JPS5913254Y2 - バレル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気メツキ装置に於てメッキ処理物を自動的
に装填したり、メッキ処理完了後に於てバレルの回転に
伴い自動的に排出させるようにしたバレルに関するもの
であって、以下実施例について更に詳しくその要旨を説
明する。

１はバレルであって、図示のものは断面六角形の筒状を
なし、取付枠２に装着した中心軸３上に回転自在に支持
される。

バレル１の両端には大歯車４，４を一体的に組込み、且
つこれに噛合う小歯車５，５及び駆動軸６を経て原動機
に連繋する。

１３はバレル周壁に設けた液流通用の小孔である。

７は本考案の目的とするメッキ処理物の案内樋であって
、バレル構成の端壁８の外側部に装着し、且つその基端
部は端壁下底部に設けた小窓９に連通している。

案内樋７は上端部に開口部１０を設けた閉鎖通路をなし
、バレル外周形状に沿う如くその周壁全体を屈曲させる
と共に、該周壁の基端部内壁面は、小窓９の方向へ彎曲
した傾斜側壁１１をなして、メッキ処理物の流出入を容
易ならしめる。

又小窓９個所のバレル内側部には、一定の幅寸法Ｗ且つ
バレル内方部に於て高くした傾斜底壁１２を設けた構造
になっている。

大小歯車４，５を介しバレル１を矢ａ方向への回転を与
えるに先立ち、開口部１０にメッキ処理物を投入して案
内樋７内に充填させ、バレルの回転を行うと、端壁８に
設けた小窓９を通じその内部に自然移動して充填され、
バレル側壁内面に沿い均等に配分される。

バレル１の矢ａ方向の回転中、小窓９を通じ案内樋７側
へ排出しようとしても、その基端部が傾斜側壁１１にな
っているので、その排出が阻まれ、メッキ処理物はバレ
ル内部に於て転動を繰返すだけである。

メッキ処理（水洗処理等も同じ）後、これを排出する場
合は、バレルを逆回転（ａと反対方向の回転）させるこ
とにより、小窓９附近のメッキ処理物はこの小窓９を通
じ且つ案内樋７の傾斜側壁１１に沿って該案内樋内部に
自然移動し、且つバレル１の回転に伴い開口部１０より
外部へ排出する。

この場合バレル内部に在るメッキ処理物は、バレルの回
転に伴い傾斜底壁１２上に載置した後、次第に小窓９側
へ横移動し、該小窓から案内樋へ排出した後、案内樋に
沿い移動を行って開口部１０より外部へ排出するに至る
。

本考案は上述のように筒状をなし且つ軸の囲りに回転す
るバレルの端壁８の外側部に、バレル外壁形状に沿う如
く屈曲した閉鎖案内樋７を装着すると共に、該基端部内
壁面は、端壁下底部に設けた小窓９の方向へ彎曲した傾
斜側壁１１としたから、バレル１を閉鎖案内樋７の上端
部開口部１０の方向へ回転することにより、該案内樋内
部に投入したメッキ処理物は自然にバレル内部へ移動し
、メッキ処理物の装填は至極容易且つ確実に行われる特
徴がある。

又反対に処理が完了しメッキ処理物を外部へ排出する場
合には、バレルを前とは反対方向に回転させることによ
り、案内樋の傾斜内面に沿い自然移動し、人手を煩わせ
ることなしにバレル内部のメッキ処理物を悉く外部へ排
出させることができる特徴がある。

更に本考案の案内樋は、構造が簡単で而も端壁８に固着
しただけであって、特別に開閉扉等の装置が不要なこと
から、故障もなく耐久性がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案バレルのＣＣＣ正正面断面図第２図はＡ
Ａ線の側面断面図、第３図はＢＢ線の平面一部断面図。 符号の説明 １・・・・・・バレル、２・・・・・・取
付枠、３・・・・・・中心軸、４・・・・・・大歯車、
５・・・・・・小歯車、６・・・・・・駆動軸、７・・
・・・・案内樋、８・・・・・・端壁、９・・・・・・
小窓、１０・・・・・・開口部、１１・・・・・・傾斜
側壁、１２・・・・・・傾斜底壁、１３・・・・・・小
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状をなし且つ中心軸３上に回転自在に支持させたバレ
   ル１の端壁８の外側部に、上端部に開口部１０を設は且
   つバレル外周形状に沿い屈曲させた閉鎖通路の案内樋７
   を装着すると共に、案内樋７の基端部をバレル端壁８の
   下底部に設けた小窓９に連通ずる如く該方向へ屈曲した
   傾斜側壁１１とし、上記小窓９個所に於けるバレル内側
   部には、内方部に於て高くなる傾斜側壁１２を設けたバ
   レル。