JPS59122109A - エラステイツク・コンボルバ - Google Patents
エラステイツク・コンボルバInfo
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- JPS59122109A JPS59122109A JP22905282A JP22905282A JPS59122109A JP S59122109 A JPS59122109 A JP S59122109A JP 22905282 A JP22905282 A JP 22905282A JP 22905282 A JP22905282 A JP 22905282A JP S59122109 A JPS59122109 A JP S59122109A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- signal
- surface acoustic
- acoustic wave
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/25—Constructional features of resonators using surface acoustic waves
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は互いに逆方向に伝搬する弾性表面波信号のコン
ボリューションを音響伝搬媒体の非線形効果を利用゛し
て取り出すエラスティック・コンボルバの構造に関する
。
ボリューションを音響伝搬媒体の非線形効果を利用゛し
て取り出すエラスティック・コンボルバの構造に関する
。
近時、通信方式の高度化の要請に伴ない、スゲレッドス
ペクトラム通信方式が注目をあびている。
ペクトラム通信方式が注目をあびている。
スプレッドスペクトラム通信方式iは、情報の伝送に必
要な周波数帯域幅に較べて非常に大きな(例えば100
0倍)周波数帯域に広げて伝送し、受信器で再び圧縮を
行なうもので、妨害波の除去効果が著しい。理想的に達
成しつる妨害波除去比は、信号の1チツプの継続時間T
と送信信号の帯域幅Wの積で与えられるプロセス利得に
等しい。しかし今符号化波形が時間に対して不変あるい
は妨害者が予測できるように変化する場合には意図的な
妨害が可能となり、プロセス利得の一部ないし全てが失
われることがある。そこで例えばスプレッドスペクトラ
ム通信の1つである周波数ホッピングシステムでは各デ
ータビットを構成する一連のパルス列の各パルス毎にそ
の搬送波周波数を変化させる。受信者は変化のシーケン
スを予め知っているので、信号を複調することは可能で
ある。
要な周波数帯域幅に較べて非常に大きな(例えば100
0倍)周波数帯域に広げて伝送し、受信器で再び圧縮を
行なうもので、妨害波の除去効果が著しい。理想的に達
成しつる妨害波除去比は、信号の1チツプの継続時間T
と送信信号の帯域幅Wの積で与えられるプロセス利得に
等しい。しかし今符号化波形が時間に対して不変あるい
は妨害者が予測できるように変化する場合には意図的な
妨害が可能となり、プロセス利得の一部ないし全てが失
われることがある。そこで例えばスプレッドスペクトラ
ム通信の1つである周波数ホッピングシステムでは各デ
ータビットを構成する一連のパルス列の各パルス毎にそ
の搬送波周波数を変化させる。受信者は変化のシーケン
スを予め知っているので、信号を複調することは可能で
ある。
一方妨害者が妨害を行なうためには、全帯域にわだって
妨害するか、あるいは次のパルスの搬送波周波数はいく
らかを予め推し測る必要がある□また、上記妨吾波除去
効果以外にも送信波形を任意に変化させうる通信システ
ムは多くのメリットを有する。このような事情によりス
プレッドスペクトラム信号を父信するデバイス(コリレ
ータ)はプログラマブルであることが強<亀゛止れてお
りエラスチック・コンボルバにその構造の前章さ、高性
能などの点から極めて注目されている。
妨害するか、あるいは次のパルスの搬送波周波数はいく
らかを予め推し測る必要がある□また、上記妨吾波除去
効果以外にも送信波形を任意に変化させうる通信システ
ムは多くのメリットを有する。このような事情によりス
プレッドスペクトラム信号を父信するデバイス(コリレ
ータ)はプログラマブルであることが強<亀゛止れてお
りエラスチック・コンボルバにその構造の前章さ、高性
能などの点から極めて注目されている。
エラスチック・コンボルバtよ、リチュームナイオベー
) (LiNb03)などの圧電揉体上をM、I/−1
に逆方向に2つの弾性表面波信号を伝搬させ、とnら2
信号のコンボリューション出力3f得るもυである。こ
のコンボリー−シロン信号を得るには、弾性表面波に対
する媒体の何らかの物理的非線形効果の介在を必要とす
る。今、2人力1g号の搬送周波数を共にωの搬送波周
波数を有し、その出力検出用電極としては一様な金属薄
膜が用いられる。
) (LiNb03)などの圧電揉体上をM、I/−1
に逆方向に2つの弾性表面波信号を伝搬させ、とnら2
信号のコンボリューション出力3f得るもυである。こ
のコンボリー−シロン信号を得るには、弾性表面波に対
する媒体の何らかの物理的非線形効果の介在を必要とす
る。今、2人力1g号の搬送周波数を共にωの搬送波周
波数を有し、その出力検出用電極としては一様な金属薄
膜が用いられる。
必要な金属薄膜電(〈−の長さLは、受信する信号のl
チップの長さをτ(sec)、弾性表面波速度をq(r
rV′5ec)とすると、グτより大でなけtばならな
い。oは通常3ρ0 (?4ρ00 (m/5ec)で
あるカ)ら比較的長い信号例えばτ−50μsecの信
号のコンポリエージlンを得るためにはLとして15−
204が必要となる。従来知られている出力・4極の形
状は弾性表面波J)伝搬方向に沿って細長の矩形であっ
た。それゆえ上記信号長を取り扱うためには圧;在基板
の長さはlEr−201J以上必要で、したがって結晶
基板の入手が困鑓であり、また、たとえ入手できたとし
ても極めて高価である。さらに製造(C際しても、マス
ク製作の困橿さ、製作中の破損のしやすさ等多くの間櫨
点を有していた。これに対処するだめ特願昭57−07
3115に記されているようにコンボリューション信号
を取り出す出力・電極として1ケ所以上の曲線部を有す
る曲がり導波路が提案される。しかしその実施例におい
て示されているのは、シングル・チーシンネルa?Hの
エラスティック・コンボルバのみであり、そのような構
造では、以下に説明するセルフ・コンボリューションと
呼ばれるスプリアス信号を充分抑圧しえない恐れがある
。
チップの長さをτ(sec)、弾性表面波速度をq(r
rV′5ec)とすると、グτより大でなけtばならな
い。oは通常3ρ0 (?4ρ00 (m/5ec)で
あるカ)ら比較的長い信号例えばτ−50μsecの信
号のコンポリエージlンを得るためにはLとして15−
204が必要となる。従来知られている出力・4極の形
状は弾性表面波J)伝搬方向に沿って細長の矩形であっ
た。それゆえ上記信号長を取り扱うためには圧;在基板
の長さはlEr−201J以上必要で、したがって結晶
基板の入手が困鑓であり、また、たとえ入手できたとし
ても極めて高価である。さらに製造(C際しても、マス
ク製作の困橿さ、製作中の破損のしやすさ等多くの間櫨
点を有していた。これに対処するだめ特願昭57−07
3115に記されているようにコンボリューション信号
を取り出す出力・電極として1ケ所以上の曲線部を有す
る曲がり導波路が提案される。しかしその実施例におい
て示されているのは、シングル・チーシンネルa?Hの
エラスティック・コンボルバのみであり、そのような構
造では、以下に説明するセルフ・コンボリューションと
呼ばれるスプリアス信号を充分抑圧しえない恐れがある
。
一般に基板の非線形効果により2人力信号からコンポリ
ー−ション出力信号に変換されるパワーの割合は、ごく
わずかであるから、一方のすだれ状変換器から放射され
た弾性表面波信号の大部分は、出力電極を通過し、前記
すだれ状変換器と反対の位置に設置されている他方の入
力用すだれ状変換器に到達する。この時、その弾性表面
波信号の一部は、すだれ状変換器により反射され、丹び
出力電極に到達する。したがって、ある時間長の・信号
がコンボルバに入力された時、他端に位置するすだれ状
変換器によって反射された入力信号の先頭部分が、まだ
正しい方向に伝搬している後続信号部と出力を極領域に
おいて重なり、これら2信号のコンポ”w−シコンが発
生する。このコンボリューション信号は通常セルフ・:
1ンボリユーシヨンと呼ばれる。まだ、他方のすだれ状
電極から放射された表面波信号も同様に反対側のすだれ
状変換器にJりで反射でれるから、同じ現象が生ずる。
ー−ション出力信号に変換されるパワーの割合は、ごく
わずかであるから、一方のすだれ状変換器から放射され
た弾性表面波信号の大部分は、出力電極を通過し、前記
すだれ状変換器と反対の位置に設置されている他方の入
力用すだれ状変換器に到達する。この時、その弾性表面
波信号の一部は、すだれ状変換器により反射され、丹び
出力電極に到達する。したがって、ある時間長の・信号
がコンボルバに入力された時、他端に位置するすだれ状
変換器によって反射された入力信号の先頭部分が、まだ
正しい方向に伝搬している後続信号部と出力を極領域に
おいて重なり、これら2信号のコンポ”w−シコンが発
生する。このコンボリューション信号は通常セルフ・:
1ンボリユーシヨンと呼ばれる。まだ、他方のすだれ状
電極から放射された表面波信号も同様に反対側のすだれ
状変換器にJりで反射でれるから、同じ現象が生ずる。
参照信号としてコンボルバの一方の入力変換器に加えら
れるパワーは入力信号忙比べて大きいのが通常の場合で
あるtlら、上記原因によるセルフ・コンボリューショ
ン信号の大きさが、信号と参照波とのコンポリニージョ
ン信号と同程度かあるいは後者を上側る事態も起こりう
る。
れるパワーは入力信号忙比べて大きいのが通常の場合で
あるtlら、上記原因によるセルフ・コンボリューショ
ン信号の大きさが、信号と参照波とのコンポリニージョ
ン信号と同程度かあるいは後者を上側る事態も起こりう
る。
エラスティックコンボルバに生ずるスプリアス信号とし
ては、上記セルフ・コンポリー−ション以外にも、いく
らか知られているが、一般にそれらは、いずれもセルフ
・コンボリューションに比べて小さく、またそれぞれに
対して適切な抑圧法が考案されている。さて、上記セル
フ・コンボリューションを、充分なレベル以下に抑圧す
るためには、すなわち、あらゆる環境下においても、そ
のコンボルバのプロセス利得を、充分発揮させるために
は、セルフ・コンボリューションの出力信号に対する相
対レベルを、コンボルバの時間−帯域積で与えられる数
値以上に抑圧する必要がある。
ては、上記セルフ・コンポリー−ション以外にも、いく
らか知られているが、一般にそれらは、いずれもセルフ
・コンボリューションに比べて小さく、またそれぞれに
対して適切な抑圧法が考案されている。さて、上記セル
フ・コンボリューションを、充分なレベル以下に抑圧す
るためには、すなわち、あらゆる環境下においても、そ
のコンボルバのプロセス利得を、充分発揮させるために
は、セルフ・コンボリューションの出力信号に対する相
対レベルを、コンボルバの時間−帯域積で与えられる数
値以上に抑圧する必要がある。
専一
その抑圧法として最も有効な方法は、同一基板上コンボ
ルバを2チャンネル並列に配置し、さらに一方のコンボ
ルバを構成する入力用すだれ状変換器の片方が他方のコ
ンボルバを構成する入力用すだれ状変換器の一方に対し
て?!電気的逆極性となるように接続する構成である。
ルバを2チャンネル並列に配置し、さらに一方のコンボ
ルバを構成する入力用すだれ状変換器の片方が他方のコ
ンボルバを構成する入力用すだれ状変換器の一方に対し
て?!電気的逆極性となるように接続する構成である。
各出力・電極の両側に設置された人力変換器は、お互い
に共通の電源(負荷を含む)に接続されている。したが
って、両人力変換器に加えられだ2・信号のコンボ1】
ニージョン出力の位相は、2チャンネル間で180
異なるので、出力信号は差信号の形で取り出せけよい。
に共通の電源(負荷を含む)に接続されている。したが
って、両人力変換器に加えられだ2・信号のコンボ1】
ニージョン出力の位相は、2チャンネル間で180
異なるので、出力信号は差信号の形で取り出せけよい。
一方、出力’に4iNによってコンボリューション信号
に変換されない弾性表面波成分は、それぞれのチャンネ
ルにおいて、出力・電極を挾んで反対側に位置する変換
器に到達し、・電気信号に変換され一つの共通の電気的
負荷に加えられるが、その位相は互いに180異なるた
め、電気的に中和され結局、再励起による反対波は生じ
ない。さらに電極指による電界短絡効果あるいは質量付
加効果による反射は、変換損失をできるだけ小ならしめ
る目的で、通気的整合がとられている通常変換器におい
ては、前記再励起による反射に比べて充分小さく、また
電極指の構成を「スプリット′wL極」とすることによ
り、さらに大幅に改善することができる。
に変換されない弾性表面波成分は、それぞれのチャンネ
ルにおいて、出力・電極を挾んで反対側に位置する変換
器に到達し、・電気信号に変換され一つの共通の電気的
負荷に加えられるが、その位相は互いに180異なるた
め、電気的に中和され結局、再励起による反対波は生じ
ない。さらに電極指による電界短絡効果あるいは質量付
加効果による反射は、変換損失をできるだけ小ならしめ
る目的で、通気的整合がとられている通常変換器におい
ては、前記再励起による反射に比べて充分小さく、また
電極指の構成を「スプリット′wL極」とすることによ
り、さらに大幅に改善することができる。
以上、説ν]した工うにコンボルバC2チ、Yンネル並
列に配tqし、両出力電極に生ずる出力を差動的ニ取’
D 出f jfll 成は、セルフ・コンポ°1)−−
ジョンを抑圧する点で、極めて有効な方法であるが、出
力を完全な差信号として取り出しうるために:・よ両コ
ンボルバの表面波伝搬時間が、お互いに等しいことが必
要である。
列に配tqし、両出力電極に生ずる出力を差動的ニ取’
D 出f jfll 成は、セルフ・コンポ°1)−−
ジョンを抑圧する点で、極めて有効な方法であるが、出
力を完全な差信号として取り出しうるために:・よ両コ
ンボルバの表面波伝搬時間が、お互いに等しいことが必
要である。
曲がり導波路を有し、カ・つ、お互いの表面波伝搬時間
が相等しいコンボルバを並置することは理学型導波路の
場合、その内側(あるいは外側)に曲率半径のより小さ
い(あるいはより大きい)U字型導波路を設け、かつ、
直線部の長さを調節することにより、表面波伝搬時間を
相等しくすることは、設計上は可能である。ただし、そ
のためには圧電体基板上の任意の方向に伝搬する表面波
の音速を事前に極めて精度よく知っておくことが不可欠
であるが、同じ基板材料でも、供給メーカ、生産ロット
によって表面波の音速特性は、若干変動し、またガイド
となる導電−の厚さによっても変わるので、両コンボル
バの表面波伝搬時間を精度よく一致させることには、非
常に困難を伴なう。
が相等しいコンボルバを並置することは理学型導波路の
場合、その内側(あるいは外側)に曲率半径のより小さ
い(あるいはより大きい)U字型導波路を設け、かつ、
直線部の長さを調節することにより、表面波伝搬時間を
相等しくすることは、設計上は可能である。ただし、そ
のためには圧電体基板上の任意の方向に伝搬する表面波
の音速を事前に極めて精度よく知っておくことが不可欠
であるが、同じ基板材料でも、供給メーカ、生産ロット
によって表面波の音速特性は、若干変動し、またガイド
となる導電−の厚さによっても変わるので、両コンボル
バの表面波伝搬時間を精度よく一致させることには、非
常に困難を伴なう。
本発明の目的は、曲がり導波路を用いているにも拘らず
、製作が容易で、九つスプリアス特にセルフ・コンボリ
ューション信号抑圧特性のスフれたエラスティックコン
ボルバを提供することにある。
、製作が容易で、九つスプリアス特にセルフ・コンボリ
ューション信号抑圧特性のスフれたエラスティックコン
ボルバを提供することにある。
本発明によれば、圧電基板上に弾性表面波信号を励振す
る第1および第2のすだれ状変換器と前記両変換器から
の弾性表面波信号を、互いに逆方向に伝搬させて重畳し
、基板の非線形効果を利用して、前記2信号のコンポリ
ー−ジョン信号を取り出す出力用電極を具えたエラステ
ィック・コンボルバを2個並置し、前記出力用電極がい
ずれも偶数個の曲線部を含む弾性表面波導波路から成る
ことを特徴とするエラスティックコンボルバが得られる
。
る第1および第2のすだれ状変換器と前記両変換器から
の弾性表面波信号を、互いに逆方向に伝搬させて重畳し
、基板の非線形効果を利用して、前記2信号のコンポリ
ー−ジョン信号を取り出す出力用電極を具えたエラステ
ィック・コンボルバを2個並置し、前記出力用電極がい
ずれも偶数個の曲線部を含む弾性表面波導波路から成る
ことを特徴とするエラスティックコンボルバが得られる
。
以下、本発明について実施例を示す図面を参照しながら
説明する。図は本発明によるエラスティック・コンボル
バの一実施例を示す。図において、lは圧電基板で、後
で述べるように非線形相互作用の強さを表わす性能指数
Mの大きな材料例えばLiNb0.などが望ましい材料
である。この圧電基板の表面に電気信号を弾性表面波信
号に変換するすだれ状変換器2および3.それらの弾性
表面波信号を取り出すための出力電極4が形成されてい
る。すだれ状変換器2.3により励振される弾性表面波
のビーム幅が、本実施例においては、充分小さく、動作
周波数における表面波波長の数倍程度なので、そのまま
導波路たる出力電極に導びかれているが、比較的幅広い
すだれ状変換器で弾性表面波を励振し、これをホーン型
ビーム幅圧縮器あるいはマルチストリップカプラを応用
したビーム幅圧縮器を用いて圧縮し、出力電極たる導波
路の幅と一致させるようにしてもよい。このよう々弾性
表面波信号のビーム幅圧縮が必要な理由は次の通りであ
る。すなわち、よく知られているように弾性表面波コン
ボルバの終端開放電圧■。(RMS値)は、2人力音響
パワー密度P1a/w、P2a/wの積にここで、Mは
非線形基板材料の性能指数、Pla。
説明する。図は本発明によるエラスティック・コンボル
バの一実施例を示す。図において、lは圧電基板で、後
で述べるように非線形相互作用の強さを表わす性能指数
Mの大きな材料例えばLiNb0.などが望ましい材料
である。この圧電基板の表面に電気信号を弾性表面波信
号に変換するすだれ状変換器2および3.それらの弾性
表面波信号を取り出すための出力電極4が形成されてい
る。すだれ状変換器2.3により励振される弾性表面波
のビーム幅が、本実施例においては、充分小さく、動作
周波数における表面波波長の数倍程度なので、そのまま
導波路たる出力電極に導びかれているが、比較的幅広い
すだれ状変換器で弾性表面波を励振し、これをホーン型
ビーム幅圧縮器あるいはマルチストリップカプラを応用
したビーム幅圧縮器を用いて圧縮し、出力電極たる導波
路の幅と一致させるようにしてもよい。このよう々弾性
表面波信号のビーム幅圧縮が必要な理由は次の通りであ
る。すなわち、よく知られているように弾性表面波コン
ボルバの終端開放電圧■。(RMS値)は、2人力音響
パワー密度P1a/w、P2a/wの積にここで、Mは
非線形基板材料の性能指数、Pla。
P、aは、入力音響パワー、Wはビーム幅である。
上式から明らかな如くWを小さくすれば、コンボリュー
ション出力電圧vOを増大させることができる。
ション出力電圧vOを増大させることができる。
さて、両すだれ状変換器2.3により励振された搬送角
周波数が共にωである2弾性表面波信号はS字形の出力
電極4に互いに反対側の端面から入射する。この電極4
は同時に弾性表面波に対する導波路としての機能を兼ね
具えているので、表面波はこの導波路に沿って伝搬し、
両表面波信号は互いに重なり合う。すると基板材料の表
面波に対する非線形効果により、搬送角周波数2ωを持
つコンボリューション信号が電極4に生ずる。
周波数が共にωである2弾性表面波信号はS字形の出力
電極4に互いに反対側の端面から入射する。この電極4
は同時に弾性表面波に対する導波路としての機能を兼ね
具えているので、表面波はこの導波路に沿って伝搬し、
両表面波信号は互いに重なり合う。すると基板材料の表
面波に対する非線形効果により、搬送角周波数2ωを持
つコンボリューション信号が電極4に生ずる。
さらに、図に示すごとく入力すだれ状変換器5.6およ
び一出力電極7から成る、前記エラスティックコンボル
バと同様のコンボルバが並設されている。
び一出力電極7から成る、前記エラスティックコンボル
バと同様のコンボルバが並設されている。
ただし、すだれ状変換器6は変換器3に対して位相が1
80℃異なる表面波を励振するように各電極指が引出し
電極に接続されている。また、エラスティック・コンボ
ルバの長さ、すなわち、両人力変換器間を結ぶ実効的表
面波伝搬距離が、両チャンネル間において相等しくなる
ように設定されている。従って、両コンボルバの入力変
換器2と5.3と6のそれぞれの組に入力信号E、、B
、を印加すれば、出力電極4および7に現われるコンボ
リューション出力信号は、180位相が異なる。そのだ
め両出力電極から出力を差動的に取し出せば、効率的に
取り出すことができる。具体的な構成法としては図に示
すごとく負荷抵抗8の両端と各出力電極に設けたタップ
電vi9,1oを電気的に接続すればよい。このような
2チヤンネル構造はエラスティックコンボルバに生ずる
可能性のあるスプリアスのうちで最も重大なスプリアス
であるセル7コンボリエーシヨンを効果的に抑圧しうる
ことは既に述べた通りである。
80℃異なる表面波を励振するように各電極指が引出し
電極に接続されている。また、エラスティック・コンボ
ルバの長さ、すなわち、両人力変換器間を結ぶ実効的表
面波伝搬距離が、両チャンネル間において相等しくなる
ように設定されている。従って、両コンボルバの入力変
換器2と5.3と6のそれぞれの組に入力信号E、、B
、を印加すれば、出力電極4および7に現われるコンボ
リューション出力信号は、180位相が異なる。そのだ
め両出力電極から出力を差動的に取し出せば、効率的に
取り出すことができる。具体的な構成法としては図に示
すごとく負荷抵抗8の両端と各出力電極に設けたタップ
電vi9,1oを電気的に接続すればよい。このような
2チヤンネル構造はエラスティックコンボルバに生ずる
可能性のあるスプリアスのうちで最も重大なスプリアス
であるセル7コンボリエーシヨンを効果的に抑圧しうる
ことは既に述べた通りである。
但し、この場合出力を効率的に取り出すためには、両チ
ャンネルの出力電極で得られるコンボリューション出力
信号の位相が、理想的にあるいは、はff 180℃異
なっていることが必要である。そのためにはコンボルバ
の両チャンネルにおける表面波伝搬時間が等しくなるよ
うに設定しなければならない。しかるに表面波の速度は
一般に圧電体基板結晶のカットおよび伝搬方向に依存し
て異なるので、異なる幾何学的形状の曲がり部を有し、
かつ表面波伝搬時間が相等しい2チヤンネルコンバルバ
を製作するには、実際上極めてむずかしい。
ャンネルの出力電極で得られるコンボリューション出力
信号の位相が、理想的にあるいは、はff 180℃異
なっていることが必要である。そのためにはコンボルバ
の両チャンネルにおける表面波伝搬時間が等しくなるよ
うに設定しなければならない。しかるに表面波の速度は
一般に圧電体基板結晶のカットおよび伝搬方向に依存し
て異なるので、異なる幾何学的形状の曲がり部を有し、
かつ表面波伝搬時間が相等しい2チヤンネルコンバルバ
を製作するには、実際上極めてむずかしい。
これに対して上記実施例に示すように2個の曲がり導波
出力電極を有する構造では、一方の導波路4の曲がり部
長さり、およびり、を伝搬する時間TITばは、他方の
導波路70曲がり部長さり、、L、を伝搬する時間T3
.T、と、それぞれの形状を同一にすることKより、基
板結晶における音速面内異方性の如何Kかかわらず、常
に等しくできる。
出力電極を有する構造では、一方の導波路4の曲がり部
長さり、およびり、を伝搬する時間TITばは、他方の
導波路70曲がり部長さり、、L、を伝搬する時間T3
.T、と、それぞれの形状を同一にすることKより、基
板結晶における音速面内異方性の如何Kかかわらず、常
に等しくできる。
すなわち、Ts−Ts −T2−T+
(2)であるΩ本実施例においては、各導波路の曲がり
部は2ケ所であるが、前記原理に基づき偶数個の曲がり
部を用いる構造により、上記音速の面内異方性に基づく
両チャンネル間の伝搬時間差を実用上差支えない程度に
充分小さくできる。
(2)であるΩ本実施例においては、各導波路の曲がり
部は2ケ所であるが、前記原理に基づき偶数個の曲がり
部を用いる構造により、上記音速の面内異方性に基づく
両チャンネル間の伝搬時間差を実用上差支えない程度に
充分小さくできる。
曲がり導波路を用いることの利点は、比較的短かい長さ
の基板を用いて、長い継続時間を有する信号のコンボリ
ューションを得ることができることであり、本実施例に
示すS字形導波路では、従来知られている直線形に比べ
%以下に短縮される。
の基板を用いて、長い継続時間を有する信号のコンボリ
ューションを得ることができることであり、本実施例に
示すS字形導波路では、従来知られている直線形に比べ
%以下に短縮される。
出力電極4,7のより望ましい条件は、コンボリューシ
ョンの効率が場所によらず、一定であることである。し
だがって、(1)式の右辺が導波′1極4および7のあ
らゆる位置で、一定であることが必要である。しかるに
性能指数Mは一般に基板のカット及び弾性表面波の伝搬
方向によって異なる。したがってこれを補正するには電
極4および70幅Wを伝搬方向に沿って変化させ、M/
Wを一定に保持すればよい。例えば基板1f、Yカッ)
LiNbQとし、すだれ状変換器2,3および5.7
によって励振された弾性表面波の伝搬方向をZ軸とすれ
ば、このZ方向に伝搬する表面波に対するMはX方向伝
搬の場合の約3倍である。したがって曲り導波電極部8
の′電極幅は直線部の電極幅の約%にするのが望ましい
。
ョンの効率が場所によらず、一定であることである。し
だがって、(1)式の右辺が導波′1極4および7のあ
らゆる位置で、一定であることが必要である。しかるに
性能指数Mは一般に基板のカット及び弾性表面波の伝搬
方向によって異なる。したがってこれを補正するには電
極4および70幅Wを伝搬方向に沿って変化させ、M/
Wを一定に保持すればよい。例えば基板1f、Yカッ)
LiNbQとし、すだれ状変換器2,3および5.7
によって励振された弾性表面波の伝搬方向をZ軸とすれ
ば、このZ方向に伝搬する表面波に対するMはX方向伝
搬の場合の約3倍である。したがって曲り導波電極部8
の′電極幅は直線部の電極幅の約%にするのが望ましい
。
以上説明したごとく、本発明によれば、曲がり導波路を
用いているため、比較的短かい基板で、長い継続時間の
信号のコンボリューションを得ることが出来ると同時に
、ダブルチャンネルによるセルフコンボリューション抑
圧に必要な両チャンネル間における表面波伝搬時間の厳
密な一致を容易に実現できるので、その工業的価値は、
極めて大なるものがある。
用いているため、比較的短かい基板で、長い継続時間の
信号のコンボリューションを得ることが出来ると同時に
、ダブルチャンネルによるセルフコンボリューション抑
圧に必要な両チャンネル間における表面波伝搬時間の厳
密な一致を容易に実現できるので、その工業的価値は、
極めて大なるものがある。
図は本発明に基づくエラスティック・コンボルバの一実
施例を示す。
施例を示す。
Claims (1)
- 圧電基板上に弾性表面波信号を励振する第1および第2
のすだれ状変換器と、前記両変換器からの弾性表面波信
号を互いに逆方向に伝搬させて重畳し、基板の非線形効
果を利用して前記2つの信号のコンポリー−ション信号
を取り出す出力用電極を具えたエラスティック・コンボ
ルバを2個並置したダブルチャンネル型エラスティック
・コンボルバにおいて、前記出力用電極がいずれも偶数
個の曲線部を含む弾性表面波折り返し形導゛波路から成
ることを特徴とするエラスティック・コンボルバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22905282A JPS59122109A (ja) | 1982-12-28 | 1982-12-28 | エラステイツク・コンボルバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22905282A JPS59122109A (ja) | 1982-12-28 | 1982-12-28 | エラステイツク・コンボルバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59122109A true JPS59122109A (ja) | 1984-07-14 |
JPH0462208B2 JPH0462208B2 (ja) | 1992-10-05 |
Family
ID=16885986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22905282A Granted JPS59122109A (ja) | 1982-12-28 | 1982-12-28 | エラステイツク・コンボルバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59122109A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0250609A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-20 | Canon Inc | 弾性表面波コンボルバ |
JPH04506291A (ja) * | 1989-09-27 | 1992-10-29 | シルズ,リチャード,アール | デジタル信号暗号化装置及び方法 |
US5365206A (en) * | 1989-11-14 | 1994-11-15 | Siemens Aktiengesellschaft | Surface acoustic wave reflector filter having z-shaped propagation paths |
-
1982
- 1982-12-28 JP JP22905282A patent/JPS59122109A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0250609A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-20 | Canon Inc | 弾性表面波コンボルバ |
JPH04506291A (ja) * | 1989-09-27 | 1992-10-29 | シルズ,リチャード,アール | デジタル信号暗号化装置及び方法 |
US5365206A (en) * | 1989-11-14 | 1994-11-15 | Siemens Aktiengesellschaft | Surface acoustic wave reflector filter having z-shaped propagation paths |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462208B2 (ja) | 1992-10-05 |
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