JPS5910683Y2 - 棒グラフ表示用セルフシフト型ガス放電パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、棒グラフ表示に適した電極配列を有するセ
ルフシフト型ガス放電パネルの提供を目的とするもので
ある。

以下、この考案の好ましい実施例につき図面を参照して
詳細に説明する。

？１図および第２図はこの考案によるガス放電パネルの
一例電極構造を示す平面図および第１図のＩＩ − Ｉ
Ｉ線に沿った断面図であって、一方の基板１の内面には
表示すべき棒グラフの延長方向に沿った２群のセグメン
ト状シフト電極Ｘｌｉ，Ｘ２１ （ｉは正の整数）が設
けられ、他方の基板２の内面には２群の線状シフト電極
ｙ１１，ｙ２１が各１本ずつ前記セグメント状電極に対
向するよう設けられている。

それぞれ２群の前記セグメント状シフト電極Ｘｌｉ，Ｘ
２ｉおよび線状シフト電極ｙ１１，ｙ２１は２本の母線
ＸＩ，Ｘ２およびＹｌ，Ｙ２に交互に接続されている。

また、前記他方の基板２には線状シフト電極群の１端に
おいて書込み電極Ｗが最初のセグメント状シフト電極Ｘ
ｌｉに対向するよう設けられている。

さらに、前記１対の基板内面には前記書込み電極に隣接
して１対の種火電極Ｒｌ，Ｒ２が対向配置されている。

しかして、これら電極の表面はそれぞれの基板上におい
て誘電体層３で被覆されている。

このような電極構或とした場合、放電ガス空間４におけ
る前記各電極の対向間隙には、種火放電セルｒ、書込み
放電セルＷならびに表示すべき棒グラフの延長方向に沿
った複数のシフト放電セルａｊ， ｂｊ， ｃｊ， ｄ
ｊ （ｊは正の整数）が規則的に配列された形となり、
かつ各隣接放電セルは相互に書込み結合可能な、いわゆ
る種火効果の授受が可能なものとなる。

第３図は上記ガス放電パネルに棒グラフ表示を行わせる
ための駆動電圧波形の一例を示し、■Ｒ１，ＶＲ２，Ｖ
Ｗ，■Ｘ１，ＶＸ２，ＶＹナラヒニｖＹ２が種火電極Ｒ
１，Ｒ２、書込み電極Ｗおよび４つの母線Ｘ１，Ｘ２，
Ｙ１，Ｙ２を通して４つのシフト電極Ｘｉｊ９ ｙｉｊ
に印加するパルス電圧である。

また■ＲＣ，ｖＷＣおよび■Ａ−ＶＤは種火放電セルｒ
、書込み放電セルＷおよびシフト放電セル群ａｊ−ｄｊ
に加わる合或電圧波形である。

第１図〜第３図の関連において、いまガス放電パネルを
含めた棒グラフ表示装置の電源をオンしたとすると、ま
ず各種火電極Ｒ１，Ｒ２に対しＶＲ１，ＶＲ２に示すよ
うな逆極性関係の種火用電圧パルスが印加されてその合
戊電圧波形が放電開始電圧を越える形で種火放電セルｒ
に加わる結果、当該種火セルに最初の放電スポットが生
じる。

この放電スポットは引続く電圧パルス列によって維持さ
れる。

すなわち種火放電セルは装置を電源オフにするまで常時
点灯することになる。

かかる種火点灯状態において、表示すべき棒グラフ情報
を入力すると、パネルが書込みおよびシフト動作モード
に設定される。

シフト動作モードによれば単位周期ｔ。

−ｔ３において各シフト電極に対し、各母線を通シテ■
Ｘ１，ＶＸ２，■Ｙ１オヨヒｖＹ２ニ示スヨウな電圧パ
ルス列が印加されるようになり、また書込み動作モード
によって前記単位周期ｔ。

ごとに書込み電極Ｗに対しＶＷに示す書込み用電圧パル
スが印加される。

例えば単位周期ｔ。

に対応した時間Ｔ１において、書込み電極Ｗに書込み用
電圧パルスが、一方のセグメント状シフト電極群ｘ１ｊ
に負極性のシフト用電圧パルスがそれぞれ印加されて書
込み放電セルＷにＶＷＣに示すような放電開始電圧を越
える、いわゆる書込みパルスＰＷが加わると、前記種火
放電セルによる種火効果と相俟って当該書込みセルには
確実に放電スポットが発生する。

このとき、一方の線状シフト電極群ｙｌｌには■Ｙ１に
示すようなパルス電圧が印加されているので、前記セグ
メント状シフト電極Ｘ１１と該線状シフト電極ｙ１１と
の交点で定まる最初のシフト放電セルａ１にはＶＡで示
すシフトパルスＰＳが加わり、従って前記書込み放電ス
ポットの種火効果により当該シフトセルにも直ちに放電
スポットが生じる。

次の単位周期ｔ１において、セグメント状シフト電極群
ｘ１ｉおよび線状シフト電極群ｙ２１に電圧パルス列が
印加されると、前記シフトセルａ１に隣接したシフトセ
ルｂ１にはＶＢで示すシフトパルス列ＰＳが加わるので
シフトセルａ１の種火効果により当該シフトセルｂ１が
放電スポットを生じる。

さらに次の単位周期ｔ２において、セグメント状シフト
電極群ｘ２１および線状シフト電極群ｙ１１に電圧パル
ス列が印加されると、シフトセルＣ１にはＶＣで示すシ
フトパルス列が加わる結果、放電スポットが生じる。

そしてさらに次の単位周期ｔ３において、セグメント状
シフト電極ｘ２１および線状シフト電極群ｙ２１に電圧
パルス列が印加されると、次のシフトセルｄ１にはＶＤ
で示すようなシフトパルス列が加わるので、前記シフト
セルＣ１の種火効果により放電スポットが発生する。

このように、単位周期ｔ。

で発生した放電スポットを次の単位周期ｔ１〜ｔ３にお
いて隣接したシフトセルに順次シフトして行くのである
。

しかして、この書込みおよびシフト動作を、表示すべき
棒グラフ情報に応じて繰り返し行うことにより、書込み
セルの放電を拡張し、所定の棒グラフ表示を達或するこ
とができる。

なお、時間Ｔｎにおいて最初に書込んだ放電スポットが
棒グラフの所定の先頭表示位置に達したものとすると、
パネルは書込みおよびシフト動作モードを解除され、静
止表示動作モードに切替えられる。

すなわちこの静止動作モードでは、例えば前記単位周期
ｔ。

とｔ１とを交互に繰り返し、一旦発生した情報対応の放
電スポットを隣接する２つのシフトセル群ａｊとｂｊ間
で往復シフトさせ、それによって保持することになる。

以上の説明から明らかなように、この考案の棒グラフ表
示用のセルフシフト型ガス放電パネルによれば、４相（
２相×２相）の駆動電圧源で表示できるので、その回路
構威が簡単になるとともに、電極への駆動回路の接続作
業が省力化できる。

また、視覚側の基板には線状電極を設けるようにしたの
で、放電スポットが見易く、従って高輝度の棒グラフ表
示を行えるという利点がある。

なお、本考案は、上述した電極構或および駆動電圧波形
にのみ限定されないのはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の１実施例による電極構造の平面図、
第２図は第１図のＩＩ − ＩＩ線に沿った断面図、第
３図は前記各図のパネルの電極に対して印加される１例
駆動電圧波形図である。 １および２：基板、３：誘電体、４：放電用ガス空間、
ｘ１１およびＸ２１：セグメント状シフト電極、ｙ１１
およびｙ２１ ：線状シフト電極、Ｗ：書込み電極、Ｒ
１およびＲ２：種火電極。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 放電用ガス空間を介して対向配置した１対の基板の背面
   側の基板内面に、２本の母線に交互に接続されかつ誘電
   体層で被覆した２群のセグメント状シフト電極を示すべ
   き棒グラフの延長方向に沿って規則的に配列するととも
   に、視覚側の基板内面に、２本の母線に交互に接続され
   かつ誘電体層で被覆した２群の線状シフト電極を各１本
   ずつ前記各セグメント状シフト電極に対向させて規則的
   に配列し、該セグメント状シフト電極と線状シフト電極
   との間に前記棒グラフの延長方向に沿った複数の放電セ
   ルの配列を定め、さらに前記放電セル配列の一端に書込
   み放電セルを定める書込み電極を前記１対の基板の少な
   くとも一方の内面に設けたことを特徴とする棒グラフ表
   示用セルフシフト型ガス放電パネル。