JPS5912789B2 - 染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法 - Google Patents

染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法

Info

Publication number
JPS5912789B2
JPS5912789B2 JP549775A JP549775A JPS5912789B2 JP S5912789 B2 JPS5912789 B2 JP S5912789B2 JP 549775 A JP549775 A JP 549775A JP 549775 A JP549775 A JP 549775A JP S5912789 B2 JPS5912789 B2 JP S5912789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
polyurethane elastomer
leather
dyeability
polyurethane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP549775A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5182701A (ja
Inventor
興一 小佐井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP549775A priority Critical patent/JPS5912789B2/ja
Publication of JPS5182701A publication Critical patent/JPS5182701A/ja
Publication of JPS5912789B2 publication Critical patent/JPS5912789B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は染色性の優れた皮革様シート物質の製造法に関
するものである。
ポリウレタンエラストマーを1つの原料として構成され
る皮革様シート物質は、ポリウレタンエラストマーの染
料親和性が悪いので、主として顔料により着色されてい
る。
そのため一般に鮮明色が出難いあるいは色に深みがない
などの欠点がある。そこで染色性を付与したポリウレタ
ンエラストマーを得るために、たとえば鎖伸張剤に窒素
原子を有する化合物を用いる方法。ポリマージオールに
不飽和結合を有する化合物を用いポリウレタンとした後
、染料親和性基を導入する方法。更には活性基を有する
ビニル単量体、たとえばアクリル酸クロリドをポリウレ
タンエラストマーと反応させ、次いで導入された不飽和
結合部に染料親和性基を導入する方法などが提案されて
いる。しかしこれらの方法で得たポリウレタンエラスト
マーi0は染色性は改良されるものの、皮革様シート物
質として必要な十分な強さ、耐摩耗性、スポンジ形成性
、耐熱性および低温特性、耐屈曲性などの満足されるも
のが得られないという欠点を有していた。本発明の目的
はそうした皮革様シート物質を15構成するに十分な性
能を有し、かつ染色性および染色物の各種堅牢度に優れ
たポリウレタンエラストマーを使用した皮革様シート物
質の製造法を提供するにある。すなわち、本発明は、特
定のポリウレタンエラストマーにN−ビニルピロリドン
および2−ジアルキルアミノエチルメタクリレートをグ
ラフト共重合せしめて得たグラフト共重合ポリウレタン
エラストマーを皮革様シート物質の一構成成分として使
用レ染色することにより、染料の染着量は25もとより
、均染性の優れた皮革様シート物質が製造できることを
見い出したものである。
本発明で使用するポリウレタンエラストマーは分子量5
00〜4000のポリエステルグリコール、ポリエーテ
ルグリコール、ポリエステルエー30チルグリコール、
ポリカプロラクトングリコールなどのポリ々−グリコー
ルの1種または2種以上の混合物と有機ジイソシアネー
トおよび活性水素原子2個有する低分子化合物の3成分
を反応せしめて得たポリウレタンエラストマーであつて
、好35ましくはイソシアネート基にもとづく窒素量3
.0〜7.0%、好ましくは3.5〜6.5%の範囲の
ものである。
、Aハー 本発明において用いるグラフト共重合ポリウレタンを製
造するには、目的とする皮革様物質の性能にあわせて、
上記のポリウレタンエラストマーの1種または2種以上
を選び、均一系または不均一系でN−ピニルピロリドン
卦よび2−ジアルキルアミノエチルメタクリレートを常
法においてグラフト共重合することにより得られる。
例えば、上記ポリウレタンは、溶媒に溶解して濃度1〜
30%の溶液にして用いるか、あるいは適当な分散媒に
分散させて用いることができる。また、ポリウレタンの
粉末をそのまま、またはペレツト状とするか、更には皮
革様シート物質または多孔質あるいは非多孔質シート物
質に成型して用いることができる。次に本発明でポリウ
レタンエラストマーにグラフト共重合させる1成分はN
−ビニルピロリドンであるが、一方、他の1成分は2−
ジアルキルアミノエチルメタクリレートである。
2−ジアルキルアミノエチルメタクリレートを共重合さ
せることによりN−ビニルピロリドンポリマーの親水性
を低下させることができると共に、ポリ(2−ジアルキ
ルアミノエチルメタクリレート)はそれ自体がかなり高
い染色性を有しているため、2−ジアルキルアミノエチ
ルメタクリレートを共重合させることにより染色性を一
層高めることが可能となる。
2−ジアルキルアミノエチルメタクリレートの具体例と
しては、例えば、2−ジメチルアミノエチルメタアクリ
レートや2−ジエチルアミノエチルメタクリレートなど
が挙げられる。
単量体の使用量については、N−ビニルピロリドンの使
用量は、ポリウレタンエラストマーの染色性あるいは染
色堅牢度との関係で適宜定めるものである。
通常、N−ピニルピロリドンは、ポリウレタンエラスト
マーの重量に対して1〜50重量%、好ましくは2〜3
0重量%程度、2−ジアルキルアミノエチルメタクリレ
ートは、N−ビニルピロリドンの重量に対して2〜6倍
量を使用すると染色性が著しく増加するのに対して、ポ
リウレタンの皮革様素材としての物理的性能が保持され
るので好ましい。本発明で、ポリウレタンエラストマー
に単量体をグラフト共重合させるには単量体組成物およ
び重合開始剤の存在下に、重合開始するに必要な温度に
加熱するあるいは放射線または電子線照射するなどの方
法で重合を行なう。
そしてグラフト共重合したポリウレタンエラストマーは
必要に応じて、未反応モノマー、2〜3量体などの低重
合体をその溶剤、例えば熱水、アルコール類、炭化水素
系溶剤などで処理して除去し、又は除去しないで用いる
。本発明で得たグラフト共重合ポリウレタンエラストマ
ーは溶剤に溶解し、繊維集合体に含浸および/または塗
布した後、ポリウレタンエラストマーの非溶剤中で湿式
凝固するあるいは加湿して凝固するなどの方法で多孔質
または非多孔質のシート物質に凝固して、または皮革様
シート物質の表面の仕上層として塗布し固化するあるい
は支持体上に塗布し湿式凝固または乾式凝固によつて多
孔質シート物質として、また皮革様シート物質または多
孔質シート物質でグラフト共重合したものにあつてはそ
のままの状態で、酸性染料または直接染料で染色する。
本発明で得たグラフト共重合ポリウレタンエラストマー
を使用した皮革様シート物質は酸性染料、直接染料に対
する染色性が極めてよく、かつ均染性に優れたものであ
る。
以下、本発明の実施態様を実施例で説明するが、これら
実施例に限定されるものではない。
なお実施例中部および%はことわりのない限り重量に関
するものである。実施例 1 ポリエチレンアジペート系ポリウレタンエラストマー1
5%ジメチルホルムアミド(以下DMFとする)溶液に
、ポリウレタンエラストマーの重量100部に対してN
−ビニルピロリドン6部、2−ジエチルアミノエチルメ
タクリレート20部および重合開始剤としてアゾビスイ
ソブチロニトリル1.5部を添加し、窒素雰囲気中で温
度75℃に加温して8時間反応させた。
次いでナイロン絡合不繊布にポリエステル系ポリウレタ
ンエラストマーを含浸して作つた人工皮革用多孔質基体
シート物質の一面に上記グラフト共重合ポリウレタン溶
液を厚さ約1mに塗布し、ポリウレタンの非溶剤系の凝
固浴中で多孔質被覆層に凝固し、熱水中で洗浄し、乾燥
した。得られたシート物質は、更に上記グラフト共重合
ポリウレタンエラストマーの溶液をグラビアロールで約
5f/dの量を塗布レエンボシングした後スミノールネ
ービーブル一Rおよびスミノール、プル−G(住友化学
)の混合染料で染色したものは美くしいブルーの表面層
を有し、均染性が極めて良好であつた。
一方、上記単量体組成のみで共重合したポリマーをポリ
ウレタンエラストマー溶液に添加し、同様の方法で皮革
様シート物質に仕上げたものは、染色しても染色むらが
生じ、かつ染色堅牢度に劣るものであつた。
実施例 2 絡合繊維集合体にポリウレタンエラストマーを含浸した
基体上にポリエーテル系ポリウレタンエラストマーの微
多孔質層を付与した皮革様シート物質の表面にポリブチ
レンアジペート系ポリウレタンエラストマーを厚さ約5
μに塗布したシート物質100部に対し、N−ビニルピ
ロリドン10部、2−ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート25部訃よび開始剤として過酸化ベンゾイル3部と
共にアセトン100部に入れ均一に混合した後、γ線照
射によつてグラフト共重合させた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子量500〜4000のポリマーグリコール、有
    機ジイソシアネートおよび低分子ジオールまたは低分子
    ジアミンを反応せしめて得たポリウレタンエラストマー
    に、N−ビニルピロリドンおよび2−ジアルキルアミノ
    エチルメタクリレートをグラフト共重合せしめて得たグ
    ラフト共重合ポリウレタンエラストマーを皮革様シート
    物質の一構成成分として使用し、染色することを特徴と
    する染色性良好な皮革様シート物質の製造法。
JP549775A 1975-01-10 1975-01-10 染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法 Expired JPS5912789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP549775A JPS5912789B2 (ja) 1975-01-10 1975-01-10 染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP549775A JPS5912789B2 (ja) 1975-01-10 1975-01-10 染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5182701A JPS5182701A (ja) 1976-07-20
JPS5912789B2 true JPS5912789B2 (ja) 1984-03-26

Family

ID=11612854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP549775A Expired JPS5912789B2 (ja) 1975-01-10 1975-01-10 染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5912789B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008153080A1 (ja) 2007-06-12 2008-12-18 Asahi Kasei Fibers Corporation ポリウレタン弾性繊維
EP3375794A4 (en) * 2015-11-11 2019-07-03 DIC Corporation METHOD FOR PRODUCING A SEMI-SEALING COMPOUND AND METHOD FOR PRODUCING ARTIFICIAL LEATHER
US11908602B2 (en) 2020-07-13 2024-02-20 Hitachi Energy Ltd Static electric induction arrangement

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008153080A1 (ja) 2007-06-12 2008-12-18 Asahi Kasei Fibers Corporation ポリウレタン弾性繊維
EP3375794A4 (en) * 2015-11-11 2019-07-03 DIC Corporation METHOD FOR PRODUCING A SEMI-SEALING COMPOUND AND METHOD FOR PRODUCING ARTIFICIAL LEATHER
US10689474B2 (en) 2015-11-11 2020-06-23 Dic Corporation Method for producing semi-IPN composite, and method for producing synthetic leather
US11908602B2 (en) 2020-07-13 2024-02-20 Hitachi Energy Ltd Static electric induction arrangement

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5182701A (ja) 1976-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3190765A (en) Vapor permeable sheet material and method of making same
US4018954A (en) Sheet material
US5376459A (en) Method for treating leather
US3180853A (en) Polyurethane prepolymer chain-extended with an n-lower alkyl amino-bislower alkyl amine
US3590112A (en) Treatment of microporous elastomeric polyurethane
JPS6324009B2 (ja)
US3531364A (en) Coating composition,laminate and method for making laminate
JPS5912789B2 (ja) 染色性良好な皮革様シ−ト物質の製造法
US5151240A (en) Leather-like material having excellent water vapor permeability and suppleness and its manufacture
US3429727A (en) Process for making synthetic suede sheet material
JP2622162B2 (ja) 皮革様シートおよびその製造法
US4166889A (en) Sheet material with improved dyeability
US3575894A (en) Process for making water vapor permeable microporous sheeting
US3719726A (en) Urethane elastomer combined with copolymer of unsaturated carboxylic acid ester and ionically cross-linked unsaturated carboxylic acid
DE1225381B (de) Verfahren zur Herstellung von Formkoerpern einschliesslich Flaechengebilden auf Grundlage von Urethanvorpolymeren
JPH0633578B2 (ja) 皮革様シート状物の製造法
US3582397A (en) Artificial leather
US3720631A (en) Sheet materials of excellent durability and method of manufacturing the same
JP3145521B2 (ja) 合成皮革の表面処理仕上げ方法
JPS6329687B2 (ja)
US3043812A (en) Dye-receptive copolymers
JPH04220471A (ja) ポリエステル繊維コーティング用樹脂組成物
JPS6329688B2 (ja)
JP2694717B2 (ja) 柄を有するコーティング加工布
JP3054262B2 (ja) 意匠効果の優れたシート状物及びその製造方法