JPS5912904Y2 - 人工腎臓透析液の脱気装置 - Google Patents

人工腎臓透析液の脱気装置

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JPS5912904Y2
JPS5912904Y2 JP11005277U JP11005277U JPS5912904Y2 JP S5912904 Y2 JPS5912904 Y2 JP S5912904Y2 JP 11005277 U JP11005277 U JP 11005277U JP 11005277 U JP11005277 U JP 11005277U JP S5912904 Y2 JPS5912904 Y2 JP S5912904Y2
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dialysate
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artificial kidney
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JP11005277U
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護 西島
幸孝 丹田
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住友ベークライト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は人工腎臓に於いて、透析液中又は透析液原液と
混合する前の希釈水中に溶存する空気・ガスを分離、除
去する為の脱気装置に関するものである。
通常のキールタイプ等の人工腎臓の透析装置に於いて、
所定の温度に加熱された透析液を一般に陽圧−100〜
−400mmHg位の状態で吸収する為気泡が発生する
この気泡が除圧ポンプに間欠的に流入するので、ポンプ
により生じる除圧が不安定となり、透析作用を不均一に
する等の障害が認識されている。
一方、一般に人工腎臓透析装置に於いては、特に気泡等
を分離、除去する機構を積極的に具備したものは少い。
これに対して考案者らは、気泡等を積極的に分離・除去
する機構を有した脱気装置(実願昭52−10536号
)を考案した。
この方式は頂部に排出口を有し、上部で連通している分
割された槽であって、更に検量には通路狭小化制限器と
ポンプを介した透析液搬送通路を有する機構であり、−
炭槽に透析液を貯めてから搬送通路を通し脱気しながら
脱気槽に送り込むため、供給側の圧力や流量の変動によ
る影響が少なく、搬送通路を通る透析液は一定の安定し
た脱気が施される。
一方この方式は、脱気槽に送られた透析液は使用量だけ
流出通路へ吐出され、残りは再び上部で連通している前
の槽へオーバーフローして戻される。
この一部戻された脱気された透析液は再び未脱気の透析
液と共に搬送通路を通り脱気される。
このように一部循環脱気が行われる機構なので、使用量
が当初設定した量より大幅に減少した場合、くり返し循
環される量が大巾に増加し、脱気される度合も大巾に増
大し、必要以上に過脱気される場合がある。
そこで本考案者らは、この脱気装置の利点を損わず、使
用量の大巾減少による脱気度の大巾な変化に制限を加え
る簡便な方式を組込んだ本考案をなすに至った。
本考案は、前記した脱気装置の脱気槽に於いて、透析液
の使用量がある一定以下に減少した場合、脱気された透
析液の一部は調整槽へ流量制限通路を通して戻る為、流
量が制限され、脱気槽の液面が上昇するが、この規定以
上の上昇を感知して、ある一定以上の量の脱気された透
析液が、再びくり返し脱気されないようにした簡便な機
構を有したものである。
即ち頂部に排出口を有し、上部で連通している2ヶ以上
に分割された槽であって、検量には通路狭小化制限器と
ポンプを介した透析液搬送通路を有し、更に一方の槽(
以下調整槽という)は他方の槽(以下脱気槽という)と
上部でもって流量制限通路で連通しており、搬送通路を
通り脱気槽に流入する脱気された透析液は、透析器へ流
出する量に対する余剰量が流量制限通路を通って、元の
調整槽へ戻り、更に透析器への流出量が減少し、該流量
制限通路を流通可能な流量を越えた場合、脱気槽に設け
られたレベル計等で規定以上の液面の上昇を感知し、通
路狭小化制限器と脱気ポンプ間の高負圧発生を中断させ
過脱気を防止することを特徴とする人工腎臓透析液脱気
装置である。
従って本考案の装置によれば、温度及び圧力の両面から
空気・ガスの溶存の関係を考慮して、頂部に気泡等の排
出口を有し、上部で連通している分割された槽に於いて
、加熱された透析液を一方の槽から通路狭小化制限器に
通して、ポンプで吸弓して脱気槽へ送り込むことにより
、その除虫ずる島陰圧下で透析液に溶存している空気・
ガスを分離発生させ、気泡は排出口より除去される。
また脱気槽に流入した透析液は上部で連通している流量
制限通路よりもとの槽へ一定流量以内でオーバーフロー
されるようになっており、水位を安定し、透析器への透
析液の流量を安定化し、オーバーフローしたものは繰返
し脱気されるが、当初設定の透析液の流量が大幅に減少
して、もとの調整槽へ戻る量が一定流量以上になった場
合、戻る量は流量制限通路で制限され、調整槽の水面は
上昇し、これをレベル計等で感知して、脱気作用を中断
させて過脱気を防止する機構になっている。
次に本考案の脱気装置の実施例を図面を参照しながら更
に詳細に説明する。
第図に示す如く、槽1は調理槽2と脱気槽3に仕切られ
、既に加温され調整槽2に流入している透析液は通路狭
小化制限器4と脱気ポンプ5を介して搬送通路6で脱気
槽3へ送られる。
この際透析液が通路狭小化制限器4で搬送通路6の一部
を絞られた状態で脱気ポンプ5で吸引されるので、通路
狭小化制限器4と脱気ポンプ5の間に単に脱気ポンプ5
で吸収するより強くて適正な負圧が生じる。
このことにより温度、圧力両面より透析液中に溶存する
空気・ガスが気泡となり、効果的に分離される。
通路狭小化制限器4は強力な除圧を生じせしめるもので
あり、通路を狭小化するものであればよく、例えば通路
の一部の断面積を単に狭小化したものでもよいが、除圧
を任意に調整するにはニードル弁等の絞り弁が好ましい
脱気ポンプ5とは真空吸引するポンプであり、例えばマ
グネットドライブタイプのギヤーポンプや高粘度吸引用
のモノスクリュータイプのポンプ等のポンプが含まれる
脱気槽3内の透析液流入部は筒状ガイド7が設けられて
いる。
筒状ガイド7により分離された気泡を混入した透析液は
上方へ導かれて気泡を上部へ発散する。
脱気された透析液は筒状ガイド7により気泡を混入した
流入透析液と遮断され、搬送ポンプ8を介して流出通路
9を通り透析器へ送られる。
調整槽2には液面レベルを透析液流出口10と流量制限
通路11との間で調製する為の手段を設けである。
例えば透析液流入通路12に電磁弁13を設け、調整槽
2に開けられたレベル計14で作動させ液面レベルを調
整する。
一方脱気槽3でオーバーフローした透析液は、流量制限
通路11より調整槽2へ流入する。
調整槽2は前記した調整手段等で液面調整されているの
で、水位の安定を図り、未脱気透析液が、調整槽2より
流量制限通路11を通して脱気槽3へ逆流して、脱気さ
れた透析液に混入することを防ぐことが出来る。
多人数用透析液供給方式で使用する場合、当初設定した
使用流量が一定時間経過後、何人かが順々に透析を終了
し、使用量が大巾に減少してきた場合、当然流量制限通
路11を通って脱気槽2に流入する透析液が多くなるが
、一定流量以上に増えた場合は、脱気槽3の水位は更に
上昇し、レベルスイッチ15が作動すると、複数台の脱
気ポンプ5の内の一部を停止させて脱気槽から調整槽に
流入する量と透析器側へ流出する量のバランスがとれて
、一定流量内で脱気槽3より調整槽2へ流量制限通路1
1を通ってオーバーフローする状態に戻り、過剰なる脱
気が進む恐れがなくなる。
流量制限通路とは、設定された流量以上の液を流通させ
ない、一定断面積の通路であり、一定のせき又は制限オ
リフィス等でよく、またオリフィス等は可変可能であっ
ても差しつかえない。
尚レベルスイッチ15が感知して過脱気が進まぬように
する機構として、上記の如く複数台のポンプのうち1部
を停止する場合の他、第2図の如く調整槽2から直接脱
気ポンプ5を介して再び調整槽2に戻る循環通路17を
設けて、通常はこの循環通路17は閉鎖しておき、レベ
ルスイッチ15が感知した時、開放する方式でもさしつ
かえない。
本方式はポンプ1台の場合、ポンプの停止を行わなくて
よいので不必要なポンプの起動、停止のくり返しを行わ
なくてすむ。
また流量制限通路の代りに流量計と感知装置を組合せた
方式で流量を感知して制御する方式も有効であるが、あ
まり簡便でない。
次に槽1は頂部に排出口16を有しており、分離された
気泡を除去している。
この排出口16は第1図の如く、大気に開放状態でもよ
く、またエアーバルブを設置して開閉さすもの、陽圧ポ
ンプに通じて吸引排出する等でもよい。
尚加熱手段は槽への透析液流入径路において通常考えら
れる加熱方式を設けてもよく、また調整槽内に設けても
さしつかえない。
槽は実施例では仕切板で切離したが、相接したものでな
く別々に離れた槽から構成されてもよい。
又槽は二種にかぎらず、脱気を更に完全に行う為に多槽
により順次上記の脱気をくり返してもよい 本装置を作動させるに際しては、透析液の加温温度は一
般に透析時に必要な温度でよく、多人数用透析液供給装
置と組合せる場合30〜37℃に加温されていれば好ま
しい。
脱気における陽圧度は、透析時に透析液にはたらく除圧
より強いことが望ましく、通路狭小化制限器を調節して
一400mmHg以下、好ましくは600mmHg以下
に保つことである。
本装置の使用法について述べると、多人数用透析液供給
装置と組合せて使用する場合、希釈調合された透析液の
脱気及び希釈調合する前の希釈水の脱気にも使用出来る
このように本装置を使用することにより、たとえば、酸
素量で示せば8〜91)pm溶存している未脱気の透析
液を脱気して、酸素溶存量を低下させ、好ましくは6
ppm以下にすれば、透析器に通じる径路が陽圧下に保
たれても気泡の発生もなく、従って、透析膜に気泡が付
着、滞留することもなく、これにより透析性能を損なわ
ず性能の安定化も図られ、かつ圧力損失の増大を招かな
い。
更に本装置の特徴である、透析液の使用量が途中で大巾
に減少し、くり返し脱気度が進んだ場合、下限で溶存酸
素量が4〜4.5ppm、37℃に於ける酸素分圧で9
0〜100mmHgを自席にして過脱気しないようにす
れば、透析液中の溶存酸素量が異常に減少して、万一の
場合生体側に支障を起こすことなく安全に使用できる。
これらの効果の発揮により人工腎臓の性能向上に多くの
貢献をなすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の実施例を示す概略図である
。 図中 1は槽本体、2は調整槽、3は脱気槽、4は通路
狭小化制限器、5は脱気ポンプ、6は搬送通路、7は筒
状ガイド、8は搬送ポンプ、9は流出通路、10は流出
口、11は流量制限通路、12は流入通路、13は電磁
弁、14はレベル計、15はレベルスイッチ、16は排
出口、17は循環通路、18.19は電磁切換弁を示す

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)頂部に排出口を有し、上部で連通している2ヶ以
    上に分割された槽であって、検量には通路狭小化制限器
    とポンプを介した透析液搬送通路を有し、更に一方の槽
    (以下調整槽と呼ぶ)は他方の槽(以下脱気槽と呼ぶ)
    と上部でもって流量制限通路で連通しており、搬送通路
    を通り脱気槽に流下する脱気された液は、透析器へ流出
    する量に対する余剰量が流量制限通路を通って、元の調
    整槽へ戻り、更に透析器への流出量が減少し、該流量制
    限通路を流通可能な流量を越えた場合、脱気槽に設けら
    れたレベル計等で規定以上の液面の上昇を感知し、通路
    狭小化制限器と脱気ポンプ間の高負圧発生を中断させ過
    脱気を防止することを特徴とする人工腎臓透析液脱気装
    置。
  2. (2)排出口は大気に開放状態である、実用新案登録請
    求の範囲第(1)項記載の人工腎臓の透析液脱気装置。
  3. (3)排出口はエアーバルブで開閉する実用新案登録請
    求の範囲第(1)項記載の人工腎臓の透析液脱気装置。
  4. (4)排出口は吸収排出する為の他のポンプに通じたも
    のである実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の人工
    腎臓透析液の脱気装置。
  5. (5)分割された槽は個々に分離した槽である実用新案
    登録請求の範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、
    第(4)項のいずれかに記載の人工腎臓透析液の脱気装
    置。
  6. (6)分割された槽は一部を仕切り板で分離した槽であ
    る実用新案登録請求の範囲第(1)項、第(2)項、第
    (3)項、第(4)項のいずれかに記載の人工腎臓透析
    液の脱気装置。
  7. (7)通路狭小化制限器は通路の一部断面積を狭小化し
    たものである実用新案登録請求の範囲第(1)項、第(
    2)項、第(3)項、第(4)項、第(5)項、第(6
    )項のいずれかに記載の人工腎臓透析液の脱気装置。
  8. (8)通路狭小化制限器は通路の一部にニードル弁等の
    絞り弁を設けたものである実用新案登録請求の範囲第(
    1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項、第(5
    )項、第(6)項のいずれかに記載の人工腎臓透析液の
    脱気装置。
  9. (9)流量制限通路は一定断面積の通路である実用新案
    登録請求の範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、
    第(4)項、第(5)項、第(6)項、第(7)項、第
    (8)項のいずれかに記載の人工腎臓透析液の脱気装置
  10. (10)流量制限通路は一定のせき又は制限オリフィス
    を有した通路である実用新案登録請求の範囲第(1)項
    、第(2)項、第(3)項、第(4)項、第(5)項、
    第(6)項、第(7)項、第(8)項のいずれかに記載
    の人工腎臓透析液の脱気装置。
JP11005277U 1977-08-19 1977-08-19 人工腎臓透析液の脱気装置 Expired JPS5912904Y2 (ja)

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JPS5436999U JPS5436999U (ja) 1979-03-10
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