JPS5913616B2 - 浚渫用吸込装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヘドロ浚渫船等のトラグサクション浚渫で使
用される浚渫用吸込装置に関する。

従来、ドラグサクション浚渫では通常船上に設けたスェ
ルコンペンセータ等を用いて吸込装置に一定の接地圧を
与えるようにして浚渫を行なっているが、海底上の硬度
が場所によって異なるので、常に適切な接地圧を維持す
ることが難かしく、また前向の吸泥口を持つヘドロ浚渫
用の吸込装置では、海底土の状況によって吸込装置が吸
泥口を第１図に示すように下向きに傾いてヘドロ中に突
込んだり、または吸泥口を第２図に示すように上向きに
傾いた状態となったりして適切な姿勢を保持したヘドロ
を効率よく吸泥口に吸込むことが難かしい欠点があった
。

本発明の浚渫用吸込装置は上述の従来装置の欠点を解消
し吸込装置の適切な姿勢保持を行い、効率良く浚渫作業
を行うことを目的としたものである。

このため本発明の浚渫用吸込装置は少くとも吸込装置ケ
ーシングの前端側面に開口された吸泥口の上縁から水平
油力に張出した姿勢安定用のソリを備えたことを特徴と
している。

本発明の吸込装置の姿勢安定用ソリは吸込装置ケーシン
グの側面に開口された吸泥口側、あるいは該ケーシング
の側部では吸泥口上縁レベルの該ケーシングに、又ドラ
グヘッドの後部側では吸込装置ケーシングの底面レベル
のケーシングに水平面をなす板状のものを設け、その板
状のソリが吸泥前の海底土面、吸泥後の海底土面に接し
て吸込装置の傾き、埋まりを妨げるので吸込装置を安定
した適切な姿勢に保ち、効率良良い浚渫を行なうことが
出来る。

次に、本発明の浚渫用吸込装置を第３図、第４図に示す
実施例により説明すると、図において１はヘドロ浚渫用
の一体形吸込装置ケーシング、２は吸込装置ケーシング
１に接続すべく船上から延びるドラグアーム下端部、３
は吸込装置前側に開口された吸泥口、４はドラグカ向、
５は吸込装置ケーシング１上瘉こ付設された吸泥攪拌用
のジェット水管、６は吸泥口３のケーシング上縁から前
方へ水平に突設した板状の前部姿勢安定用ソリ、７は吸
込装置ケーシング−の底面レベルで吸泥口３のケーシン
グ下縁から後刃へ水平に突設した板状の後部姿勢安定用
ソリ、８は前部および後部姿勢安定用各ソリ６．７の上
面側に設けた補強骨材であり、ジェット水管５は第４図
では省略しである。

このような姿勢安定用ソリは必要に応じて吸込装置ケー
シング−の両側部ζこ前部姿勢安定用ソリと同じレベル
に設けるようにしても良い。

以下このような姿勢安定装置をソリ部分と総称する。

ソリ部分は船体甲板上（こ設置されたスウェルコンペン
セータ等の接地圧調節装置を介して支持された吸込装置
部が自重で海底軟質地盤中へ貫入するのをソリ部分の下
面の接地で止められるに必要な太きさの接地面積とする
。

全上記接地圧調節装置のカウンターウェイトでキャンセ
ルした後の吸込製置部水中重量をＷ、吸込装置ケーシン
グ−自体の接地面積をＡ、ソリ部分の接地面積の総和を
Ａ′、海底地盤の単位面積当り支持力をｑｕとしたとき −＞ ｑｕ であれば吸込装置ケーシング１は地中に貫入し、ｑｕ＞
−− Ａ’＋Ａ であれば吸込装置の地中貫入は、ソリ部分の接地したと
ころで止まることζこなる。

従ってＷ Ｗ −＞ ｑｕ ＞ Ａ Ａ’＋Ａ になるようにＷ 、 Ａ 、 Ａ’を決めれば吸込装置
ケーシング−だけが地中に没入し、その没入はソリ部分
の接地で止まり、姿勢が安定するようになる。

地盤の支持力ｑｕは、物体の接地部が長刀形の場合通常
チエポタリオフの公式 ％式％） により表わされる。

ここでＢ 、 Ｌは接地部の短辺と長辺で、Ｃｕは接地
の非排水粘着力である。

従ってｑｕはＣｕによって決定されるが場所ζこよっテ
Ｃｕが多少異なることが考えられる。

そこで Ｗ −と□の差ができるたけ大きくなるようにしＡＡ＋Ａ でおくと、Ｃｕが多小変化しても安定して走行 Ｗ できる。

ｑｕが−とｍ＝の間にうまく入らないＡＡ＋Ａ ときは、船上の接地圧調節装置のカウンターウニ Ｗ イトを調節してＷを操作しｑｕが−と□の中Ａ Ａ’
＋Ａ 間に来るようにすれば良い。

このような装置では、上記したように接地圧として、吸
込装置が地中に充分めり込み且つソリ部分はめり込まな
いように重量を与えられるから吸込装置を浚渫に最も適
した深さ位置に停止させることかできる。

又、浚渫中にはソリ部分がガイドとなるから、吸泥口が
上を向いたり、下を向いたり、ねじれたりしなくなる。

更に土の強度が多少変化しても接地圧をその都度調整す
る必要がなくなる。

従って、吸込装置の姿勢はへドロ吸込に適切な姿勢で安
定に保持され、効率の高い浚渫を行なうことができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の吸込装置の作動態様を示す側面
図、第３図は本発明の浚渫用吸込装置の側面図、第４図
は第３図の平面図を示す説明図である。 １・・・・・・吸込装置のケーシング、２・・・・・・
トラグアーム下端部、３は吸泥口、４・・・・・・ドラ
ゲカ向、５・・・・・・吸泥攪拌用のジェット水管、６
・・・・・・前部姿勢安定用ソリ、７・・・・・・後部
安定用ソリ、８・・・・・・補強骨材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 船上の接地圧調節装置により、一定の接地圧を付与
   され、且つポンプＱこよるヘドロ浚渫のための吸込装置
   において、少くとも吸込装置ケーシングの前端側面に開
   口されヘドロを吸込むように構成された吸泥口の上縁か
   ら水平油力に張出した板状の姿勢安定用のソリを備えた
   ことを特徴とする浚渫用吸込装置。