JPS589856A - 下地処理用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、建造物の天井、壁、床等を構成する無機質材
料を化粧材で被覆するに際し、該無機質材料で構成され
る下地を処理するための新規な組成物に係り、詳しくは
＃記下地の補修、補強を行うと共に、引続き施工される
塗材や内装材との密着性等の諸性能を向上し、拠って該
塗材や内装材の耐久性を著しく高めようとするものであ
る。

従来より、建造物の塗装工事、吹付工事、内装工事等の
工事に゛おいては、床、壁、天井を構成する主なる材料
であるコンクリート、モルタル、ＡＬＣｌＰＣ，石綿ス
レート、硅酸カルシウム板等の無機匈材料を下地とし、
これに塗料や吹付材等の塗材や壁紙のごとき内装材を施
工し、もって床、壁天井の美装並びに保護をはかってい
るが、係る無機質材料の下地（以下本発明下地という）
は一般に凹凸、目違い、ピンホール、レイタンスなどの
欠陥を有する並びにぜい化していることが多々ありこの
ためセメントペーストやセメントモルタルあるいはこれ
らに乳化重合型合成樹脂エマルシヨンを混入したもの、
もしくは多種のパテなどを用いて平滑化や穴埋め等の補
修あるいは補強をはかっており、−力木発明下地に塗材
や内装材を被覆するに際しては一般にシーラー、プライ
マーなどと称される合成樹脂エマルションや合成樹脂溶
液などの下塗材を予め塗付して本発明下地の吸込み均一
化や塗材との密着性向上などを行い、引続いて塗材や内
装材を施工しているのが現状で従ってと りわゆる補修又は補強・いうプロセスと下塗材塗付とい
うプロセスをとるのが当然とされ、且つこれらのプロセ
スの一方を省略することはできなかった。

本発明は、係る上述の２つのプロセスを一体に行い得る
下地処理用組成物を提供するもので、本発明者らは既に
セメント及び溶液乳化型合成樹脂エマルジョンから成る
係る用途の組成物を完成した。その後引続き研究を進め
る段階において新規な組成１を創作したものであり、即
ち本発明は、実質的にポルトランドセメント及びＷｇ液
液乳化塩素化ポリオレフィンエマルジョンから成るもの
で該組成着は本発明下地の補修、補強が可能なばかりで
なく、引続く塗材や内装材を施工するに際して何ら下塗
材塗付を必要とすることなく直接施工でき、以て該塗材
や内装材の本来の性能を恒久的に保持しうるものである
。以下、本発明の構成について詳述する・。

本発明に用い・ポルトランドセメントとは、通常のもの
ｉいい特に限定されるものではない。次に、溶液乳化型
塩素化ポリオレフィンエマルジョンとは、溶液重合や塊
状重合で製造され、フレークや粒状固体として供される
塩素化ポリオレフィンを、−たん溶剤に溶解又は加熱溶
融して流動状態にしたものを、必要に応じて顔料を配合
したものを乳化分散剤の存在で撹拌しながら水と混合し
エマルジョン化したものをいい、係る塩素化ポリオレフ
ィンとしては、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピ
レン、塩素化ポリブチレン、塩素化塩化ビニル樹脂、塩
素化ゴム等から選ばれる少くとも７種のポリマー又はこ
れらの混合物が例示できる。本発明の下地処理用組成物
はポルトランドセメント１００重量部に対して、溶液乳
化型塩素化ポリオレフィンエマルジョンを固形分に換算
ｑた散で約５−ｇｏｗＷｋ部、望ましくは約７〜７０重
量部配合して成るものである。又、本発明下地処理用組
成物は、上記必須成分の他に、無機質粉体、例えば砕石
粉、粘土、炭酸カルシウム、砂などを配合することがで
き、該組成物の強度向上、増量等の役割を果すがその配
合比率は特に一定されないけれど本発明の効果を阻害す
る程多量に配合されてはならないものとする。斐に又、
実際の使用に当っては該塩素化ポリオレフィンエマルジ
ョンの濃度は特定されないけれど、あまり希釈しすぎる
と当該組成物の強度低下などをもたらすので注意する必
要がある。

上述の本発明下地処理用組成物を本発明下地に施工し、
引続き塗材や内装材を施工するのであるが、係る塗材と
しては、合成樹脂エマルジョンペイント、合成１ｍＦｓ
エナメル、合成樹脂ワニス、セメント砂壁状吹付材、合
成ＰＩＩ脂エマルジョン砂壁状吹付材、複層模様吹付材
、セメント厚付吹付材、合成樹脂エマルジミン厚付吹付
材、高弾性化粧仕上材、天井吹付材、壁面防水材、塗床
材などが、又内装材としては多種壁紙（接着剤を介して
）が例示でき、係る塗材の施工形態はスプレー、ローラ
ー、刷毛、コテ、又はそれらの組み合せなど任意の方法
でよい。本発明においては、前述の各種塗材や内装材を
本発明下地に施工するに際し、一つのプロセスを行うの
みで他の一つのプロセスを省略でき且つ両プロセスの目
的性能を具備しているため、殊に係るプロセスのどちら
かの省略が難しいといわれていた合成樹脂エナメル、複
層模様吹付材、厚付吹付材、高弾性化粧仕上材、壁面防
水材及び塗床材などの施工においては著しい効果を有し
ている。

以下、本発明実施例及び比較例を掲げる。

解した溶液に、ポリエチレンオキサイドノニＪレフェニ
ルエーテルを３ｇ配合して均一な溶液とし、次に水を少
量ずつ滴下しながら高速撹拌すると全体が白濁し始め、
水を約７００ｇ滴下し終えたところで溶液乳化が完了し
た。この溶液乳化型塩素化ポリプロピレンエマルジミン
に、ポＪレトランドセメント２００ｇ、硅石粉２００ｇ
並び番こ水ｓｏｇを配合し、混合して本発明下地処理用
組成物を得た。別途、ＪＩＳ　Ａ　１４０ｆの方法に従
ってセメントモルタル板を作成し、このモルタル板に、
上記下地処理用組成物を５ｍｍ厚に左官ゴテで塗付した
ところ表面に観察されていたモルタル板のピンホーＪし
は全て消えて面は極めて平滑性が高くなった。乾ｔ！ｌ
直後、四国化研工業株式会社製高弾性複−わ！様吹付材
「レナフレンド」−主材を、下塗材を省し蕩で直接塗付
、更に仕上材を塗付して供試体を得た。

この供試体を１週間乾燥した後、次の試鳥灸を行し）瀉
１表に示す結果を得た。

Ａ、標準付着強さ・・・・ＪＩＳ　Ａ　６９１０６・３
・２の（１）　に規定される試験 Ｂ、浸水後付前強さ・・・・ＪＩＳ　Ａ　６９１０６・
３・２の（、りの規定に準じ、水中浸漬時間を／ケ月間
とする。

とする。

Ｄ、促進耐候試験後付着強さ・・・・ＪＩＳ　Ａ　６９
１０６・５に規定の耐候試験を１０００時間行った後、
上記Ａ、の試験を行う。

比較例１及び２ 実施例１において、溶液乳化型合成樹脂エマルジョンを
配合しない下地処理材（比較例１）、及び溶液乳化型塩
素化ポリプロピレンエマルジロンに変えて乳化重合型の
塩４ｂ：ニル樹脂エマルジョン（固形分調整後）を配合
した下地処理材（比較例２）を用い、他は実施例１と同
じ試験を行ったところ第２表に示す結果を得た。

実施例２ 実施例１において塩素化ポリプロピレンを、塩素化ゴム
（バーキュレス社製「パーロン」）に変えた以外は実施
例１と同様の方法で本発明下地処理用組成物を得た。こ
の組成物をシボレックス社製ＡＬＣにダｍｍ厚に左官刷
毛で塗付したところ、ＡＬＣの気泡や欠けが完全に消え
て面は極めて平滑性が高くなった。乾燥後四国化研工業
株式会社製有機質砂壁状吹付材「シポカケン」を、下塗
材を首いて直Ｍ塗付して供試体を得た。この供試体を用
いて、実施例１の試験（Ａ〜Ｄ）及びＪＩＳ　Ａ　６９
菫０６・４に規定される透水性試験を行ったところ第２
表に示す結果を得た。

比較例３ 実適例２において、溶液乳化型塩素化ゴムエマルシロン
に変えて乳化重合型の塩化ビニリデン共重合樹脂エマル
ジョンを用いた外は実施例１と同じ試験を行い、第２表
に示す結果を得た。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ／、ポルトランドセメント及び溶液乳化型塩素化ポリオ
   レフインエマルジミンから成る下地処理用組成物。