JPS588618A - カレンダ用ロ−ル組替装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴム・プラスチック用カレンターのロール組替
作業を、少数人員にて安全且つ迅速に数行なうことが可
能なる装置に係る。

従来、カレンダにおけるロールの組替ハ、スヘて人為的
作業によって行なわれ、近年各種圧延機に装備されてい
る如き機械的（省力的）な方法の組替手段は、カレンダ
の場合皆無に等しい。一般的な方法としては、カレンダ
の機側へ丸太等を束ね三叉を組み、複数のチェンブロッ
クを交互に掛替えながら該ロールを吊上げ、横持ちする
ことによって組替を行なう。まれに機上へクレーン設備
を装備せる場合もあるが、概ね人力または人手を要する
作業が絡み極めて非能率的である。特に重量物の取扱い
には常に危険が伴なうため、高度な熟練を要していた。

しかし長年に亘シかかる問題に積極的な改善が施されな
かった理由は、従来のカレンダ加工においては圧延機に
おけるロール組替の要求、即ち「ロール表面の磨耗が激
しいだめの研削修正」または「圧延作業中ロット毎にロ
ールサイズを替える場合がある」等の高頻度なロール組
替の必要がなかったことによる。一般にカレンダにおけ
るロールの組替は、異物噛込や誤操作によるロール接触
事故、または熱割れ等不測の事故を含めるも数年間のう
ち１回程度が普通であった。しかしながら近年カレンダ
加工の分野においても、ロール緊急組替の必要性をカレ
ンダ使用者に促し、そのより合理的な方法を製作者へ要
望するに至った主たる要因は、外ならぬ加工技術の進歩
である。即ち、資源問題を契機に石油化学業界の原料高
騰を補うため、歩留シ改善や加工時間の短縮によるコス
トダウン、且つ如何にして製品の付加価値を高めるかが
必須条件となった。よってカレンダ加工の多様化へと試
行錯誤が行なわれ、よシ新しい技術が確立されつつある
。例えば、従来カレンダ本体においては、すべて原反と
してのフィルム・シートおよびレザーを生産し、その表
面へ施すエンボス加工等は別系列の２次加工ラインで行
なうか、またはカレンダ・デリベリへ補機としてこれら
のシボ装置を附属せしめることにより、原反表面の成形
処理を行なっていた。しかし前記表面処理をカレンダ主
ロール上にて直接施工する最新の技術が開発され、ある
種のフロスト加工シートの生産においては在来法に比し
大約３０％、ライン速度の向上が可能となる。寸た温度
条件に支配され易い熱可塑性樹脂の精密エンボス加工の
場合は、加工温度を厳密に制御できるという有利性によ
り効果が顕著である。特に両面エンボス加工においては
表裏全く見分けのつかない同一仕上シ程度のシボ付も容
易となった。しかし、かかる技術革新は製品の付加価値
を高め、生産性の向上を図るうえで極めて魅力的である
にしても、作業の性質上必然的に多品種小ロツト生産の
要求が免れ得ぬ条件となる。よって高頻度なロール組替
の必要が生じ、前記ロール組替装置の使用が不可欠とな
った。

この事実に鑑み、本発明の目的とするところは、ゴム・
プラスチック用カレンダのロール組替作業を機械力によ
って省力化し、安全且つ迅速に数行なうことが可能なロ
ール組替装置を提供することにある。

本発明の特徴は前記カレンダにおいて、該ロールの位置
に応じ上下高さの調整が容易な主架台と、この主架台に
内蔵されハウジング内部へ正確に挿入できる伸縮自在な
張出し架台と、前記張出し架台がハウジング梁上または
下部隣接ロールのチョック上へ設けた支持面に係合し、
該ロール積載可能なるブリッジを構成、前記ブリッジ上
軌道面へ該ロールを衝撃なく載置するための軟着機構と
、該ロールをチョック付のままブリッジ上の軌道を走行
せしめて抜出し、且つ代替ロールを組込むだめのロール
軸方同送９磯構等の構成にある。

本発明のその他の目的および特徴は、以下の詳細説明か
ら理解されるであろう。

以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図ないし第３図において、１は主架台、２は張出し
架台で、第４図に示す通シ主架台１へ内蔵されている。

本装置はカレンダの反駆動側へ据付られており、ロール
組替に際しまず主架台１は該ロールの位置に応じ上下高
さの調整を行ない所定位置にて位置決めする。高さ調整
は昇降用ギャードモータ３の動力をベベルギヤーボック
ス４にて前後に振分け、カップリング５およびラインシ
ャフト６並びにスクリュージヤツキ（図示せス）ニて行
なう。ただし、ロール組替装置は昇降時停止時を問わず
水平度が厳密に要求されるので、４本（前後２本ずつ）
のラック付ガイドバー７と前記ラックに噛合った各ピニ
オンを同一軸に固定して両者の自由回転を拘束し、ラッ
ク付ガイドバー７の上下作動を同調するピニオンラック
同調機構８を装備している。ロール軸方向よシ視たラッ
ク付ガイドバー７と前記スクリュージヤツキのねじ９と
の位置関係を第９図に示す。なお、実施例におけるロー
ル組替装置の昇降は電動機構にて行なう場合を示してい
るが、油圧シリンダー等を使用して行なうことも可能で
ある。該ロールに対し、主架台１の上下高さが定まれば
、第３図の如く張出し架台２をハウジング１０の内部へ
挿入して行く。

挿入は張出し用ギャードモータ１１にてチェン機構１２
を介しピニオン１３２ツク１４にて行なう。

張出し架台２は複数個のベアリング１５および片持軸１
６を介し主架台１へ十分に支持され、且つ出し入れの作
動は摺動抵抗が少なく滑らかである。

この場合も、前記昇降機構と同様に油圧シリンダー等を
用いても勿論可能である。以下まず下ロール１７の組替
、次に中ロール１８の組替と逐次詳細な説明を行なう。

第３図ないし第６図において、下ロール１７の組替にさ
きだち、該ロール付チョック１９の車輪２０とハウジン
グ１０の梁部２１間へ張出し架台２が容易に挿入できる
よう下ロール圧下装置２２を用いて下ロール１７を持上
げ十分に間隔を設ける。この空間へ張出し架台２を挿入
するためには、張出し架台２の自重による先端部の垂れ
下りを考慮し、この寸法を見込んだ若干高い位置へ主架
台１を位置決めする。次に張出しく７） 用ギャードモータ１１を操作し、張出し架台２が所定位
置まで十分に挿入できたことを確認して昇降用ギャード
モータ３を操作する。よって張出し架台２がロール軸方
向に水平を保つ位置、即ちハウジング梁部２１が左右共
確実に張出し架台２と係合できる位置まで主架台１を駆
動で降下せしめる。上記完了後、張出し架台２にて構成
されたブリッジ上の軌道面へ下ロール１７を衝撃なく載
置することは、下ロール圧下装置２２にて圧下おねじ２
６を回し、圧下めねじ２７、スラスト軸受箱４１を介し
下ロールチョック１９を降下せしめることによシ可能で
ある。しかるのち下ロール１７をロール軸方向送シ機構
によってブリッジ上の軌道にそって走行せしめ、ハウジ
ング１ｏの外部へ取出す作業を行なう。捷ず軸方向送り
ギャードモータ２３を操作し、スプロケット・チェ７２
４を介して軸方向送シ用軸２５を回す。これに駆動され
るスプロケット・チエン機構２８にて軸方向送り用ブラ
ケット２９を主架台ガイド３ｏに走行せしめ、下ロール
１７の軸端へ接続できる位置まで（８） 移動する。次に軸方向送り用ブラケット２９を下ロール
１７の軸端へ接続する方法は第８図に示す如く接続用ア
ダプター３１を上方から落し込み、両者インロ一部へ装
着することによって完了する。

即ち、接続用アダプター３１はロール軸方向よシ視て逆
回形構造である。この連結後、軸方向送シギャードモー
タ２３を逆転することにより、下ロール１７は前記ブラ
タ２トに牽引され、前記ブリッジ上の軌道を走行して外
部へ取出される。この際、前記主および張出し両架台は
、第４図で判る通り同一レベルの軌道面と、該ロールが
軌道上を走行中に軌道からの離脱を阻止する側壁を設け
てあり、実施例の場合は凹形の縦溝側壁を用いている。

なお、側壁の形状は例えば第５図の如く凸形を採用する
ことも可能である。しかして、該ロールが張出し架台２
の上ではその個有側壁（車輪に対し内側ガイドとなる）
で離脱を阻止し、主架台１の上では同じく個有側壁（車
輪に対し外側ガイドとなる）で阻止できる。また、前記
両架台の軌道面が同一レベルで重なり合う範囲において
は、（９） 双方の側壁のいずれかが有効となる。以上によシ前記主
架台上まで搬送された下ロール１７は、接続用アダプタ
ー３１を取外したのち、レッカー車等仮設クレーン運搬
装置またはこれに代る手段にて予備ロールと交換し、前
記ロール取出しと逆の作業工程を経てハウジング１０の
内部へ組込むことができる。第７図は、中ロール１８を
組替える場合の張出し架台２と下ロールチョック１９お
よびその近傍部品の位置関係を示す。中ロール１８の組
替は、張出し架台２が下ロールチョック１９の上部支持
面へ保合してなるブリッジ上軌道面へ、中ロール１８を
衝撃なく載置するだめの手段が異なるだけで基本的には
前記下ロールの組替と同じである。中ロールチョック３
２はその上下位置を、上部はハウジング１０の係止面３
３、下部は中チョック支持梁３４にて固定されている。

また、水平方向の位置決めは、図示されていない電動油
圧組合せ構造によってクランプされている。ブリッジ上
軌道面への軟着機構は、前記下ロール組替においては下
ロール圧下装置２２の操作で行なった。

（１０） 中ロール１８の組替の場合は、まず前記水平方向位置決
めのクランプを解除し、中チョック支持梁３４を油圧シ
リンダー３５にて緩慢に引くことによシ行なう。中チョ
ック下部係止面３６は、フラットな部分から徐々に勾配
に変っているため、この勾配の高さだけ中ロール１８は
微速度で降下できる。よって、この勾配高さの寸法範囲
内に中チョック車輪３７とブリッジ上軌道面の間隔を設
けて前記ブリッジ高さを設定することによシ、衝撃なく
中ロール１８をブリッジ上軌道面へ載置することが可能
である。

実施例では上ロール３８の組替は行なわないが、要求に
応じ下ロール１７と同様に操作して組替えることができ
る。

前記実施例は、スラストプレー）３９．４０や配管関係
等の取外しという予備作業に幾分人手を要する以外は、
すべて遠隔操作にて各部の作動を確実且つ容易に行なう
ことができる。

また、使用後、張出し架台２を主架台１の内部へ収納し
、前記昇降装置によって床面下ビット内（１１） へ完全に格納できるので、上部を鋼板で蓋うことによシ
工場内面積を有効利用できる。

なお、前記ロール組替装置は、単にロール組替の機能に
のみ留まらず、カレンダ加工の多様化をおし進める付加
構造体としての効用を有する。

以上詳述したように、本発明によれば、ゴム・プラスチ
ック用カレンダのロール組替作業を機械力によって省力
化し、安全且つ迅速に堰折なうことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示すもので、
第１図はロール組替装置の平面図、第２図は正面図、第
３図はロール組替装置を用いてカレンダ下ロールを組替
中の正面図、第４図はロール軸方向の架台部断面図、第
５図は他の実施例におけるロール走行軌道部の部分断面
図、第６図、第７図は実施例におけるカレンダ下ロール
ないし上ロール組替時のロールチョック側面図、第８図
、第９図はロール軸方同送９槻構の部分断面図である。 （１２） １・・・主架台、２・・・張出し架台、３・・・昇降用
ギャードモータ、４・・・ベベルギヤーボックス、５・
・・カップリング、６・・・ラインシャフト、７・・・
ラック付ガイドバー、８・・・ピニオンラック同調機構
・、９・・・スクリュージヤツキねじ、１０・・・ハウ
ジング、１１・・・張出し用ギャードモータ、１２・・
・チェン機構、１３・・・ピニオン、１４・・・ラック
、１５・・・ベアリング、１６・・・片持軸、１７・・
・下ロール、１８・・・中ロール、１９・・・下ロール
チョック、２０・・・下チョック車輪、２１・・・ハウ
ジング梁部、２２・・・下ロール圧下装置、２３・・・
軸方同送シギャードモータ、２４・・・スプロケットチ
ェーン、２５・・・軸方同送シ用軸、２６・・・圧下お
ねじ、２７・・・圧下めねじ、２８・・・スプロケット
チェン機構、２９・・・軸方向送シ用ブラケット、３０
・・・主架台ガイド、３１・・・接続用アダブ’ｐニー
、３２・・・中ロールチョック、３３・・・ハウジング
係正面、３４・・・中チョック支持梁、３５・・・油圧
シリンダー、３６・・・中チョック下部係止面、３７・
・・中チョック車輪、３８・・・上ロール、３９・・・
下ロールスラストプレート、４ｏ・・・中ロー第４−図 第　６図 ダ ０ ０　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０
３ワ ３′Ｆ３６ ｔ’１ ０３＋ １ ・　　　　　１ １ ２０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ゴム・プラスチック用カレンダにおいて、該ロール
   の位置に応じ上下高さの調整が容易な主架台と、この主
   架台に内蔵されノ・ウジング内部へ正確に挿入できる伸
   縮自在な張出し架台と、前記張出し架台がハウジング梁
   上または下部隣接ロールのチョック上へ設けた支持面に
   係合し、該ロール積載可能なるブリッジを構成、前記ブ
   リッジ上軌□道面へ該ロールを衝撃なく載置するための
   軟着機構と、該ロールをチョック付のままブリッジ上の
   軌道を走行せしめて抜出し、且つ代替ロールを組込むた
   めのロール軸方向送り機構とからなることを特徴とする
   力Ｖンダ用ロール組替装置。 ２、特許請求の範囲第１項においで、前記主および張出
   し両架台は、その接続箇所を該ロールが支障なく通過で
   きるよう同一レベルの軌道面と、該ロールが軌道上を走
   行中に軌道からの離脱を阻止する側壁とを設け、該ロー
   ルが主架台または張出し架台上を走行中の軌道離脱は夫
   々個有側壁で阻止し、また両架台の軌道面が同一レベル
   で重なり合う範囲においては双方の側壁のいずれかが有
   効となることを特徴とするカレンダ用ロール組替装置。