JPS5911055Y2 - ラベル発行機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、巻紙から引き出した剥離台紙上の所定のラベ
ルに品名、単価、重量、値段などを印刷した後、該ラベ
ルを剥離台紙から剥離し、そのラベル剥離済みの剥離台
紙をボビンに巻き取るように構或のラベル発行機に関す
る。

上記構戊のラベル発行機においては、従来、ラベル剥離
済みの剥離台紙を確実に巻き取るため、ボビンの長さを
剥離台紙の巾よりも大きくして、ボビンの中央部に剥離
台紙を巻き付けるようにしている。

ところがこの構或であると、剥離台紙をボビンから取り
外す場合には、巻紙状の剥離台紙の外周をつかんでボビ
ンの軸心方向に沿って引っ張って取り外すものであるか
ら、よほど慎重にしないとこの剥離台紙全部を一度に取
り外すことはできず、通常は外周から順番に引き出され
てしまってからみつき、始末に困るものである。

そこで本考案者が実験を重ねたところ、ボビンの一方の
端面をこのボビンに巻き取られる剥離台紙の側縁よりも
奥に引っ込めても、実際上、剥離台紙の巻き取りに支障
がないことを確認した。

本考案はかかる事実に基づいて上記の問題点を解消した
ラベル発行機を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。

１はＬ字形の機枠、２は該機枠１の垂直部１ａの上端か
ら上方へのびる立上がり部１Ｃに支持されたラベル２ａ
付き剥離台紙２ｂからなる巻紙、３は上記垂直部１ａか
ら水平方向に張り出されたコの字枠、４は該枠３内に配
置されたラベルフ゜リンタ、５は該ラベルフ゜リンタ４
の台紙出口の下から水平方向に突出させられたラベル剥
離板、６は垂直部１ａを貫通して突出する回転軸であっ
て、機枠１の水平部１ｂ上に固着されたボックス７内の
モータにより矢印八方向へ回転させられる。

８は該回転軸６上にビス止めされたボビンであって、該
ボビン８の長さｌを剥離台紙２ｂの巾Ｌよりも小に設定
してあって、ボビン８の遊端面８ａを、このボビン８上
に巻き付けられる剥離台紙２ｂの側縁よりも奥に引っ込
めてある。

９は両端部がボビン８の外周面に形或された２つの溝１
０内にそれぞれ挿入されたＵ字金具であって、剥離台紙
２ｂをボビン８に巻き取った後、このＵ字金具９を溝１
０内から引き抜くと、剥離台紙２ｂとボビン８との間に
若干の間隙ができ、剥離台紙２ｂを取り外しやすくなる
。

１１は品名印字装置であって、本体１２ ａが剥離板５
゛の一端にナット１３止めされると共に伸縮ロツド１２
ｂが剥離板５の上方に向けて突出するソレノイド１２
と、一端が上記伸縮ロツド１２ｂの上端に固着されると
共に剥離板５に平行して水平方向にのびる略コの字形の
支持板１４と、該支持板１４の中央に固着された磁石１
５と、該磁石１５に吸着されると共に版面が剥離板５の
上面に対向する品名印版１６と、上記支持板１４の他端
に固着されると共に下端が剥離板５の他端に形威された
Ｕ字溝１７に上下方向移動自在に挿通させられたガイド
杆１８とからなる。

１９は剥離板５の下方位置において、コの字枠３の下端
に固着された一対のブラケット２０に両端が回転自在に
支持されたガイドローラである。

２１はラベル２ａ付き剥離台紙２ｂをプリンタ４内に案
内す．る案内装置であって、コの字枠３の側面に平行す
ると共に機枠１の垂直部１ａに固着された固定壁２２と
、プリンタ４の台紙挿入口の下方位置に固着されたＬ字
板２３と、基端折れ曲がり部２４ ａに形戊された切欠
き孔が上記Ｌ字板２３に係合すると共に中央部２４ ｂ
が水平方向に上記固定壁２２近傍までのび、かつ先端折
れ曲がり部２４ Ｃが固定壁２２に沿う案内板２４と、
上記先端折れ曲がり部２４Ｃに固着されると共に固定壁
２２に形或された上下方向の長孔２５を貫通する保合ピ
ン２６と、固定．壁２２の上記長孔２５の上方箇所に固
着された固定ピン２７と、両ピン２６． ２７間に張設
されて案内板２４を上方へ付勢するばね２８と、中央部
が固定壁２２に突設された支持ピン２９に回動自在に支
持されると共に立ち上がり部先端の三角突起３０ ａが
１前記係合ピン２６に係合し、かつ水平部先端の操作部
３０ ｂが固定壁２２の四角形孔３１を貫通するロツク
レバー３０と、固定壁２２の該ロツクレバー３０の側方
箇所に固着された固定ピン３２と、ロツクレバー３０の
折れ曲がり部３０ Ｃ、固定ピン３２間に張設されてレ
バー３０を矢印イ方向に付勢するばね３３とからなる。

３４は前記案内板２４の上方において基端が垂直部１ａ
に固着された円弧板であって、ラベル発行時には、この
円弧板３４と案内板２４とでラベル２ａ付き剥離台紙２
ｂを挾持して、テンションを加える。

また前記Ｌ字板２３と案内板２４の基端折れ曲がり部２
４ ａとでヒンジ部が構威されている。

上記構或の作用を説明する。

まず第２図および第４図に示す状態において、巻紙２を
所定位置に装填し、次に案内板２４の中央部２４ ｂを
下へ押す。

すると、第２図仮想線で示すごとく基端折れ曲がり部２
４ ａとＬ字板２３とを支点として案内板２４が下方へ
回動し、係合ピン２６がロツクレバー３０の三角突起３
０ ａをばね３３に抗して押しのけ、第６図に示すごと
く三角突起３０ ａの下にもたらされて該三角突起３０
ａに係合し、ロック状態となって案内板２４は傾斜状
態に保持される。

次に前記巻紙２からラベル２ａ付き剥離台紙２ｂを引き
出し、この台紙２ｂの端を上記案内板２４と円弧板３４
の間を通ってプリンタ４内に挿通し、さらに剥離板５上
から下方へ折り曲げ、ガイドローラ１９で水平方向へ折
り曲げてボビン８に巻き付ける。

次にロツクレバー３０の操作部３０ ｂを下方へ押すと
、ロツクレバー３０が支持ピン２９を支点として矢印口
方向に回動して三角突起３０ ａと係合ピン２６との係
合が解除されて、案内板２４がばね２８によって上方へ
回動し、該案内板２４の中央部２４ ｂがラベル２ａ付
き剥離台紙２ｂを介して円弧板３４に圧接し、ラベル２
ａの発行可能状態となる。

ここでたとえば計重装置（図示せず）により所定の商品
が計重されると、その計重値信号に基づいて所定のレベ
ル２ａに重量、単価、値価などが印刷される。

次にボックス７内のモータによりボビン８が矢印ハ方向
へ回転させられて剥離台紙２ｂが巻き取られ、上記の印
刷されたラベル２ａが剥離板５上にもたらされる。

次にソレノイド１２が作動して、伸縮ロツド１２ ｂが
縮小し、品名印版１６が剥離板５上のラベル２ａに圧接
して該ラベル２ａに品名が印刷される。

次にボビン８をさらに矢印八方向へ回転させて剥離台紙
２ｂが巻き取られ、上記の印刷済みのラベル２ａが剥離
板５によって台紙２ｂからほぼ剥離される。

次にそのラベル２ａを剥がして所定の商品に貼着させれ
ばよいわけである。

以上のようにして次々とラベル２ａを発行し、剥離台紙
２ｂがすべてボビン８に巻き取られると、Ｕ字金具９を
溝１０から引き抜く。

次にボビン８の遊端面８ａを巻き取られた剥離台紙２ｂ
の側縁よりも奥に引っ込ませてあるから、指をその巻き
取られた剥離台紙２ｂの中に入れて、この剥離台紙２ｂ
をつかみ、ボビン８の長手方向へ引っ張れば、剥離台紙
２ｂをボビン８の上から容易に取り外すことができるも
のである。

以上述べたごとく本考案のラベル発行機によれば、ボビ
ンの遊端面を、このボビン上に巻回させられる剥離台紙
の側縁よりも奥に引っ込めてあるから、上記ボビン上に
剥離台紙が巻き取られた状態では、剥離台紙の側縁がボ
ビンの遊端面から突出した状態となり、その突出部分を
つかんで、ボビンの長手方向へ引っ張れば、剥離台紙を
ボビンの上から容易に取り外すことができるものであっ
て、従来のように取り外した剥離台紙がゴチャゴチャに
なってからみ付き、始末に困るということもない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図
は側面図、第３図は一部切欠き平面図、第４図はロック
解除状態の背面図、第５図は第２図の■−■線に沿う断
面図、第６図はロック状態の背面図である。 １・・・・・・機枠、１ａ・・・・・・垂直部（ガイド
壁）、２ａ・・・・・・ラベル、２ｂ・・・・・・剥離
台紙、３・・・・・・コの字枠、４・・・・・・プリン
タ、５・・・・・・剥離板、６・・・・・・回転軸、８
・・・・・・ボビン、８ａ・・・・・・遊端面、１１・
・・・・・品名印字装置、２１・・・・・・案内装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻紙から引き出した剥離台紙上の所定のラベルに品名、
   単価、重量、値段などを印刷した後、該ラベルを剥離台
   紙から剥離し、そのラベル剥離済みの剥離台紙をボビン
   に巻き取るように構或したラベル発行機において、上記
   ボビンの遊端面を、このボビン上に巻回させられる剥離
   台紙の側縁よりも奥に引っ込めたことを特徴とするラベ
   ル発行機。