JPS591364B2 - フイルタプレスにおける「ろ」板、圧搾板の芯板の原液孔位置調節装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフィルタプレスにおける普通Ｆ板、圧搾Ｆ板、
圧搾板等に用いられる芯板の原液孔位置を調節する装置
に関する。

フィルタプレスにおいてはセンターフィード型の原液供
給を行なうものが多い。

これは原液を圧搾する際等に圧力バランスがよいからで
あるが、一方、原液の種類によっては、濾過後のケーク
付着量が非常に多い場合がある。

ケークは原液孔から下方へ扇形に付着しやすいので、原
液孔からＰ版下端までの距離が長い場合にはケークが多
量に付着する結果となり好ましくない。

本発明は原液孔の位置を場合に応じて変化させ、原液の
種類に応じたケークの排除を効果的に行ない得る装置の
提供を目的とする。

実施例について説明すると、第１図、第２図に本発明の
装置を圧搾戸板に適用した例を示す。

１は圧搾Ｆ板で、外側からＰ布２、可撓シート３、芯板
４の構造でなっている。

５は芯板４に形成した貫通孔で、原液孔６を含む大きな
孔としている。

７は貫通孔に嵌め込まれる環状体で、該環状体の内孔８
にＰ板１表裏の可撓シート３の連続部３ａが嵌まり込み
、この連結部３ａの内孔が前記原液孔６となっている。

第３図及び第４図は環状体１の例を示す。

すなわち図面から明らかなように環状体７における内孔
８の位置は環状体Ｔの中心から外方へ偏心した位置に設
ける。

圧搾Ｆ板１の形成は、芯板４の貫通孔５に環状体７を嵌
め込み、次に可撓シート２を環状体Ｔの内孔８に通して
芯板４の両表面に被着する。

可撓シート２を内孔８に通した環状体Ｔを普通孔５に嵌
め込んでもよい。

芯板４に環状体１を嵌め込む場合、内孔８が下にくるよ
うにする。

第５図と第６図において従来と本発明の場合のケーク付
着量の差を概略的に説明する。

第５図は環状体７と同心位置に内孔８を形成した従来の
場合で、内孔８からＦ板１下縁にかけて扇状の領域Ｓ２
にケークが付着しやすい。

一方、第６図は内孔８を偏心して形成した本発明の場合
を示し、内孔８からＦ板１下縁１ａまでの１離Ｌ２は距
離Ｌ１より内孔８の偏心した量だけ短い。

従って本発明においてケークの付着しやすい領域Ｓ２は
領域Ｓ１に比較して領域Ｓｉの下縁１ａからＬｌ−Ｌ２
の高さに対応する台形領域だけ少なくてすむ。

このケーク付着領域の減少は内孔８の偏心度合及び内孔
８からのケークの広がり角によっては可成の値となる。

第７図は環状体Ｔの変形例を示す。

すなわち、この例は環状体ＴＯを内孔８０の偏心方向に
分割して形成したものである。

分割することにより環状体７０の芯板４貫通孔５への嵌
め込み、及び環状体７０内孔８０への可撓シート３連結
部３０の装置が容易となる。

なお、内孔８，８０の大きさ、偏心度の異なる何種類か
の環状体７，７０を用意しておき、原液の種類等に応じ
て使い分けて使用するのがよい。

又、環状体７，１０は金属材料による他、弾性材料で構
成してもよい。

本発明は以上の構成よりなり、戸板、圧搾戸板の芯板に
設けられる貫通孔に、偏心位置に原液乱用の孔を形成し
た環状体を嵌め込むようにしたので、ケークの付着しや
すい部分を前記貫通孔の位置を変えることなく最小限に
抑えることができる。

それ故ケーク排除が容易となる。

又、貫通孔の位置そのものを変えるのではないから、内
孔位置の偏心度を変えた２〜３の環状体を用意すること
により原液孔位置の調整が原液の種類等に応じて容易に
なし得る。

その他、環状体を分割することにより環状体の芯板貫通
孔への嵌め込みや、可撓シート等の装着が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の一部断面正面図、第２図は第
１図の縦断面図、第３図は環状体の正面図、第４図は環
状体の縦断面図、第５図は従来の場合のケークの付着を
示す正面図、第６図は本発明の場合のケークの付着を示
す正面図、第７図は環状体の別の例を示す正面図。 １・・・・・圧搾戸板、１ａ・・・・・・ｐ版下縁、３
・・・・・・可撓シート、４・・・・・・芯板、５・・
・・・・貫通孔、６・・・・・・原液孔、７．ＴＯ・・
・・・・環状体、８，８０・・・・・・内孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ Ｆ板、圧搾板の芯板に設けられる貫通孔に、偏心位
   置に原液凡用の孔を形成した環状体を嵌め込むことを特
   徴とするフィルタプレスに旧けるＦ板、圧搾板の芯板の
   原液孔位置調節装置。 ２ 環状体は２つ割されている特許請求の範囲第１項記
   載のフィルタプレスにおけるＦ板、圧搾板の芯板の原液
   孔位置調節装置。