JPS5910524Y2 - 床下等への収納形湯沸器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、湯沸器等においてその燃焼部を収納した本体
を横形に設けることも可能にし、その設置場所に従来使
われていなかった床下等に設けることを可能にすると共
に、運転操作部は遠隔操作で行う湯沸器を提供するもの
である。

従来、ガス湯沸器はバーナ，燃焼室，熱交換器を順次縦
方向に設けた縦形のものであり、その設置場所が狭い台
所、洗面所等であったので、そのスペースを取るのに苦
労していた。

近年、外置タイプ、レンジ置台形等の湯沸器が考えられ
ているが、前者は屋外にその設置場所を確保する必要が
ある上、耐風，耐雨性能を保障する必要があった。

後者は、従来鍋，釜等の調理具等を収納する場所であっ
たので、それらの収納場所が取られるという欠点があっ
た。

尚、従来の湯沸器が縦方向にしか燃焼出来ない理由は、
ブンゼンバーナを使用している為、横方向に燃焼させる
と燃焼室、熱交換器においてドラフト作用によって、火
炎、燃焼ガスのかたよりが出来るので円滑な給排気がそ
こなわれ燃焼性の悪化、温度分布の不均一による熱効率
の低下，極部的な温度上昇があるので実用化が固難であ
った。

本考案は横形の湯沸器の提供を可能にすると共に、安全
に床下等に設置出来る湯沸器を提供するものであり、以
下本考案の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図において１は本体ケーシング２を収納し、床下に
設置出来る如く設けた収納ボックスで、本体ケーシング
２には、給排気送風機３によって送風された新鮮空気が
混合管４でガスと混合する様に設けられており、さらに
混合管４と連結して密閉状態で順次横方向に設けられた
バーナ５，燃焼室６，熱交換器７，排気フード８が収納
されており、燃焼排気ガスは排気筒９，新鮮空気は給気
筒１０により給排気される。

燃料ガスはガス導管１５，第１電磁弁１６，ガスガバナ
１７，第２電磁弁１８を経て混合管４の低圧部へ供給さ
れるが、混合管４の高圧部の圧力を前記ガバナ１７の圧
力室一、フィードバックされているので空燃比が一定に
なる様に供給される。

給湯を開始すると、給水接続口１９，水バルブ２０を経
て一部はバーナ５の炎孔部１１を冷却する様に設けられ
たバイパス路を通過し、再び合流して熱交換器７にて熱
吸収し、給湯接続口２１から給湯される。

水バルブ２０と連動するスイッチが設けられており、送
風機３，第１電磁弁１６，点火器等を制御し、燃焼室６
に設けられたパイロットバーナ１２に点火後、第２電磁
弁１８を制御しバーナ５に着火出来る様になっている。

図中１３は、本体ケーシング２に設けられたドレイン処
理孔、１３′は収納ボックス１に１３と対向する位置に
設けられたドレイン処理パイプであり、排水処理が出来
る様にそれぞれ底部に設けられている。

第２図は、本体２，収納ボックス１外に設けられた遠隔
操作が出来る操作部であり、電源スイッチ２３、電源ラ
ンブ２４，温度調整ツマミ２６，電気的な制御回路２５
を有するコントロールボックス２２になっている。

今、電源スイッチ２３を入れ給湯を開始すると水バルブ
２０と連動するスイッチによって、送風機３，点火器，
第１電磁弁１６が順次動作し、パイロットバーナ１２か
゛点火され、その燃焼を検知して第２電磁弁１８が開き
、混合管４で混合された混合気が、燃焼室６で覆われた
バーナ５の炎孔部で燃焼し、熱交換器７で熱交換し給湯
される。

さらに、給湯温度をサーミスタ１４等で検知し送風機３
の回転数を制御することによって風量を制御すれば、風
量に応してガス量も変化するので、その制御回路２５、
温度調整ツマミ２６によってコントロールボックス２２
で湯温調整が可能である。

燃焼中に生じた結露水が本体ケーシング１内に適下した
場合や、機器の補修時に、本体ケーシング１あるいは収
納ボックス２内に水がこぼれることがあっても、前記ド
レイン処理孔１３、ドレイン処理パイプ１３′によって
排水される。

さらに予混合燃焼によって火災の短炎化、燃焼具の高負
荷化を図ることが出来、横方向の燃焼を可能にしている
。

以上、本考案の構戊動作について、完全予混合燃焼につ
いて説明したが、大部分の空気を予混合し、残りの一部
の空気を２次空気として供給する場合においても、燃焼
室の大きさは多少大きくなるが、ほぼ同様の効果が得ら
れるものである。

第３図は実際に使用する場合の斜視図である。

本考案は予混合式のバーナ，燃焼室，熱交換器を密閉状
態で、順次横方向に連結するとともに、これらを燃焼制
御機構とともに本体内に収納し、前記本体を収納ボック
ス内に設置し、床下等に設置出米る様にすると共に、燃
焼制御機構の操作は遠隔操作としたので、設置場所の有
効利用が図れると共に、遠隔操作によって最も使用しや
すい場所で操作が可能となり、使い勝っての良いものと
なる。

またバーナは予混合燃焼方式であるので、火炎が短かく
、燃焼室負荷を大きくとれるので小型化が図れると共に
、横方向燃焼が可能となり、これによっても床下等への
設置が可能となったのである。

また本体ケーシングと収納ボックスに、ドレイン処理孔
，ドレイン処理パイプを設けたので、たとえ結露水が本
体内に生じた場合や、補修時に、本体あるいは収納ボッ
クス内に水がこぱ゛れた場合にも円滑に排水処理出来、
水による腐食を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における床下等への収納形湯
沸器の断面図、第２図は遠隔操作が可能なリモコンボッ
クスの正面図、第３図は同湯沸器を床下に設置した場合
の斜視図である。 １・・・・・・収納ボックス、２・・・・・・本体、３
・・・・・・送風機、６・・・・・・燃焼室、７・・・
・・・熱交換器、２２・・・・・・コントロールボック
ス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料と、燃焼用空気の全部あるいはその一部分をあらか
   じめ予混合して燃焼させるバーナと、燃焼室と熱交換器
   とを密閉状態に順次横方向に連結し、これらのバーナと
   燃焼室と熱交換器と前記バーナの燃焼制御機構部とを本
   体内に収納させると共に、この本体は床下等に収納設置
   した収納ボックス内に収納設置し、かつ前記本体と収納
   ボックスとにドレイン処理孔およびドレイン処理パイプ
   を設けると共に、前記燃焼制御機構部は、前記本体と電
   気的に接続された本体外へのコントロールボックスによ
   って制御する床下等への収納形湯沸器。