JPS5912704B2 - 多色発光螢光体 - Google Patents
多色発光螢光体Info
- Publication number
- JPS5912704B2 JPS5912704B2 JP14370778A JP14370778A JPS5912704B2 JP S5912704 B2 JPS5912704 B2 JP S5912704B2 JP 14370778 A JP14370778 A JP 14370778A JP 14370778 A JP14370778 A JP 14370778A JP S5912704 B2 JPS5912704 B2 JP S5912704B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- voltage
- multicolor
- phosphors
- fluorescent display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Luminescent Compositions (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は多色発光蛍光体にかかり、励起エネルギーの大
きさを変えることによつて発光色を変化させることので
きる蛍光体を提供しようとするものである。
きさを変えることによつて発光色を変化させることので
きる蛍光体を提供しようとするものである。
従来、低速電子線励起(5〜50eV)による高効率蛍
光体としては、緑色を発光するZoO■Znや、橙色を
発光するSnO2:Eu蛍光体がある。
光体としては、緑色を発光するZoO■Znや、橙色を
発光するSnO2:Eu蛍光体がある。
これらの蛍光体は、5eV程度の低速電子線で効率よく
励起されて発光する。これら蛍光体は、その特徴を生か
して、低速電子線で動作する文字表示管に使用されてい
る。文字表示管は、熱陰極から電子を取り出し、20〜
25eVの加速エネルギーを与えて蛍光体に入射させ、
それを励起させて発光させたり、あるいはガス放電で発
生したプラズマ電子を利用して蛍光体を発光させたりす
るものである。 最近、調理器や空調機器、音響機器な
どの各種機器や多ぐのシステムにおいて、時間表示やレ
ベル表示など、各種の動作表示に蛍光表示管が使用され
ている。
励起されて発光する。これら蛍光体は、その特徴を生か
して、低速電子線で動作する文字表示管に使用されてい
る。文字表示管は、熱陰極から電子を取り出し、20〜
25eVの加速エネルギーを与えて蛍光体に入射させ、
それを励起させて発光させたり、あるいはガス放電で発
生したプラズマ電子を利用して蛍光体を発光させたりす
るものである。 最近、調理器や空調機器、音響機器な
どの各種機器や多ぐのシステムにおいて、時間表示やレ
ベル表示など、各種の動作表示に蛍光表示管が使用され
ている。
各種の動作表示をわかりやすくするために、多色蛍光表
示管も使用されるようになつてきている。しかし、従来
の多色蛍光表示管では、互いに電気的に独立した陽極面
上に、異なる発光色を有する低速電子線励起用蛍光体を
塗り別けたものであるため、製造工程が複雑になるだけ
でなく、端子数も多く必要とし、製造面からも、使用面
からも問題の多いものであつた。発明者らは、100V
以下の適当な電圧を選択することにより、異なつた発光
色を示す発光体を得ることを目的として、種々の試みを
行なつてきた。
示管も使用されるようになつてきている。しかし、従来
の多色蛍光表示管では、互いに電気的に独立した陽極面
上に、異なる発光色を有する低速電子線励起用蛍光体を
塗り別けたものであるため、製造工程が複雑になるだけ
でなく、端子数も多く必要とし、製造面からも、使用面
からも問題の多いものであつた。発明者らは、100V
以下の適当な電圧を選択することにより、異なつた発光
色を示す発光体を得ることを目的として、種々の試みを
行なつてきた。
その結果、5002:Eu蛍光体とZnS:25Cu:
Al蛍光体とを9対1から1対9の重量比で混合した発
光体は、その励起電圧(ただし100V以下)または励
起電流密度を変化させることにより、発光色が変化する
ことを見出した。この発光体で蛍光表示管の蛍光面を形
成した場合、30次のような優れた特徴が得られる。(
1)多色表示、色変化を容易に実現し、中間色も得られ
る。
Al蛍光体とを9対1から1対9の重量比で混合した発
光体は、その励起電圧(ただし100V以下)または励
起電流密度を変化させることにより、発光色が変化する
ことを見出した。この発光体で蛍光表示管の蛍光面を形
成した場合、30次のような優れた特徴が得られる。(
1)多色表示、色変化を容易に実現し、中間色も得られ
る。
(2)各々の蛍光体を別々に塗り分けるのではなく、混
合蛍光体を同一電極上に塗付するため、端子35数が多
くなるという欠点が除去される。
合蛍光体を同一電極上に塗付するため、端子35数が多
くなるという欠点が除去される。
(3)製造が非常に容易で、従来の方法を変更する必要
がない。次に、本発明の蛍光体について、その製造方法
や蛍光表示管にした場合の特性について、実施例により
説明するSnO2:Eu蛍光体は、付活剤であるEuを
重量百分率で0.001〜1%含み、低速電子線励起で
橙色に発光する蛍光体である。
がない。次に、本発明の蛍光体について、その製造方法
や蛍光表示管にした場合の特性について、実施例により
説明するSnO2:Eu蛍光体は、付活剤であるEuを
重量百分率で0.001〜1%含み、低速電子線励起で
橙色に発光する蛍光体である。
ZnS:Cu:Al蛍光体は、付活剤であるCuとAl
を重量百分率で0.0001〜0.1%含み、カラー陰
極線管用緑色発光蛍光体として一般に市販されているも
のを使用することもできる。このZnS:Cu:Al蛍
光体は100V以下の低速電子線励起ではほとんど発光
しないものである。上記の蛍光体を1対9から9対1の
重量比で十分混合することにより、本発明による多色発
光蛍光体が得られる。使用する蛍光体の粒径は0.1〜
20μmが望ましい。それが0.1μmよりも粒径が小
さいときには、それぞれの蛍光体の発光効率が低下する
ことがあり、20μmより粒径が大きい場合には発光が
不均一になることがある。また、それぞれの蛍光体を容
易に均一に混合するためには、それぞれの蛍光体の粒径
をそろえることが望ましいが、粒径が異なつていても本
発明の本質を変えるものではない。下表に、平均粒径が
1μm(7)SnO2:Eu蛍光体と4μm(7)Zn
S:Cu:Al蛍光体とを、種種の割合で混合した場合
の発光色が、励起電圧に応じて変化する様子を示してい
る。
を重量百分率で0.0001〜0.1%含み、カラー陰
極線管用緑色発光蛍光体として一般に市販されているも
のを使用することもできる。このZnS:Cu:Al蛍
光体は100V以下の低速電子線励起ではほとんど発光
しないものである。上記の蛍光体を1対9から9対1の
重量比で十分混合することにより、本発明による多色発
光蛍光体が得られる。使用する蛍光体の粒径は0.1〜
20μmが望ましい。それが0.1μmよりも粒径が小
さいときには、それぞれの蛍光体の発光効率が低下する
ことがあり、20μmより粒径が大きい場合には発光が
不均一になることがある。また、それぞれの蛍光体を容
易に均一に混合するためには、それぞれの蛍光体の粒径
をそろえることが望ましいが、粒径が異なつていても本
発明の本質を変えるものではない。下表に、平均粒径が
1μm(7)SnO2:Eu蛍光体と4μm(7)Zn
S:Cu:Al蛍光体とを、種種の割合で混合した場合
の発光色が、励起電圧に応じて変化する様子を示してい
る。
下表に示した発光色は、各蛍光体の粒径を制御すること
により、多少変化させることもできる。上表から明らか
なとおり、本発明にかかる蛍光体は、励起電圧の値によ
つて発光色が変化する。
により、多少変化させることもできる。上表から明らか
なとおり、本発明にかかる蛍光体は、励起電圧の値によ
つて発光色が変化する。
したがつて、表示内容などに応じて電圧を選択すれば、
種々の色で発光させることができる。また、励起電圧を
一定にして励起電流密度を変化させても同様の効果が得
られた。これは、ZnS:Cu:Al蛍光体は電圧や電
流密度の増大とともに発光輝度が直線的に増加するのに
対して、SnO,:Eu蛍光体では発光輝度が直線的に
増加せず、飽和の傾向を示すためである。第1図A,B
は本発明にかかる蛍光体を使用した熱陰極多色蛍光表示
管の一実施例を示す。
種々の色で発光させることができる。また、励起電圧を
一定にして励起電流密度を変化させても同様の効果が得
られた。これは、ZnS:Cu:Al蛍光体は電圧や電
流密度の増大とともに発光輝度が直線的に増加するのに
対して、SnO,:Eu蛍光体では発光輝度が直線的に
増加せず、飽和の傾向を示すためである。第1図A,B
は本発明にかかる蛍光体を使用した熱陰極多色蛍光表示
管の一実施例を示す。
図において、1は透明なガラス外囲器で、その内部の最
前部にはフイラメント状の熱陰極2が配置されており、
陰極2の後方にメツシユ状の制御グリツド3が配置され
ている。制御グリツド3の後方には、表面に蛍光体4が
塗付された複数個の文字セグメント電極5が互いに絶縁
されて支持基板6上に配置されている。容器1を気密に
貫通して複数のリード線7が設けられており、容器1内
の電極5のそれぞれに接続されている。これは従来の熱
電子蛍光表示管の電極配置とほぼ同一で、SnO2:E
u蛍光体とZnS:Cu:Al蛍光体で蛍光膜を構成し
ているところが異なつている。
前部にはフイラメント状の熱陰極2が配置されており、
陰極2の後方にメツシユ状の制御グリツド3が配置され
ている。制御グリツド3の後方には、表面に蛍光体4が
塗付された複数個の文字セグメント電極5が互いに絶縁
されて支持基板6上に配置されている。容器1を気密に
貫通して複数のリード線7が設けられており、容器1内
の電極5のそれぞれに接続されている。これは従来の熱
電子蛍光表示管の電極配置とほぼ同一で、SnO2:E
u蛍光体とZnS:Cu:Al蛍光体で蛍光膜を構成し
ているところが異なつている。
上記多色蛍光表示管において、陰極2に3〜5Vの電圧
を加えて通電し、発熱させるとともに、制御グリツド3
にたとえば20Vの電圧を印加する。
を加えて通電し、発熱させるとともに、制御グリツド3
にたとえば20Vの電圧を印加する。
文字セグメント電極5に選択的に電圧を印加することに
より、文字を表示することができる。文字セグメント電
極5に対する印加電圧を、電圧切換回路などの手段で切
換えて印加してやれば、上表からも明らかなとおり、各
種の色で文字表示をすることができる。また、制御グリ
ツド3に印加する電圧を変化させ、文字セグメント電極
5を流れる電流を制御することによつても、各種の色で
文字表示をすることができる。第2図に、蛍光体の混合
比を変えたときの、電圧輝度特性を示す。図において、
特性曲線と蛍光体の混合比との関係を示すと、次のとお
りである。このように本発明においては、蛍光表示管多
色化を必要とする場合、別々に電極を設け、それらにそ
れぞれの蛍光体を塗付することなく、同一電極土に混合
蛍光体を塗付することによつて、多色化が可能になつた
もので、きわめてユニークで、しかも多くの優れた特徴
を発輝することができるものである。
より、文字を表示することができる。文字セグメント電
極5に対する印加電圧を、電圧切換回路などの手段で切
換えて印加してやれば、上表からも明らかなとおり、各
種の色で文字表示をすることができる。また、制御グリ
ツド3に印加する電圧を変化させ、文字セグメント電極
5を流れる電流を制御することによつても、各種の色で
文字表示をすることができる。第2図に、蛍光体の混合
比を変えたときの、電圧輝度特性を示す。図において、
特性曲線と蛍光体の混合比との関係を示すと、次のとお
りである。このように本発明においては、蛍光表示管多
色化を必要とする場合、別々に電極を設け、それらにそ
れぞれの蛍光体を塗付することなく、同一電極土に混合
蛍光体を塗付することによつて、多色化が可能になつた
もので、きわめてユニークで、しかも多くの優れた特徴
を発輝することができるものである。
また、今まで得られていない低速電子線励起用の黄色お
よび黄緑色発光高効率蛍光体を容易に提供することがで
きる。したがつて、本発明の多色発光体を用いて蛍光表
示管を構成することにより、多くのシステムの多色文字
表示として利用できる。さらにキヤラクタデイスプレイ
、グラフイツクデイスプレイなどの多色化にも応用でき
る。上記の実施例では低速電子源として熱電子を用いた
が、ヘリウム、ネオン、アルゴン、水素などによりプラ
ズマを作り、そのプラズマ電子を低速電子源として用い
ても同様の効果が得られる。
よび黄緑色発光高効率蛍光体を容易に提供することがで
きる。したがつて、本発明の多色発光体を用いて蛍光表
示管を構成することにより、多くのシステムの多色文字
表示として利用できる。さらにキヤラクタデイスプレイ
、グラフイツクデイスプレイなどの多色化にも応用でき
る。上記の実施例では低速電子源として熱電子を用いた
が、ヘリウム、ネオン、アルゴン、水素などによりプラ
ズマを作り、そのプラズマ電子を低速電子源として用い
ても同様の効果が得られる。
第1図は本発明にかかる多色発光蛍光体を使用した蛍光
表示管の構造を示すものであり、図Aは一部切欠斜視図
、図Bは断面図である。 第2図はこの実施例において制御グリツド電圧を一定に
したときの電圧と発光輝度との関係を示すものである。
1・・・・・・ガラス容器、2・・・・・・熱陰極、3
・・・・・・制御グリツド、4・・・・・・蛍光体、5
・・・・・・文字セグメント電極、6・・・・・・支持
基板、7・・・・・・リード線。
表示管の構造を示すものであり、図Aは一部切欠斜視図
、図Bは断面図である。 第2図はこの実施例において制御グリツド電圧を一定に
したときの電圧と発光輝度との関係を示すものである。
1・・・・・・ガラス容器、2・・・・・・熱陰極、3
・・・・・・制御グリツド、4・・・・・・蛍光体、5
・・・・・・文字セグメント電極、6・・・・・・支持
基板、7・・・・・・リード線。
Claims (1)
- 1 ユーロピウム付活酸化錫(SnO_2:Eu)蛍光
体と、銅、アルミニウム付活硫化亜鉛(ZnS:Cu:
Al)蛍光体とが、重量比で9対1から1対9の割合で
混合されていることを特徴とする多色発光蛍光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14370778A JPS5912704B2 (ja) | 1978-11-20 | 1978-11-20 | 多色発光螢光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14370778A JPS5912704B2 (ja) | 1978-11-20 | 1978-11-20 | 多色発光螢光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5569686A JPS5569686A (en) | 1980-05-26 |
JPS5912704B2 true JPS5912704B2 (ja) | 1984-03-24 |
Family
ID=15345095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14370778A Expired JPS5912704B2 (ja) | 1978-11-20 | 1978-11-20 | 多色発光螢光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5912704B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61200707U (ja) * | 1985-06-05 | 1986-12-16 |
-
1978
- 1978-11-20 JP JP14370778A patent/JPS5912704B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61200707U (ja) * | 1985-06-05 | 1986-12-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5569686A (en) | 1980-05-26 |
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