JPS5912222B2

JPS5912222B2 - カラ−テレビジヨン信号伝送方式

Info

Publication number: JPS5912222B2
Application number: JP2345378A
Authority: JP
Inventors: 修河田; 伸哉小島
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1978-03-03
Filing date: 1978-03-03
Publication date: 1984-03-21
Also published as: JPS54116834A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は一般にカラーテレビジョン信号の伝送１０方式
に関し、特に平衡ケーブルの任意の二回線を用いて、カ
ラーテレビジョン信号を輝度信号と色信号に分割して伝
送する方式に関するものである。

カラーテレビジョン信号をアナログベースバンド伝送す
る従来の方式には第１図に示すものがあ１５る。伝送す
るカラーテレビジョン信号には、変調器５によつて２つ
の色（Ｉ、Ｑ）信号２、３で搬送波６を平衡変調した色
搬送波を信号加算装置Ｔにより輝度（Ｙ）信号１の高周
波帯域に周波数スペクトラムが重ならないように多重化
した信号を用２０いる。従つてこのような信号形式では
第２図に示すように低周波側に輝度信号１の電力、また
、高周波の搬送波周波数付近に色信号２、３の電力がそ
れぞれ集中した合成信号が得られる。また音声信号４は
、一般には、画像信号に重畳せず、別の２５回線を利用
して伝送される。このようなカラーテレビジョン信号を
伝送する媒体８には、平衡ケーブルと同軸ケーブルが可
能である。平衡ケーブルは、経済性、作業性にすぐれた
伝送媒体であるが、第３図に示すように、その漏話３０
特性Ｘｐ力塙周波帯で劣化するため前述したカラーテレ
ビジョン信号を伝送すると色搬送波成分の漏話による画
質劣化が生じる。

このため画像伝送に用いる心線のケーブル内収容位置に
は厳しい制約が課せられその収容率は１０％以下である
。ま３５た、このような高周波漏話の影響をさけるため
、１対ごとに遮蔽を施すと、ケーブル構造の複雑化に伴
う、ケーブル価格の増加、遮蔽導体の反作用による損失
増加などが生じ、結局１回線当たＤの伝送路価格は高価
になるという欠点がある。また、同軸ケーブルを用いて
、前述のカラーテレビジヨン信号を伝送する場合には、
第３図に示すようにその漏話特性Ｘｃが低周波帯で劣化
するため輝度信号成分の漏話による画質劣化が生じ、こ
の漏話の影響をさけるためには、しやへい導体を厚くし
なければならず、やはうケーブル価格が高価なものにな
るという欠点がある。以上のように、従来のカラーテレ
ビジヨン信号の形式では、伝送媒体に低周波帯から高周
波帯まで広帯域にわたつてすぐれた漏話特性が必要とな
り、伝送路価格が高価になるという問題点があつた。

従つて本発明は従来の技術の上記欠点を改善するもので
、その目的は低価格の平衡ケーブルにより漏話特性の優
れたカラーテレビジヨン信号伝送方式を提供することに
ある。

本発明の特徴とするところは、２つの色信号の専有帯域
を漏話特性の良好な低周波帯に下げて合成し、音声回線
を用いて輝度信号とは別回線で伝送することにより色信
号成分による漏話妨害を低減して、回線収容率を向上さ
せ、伝送系の経済化を図るもので、以下図面について詳
細に説明する。第４図は、本発明の一実施例であつて、
１は輝度（Ｙ）信号、２，３は色（１，Ｑ）信号、４は
音声信号、５は変調器、９は搬送波、１０は高域済波器
、１１は平衡対、１２は線路等化器、１３は位相調整器
、１４は復調器、１５は信号加算装置、１６は帯域分離
装置である。

本実施例における信号の流れは次の通ｖである。

まず送信端において変調器５により１色信号２，３で搬
送波９を平衡変調する。得られた色搬送波は高域淵波器
１０により１上部側帯波成分のみを取出し、信号加算装
置１５によ勺音声信号４の帯域の上部に多重化する。こ
うして音声信号と合成された色搬送波信号は平衡対１１
で伝送され、又輝度信号１は別の平衡対により伝送され
る。伝送された信号は、線路等化器１２で等化増幅し、
次の平衡対で再伝送する。多中継の場合は、この過程を
繰返すことになる。受信端では、等化増幅した輝度信号
と色搬送波信号を位相調整器１３によつて位相を一致さ
せ、色搬送波信号については、帯域分離装置１６によＶ
１音声信号から分離され、復調器１４により１色信号が
復調される。このように、色搬送波を音声回線に多重化
し、輝度信号と別回線で伝送することにより、搬送波９
は、従来の搬送波６に比べ、低周波化が可能であり１上
部側帯波成分のみを利用する場合、変調信号帯域幅（色
信号は最大１．５ＭＨｚ）の１乃の周波数まで下げるこ
とが原理的に可能である。

第５図Ａ及びＢは、本実施例に訃ける周波数軸上の信号
電力分布の例を示しており、第２図の従来の信号形式の
電力分布に比べて、色信号成分が低周波側へ移行してい
ることがわかる。第６図は色信号の合成および再生に関
する他の実施例であつて、１７，１８はそれぞれＩ信号
、音声信号用変調器、１９，２０は搬送波、２１，２２
は高域済波器、２３，２４は復調器、他の装置は、第４
図と同一の参照番号が付される。

本実施例における信号の流れは、次の通Ｄである。送信
端では２つの色信号のうち帯域幅の広いＩ信号２で搬送
波１９を振幅変調し高域済波器２１で上部側帯波成分の
みを取出した後に信号加算装置１５によＦ）Ｑ信号３の
帯域上部に周波数分割方式により多重化する。

また受信端では帯域分離装置１６により、Ｉ信号（搬送
波）とＱ信号を分離し、Ｉ信号については復調器２３に
より復調する。音声信号４は、本実施例においては、搬
送波２０を振幅変調もしくは周波数変調して、色信号の
帯域上部に重畳して伝送することになる。このように本
実施例においても色信号を音声回線に周波数分割方式で
多重化しているため、第７図の信号電力分布に示すよう
にＩ信号の搬送波周波数は、Ｉ信号帯域幅のＶ２の周波
数とＱ信号の帯域幅のうち、大きい方の周波数以上に選
べばよく従来の搬送波６に比べ、低周波化が可能である
。

第８図は色信号合成および再生に関する更に別の実施例
であつて、２６は切換器、２７は水平同期信号と同期す
るトリガパルス、２８は１水平走査時間（ＩＨ）の遅延
線、他の装置は第４図、及び第６図と同一の参照番号が
付される。本実施例における信号の流れは次の通９であ
る。

送信端では、切換器２６が水平同期信号と同期するトリ
ガパルス２７によつて１水平走査期間毎にＩ信号とＱ信
号の切換えを行な・い、２つの色信号をある水平走査期
間（切換器２６が実線のように接続）ではＩ信号を、そ
して、次の水平走査期間（切換器２６が破線のように接
続）ではＱ信号を順次伝送路に送出する。受信端におい
ても切換器２６がトリガパルス２７によつて切換えを行
力い、ある水平走査期間（切換器２６が実線のように接
続）では、Ｉ信号としては、伝送されてきたその時点の
信号Ｑ信号としては１水平走査時間の遅延線２８を通過
してきた一つ前の水平走査期間で伝送されてきた信号を
それぞれ取出し次の水平走査期間（切換器が破線のよう
に接続）では、１信号とＱ信号を逆にした動作を行ない
、二つの色信号が再生される。音声信号４は、本実施例
に訃いても、搬送波２０を振幅変調して、色信号の帯域
上部に重畳して伝送することになる。

本実施例に｝いては、二つの色信号を音声回線に基底帯
域のまま時分割多重できるため、その信号電力分布は、
第９図に示すように低周波に集中させることができる。

なお、二つの色信号を線順次にして伝送することによる
垂直解像度の劣化は、これらの信号の帯域幅が輝度信号
の帯域幅に比べＶ２以下であることから実用上は問題に
はならｌい。な｝第６図及び第８図の実施例では、輝度
信号（Ｙ）の伝送路は図示の簡略化の為省略されている
。

以上説明したように色信号と音声回路を重畳して、輝度
信号とは別回線で伝送することにより、色信号の伝送帯
域を第３図に示す平衡ケーブルの漏話特性Ｘ，の良好な
低周波帯に下げることができ、従来平衡ケーブルによる
カラーテレビジヨン信号伝送で問題となつていた色信号
成分による漏話妨害を大輻に緩和することができる。従
つて本発明で示したカラーテレビジヨン信号伝送方式を
用いれば、ケーブル内への心線収容位置に対する御限も
緩和でき、全対収容が可能となるとともに経済性にすぐ
れた平衡ケーブルの特長を生かして、カラーテレビジヨ
ン信号伝送系の経済化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は従来のカラーテレビジヨン
信号伝送方式の説明図、第４図は本発明によるカラーテ
レビジヨン信号伝送システムの１実施例の構成図、第５
図Ａ及びＢは第４図のシステムに卦ける周波数スペクト
ルを示す図、第６図Ａ及びＢは本発明によるカラーテレ
ビジヨン信号伝送システムの別の実施例の構成図、第７
図は第６図Ａ及びＢのシステムに｝ける周波数スペクト
ルを示す図、第８図Ａ及びＢは本発明によるカラーテレ
ビジヨン信号伝送システムの更に別の実施例の構成図、
及び第９図は第８図Ａ及びＢのシステムに｝ける周波数
スペクトルを示す図である。１・・・輝度信号、２・・・色（１）信号、３・・・色
（Ｑ）信号、４・・・音声信号、５・・・平衡変調器、
６，９，１９，２０・・搬送波、７，１５・・・信号加
算装置、１６・・・帯域分離装置、８・・・伝送媒体、
１０，２１，２２・・・高域済波器、１１・・・平衡対
、１２・・・線路等化器、１３・・・位相調整器、１４
・・・復調器、１７，１８・・・振幅変調器、２４，２
５・・・復調器、２６・・・切換器、２７・・・トリガ
パルス、２８・・・ＩＨ遅延線。

Claims

【特許請求の範囲】１輝度信号Ｙと色信号Ｉ及びＱをふくむカラーテレビ
ジョン信号の伝送方式において、輝度信号Ｙを１対の平
衡ケーブルにより伝送し、色信号Ｉ及びＱを搬送波によ
り平衡変調して音声信号と共に輝度信号Ｙの伝送とは別
の１対の平衡ケーブルにより伝送することを特徴とする
カラーテレビジョン信号伝送方式。２輝度信号Ｙと色信号Ｉ及びＱをふくむカラーテレビ
ジョン信号の伝送方式において、輝度信号Ｙを１対の平
衡ケーブルにより伝送し、色信号Ｉ及びＱを周波数分割
方式により多重化して音声信号と共に輝度信号Ｙの伝送
とは別の１対の平衡ケーブルにより伝送することを特徴
とするカラーテレビジョン信号伝送方式。３輝度信号Ｙと色信号Ｉ及びＱをふくむカラーテレビ
ジョン信号の伝送方式において、輝度信号Ｙを１対の平
衡ケーブルにより伝送し、色信号Ｉ及びＱを走査線毎に
切換えて音声信号と共に輝度５信号Ｙの伝送とは別の
１対の平衡ケーブルにより伝送することを特徴とするカ
ラーテレビジョン信号伝送方式。