌合す
る１つ以上の突棒部２４を有し、他方のサドル２２−２
の中央部には突棒部２４の先部が嵌合する穴部２５を有
している。

２６．２７はサドルをケーブル上から締付けるボルト、
ナツトである。

上記の２つのサドル２２−１、２２−２によるケーブル
の巻掛は吊留方法は、エレベータがご１０の底部に設置
された丸棒状の引留部材１５に、 （１）ケーブル５を巻掛けて平行に合わせ、（２）片方
のケーブル上がら突棒部２４を有する吊留サドルを橋渡
し部４に突棒部２４が突差さるように挿着し、 （３）他方のケーブル上から突棒端と嵌合する穴部２５
を有する吊留サドル２２−２を突出た突棒端に穴が嵌合
するように挿着し、 （４）吊留サドルのボルト挿入穴２５にボルトを挿入し
、ナツト２７を締付はケーブルを吊留める。

吊留力はケーブルをサドルで締付ける力に、橋渡し部に
突差された突棒部の支持力が加わり良好なものが得られ
る。

本考案は、以上述べたように従来採られているケーブル
サドルでの締付けのみや、金属の線条、帯条等によって
巻付は把持する方法に比べて、吊留サドルに設けた突棒
部をメガネ型ケーブルの橋渡し部に穴開は突差して支持
することを加えているので、吊留力は従来の締付力に突
棒部による支持力が加わり、メガネ型ケーブルが壁面吊
留装置と巻掛は吊留装置の組合わせによる吊留装置によ
り優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はメガネ型ケーブルの説明図、第２図は本考案装
置を具えた昇降移動機械装置の一例を示す正面略図、第
３図は本考案の吊留装置のうち壁面吊留装置でイは平面
図、口、ハは側面図、第４図は本考案の吊留装置のうち
巻掛は吊留装置でイは平面図、口は側面図とケーブルに
適用された説明図である。 １・・・・・・絶縁線心、２・・・・・・シース、３・
・・・・・介在物、４・・・・・・メガネ型橋渡し部、
５・・・・・・メガネ型ケーブル、６・・・・・・エレ
ベータ装置、７・・・・・・トラックジョンシーブ、８
・・・・・・ワイヤロープ、９・・・・・・バランス錘
、１０・・・・・・エレベータかご、１１・・・・・・
壁部、１２・・・・・・壁面吊留装置、１３・・・・・
・給電端子、１４・・・・・・受電端子、１５・・・・
・・引留部材、１６・・・・・・巻掛は吊留装置、１７
・・・・・・アンカーボルト、１８・・・・・・吊留サ
ドル、１９・・・・・・ボルト取付穴、２０・・・・・
・突棒部、２１・・・・・・ナツト、２２・・・・・・
吊留サドル、２３・・・・・・ボルト取付穴、２４・・
・・・・突棒部、２５・・・・・・突棒部嵌合穴、２６
・・・・・・ボルト、２７・・・・・・ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁線心を撚合せた２つの撚合せ芯を並列にして、２つ
   の撚合せ芯にそのシースを同一材料で橋渡し部を設けて
   連結した構造のメガネ型ケーブルの吊留装置であって、
   ケーブルの半外周面に適合する形状であって中央部には
   ケーブルの橋渡し部に穴開は突差し挿入支持する突棒部
   を有した金属または硬質高強帯プラスチックよりなる壁
   面上にケーブルを締付けおよび支持する吊留サドル、お
   よびケーブルの半外周面に適合する形状であって一方は
   中央部にケーブル橋渡し部に穴開は突差し挿入支持する
   突棒部を有し他方は同位置に突棒部端が嵌合する穴部を
   有した金属または硬質高強度プラスチックよりなる昇降
   移動機械底部の巻掛は部にケーブルを巻付けて締付けお
   よび支持する吊留サドルとより成ることを特徴とするメ
   ガネ型ケーブルの吊留装置。