JPS59106284A - 破砕した植物繊維を，フイルタ−として使用する煙草の煙の浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明者の実験に依れば、喫煙パイプの場合の煙草の火の
燃焼状況は、燃焼室がプライヤーのような保温材料で作
られているために９周囲をかこまれた火室内の保温性が
良く、そのうえ上部から流入する空気は、熱い灰の間を
くぐる際に豊熟されるので、火自体の燃焼温度が高く。

完全燃焼に近い燃焼が行なわれるので２発生する煙は、
かなりの程度に清浄化されているのに較べ９紙巻煙草の
場合の火は、煙草が細く巻いであるために、その火の塊
には２周囲から絶えず冷たい空気が流入するので、どう
しても火自体の燃焼温度が低くなり、そのために、火は
極めて不完全な状態でしか燃焼しておらず、結果的に１
発癌性液体タール微粒子を多量に含んだ−喫煙パイプの
場合とは全く違ったー有害・不潔な煙を発生させている
歴然たる事実が判明した。

ところが１世間一般の普通の人々はもちろんのこと２例
えば専売公社の研究所員のように。

所謂その道の専門家と呼ばれる人達の間でさえも、上述
の明瞭な相違については、その悉くが無知か無関心であ
るのが、今日の世界的な現実の姿なのである。更に医学
界でも９紙巻煙草を永年吸い続けると、罹癌率が極めて
高い事実について、統計的に立証してはいるが、その害
悪の由って来る根元は２紙巻煙草の火の甚しい不完全燃
焼こそが真犯人であるという科学的認識については、全
く零と言っても過言ではない実状なのである。

そこで問題は、どうしたらば、この紙巻煙草の有害・不
潔な煙を清浄化することができるかだが、従来健康に良
いと宣伝して市販されているフィルターやシガレット・
ホールグーの類は。

実に枚挙に暇が無いくらいであるが、厳密に。

科学的な比較実験を繰り返して検討して見ると。

発癌性液体タール微粒子の除去目的を達成しているもの
は、先ず世界的に皆無と断言しても一向に差支えないの
が実状である。

つまり、従来世上一般に流布されている紙巻煙草のフィ
ルターは、単に細い人造繊維を、第１図Ａのように束ね
たものでしかなく、その繊維は、極めて小さな孔から、
高分子化合物を噴射して製造したものであるので、（顕
微鏡で見ると）表面の滑らかなガラスの棒のような細い
繊維であって、これを束ねたものは１表面の滑らかな細
い繊維が、−次元的に並んでいるに過ぎないので、煙草
の煙は、その繊維の間の空隙を、縦に流れるだけであり
、その繊維は、煙に因って、薄い茶褐色に着色させられ
はするが。

煙の中の発癌性液体タール微粒子を捕捉・除去するまで
の能力は、殆ど持ってはいない。このような有名無実の
フィルターでは、フィルター自体の存在の有無に拘らず
、殆ど同程度に、有害・不潔な煙が多量に口の中に入り
て来るのを防げないのだから、これで毎日２０本以上、
２０年も３０年も喫煙を続けていれば、肺癌・喉頭癌・
食道癌・胃癌或は舌癌などに罹る惧れは、非常に大きい
わけである。

然しなから、今回の本発明に従えば、先ず例えば、ティ
ック、・ペーパーのような柔らかな紙を、指先でつまん
で、小さくほぐすと、第１図Ｂに示すような紙片（２）
となり２周囲に毛が生えたように繊維が出て来る。これ
を工業的に製造するには、厚く重ねた柔らかな紙の端面
を。

刃物や鑓で削れば、綿ごみのような短かい繊維が互にか
らみ合りだ第１図Ｃに示すような小さな毛の生えた繊維
の塊（３）ができるし、脱脂綿を削っても同様であるし
、製紙工場で２紙を漉く前の繊維も、乾燥させれば、同
様なものになる。

この繊維を、第２図Ａに示すようなプラスチック製のシ
ガレット・ホールグーの胴体（４）に、適当な量だけ柔
らかく詰めて、吸口（５）を嵌め、差込口（６）に紙巻
煙草を差込んで喫煙すれば１毛の生えた小さな繊維の間
を、煙が滑り抜けるので。

煙の中に含まれている発癌性液体タール微粒子を、極め
て効果的に、捕捉・除去することができて、清浄な煙を
吸うことになるのである。要するに、小さな毛の生えた
繊維が、三次元的に。

任意な方向を向いているので、その間を通過する煙は、
極めて効果的に清浄化されてしまうものなのである。

ところで、第２図Ａに示すものは、使い捨てのシガレッ
ト・ホールグーとして、安価に提供することができるも
のである。普通２０本はど喫煙すると、フィルターとし
て入っている機械的に破砕した小さな植物繊維（３）は
、多量の発癌性液体タール微粒子を捕捉・除去した結果
、茶褐色にベトベトに濡れ、特に最前部は真黒になって
。

気味が悪いようになり、遂には目詰まりを起こ（５） して、煙が通らなくなってしまうから、使い捨てにする
のではあるが、万一手許に２代替用の新品が欠乏してい
たり、または旅行先などで。

新品の入手が困難な場合には、吸口（５）を抜いて。

爪揚子のような細い棒で、真黒に汚れたフィルターを突
き出して捨て、新しくティッシュ・ペーパーかトイレッ
ト・ペーパーのような柔らかな紙を、−面積にして一２
００平方ｍｍ　（らいのもの１枚を、指先で小さくほぐ
して詰めれば、これで新品として、再生さすことも可能
なのであって、もしこの操作を繰り返すものとするなら
ば。

使い捨てにする必要は、全く無くなるわけで。

頗る経済的だと言えよう。

また、第２図Ｂに示すように２紙巻煙草の最後部に、従
来紙巻煙草の最後部に使用されている人造繊維の束（１
）の短かいものを詰め、その前方に９機械的に破砕され
た小さな植物繊維（３）を詰め、更にその前方に、刻ま
れた煙草（７）を詰め。

全体を薄い紙（８）で巻いて９紙巻煙草を製造すれば、
（フィルターの直径が小さく、長さも短か（６） いから、充分ではないが）従来のフィルター付き紙巻煙
草に比較すれば、遥かに有効に発癌性液体タール微粒子
を捕捉・除去した清浄な煙を吸うことができる紙巻煙草
を期待することが可能である。

因みに、最後部に、短かい人造繊維の束（１）を入れる
のは、破砕された小さな植物繊維が９口の中へ入るのを
防止する目的からなのである。

このようにして、はぐした柔らかな紙の繊維や機械的に
破砕した植物繊維を、フィルターとして使用すれば、永
年の喫煙を続けたとしても。

癌に罹る惧れは、これを使用していない現状に較へて、
遥かに少なくなるものであり、このような煙草の煙の浄
化装置が普及すれば９社会に及ぼす保健上の好影響は、
極めて著大なものと言うことができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは、従来の紙巻煙草の人造繊維の束で作られた
フィルターの斜面図。Ｂは、指先でほぐした小さな柔ら
かい紙の斜面図。Ｃは２機械的に破砕した植物繊維の斜
面図。 第２図Ａは２本発明の機械的に破砕した植物繊維をフィ
ルターとしたシガレット・ホールグーの断面図。Ｂは１
紙巻煙草に応用した場合の断面図。 （１）　　人造繊維　　　（２）　　はぐした小さな柔
らかな紙（３）　　機械的に破砕した植物繊維 （４）　　シガレット・ホールグーの胴体（５）吸　口
　　　（６）差込口 （７）煙　草　　（８）薄い紙 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. はぐした柔らかな紙や機械的に破砕した小さな植物繊維
   を、フィルターとして、シガレット・ホールダーに詰め
   たり１紙巻煙草のフィルターとして使用することを特徴
   とする煙草の煙の浄化装置。