JPS59126762A - 高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方法 - Google Patents

高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方法

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JPS59126762A
JPS59126762A JP188183A JP188183A JPS59126762A JP S59126762 A JPS59126762 A JP S59126762A JP 188183 A JP188183 A JP 188183A JP 188183 A JP188183 A JP 188183A JP S59126762 A JPS59126762 A JP S59126762A
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睦 安倍
Kazuhiko Asano
浅野 和彦
Shojiro Oya
大家 正二郎
Yoshio Asano
浅野 吉男
Susumu Koike
進 小池
Yoshio Takada
高田 与男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方法に
関する。
アルミニウム合金のうちで最も高強度、高靭性が得られ
る時効硬化型AI  Zn  IvlB  Cu系合金
は、比強度(強度/比重)が優れていることから、航空
機用材料として使用されている。
従来において、高力合金として使用されている7075
合金は最高強度まで時効処理(T6処理)を行なうと、
破壊靭性や耐応力腐蝕割れ性が劣化する等の問題がある
ので、過時効処理を行なって強度を犠牲にして靭性を増
加させたT 73処理材が使用されている。
最近になって、この合金を改良した7 050合金−丁
736材あるいは7175合金−T736材が開発され
たが、これらの合金処理材は靭性を改善する目的のため
に、第2相粒子の体積分率を減少させるため不純物であ
るFeおよびSiの含有量を規制している。
因に、AlZn−Mg Cu系合金を鋳造すると、凝固
時にAl−Cu−Mg系、AlFe−3i系、Al−F
e系あるいはAlFe−Cu系金属間化合物が生成し、
これら金属間化合物は均熱処理によって大部分は再固溶
するが、一部未固溶のまま製品の中に分布して靭性を低
下させる原因となっている。
そして、新しい材料といわれている7175合金は未固
溶晶出物として残存し易いFeおよびSiの含有量を規
制することにより靭性の改善を行なったものである。
本発明者はこのような高力、高靭性アルミニウム合金材
料の基本的問題である第2相粒子に着目し、そして、ア
ルミニウム合金鋳造時に生成する晶出物を如何にして微
細化あるいは再固溶させて体積分率を減少させるかを検
討した結果、本発明を完成したものであり、即ち、本発
明は上記したAlZnMg−Cu系合金の従来技術にお
ける種々の問題点および本発明者の知見による研究の結
果なされたものであって、Al−Zn−Mg−Cu系合
金における上記の各種品出物を予備熱間加工によって分
断微細化を図り、後工程の均熱処理時の再固溶化を促進
させることにより体積分率を減少させることのできる高
強度、高靭性アルミニウム合金の製造方法を提供するも
のである。
本発明に係る高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方
法の特徴とするところは、Zn 5.0〜7.Ou+t
%、MH1,5−3,Ou+t%、Cu 1.0−3.
Ou+t%、Ti 0.001−0.1u+L%を必須
成分とし、Cr O,05−0,25u+t%、Zr 
0.05−0.2011It%の何れが1種を含有し、
Fe 0.5u+t%以下、Si0.4u+t%以下に
規制し、残部実質的にA1からなるアルミニウム合金を
常法により鋳造後、25 (1〜360°Cの温度で2
時間以上の歪取りおよび析出処理とを兼ねた熱処理を行
なってから、300〜480°Cの温度において40%
以上の加工率で熱間加工を行ない、450〜525℃の
温度で4時間以上均熱処理を行なった後、さらに、30
0〜420°Cの温度において20%以上の加工率の熱
間加工を行ない、次いで、450〜525℃の温度で2
〜8時間の溶体化処理を行なうことにある。
本発明に係る高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方
法を以下詳細に説明する。
即ち、Zn5−7wし%、MHI、’5−3.0wt%
、Cu1.0〜3.Ou+t%、Ti 0.001〜0
,1u+L%を必須成分として含有し、Cr O,05
−0,25iuL%、Zr O,05−0,20wt%
の何れか1種を含有し、Fe 0.5u+L%以下、S
i0.4+uL%以下に規制し、残部実質的にA1から
なるアルミニウム合金鋳塊を250〜360°Cの温度
で2時間以上の熱処理を行ない歪取りおよび平衡相を析
出させ、40℃/時間以上の昇温速度で300〜4−8
0℃の温度に加熱し、直ちにその温度で40%以上の加
工率で熱間加工をすることにより鋳造時の晶出物を破断
・微細化する。
しかして、熱間加工前の粗大な平衡相は加工時の転位の
導入量を増大させ、晶出物の破断分散化に効果がある。
このことは、同一熱間加工の場合、粗大な平衡相が存在
すると存在しない場合より加工時の導入転位量は多くな
り、そのため変形抵抗が増大し晶出物が破断し易くなる
島である。このようにして、分断微細化された晶出物は
その後の均熱処理において比表面積(表面積/体積)が
増大しているため再固溶し易くなる。そのため、通常の
均熱処理(約460’C)で行なうよりも晶出物は微細
化し、固溶量が増大する。さらに、予備加工前の析出処
理によって加工時の導入転位量を増すことにより均熱時
の再結晶粒が微細化する効果がある。このことは再熱加
工後の溶体化処理によって生成する再結晶粒(サブ結晶
粒)を微細化することに効果があり、製品の靭性を向上
さぜることができる。この析出処理後熱間加工した材料
をさらに450〜525°Cの温度において4時間以上
の均熱処理を行ない、材料中の成分分布を一様にすると
共に晶出物の再固溶化を図る。その後、300〜420
°Cの温度で20%以上の加工率で熱間加工を行ない所
望の製品寸法として、450〜525°Cの温度におい
て2〜8時間時間化処理し、水焼き入れし、100〜1
25°Cの温度で予備時効後、150〜180℃の温度
で過時効処理を行なうのである。この最終時効によって
得られる新品物の寸法、分布は時効温度、時間によって
変化することは勿論均熱処理条件にも依存する。即ち、
均熱処理時にAl−Cu−Mg系の晶出物が完全に固溶
されていない場合、マトリックス中のCu、Mg含有量
が低下し、時効析出物の密度は粗くなり、同一時効時間
では強度が低下する。そのため、最終時効時間を短かく
して強度を増加させると、析出物が微細になり靭性が低
下し、応力腐蝕割れが発生し易くなるという問題が生し
る。従って、Al−Cu−Mg系晶出物を完全に再固溶
させることは高強度、高靭性アルミニウム合金材料を得
るために重要な条件である。この点からアルミニウム合
金鋳塊を析出処理後予備加工し、均熱処理を行なうこと
は極めて大切なことである。
本発明に係る高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方
法において使用するアルミニツム合金の含有成分、成分
割合および熱処理条件について説明する。
Znはその含有量が5.Ou+L%未満では充分な強度
が得られず、また、7,0LIIL%を越えて含有され
ると靭性が低下し、応力腐蝕割れを起し易くなる。
よって、Zn含有量は5.0〜7.0+Ilt%とする
Mgは含有量が1.5wt%未満では強度が得られず、
また、3.Ou+L%を越えて含有されると熱間加工性
が低下し、加工割れを生し易くなる。よって、Mg含有
量は1.5〜3.0すL%とする。
Cuはその含有量^(1,(but%未満であると強度
が得られず、また、3.(1+ut%を越える含有量で
は靭性が低下する。よって、Cu含有量は1.0〜3.
0田L%とする。
Tiは含有量がO,0O1u+L%未満では鋳造組織の
微細化が起らず、また、O,1ust%を越えると鋳造
時に巨大化合物を生成し製品の靭性か低下する。
よって、T1含有量は0.001〜0.1+IIt%と
する。
Crは含有量が0.05u+L%未満では結晶粒微細化
に効果がなく、また、0.25wL%を越える含有量で
は鋳造時に巨大化合物を生成し易くなる。よって、Cr
含有量は0.05〜0,25uut%とする。
Zrは含有量が0,05u+t%未満では結晶粒微細化
に効果がなく、また、0.20u+L%を越える含有量
では鋳造時に巨大化合物を生成し、靭性な低下させる。
よって、Zr含有量は0.05〜0.20とする。
FeおよびSiはFeは含有量が0.5+uL%を越え
ると鋳造時にAl−Fe−Co系晶出物を生成し、マト
リックスのCu含有量を低下させ時効硬化性が劣化し、
Siは含有量がOJu+t%を越えると均熱中に粗大な
Mg−6i系析出物が生成し、製品強度が低下する。よ
って、Fe含有量は0.5u+L%以下およびSi含有
量は0,4u+t%以下に規制する。
上記した含有成分、成分割合のアルミニウム合金鋳塊を
250〜360°Cの温度で歪取りと析出処理を行なう
が、250℃未満の温度では析出物が微細になり、熱間
加工時に加工割れを起し易くなり、また、360℃を越
える温度では平衡相が再固溶し、析出処理効果がみられ
なくなる。そして、この処理時間は2時間以上とする必
要があり、2時間未満では粗大析出物量が少なく、予備
加工時の晶出物微細化が起らない。
次に、30()〜480℃の温度において40%以」二
の加工率で熱間加工を行なうのであるが、300℃未満
の温度では加工割れが生じるようになり、480°Cを
越える温度では析出処理効果かなくなる。そして、加工
率40%未満では晶出物が微細化せず、灼熱時の再結晶
粒が微細化しなり・のである。
この予備加工後に、450〜525°Cの温度で4時間
以上の均熱処理を行なうが、この場合、温度が450°
C未満ではAI  Cu  Mg系品出物が再固溶せず
、525’Cを越える温度では共晶溶融を起す。そして
、均熱処理時間は4時間以上行なうことが必要であ1)
、4時間未満ではA I−Cu −Mg系品出物の再固
溶が完全に起らずに、一部未固溶晶出物が残存する。
さらに、300〜420 ’Cの温度において20%以
上の加工率の熱間加工によって、所望の製品寸法とする
次いで、450〜525℃の温度において2−・8時間
の溶体化処理を行なうのであるか、温度か450℃未満
では溶体化処理中にA I−Cr −M g系化合物が
析出し易くマ) l)ンクス中のMg含有量を低下させ
、時効硬化性を劣化させ、525℃を越える温度では溶
融を起すようになる。そして、この溶体化処理の時間は
、2〜8時間とし、2時間未満では時効硬化元素が完全
に固溶せず、8時間を越えると微細結晶粒が異常成長し
、靭性を低下させる。
本発明に係る高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方
法の実施例を説明する。
実施例1 第1表に示す3種類のアルミニウム合金鋳塊(300φ
)を半連続鋳造法により鋳造し、第2表に示す製造工程
紀より鍛造品(100φ)を作成した。
各鍛造材を500℃×3時間の溶体化処理した後、18
℃の水中に焼入れ、110℃の温度で6時間予備時効後
、175℃の温度で7時間の過時効処理を行なった。そ
の時の各材料の強度と靭性な第3表に示す。なお、靭性
についてはASTME−399に従って試験を行なった
(L−T)。引張性質はL−、T方向の値を示す。○は
本発明に係る高強度、高靭性アルミニウム合金の製造方
法により作成された材料であり、無印は比較材料である
第3表 なお、引張性質はLT力方向値を示し、破壊靭性値はL
−T方向の測定値を示す。この実施例から明らかである
が、Zrを含むアルミニウム合金であっても、析出処理
を行なうことにより高強度、高靭性のものが得られる。
以上説明したように、本発明に係る高強度、高靭性アル
ミニウム合金の製造方法は上記の構成を有しているもの
であるから、Al−Zn−Mg−Cu系アルミニウム合
金を高強度および高靭性を有する優れたものとすること
ができる効果を奏するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. Zn 5.0−7.0+ut%、MB 1.5−3.(
    but%、Cu 1,0−3.Ou+L%、]’i 0
    .001−0.1u+L%を必須成分とし、Cr O,
    05−0,25wt%、Zr 0.05−0.20u+
    t%の何れh−i種を含有し、Fe 0−5u+t%以
    下、Si 0.4u+t%以下に規制し、残部実質的に
    A1からなるアルミニウム合金を常法にEり鋳造後、2
    50〜36()℃の温度で2時間以上の歪取りおよび析
    出処理とを兼ねた熱処理を行なってから、300〜48
    0°Cの温度において40%以上の加工率で熱間加工を
    行ない、450〜525℃の温度で4時間以上均熱処理
    を行なった後、さらに、300〜420℃の温度におい
    て20%以上の加工率の熱間加工を行ない、次いで、4
    50〜525°Cの温度で2〜8時間の溶体化処理を行
    なうことを特徴とする高強度、高靭性アルミニウム合金
    の製造方法。
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