JPS591131B2 - 押出し成形用ブロック収容体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、必要によっては、多部分的に作られた、少く
とも一つの鞘状の型部材の中に設けられた収容室を有す
る押出し成形用ブロック収容体に関している。

矩形に延びた断面の収容室を有する、上述のようなブロ
ック収容体の通常の実施形態に於いては、鞘状の型部材
すなわち鞘状室が、該鞘状室中の、収容室の狭い方の側
面を形成する部分の中の裂は目によって早目に脱落する
。

これが、絶えず高価な鞘状室を交換することを必要なら
しめ、そうしなけれは全ブロック収容体が破壊するに至
る。

このような問題のために、無駄な生産及び供給の中断が
起る。

このような場合に現われる現象は、例えは、室の半円形
の短辺に於けるその対称軸に破壊の原因となる応力の集
中を表わす、光弾性モデル試験の場合と一致している。

該室をとり捲く筒体ブロック内に設けられる多部分的鞘
状室によって、上記欠点を排除せんとの試みがなされた
。

この場合に生ずる、両組部分間の継ぎ目の汚れを、圧縮
圧力を作用させて室の壁面にとりつけられる、金属袖を
挿入することによって防止しようと試みた。

とりわけ重要なことは、この挿入袖金の脆弱なために、
このような変形的試みは依然として無意味であった。

そこで、本発明の目的は、上記欠点の除かれた、冒頭で
挙げた種類のブロック収容装置を提供し、工具の寿命及
びその運転的確実性を高めることである。

上記課題を解決した着想によれは、室の壁の、最高応力
を受ける範囲に、少くとも一つの、略々圧縮の方向に走
る溝或は条溝を形成し、そしてこの溝が、これを満たす
弾性の溶接縫合によって閉塞される。

本発明の今一つの特徴によれば、多部分的鞘状の室と、
略々室の中心に向けられている、鞘部分の中間に存在す
る継ぎ目とを有するブロック収容体に於いて、上記継ぎ
目の少（とも一つが、収容室の方・＼、一つの溝、条溝
或は同様のものに拡大され、この溝が、これを満たす溶
接接合部を含むようになっている。

このような溶接接合部の弾力的特性により、先づ上述の
割れの形成が防止され、今一つには圧縮時に生ずる、鞘
状室を取捲く工具部分に生ずる応力が、例えは、両側を
包囲する外筒の内張り鞘・＼引渡される。

上記収容室が、引き伸ばされた、すなわち長い断面を有
する場合、溝或は条溝が、これを閉塞する弾性の溶接縫
合部と共に、この収容室の狭い方の側の、通常は僅かに
曲げられているその狭い断面を 特にその頂部を通過す
るならば、本発明が特に暑利であることが判明した。

円形に曲げられた狭い方の側において、頂部は最大の応
力集中を受けるからである。

上記鞘状室が、数個の部分側、とりわけ２つの皿状両半
部より成るならば、この両半部は、溶接接合によって一
緒にされ、そして更に、突合せ継ぎ目を圧縮物に対して
密閉することができる。

研究によれば、本発明のブロック収容体に対する溶接材
料としては、特に、Ｘ１２ＣｒＮｉ２５２０及びＸ １
５ ＣｒＮｉ Ｍｎ １８８のＤＩＮ表示を持つ２つの
アラステナイト性附加材料が好適であり、その中特に後
者の材料が、伸びの限界、引張り強度、収縮係数及び展
延性に対して、機械的に高い品位を示した。

これらの附加材料のうち、前者の成分組成は、炭素約０
．１５％以下、珪素約１．５係以下、マンガン約１．５
〜２．５％、クロム約２４．０〜２７．０係、ニッケル
約１９．０〜２２．０係及び残部の鉄より成る。

後者の成分組成は、炭素０．２０％以下、珪素１．５％
以下、マンガン約５．５〜７．５係、クロム約１．７０
〜２０．０係、ニッケル約７．５〜９．５％及び残部の
鉄より成る。

半径方向の応力は、ブ冶ツク収容装置の内張り鞘と外筒
によって受けられる。

軸方向の応力は、鞘状室の焼きはめにより内側・＼転移
されるか、或は（及び）拘束的引留めによってブロック
収容体の正面側−＼転移されるようにしなければならな
１へ上記ブロック収容体の組立て及びその運転の安全性
を、上記課題の枠内で有利に実現するため、本発明によ
り、鞘状室が、内張り鞘或は外筒の屑状の切取り部の中
−＼半径方向に突入したカラーを以て取りつけられ、更
にその上面側では、上記側の室及び内張り鞘から境界を
接する環状の室の中で、これを両側から掴んでいる、ね
じ環によって結合されている。

次に本発明の実施例を示す図面を参照して、本発明の作
用及び効果につき更に詳細に説明しよう。

図示されていない金属押出し成形装置に対するブロック
収容体Ｒの外筒１は、一つの内張り鞘２を包囲して居り
、第１図に示すように、上記内張り鞘２の中に、一体的
鞘状室３がとりつけられている。

この室の内面４が、長い楕円形断面を有する収容室５を
包囲している。

上記室の断面の長軸Ａに沿い、鞘状室３にはＶ字形の溝
６が切り込まれ、溶接縫合部７を以て填充され、この填
充部の長さｄは、鞘状室３の最も狭い壁厚ｅの残りの断
面８の断面長Ｃよりも僅かに短（されている。

特に、鞘状室と内張り鞘、３と２との間に焼ばめが施さ
れる場合には、上記残りの断面に充分の寸法を持たせる
要がある。

第２図による実施形態は、両半部９より成る鞘状室３ｒ
を有し、この両半部は、各々の室の狭い方の側に於いて
、断面長軸Ａに沿い突合せ継ぎ目１０を持っている。

この継ぎ目１０は、室の内側に於いて、Ｕ字形断面の条
溝６ｒまで開かれ、この条溝は、半皿部９を一緒に合せ
た後、既述したＤＩＮ規格のＸｉ５ＣＲＮｉＭｎ１８８
のアラステナイト性添加材料を含む溶接接合部７ｒを以
て填充されている。

成形過程中、ブロック収容体Ｒの内張り鞘２と外筒１と
は、収容室５の中に生ずる半径方向の力を引受ける。

鞘状室３が一体的に構成されている場合は、溶接縫合部
７の弾性による押止作用が働らき、軸Ａの方向に壁４が
裂けることは防止される。

それでもなお裂は目が残りの断面８に生ずる場合は、こ
の溶接縫合部が裂は目に現れる地金に押し付けられて密
閉を行う。

尚、鞘状室３ｒが２つの部分より成る場合にも、溶接接
合部７ｒは、成形品が継ぎ目１０・＼進入することを阻
止する。

鞘状室３及び（或は）９が、鞘軸Ｆの方向に移動しない
ようにするため、ブロック収容部Ｒの正面Ｓ１に、内張
り鞘２の屑状の段部へ挿入された、鞘状室３の鍔１３、
そして今一つの正面ｓ２には、ねじ込み部１２（部分Ｘ
参照）が設けられる。

この場合、鞘状室３と内張り鞘２との間に外側のカラー
１５を有するねじが、両側から側面・＼作られた両環状
室１６にねじ込まれ、環状室１６の衝合肩１７に、前記
外側のカラー１５が着座する。

容器Ｒが多部分的に構成された場合には、内張り鞘或は
中間鞘２を介挿することが特に有利なことが判明した。

これ等は、第２図に多部分的に示された鞘状室３ｒを一
緒に保持し、そして成形過程中に生ずる圧力を総合的に
収容する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、ブロック収容体の２つの実施例を
夫々略本する平面図、第３図は、第１図の軸線Ｂによる
縦断面図、第４図は、場Ｘを回転して表わしている、第
３図の拡大図である。 図において、１・・・・・・外筒、２・・・・・・内張
り鞘、３・・・・・・鞘状室、４・・・・・・内壁面、
５・・・・・・収容室、６・・・・・・Ｖ字形溝、７・
・・・・・溶接縫合部、８・・・・・・残りの断面部、
９・・・・・・半皿部、１０・・・・・・突合せ継ぎ目
、１１・・・・・・段部、１２・・・・・・ねじ部分、
１３・・・・・・鍔部分、１４・・・・・・ねじ、１５
・・・・・・外部カラー、１６・・・・・・環状室、１
７・・・・・・衝合肩。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 必要によっては多部分的に作られた、少くとも一つ
   の鞘状の型部材の中に設けられた収容室を有する押出し
   成形用ブロック収容体において、室の壁４の最大応力を
   収容する範囲に、少くとも一つの略々圧縮方向に走る溝
   、条溝６等の切り取り部が形成され、そしてこの切り取
   り部が、弾力的填充溶接接続部７を以て閉塞されている
   ことを特徴とする、押出し成形用ブロック収容体。