JPS5913243B2 - 空気清浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は活性炭エアフィルタを用いた空気清浄装置の
改良に関する。

環境の悪い地域の病院の病室や電子計算機室、工場の電
気室などに清浄空気を供給する空気清浄装置として、送
風機により吸入した大気中の有害ガスや臭気を吸着除去
するために、吸着性のすぐれた活性炭を吸着材として用
いる活性炭エアフィルタをバゲフイルタなどの集じん用
エアフィルタの後段に配置して使用するものがある。

しかしながらこの活性炭エアフィルタは吸着材を定期的
に交換しなげればならないが、この交換に際しての移動
、振動などにより活性炭粉末が発生し、吸着材交換後し
ばらくの間この粉末が流通空気に混入して送風口より電
気室などに送られ、室内環境を悪化させるだけでなく、
電気接点部などに侵入して機器故障の原因ともなってい
る。

この発明は上記従来の欠点の除去を目的とするもので、
吸着材交換によって発生した活性炭粉末が電気室等に送
入されることのない空気清浄装置を提供しようとするも
のである。

以下、第１図により本発明の一実施例を説明する。

図中、１は箱体状のフィルタチャンバ、２は粗粒および
微粒ダスト集じん用のエアフィルタ、３は活性炭エアフ
ィルタで、吸着材として活性炭粒子を詰め込んだ多数の
格子状パネルを内蔵している。

なお各エアフィルタ２．３はフィルタチャンバ１および
基礎上に直接あるいはフィルタチャンバ内側に突設した
隔壁にそれぞれ取付けられている。

４は送風用の送風機、４ａはその吸込ロシ ５は吸気ダ
クトで一端に吸気口５ａを有し他端は上記送風機の吸込
口４ａに接続されている。

６は吸気口５ａの開閉をおこなう吸気ダンパ、７は送風
機駆動用のモータ、８はベルトで送風機４とモータ７の
各軸端に取付けたベルト車間に張架されている。

９は送風機４の吐出口とフィルタチャンバ１を連通ずる
ダクトである。

１０は送風ダクトでフィルタチャンバ１と電気室等に連
通ずるダクト（図示しない）との間に接続されており、
１０ａはその送風口、１１はこの送風口の開閉をおこな
う主ダンパである。

１２は循環用ダクトで、一端は活性炭エアフィルタ３の
送風口側のフィルタチャンバ１内に開口し、他端は吸気
ダクト５内に開口している。

１３は循環用ダクト１２の開閉をおこなうリターンダン
パである。

１４は活性炭粉末緊急捕集用のアフターフィルタである
。

すなわち、平常送風時は第１図に示すように主ダンパ１
１および吸気ダンパ６を全開しリターンダンパ１３を全
閉して送風機４を運転すれば、吸気口５ａより吸入され
た空気はフィルタチャンバ１内に圧送され各エアフィル
タを通過してダスト、有害ガス、臭気等が除去されて、
送風口１０ａより清浄空気が電気室等に供給される。

送風機４の運転を止めて活性炭エアフィルタ３の吸着材
を交換した後は主ダンパ１１および吸気ダンパ６を全閉
し、リターンダンパ１３を全開して送風機９を運転すれ
ば、フィルタチャンバ１内の空気は電気室等へ送られる
ことなく循環用ダクト１２、吸気ダクト５、送風機４を
経てフィルタチャンバに戻る経路で循環され、吸着材交
換によって発生した活性炭粉末もこの循環空気とともに
循環し、集じん用エアフィルタ２によって短時間で捕集
される。

このようにして所定の時間、活性炭粉末の捕集をおこな
ったのち、各ダンパを最初の平常送風の状態に戻せば、
活性炭粉末を含まない清浄空気が送風口１０ａより電気
室等に再び供給される。

なおこの実施例においてはアフターフィルタ１４を設け
であるので、平常送風に切換えた時点でなお少量の活性
炭粉末が活性炭エアフィルタ３部に残存していた場合で
も、この活性炭粉末はアフターフィルタ１４により捕集
され、電気室等へ送入されることが一層確実に防止され
る。

次に第２図によってこの発明の他の実施例を説明する。

図中、第１図と同一符号を付した部分は第１図と同一部
分を示す。

図において２５はフィルタチャンバ１に取付けた吸気ダ
クト、２５ａはその吸気口、２６は吸気口開閉用の吸気
ダンパ、３０は送風ダクトで一端は送風機４の吐出口に
接続され、他端は電気室等に連通ずるダクト（図示しな
い）に接続されており、３０ａはその送風口、３１は送
風口開閉用の主ダンパである。

３２は循環用ダクトでその一端は送風ダクト３０内に開
口し、他端は集じん用エアフィルタ２の吸気口側のフィ
ルタチャンバ１内に開口している。

３３はダクト３２開閉用のリターンダンパである。

なお送風機４の吸込口４ａはフィルタチャンバ内に開放
している。

すなわち、この実施例の空気清浄装置は送風機４を各エ
アフィルタの後段に配置し、フィルタチャンバ内の空気
を吸引する形式のものである。

この送風機４の配置の差に伴ない循環用ダクト３２の接
続個所が第１図の実施例とは異なるが、フィルタチャン
バ内の空気を各エアフィルタを通して送風機により循環
させるよう接続しである点には変りはなく、各ダンパ２
６．３１．３３の操作および送風機４の運転により、詳
細な説明は省略するが第１図の実施例と同様の作用を得
ることができる。

なおこの実施例において、循環用ダクト３２の一端はフ
ィルタチャンバ１内に開口させるかわりに、吸気ダクト
２５内に開口させるようにしても、同様な作用を得るこ
とができる。

以上説明したとおりこの発明は、空気清浄装置の活性炭
エアフィルタの送風口側と集じん用エアフィルタの吸気
口側とを該空気清浄装置の送風機を介してダクトにより
連通ずるとともに、このダクトおよび吸気口、送風口の
各開閉手段を設けたので、別個の集じん装置を設けるこ
となしにダンパやダクトなど簡単な構造物の付加により
、活性炭エアフィルタの吸着材交換の際に発生する活性
炭粉末を空気清浄装置自身によって迅速かつ容易に除去
でき、電気室等に活性炭粉末が送入されるのを防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による空気清浄装置の一実施例を示す
横断面図、第２図はこの発明の他の実施例を示す横断面
図である。 ２・・・集じん用エアフィルタ、３・・・活性炭エアフ
ィルタ、４・・・送風機、５ａ 、２５ａ・・・吸気口
、６゜２６・・・吸気ダンパ、１０ａ 、 ３０ａ・・
・送風口、１１．３１・・・主ダンパ、１２，３２・・
・循環用ダクト、１３．３３・・・リターンダンパ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸気口と、送風口と、集じん用エアフィルタと、そ
   の後段に配置した活性炭エアフィルタと、上記吸気口か
   ら各フィルタを経て上記送風口へ空気を流通させる送風
   機とをそなえた空気清浄装置において、上記活性炭エア
   フィルタの送風口側と上記集じん用エアフィルタの吸気
   口側とを上記送風機を介して連通ずるダクトと、上記ダ
   クトの開閉手段と、上記吸気口および送風口の開閉手段
   とをそなえたことを特徴とする空気清浄装置。