JPS5910155Y2 - 抄紙用ドライヤ−カンバスの清掃装置 - Google Patents

抄紙用ドライヤ−カンバスの清掃装置

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JPS5910155Y2
JPS5910155Y2 JP9731180U JP9731180U JPS5910155Y2 JP S5910155 Y2 JPS5910155 Y2 JP S5910155Y2 JP 9731180 U JP9731180 U JP 9731180U JP 9731180 U JP9731180 U JP 9731180U JP S5910155 Y2 JPS5910155 Y2 JP S5910155Y2
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JP
Japan
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canvas
bristles
roller
dryer canvas
cleaning device
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Application number
JP9731180U
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JPS5735399U (ja
Inventor
宏 水川
Original Assignee
敷島カンバス株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製紙装置の乾燥パートにおけるドライヤーカン
バス、特に合或繊維モノフィラメント糸を主体としたオ
ープンメッシュタイプのドライヤーカンバスの付着物を
除去する抄紙用ドライヤーカンバスの清掃装置に関する
ものである。
近年抄紙原料事情の悪化によりピッチ分の多い木材の粘
着性物質を含んだ回収故紙が多用されるようになってき
た。
そして、これに伴い上記ピッチや異物等の汚れ物質によ
る操業上のトラブル、所謂一般的に総称されているピッ
チトラブルが多発している。
本考案は特に乾燥パートにおける上記のトラブルを解消
せんとするものである。
一般にカンバスに汚れ物質が付着し或長すると局部的乃
至全面的はカンバスの通気度を低下させて湿紙に乾燥斑
が生じ、延いては全般の乾燥効率の低下につながり、ま
た湿紙に斑点やピンホールが生じ甚だしい場合は紙切れ
が発生することは良く知られている。
ところがこのような弊害をもたらや汚れ物質は単にカン
バス表面に軽く付着しているのではなく、使用中のカン
バスのシリンターへの絶えざる押圧力によってカンバス
織層内部に侵入し、拡がって所謂アンカー現象が生じ、
カンバス表面に固定化してしまうものである。
而してカンバスは湿紙の乾燥効率を固上させるという使
用目的からして、その緊張状態による押圧力で紙シート
とシリンダーとの密着を強くすることが是非とも必要で
あるから、前記のようなカンバス表面の付着物の固定化
は避けられなかった。
しかしカンバスは湿潤と乾燥の繰り返しくもとに使用さ
れるものであるから汚れ物質は更に強固となり、カンバ
ス表面から内部に固着してしまう状態であった。
以上のようにカンバスに付着した汚れ物質を取り除く手
段として通常つぎのような3つの方法がとられていた。
(1) 抄紙機上で連続的にカンバスをクリーニング
する乾式方法。
(2)機上洗浄で薬品、洗剤を用いてカンバスを洗浄す
る方法。
(3)カンバスを機械から取外して汚れたカンバスを洗
浄する方法。
ところがこれら従来方法のうち、前記(2)項の湿式方
法は定期停抄時毎に行うものであって、洗浄薬液をシャ
ワー状にしてカンバスに噴射し、ついで水洗を施すもの
であるから、汚れ物質の除去が乾燥パートであるだけに
シャワー装置とか、散布した液の処理とかが甚だ面倒で
あった。
また、前記(3)項の方法はカンバスを機械から取外し
、抄紙工場内で行うか又はカンバスメーカーに返却して
クリーリングするものであるからカンバスの取外し、取
付けが甚だ面倒で多くの労力を必要とするものであった
ところで前記(1)項の乾式方法には、エアーシャワー
を用いて行う方法とブラシローラを用いて行う方法とが
あった。
エアシャワ一方法は例えば特公昭54−40644号公
報に開示されているが如く、エアーをカンバスの表面に
吹き付けるとともにカンバスを浸透通過したエアーを反
射させ、カンバス裏面からも吹き付け浸透させて汚れ物
質を遊離除去するものであり、ブラシローラ方法はロー
ラ表面に直接植設したブラシにより汚れ物質を掻取り除
去する方法であって、何れも前記(2)項、(3)項の
方法に比べて設備も簡素化されており、作業性も良いが
、この乾式にもつぎのような欠点があった。
即ち、前記の如く汚れ物質は極めて強固に織物構戒糸や
糸を構或する繊維に付着しており、而も汚れ物質は粘着
性の強い物質である。
従ってエアーを吹き抜けるだけでは、たとえそれが高圧
エアーであってもかかる汚れ物質の除去は殆ど不可能で
あった。
特にエアーがカンバスの織目を吹き付けるのはカンバス
が相当な速度で走行している時はカンバスに沿って移動
する空気流に邪魔されるためこの透過エアーによる効果
は期待される程のものではなかった。
また、ブラシローラによる方法はローラ表面に密に植毛
したブラシでカンバス表面を強制的でブラッシングする
方法であるが、この方法では第1図に示すようにカンバ
ス1の表面及び織組織内部に付着している汚れ物質2の
うち、第2図に示すようにカンバス1の表面の糸3の浮
き出たところ、所謂ナックル部3′の汚れ物質2aはブ
ラシで掻取られて清掃されるが、それ以外の部分の掻取
りは困難で゛あった。
それで゛ブラシのカンバスへの接圧力を強くしても両者
の摩耗を著しくするだけで汚れ物質の掻き取り効果を高
めることはできなかった。
これはブラシロールのブラシは剛毛で、而も密にローラ
表面に植設したものであるがら、大きくしたブラシの接
圧力はカンバス表面を全面的に押圧することになってし
まい、個々の剛毛は曲がることがなく、従ってその毛先
は織組織の内部にまで侵入せず、ただ織物の表面だけを
擦するにすぎないことによる。
このように織物表面のみにブラシの掻取りが作用すると
カンバスとブラシの摩耗が大きく、その使用年数を短く
してしまい、カンバスもブラシも高価であるだけに経済
的にもその負担が大であった。
また剛毛をローラ本体に直接植毛したものであるから、
剛毛が摩耗した場合、ブラシローラ全体を取り替える必
要があった。
そこで本考案は前記の欠点に鑑み、これを除去するため
の諸々の条件を詳細に検討した結果得られたカンバスの
クリーニング装置であって、操業中最も能率よく固着状
の汚れ物質でもほぼ完全に除去し得るようにしたもので
ある。
以下本考案の構或を図面に示す実施例について説明する
とつぎのとおりである。
第3図において4は汚れ物質を除去するクリャローラで
ある。
このクリャローラ4は図示の如く、多数の剛毛5を極め
て粗い密度に植設した基布6を、ローラ本体7に強固に
巻き付けたものである。
基布は2〜6cmの狭巾の多層厚地織物又は合或樹脂製
のものを用い、これに剛毛5を強固に植毛し、剛毛の反
撥弾性を十分に発揮し得る構威とする。
また剛毛5は耐摩毛性にすぐれたポリアミド系、ポリエ
ステル系等の合戊樹脂又は通常の鋼線或いはステンレス
鋼線等の金属線条よりつくる。
なお、剛毛は直径0.2〜1.0mm程度の太さで、長
さを10〜50 mmとし、基布土の平方インチ当たり
100〜200本程度の粗な密度に植設する。
以上のように植設した多数の剛毛5を有する基布6をロ
ーラ本体7に巻付けたクリャラーローラ4を、第5図に
示す如くドライヤーカンバス1走行途上に設ける。
ドライヤーカンバス1は多筒式抄紙用乾燥装置に装着さ
れており、例えば図示の如く2段の乾燥シリンダー8に
夫々纏掛して無端状に走行している。
9はガイドロール、10は紙シートである。
クリャラーローラ4はカンバス走行に邪魔にならず、取
付け易く、且つ清掃能率の良いところを選んで設ける。
この場合、クリャラーローラ4は第3図に示すように矢
イの方向に走行するカンバス1に対し、これと同一方向
(矢aにて示す)に回転させるが、または第3図矢口の
方向に走行するカンバス1に対しこれと同一方向(矢b
にて示す)に回転させる。
矢aの方向に回転させる場合はクリャラーローラ4を積
極的に駆動して、その表面速度、即ち剛毛5の移行速度
をカンバス1の表面速度に対し、1.1〜1.5倍程度
速くする。
また矢bの方向に回転させる場合はクリャラーローラ4
をカンバス1との摩擦力で駆動させ、その表面速度をカ
ンバス1の表面速度に対し、約50〜95%の速度で回
転する。
或いはクリャラーローラ4をカンバス1より速い速度で
積極的に回転させる。
要するに、いずれの場合でも、クリャラーローラ4とカ
ンバス1との間に相対的速度差をもたせる。
ここで、このクリャラーローラ4の使用対象となるドラ
イヤーカンバス1は、例えば゛第2図に示すように合或
繊維モノフィラメント糸を構戊糸と7/ してオープンメッシュに織或したカンバスオする・
/・以上の構或
により、カンバス1の走行途・上に設けたクリャラーロ
ーラ4は粗密度に、若干傾斜させて植設した剛毛5を第
4図に示す如ぐ織目の粗大なカンバス1の表面に接する
とともに、その毛先きが織組織内に突入するように設匿
して回転させる。
これにより剛毛5はカンバス表面に当ったって表面の汚
れ物質の擦り取り作用をし、更に剛毛はカンバス表面に
露出した糸に当たった後これの両側に分かれ、経糸3の
両側面及び沈んだ緯糸3aの表面並びに経緯交点の内部
にまで毛先が突入し、これらの部分に固着している汚れ
物質をもローラ回転とカンバス走行の相互動作に伴って
容易に擦り取ってしまう。
なお、上記実施例においては図示のごとくクリャラーロ
ーラの剛毛は傾斜角をもって植設したものであるが、こ
れをローラ本体の直径の延長線をなすようにローラ表面
に植設する場合もある。
またクリャラーローラは新しいカンバスを抄紙機に纏い
掛けした最初から取付け作用させるようにしておくと、
その剛毛の織組織内部までの突入擦り作用により汚れ物
質はカンバスに固着するまでに取り除くことができ、カ
ンバスの清浄状態を永く保持することができる。
またこの場合剛毛は軽い接触回転でよく、これによりカ
ンバス及び剛毛の摩耗は殆ど誘起せず、従ってこれによ
るカンバス、剛毛の耐用年数の低下はない。
剛毛は軽い接触回転であっても個々の剛毛はクリャラー
ローラが持っている遠心力と剛毛の弾性復元力によって
カンバス面及び織組織内部への倒伏状態から元の状態に
戻ろうとする力により付着物を除去することができる。
以上説明したように本考案は多筒式抄紙用乾燥装置に於
いて、剛毛は粗密度に植設した基布を、ローラ本体に巻
付けたクリャラーローラを、合戊繊維モノフィラメント
糸を主体としたオープンメッシュタイプのドライヤーカ
ンバスの織目内に毛先が突入する如く設け、前記クリャ
ラーローラとドライヤーカンバスとに相対的速度差をも
たせてクリャラーローラをドライヤーカンバスに対して
接触回転させたものであるから、カンバスの表面に付着
している汚れ物質のみならず、従来のブラシロールでは
除去が困難であった織組織内部の付着汚れ物質にも容易
に取り除くことができる。
而も本考案によればクリャラーローラの剛毛は粗密度に
植設され、また、ポリアミド系、ポリエステル系等の可
撓性、弾力性に富み、且つ耐摩耗性に優れた合或樹脂又
は金属線条からつくられるから、これを織密度の粗いオ
ープンメッシュのカンバスに使用するとクリャラーロー
ラの剛毛はカンバス表面に接当するとともにその走行速
度のちがいによりその毛先きは容易にカンバス組織内部
に突入しその優れた可撓性、弾力性のもとに織物表面は
勿論、織組織内部の付着汚れ物質をも容易に跳ね上げ状
に擦り取る。
本考案は剛毛を粗密度に植接したクリャラーローラによ
り、これをオーフ゜ンメツシュのカンバスに使用してカ
ンバスの清掃に極めて能率よく有効に作用するものであ
る。
また、本考案に係るクリャラーローラは従来のブラシロ
ーラ等に較べてローラ本体の鋼管は薄い肉厚のものでよ
いので安価に製作することができ、また抄紙現場での剛
毛基布の巻き換え等の作業が簡単に行われ、全体の重量
も駆動動力も少なく取付け等も簡単、容易に行われる利
点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は汚れ物質の付着状態の一例を示すカンバス断片
の平面図、第2図は従来のブラシローラによる汚れ物質
除去の説明図、第3図は本考案に係るクリャラーローラ
の使用要領の側面図、第4図はその清掃作用状態の要部
拡大断面図、第5図は本考案装置を設置した多筒式抄紙
用乾燥装置の一例の略示側面図である。 1・・・・・・ドライヤーカンバス、2・・・・・・汚
れ物質、4・・・・・・クリャラーローラ、5・・・・
・・剛毛。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)多筒式抄紙用乾燥装置に於いて、剛毛を粗密度に
    植設した基布を、ローラ本体に巻付けたクリャラーロー
    ラを、合或繊維モノフィラメント糸を主体としたオープ
    ンメッシュタイプのドライヤーカンバスの織目内に毛先
    が突入する如く設け、前記クリャラーローラとドライヤ
    ーカンバスとに相対的速度差をもたせたクリャラーロー
    ラをドライヤーカンバスに対して接触回転させたことを
    特徴とする抄紙用ドライヤーカンバスの清掃装置。
  2. (2)基布に植設した剛毛が耐摩耗性にすぐれたポリア
    ミド系、ポリエステル系等の合或樹脂よりなる実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の抄紙用ドライヤーカンバス
    の清掃装置。
  3. (3)基布に植設した剛毛が金属線条よりなる実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の抄紙用ドライヤーカンバス
    の清掃装置。
JP9731180U 1980-07-09 1980-07-09 抄紙用ドライヤ−カンバスの清掃装置 Expired JPS5910155Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9731180U JPS5910155Y2 (ja) 1980-07-09 1980-07-09 抄紙用ドライヤ−カンバスの清掃装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9731180U JPS5910155Y2 (ja) 1980-07-09 1980-07-09 抄紙用ドライヤ−カンバスの清掃装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5735399U JPS5735399U (ja) 1982-02-24
JPS5910155Y2 true JPS5910155Y2 (ja) 1984-03-30

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ID=29459102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9731180U Expired JPS5910155Y2 (ja) 1980-07-09 1980-07-09 抄紙用ドライヤ−カンバスの清掃装置

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6035744U (ja) * 1983-08-17 1985-03-12 セイレイ工業株式会社 玄米貯溜タンクを備えた回転選別籾摺機
JP5280259B2 (ja) * 2009-03-16 2013-09-04 日本製紙株式会社 ドライヤカンバス用クリーナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5735399U (ja) 1982-02-24

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