JPS5912854Y2 - テレビカメラの回転装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は顕微鏡、Ｘ線装置等に用いるテレビカメラ装置
の改良に関するものである。

テレビカメラ装置を顕微鏡、Ｘ線装置等と結合して使用
する場合、テレビカメラ装置と顕微鏡、Ｘ線装置等との
取付けの関係、被写体の方向、操作者の要求等により撮
影した画像を回転させる必要がある。

従来、テレビカメラにて画像を回転させるには、電気的
に電気的に行なう場合、偏向を切替えることによって行
なうが、垂直偏向切替えと、水平偏向切替えの組合せに
より、１８０°回転した画像しが得ることができなく、
又機械的に行なう場合、タンデム系レンズを有するテレ
ビカメラにおいて、タンテ゛ム系レンズと、カメラ本体
との結合部を境界としてカメラ本体を回転させて画像を
回転させるが、この場合、前記タンデム系レンズのカメ
ラ側レンズとカメラとの不変であるべき焦点距離に狂い
が生じやすく、また保守の点で問題がある。

これを補うには、複雑精密な回転構造とせねばならない
し、高価なものとなる。

本考案は、これらの欠点を解決する為にタンデム系レン
ズのカメラ側レンズをカメラマウント部に取付け、前記
タンテ゛ム系レンズの被写体側レンズとの間を境界とし
て、光軸を中心に回転させ、カメラ及びレンズの焦点距
離に多少の狂いが生じても問題なく画像が得られる構造
とし、簡単且つ、安価なものである。

図は本考案の実施例を示す断面図である。

コイルアッセンブリ１とレンズマウント２と、カメラ前
面枠３を同一心上に取付け、タンデム系レンズのカメラ
側レンズ４をレンズマウント２に取付ける。

コイルアッセンブリ１、レンズマウント２、カメラ側レ
ンズ４はカメラ前面枠３の回転部１０の同一心上にある
為−緒に回転できる構造となっている。

被写体（Ｘ線装置を例にして以下説明）５に前面板６を
固定し、サポート７を介し、サポート８を前面板６の同
一心上に取付ける。

又前面板６の同一心上にタンデム系レンズの被写体側レ
ンズ９を取付ける。

Ｘ線装置５、前面板６、サポート７、サポート８および
タンデム系レンズの被写体側レンズ９は固定された状態
となり、全て、サポート８の内周回転部１０の同一心上
となっている。

サポート８の内周回転部１０と、前面枠３の外周回転部
１０がはめ合せ構造となって、前面枠３の外周にある溝
１１にガイド片１２が入り、サポート８と前面枠３が同
一心上となり前面枠３が回転できる。

以上の如き配置により、被写体からの入射光は、タンプ
゛ム系レンズのカメラ側レンズ４と、被写体側レンズ９
の間は平行光線となる為、前面枠３を回転（テレビカメ
ラも回転）し、画像を回転させる際に、何等かの原因に
より被写体側レンズ９とカメラ側レンズ４の距離が変わ
っても、この距離の大小にかかわらず、正常画像を得る
ことができる。

以上説明したごとく、本考案によれば画像回転のためカ
メラ側を回転した場合カメラ、レンズ間の焦点距離に狂
いを生じても、正常画像を得ることができ、簡単で且つ
安価な構造とすることができる。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案の一実施例を示す断面図である。 １：コイルアッセンブリ、２：レンズマウント、３：前
面枠、４：カメラ側レンズ、５：被写体（Ｘ線装置）、
６：前面板、７：サポート、８：サポート、９：被写体
側レンズ、１０：回転部、１１：溝、１２ニガイド片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タンデム系レンズを有するテレビカメラにおいて、前記
   タンデム系レンズをカメラ側レンズと被写体側レンズに
   分離し、該カメラ側レンズをカメラマウント部に取付け
   、該カメラマウント部を保持する前面枠と前記被写体側
   レンズを保持するサポートを同一心上で嵌合し、被写体
   からの入射光が平行線となる前記カメラ側レンズと、前
   記タンデム系レンズの被写体側レンズとの間を境界とし
   て光軸を光学的中心として回転するようにしたことを特
   徴とする、テレビカメラの回転装置。