JPS589656Y2 - 塗装用具類の洗條保管を兼ねた廃溶剤の精製回収装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塗装作業用具等を有機溶剤例えば石油類等によ
る洗滌、用具の乾燥固結防止保管並びに廃溶剤中より溶
剤を精製回収する装置の考案に係るものである。

以下本考案を図示実施例につき説明すれば、１は加熱器
３に設置された蒸溜釜で２重底に構成されている。

該２重底の空隙部１ａの間隙は成るべく狭く形成される
。

２は該蒸溜釜１の開閉蓋、２ａはその開閉ハンドルであ
る。

４は加熱器３の底部に設けられた加熱器で、設定温度で
切れるよう構成された設定温度調節器付サーモスタット
５及びマグネットスイッチ６′、スイッチ６を介して電
源に接続されている。

５ａはサーモスタット５の温度調節用ダイヤル、５ｂは
蒸溜釜１の内部に突出させて設けられたサーモスタット
５の感熱部である。

７は蓋２に設置された温度計である。８は上下移動可能
に支柱９に支持され蒸溜釜１内に設置された網棚で、該
網棚８は支柱９と共に釜外に取出し得るように構成され
ている。

１０は一端を蒸溜釜１の内部に開口させ他端を外部に設
置された冷却器１１に設けられた冷却管１２の上端部に
接続されたペーパーパイプで、冷却管１２の下端は誘導
管１２′を介して精製溶剤受は容器１３と連通している
。

１４は冷却器１１に接続された冷却水注水弁、１５は温
度計である。

１６は上記冷却器１１の排水管１７ど接続された冷却塔
、１８は該冷却塔１６の排水管、１９は一端を上記蒸溜
釜１の２重底の空隙部１ａと連通して設けられたガス抜
き管で、その他端は上記冷却塔１６と連通している。

２０は上記冷却塔１６の排水管１８の下部に設けられた
断水時熱源遮断器で、断水を検出し熱源を遮断する安全
装置である。

２１は蒸溜釜１と蓋２との締付はネジ、２２はマグネッ
トスイッチ６′と接続されたブザーである。

上記装置の機能作用を説明すれば、例えば・・ケ。

吹付はノズルその他の塗装用具の洗滌用として使用する
場合は、蒸溜釜１内に適当量の溶剤を注入し、網棚８を
液酊に位置させ上記塗装用具を洗滌する。

洗滌後用具はそのまｌ網棚８上に載置（釜１の底部に沈
澱物があっても網棚により支承されているので用具に接
触しない）、或は網棚８を液面上に移動して載置し、蓋
２を以て釜１を密閉する。

この場合釜１内は溶剤の飽和風に釦おわれているので用
具は固結しない−溶剤は揮発しないので損失がなく、捷
た安全である。

次に上記装置を溶剤の回収用として使用する場合につき
説明すると、同一溶剤によシ塗装用具類の洗滌を重ね汚
濁が進んだ場合は、収容中の用具類及び網棚８を支柱９
と共に取出した後、蓋２を閉じ、締付はネジ２１により
締付け、す゛−モスタット５のダイヤル５ａを所定の温
度（溶剤の沸点＋α＝蒸発終点）に設定し、冷却器１１
の注入弁１４を開いて冷却水を冷却器１１を注入する。

冷却水は冷却器１１内に充満すると排水管１７を経て冷
却塔１６内に注入され、冷却水が排水管１８の上端部の
ところ１で達すると該排水管１８より断水時熱源遮断器
２０を経て適所に流出する。

そのうえで加熱器４のスイッチ６を入れて蒸溜釜１を加
熱し蒸溜を開始する。

上記蒸溜作業中生じたペーパーはペーパーパイプ１０を
経て冷却器１１の冷却管１２により冷却され、誘導管１
２′を経て精製溶剤受は容器１３に収容される。

上記設定温度に到達すると、サーモスタット５が自動的
に切れ溶剤の蒸溜抽出を終る。

上記蒸溜作業中万−蒸溜釜１の内底が損傷し溶剤の漏洩
により空隙部１ａに可燃性ガスその他のガスが発生した
場合は、該ガスはガス抜き管１９により冷却塔１６中に
噴出され、発火点以下に冷却された後冷却塔１６の上部
より外気中に放出される。

また可燃性ガスが発生しても空隙部１ａの容積力列＼さ
いので内蔵空気量の不足により燃焼することもない。

淘蒸溜釜１内に残った蒸発残渣は冷却後取出し適宜処分
する。

上記加熱源としては電熱器その他蒸気等任意のものが採
用される。

本考案は上記のように蒸溜釜１を、廃溶剤の精製に供し
得ると共に、塗装用用具の洗滌容器及び固結防止保管容
器として使用することができ、また蒸溜釜１は２重底に
構成されているので、蒸溜作業中その一方が損傷しても
処理溶剤の功撚源と干渉しないため安全性が確保され、
また内底損傷の場合２重底の空隙部１ａに可燃性ガス等
が発生してもガス抜き管１９により導かれ冷却塔１６に
て冷却されて外気中に放出されるため安全である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を一部断面にて示す側面図である
。 １・・・蒸溜釜、１ａ・・・蒸溜釜の２重底の空隙部、
２・・・蒸溜釜の蓋、３・・−７Ｊ崗筐、４・・・加熱
器、５・・・サーモスタット、５ａ・・・サーモスタッ
トの温度調節用ダイヤル、５ｂ・・・サーモスタットの
感熱部、６・・・スイッチ、６′・・・マグネットスイ
ッチ、７・・・蒸溜釜の温度計、８・・姻棚、９・・備
の支柱、１０・・・ペーパーパイプ、１１・・・冷却器
、１２・・・冷却管、１２′・・・誘導管、１３・・・
彷製溶剤受は容器、１４・・・冷却水注水弁、１５・・
・温度計、１６・・・冷却塔、１７・・・冷却器の排水
管、１Ｂ・・・冷却塔の排水管、１９・・・ガ、ス抜き
管、２０・・・断水時熱源遮断器、２１・・・締付はネ
ジ、２２・・・ブザー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉蓋２を有し２重底に構成された蒸溜釜１と、冷却器
   １１と冷却塔１６とを備え、上記蒸溜釜１内に、上下動
   し得るように構成された網棚８を取出し可能に設置弘上
   記蒸溜釜１の２重底の空隙部１ａと冷却塔１６とを連通
   させたガス抜き管１９を設けると共に、一端を蒸溜釜１
   内に開口させ他端を冷却器１１内に設けられた冷却管１
   ２と連結させたペーパーパイプ１０を設け、上記冷却管
   １２の下端部を精製溶剤受は容器１３と連通させたこと
   を特徴とする塗装用具の洗滌、保管を兼ねた廃溶剤の精
   製回収装置。