JPS591048Y2 - 排気ガス浄化筒の触媒押え装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、内燃機関の排気ガスを浄化する排気ガス浄
化筒の触媒押え装置の改良に関する。

内燃機関の排気ガスに二次空気を混入して燃え易くし、
触媒に当てて酸化反応を起させて浄化する装置がある。

この場合、触媒は浄化筒内に取付けるが、酸化反応に伴
う発熱によって、浄化筒が熱膨張するので、触媒を押え
筒を介してバネで押え止めている。

しかし、この押え用のバネも熱影響によって弾力が低下
するので、熱に耐えるような高級品質のバネを用いなけ
ればならず高価についている。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

第１図に於いて、浄化筒１の後端２を開放し、内部に環
状の触媒支え３を溶着する。

尚、浄化筒１は断熱の為二重壁になっている。

触媒４は、ハニカム状のセラミックに触媒剤をコーテン
グしたもので、前後の周りに、スチールウール等で成形
した緩衝体５を嵌め、浄化筒１の後端２から浄化筒１内
に挿入し、触媒支え３につき当てる。

そして、触媒４の後側には押え筒６を当てる。

押え筒６には、排気ガス出ロアに通じる窓孔８があり、
後端に断熱材９を脹る。

浄化筒１の後端２には、ステンレス薄板等の可撓できる
シール板１０を張り、上記浄化筒内と外気の連通をしゃ
断し、その外側からバネ１１で押え筒６を弾圧する。

バネ１１は、バネ受は皿１２に当てて、シール板１０を
傷つけないようにし、バネ受け１３で保持する。

バネ受け１３には、空気孔１４を設けて、空気が流通で
きるようにする。

第１図は、バネ１１にコイルバネを用いた例を示したが
、第２図に示すようにバネ１１を板バネにして、バネ受
け１３を省略してもよい。

作用について説明する。

排気ガスは、触媒４に触れて酸化反応を起し、浄化され
て出ロアに流れる。

そして、この反応に伴う発熱によって、浄化筒１は熱膨
張するが、触媒４は、常にバネ１１で押えられた押え筒
６によって押えつけられ、固定される。

そして、バネ１１は、シール板１０の外側で、流通する
大気によって冷却され、温度上昇が少いので、熱劣化す
ることがなく、永く弾力を保つことができる。

以上説明したように、この考案は、浄化筒の後端を開放
すると共に、浄化筒内に触媒支えを固定し、後端から挿
入した触媒を押え筒で押え、浄化筒後端にシール板を重
ね、上記浄化筒内と外気の連通をしゃ断し、その外側か
ら押え筒をバネで弾圧し、バネを外気に触れるようにし
たので、バネの冷却がよく行われ、熱劣化することがな
く、永く弾力を保つことができる。

これにより、バネは、ごく普通の材質のものでよく、安
価になる。

そして、シール板によって、排気ガスが洩れる心配もな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は本
考案の他の実施例を示す縦断面図である。 １・・・浄化筒、２・・・後端、３・・・触媒支え、４
・・・触媒、６・・・押え筒、１０・・・シール板、１
１・・・バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浄化筒の後端を開放すると共に、浄化筒内に触媒支えを
   固定し、後端から挿入した触媒を押え筒で押え、浄化筒
   後端にシール板を重ねて上記浄化筒内と外気の連通をし
   ゃ断し、その外側から押え筒をバネで弾圧し、バネを外
   気に触れるようにしたことを特徴とする排気ガス浄化筒
   の触媒押え装置。