JPS588408B2 - 含フッ素共重合体 - Google Patents

含フッ素共重合体

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JPS588408B2
JPS588408B2 JP53004645A JP464578A JPS588408B2 JP S588408 B2 JPS588408 B2 JP S588408B2 JP 53004645 A JP53004645 A JP 53004645A JP 464578 A JP464578 A JP 464578A JP S588408 B2 JPS588408 B2 JP S588408B2
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JP
Japan
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fluorine
containing copolymer
copolymer according
tfa
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JP53004645A
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松田修
町末男
渡辺光崇
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Japan Atomic Energy Agency
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Japan Atomic Energy Research Institute
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な含フッ素共重合体に関する。
本発明の含フッ素共重合体は、 式 (但しnは1〜2の整数)で表わされる繰り返し単位と
、 式 (但しmは1〜11の整数)または 式 (但し1およびpは各1〜10の整数であり、かつ1+
p=2〜11である)で表わされる繰り返し単位とを有
し、数平均分子量5.000〜300,000であり、
式(I)で表わされる繰り返し単位を40〜60モル%
の割合で含む実質的に直鎖状の共重合体である。
式CF2−CFCO2CoH2n+1(但しnは1〜2
の整数)で表わされるα,β,β一トリフルオルアクリ
ル酸エステル(以下TFAという)は、α,β,β一ト
リフルオルアクリル酸メチルエステルの例(アメリカ化
学会・高分子化学部門・予備集、第12(1)巻、第5
12頁、1971年)にみられる如く単独ではラジカル
重合しにくい単量体であり、α−オレフインも周知の通
りプロピレンをはじめとしてラジカル重合しにくい単量
体である。
そのために、従来、TFAとα−オレフインとの組合せ
において共重合が進行することは全く知られていない。
ちなみに、TFAを構成単位として含む共重合体として
公知のものは、含フッ素オレフイン、エチレン、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、含フッ素二トロソアルカン、アルキ
ルビニルエーテルあるいは不飽和エポキサイドを相手単
量体とするものであり、大部分はいすれもそれ自身単独
重合性に富むものである(例えば、英国特許第1,11
0,007号、米国特許第3,654,245号、コレ
クション・チェコスロバキア・ケミカル・コミュニケー
ション第40巻、2059頁、1975年などを参照)
したがって、本発明において、単独ではラジカル重合性
のないTFAとα−オレフインとの組合せにおいて共重
合を可能にし、新規な含フッ素共重合体を創作し得たの
は、我々の長年の共重合に関する研究に基いてはじめて
成し得た成果である。
TFAは二重結合している炭素にフッ素を有し、ペンダ
ント側鎖として、例えば、イオン交換基を容易に導入し
得るエステル基を有する単量体である。
我々はかかる点に注目して、TFAを構成単位とする共
重合体の合成の研究を積み重ねてきた,イオン交換膜は
、最近、海水の淡水化、食塩の電解などの工業分野にお
いてその利用は極めて盛んである。
しかし、これらの目的に利用されるイオン交換膜はそれ
ぞれの目的に応じて厳しい機械的強度、耐酸化註および
耐薬品性などが要求されるが、現実にはそれに応えるイ
オン交換膜を得るのは容易ではない。
そこで、耐酸化注および耐薬品註に優れる含フッ素重合
体がイオン交換膜用の基材として従来から注目され、含
フッ素重合体にイオン交換基を導入する方法が種々研究
されてきた。
その一例を挙げるならば、■含フッ素重合体にイオン交
換基をもつ単量体をグラフト重合させる方法、■イオン
交換基を容易に導入できる官能基をもつ単量体をグラフ
ト重合させた後にイオン交換基を導入する方法(例えば
、米国特許第3,257,334号などを後照)、■イ
オン交換基をもつ単量体を単独重合又は共重合させる方
法、あるいは■イオン交換基を容易に導入できる官能基
をもつ単量体を単独重合又は共重合させた後にイオン交
換基を導入する方法(例えば、特開昭51−130,4
95などを参照)などがある。
上述したことから明らかなように、本発明にかかる含フ
ッ素共重合体は■の概念に基いて、イオン交換基を容易
に導入し得る官能基をペンダント側鎖として有するTF
A含フッ素単量体と非親水註のα−オレフイン単量体と
を共重合させたものであり、イオン交換膜用の基材とし
ての利用を目的として発明された新規な物質である。
本発明にかかる含フッ素共重合体は数平均分子量5,0
00〜300,000のものであって、TFAから生じ
る繰り返し単位: (但しnは1〜2の整数)を40〜60モル%の組成で
含むTFAとα−オレフインとの共重合体である。
ここにいうTFAは式CF2−CFCO2CoH2n+
1(但し、nは1〜2の整数である。
)で表わされるα,β,β一トリフルオルアクリル酸エ
ステルであって、α,β,β一トリフルオルアクリル酸
メチルおよびα,β,β一トリフルオルアクリル酸エチ
ルのうちのいずれかひとつをいう。
一方、ここにいうα−オレフインは弐〇kH2k(他し
、kは3〜13の整数である。
)で表わされ、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン
、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノ
ネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1
−トリデセン、イソブチレン、2−メチル−1−ブテン
、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−1−ヘキセ
ン、2−メチル−1−ヘプテン、および2一メチル−1
−オクテンのうちのいずれかひとつをいう。
本発明にかかる含フッ素共重合体はTFAとα一オレフ
インの単量体混合物を酸素の不存在下でラジカル重合開
始源の存在により、例えば、γ線を照射することにより
容易に製造される。
さらに具体的に説明すれば、TFAとα−オレフインを
所定の組成になるように耐圧反応器中に混合して仕込み
、所定時間γ線を照射すればよい。
反応終了後、未反応のガス状単量体があれば放出し、残
留物を多量のメタノール中に滴下又は注入することによ
り該含フッ素共重合体を沈澱分離させ、未反応単量体を
抽出除去する。
TFAとα−オレフインとの混合組成としてはTFAは
5〜95モル%の範囲のいずれでもよいが、好ましくは
40〜60モル%の範囲が採用される。
重合温度はTFAの凝固温度以上の温度ならばいずれの
温度ならばいずれの温度でもよいが、好ましくは−6°
〜150℃の範囲が採用される。
本発明の含フッ素共重合体を製造するために使用する重
合開始源としては上述の電離性放射線(α線、β線、γ
線、電子線など)のほかに、紫外線、光、およびラジカ
ル重合開始剤としての過酸化物などのうちいずれを用い
てもよい。
なかでも、γ線による場合は低温、低圧力で共重合を進
行させることができるので最も好ましい結果が得られる
本発明の含フッ素共重合体を製造するための重合反応は
実質的に溶媒などの分散媒体あるいは乳化剤などの分散
安定剤を特に必要としないが、使用してもさしつかえな
い。
また、必要に応じて、分子量調節のための常套手段であ
る公知の連鎖移動剤を添加する手段も採用される。
後述の実症例では塊状重合によってポリマーを製造して
いるが、乳化重合によれば分子量200,000〜30
0,000のものが比較的容易に得られることが明らか
である。
かくして製造される該含フッ素共重合体はその赤外吸収
スペクトルにおいて1780cm−1にTFAのC=O
結合、1300〜1000cm’にTFAのC−F結合
、および3000cm−’又は1450Cm−1にTF
Aおよびα−オレフインのC−H結合に基づく吸収が現
われ、元素分析によってもC,F’,0の各元素の存在
が確かめられる。
つぎに、実施例をあげて、本発明の含フッ素共重合体を
より具体的に説明する。
尚、実施例で使用したTFAはα,β,β一トリフルオ
ルアクリル酸メチルエステルである。
実癩例 1 内容積10mlのステンレス製オートクレープにTFA
6.71gを仕込み、凍結トラップ法によりプロピレン
2.01gを仕込んだ。
凍結脱気・融解を3回繰返して反応器内の空気を除去し
た後、25℃の温度でコバルト−60からのγ線を1.
0Mrad/hrの線量率で6時間照射した。
照射終了後、未反応のプロピレンを放出した後、残留液
状物を多量のメタノール中に注入し、含フッ素共重合体
を沈澱分離させ、メタノールを数回置換して未反応TF
Aを抽出除去した。
60℃で減圧乾燥後に得た含フッ素共重合体は5.52
gであった。
かくして得られた含フッ素共重合体は弾性のある非晶注
固体であって、テトラヒド口フランを溶媒として37℃
で浸透圧法により測定した数平均分子量は34,800
であった。
共重合体の元素分析結果は29.4%F、5.24%H
であり、これから決定された共重合体組成はTFA:プ
ロピレン=46:54(モル比)のほぼ等モル組成であ
った。
実施例 2 内容積10mlのステンレス製オートクレープにTFA
4.0.1と1−ヘキセン2.42gを仕込み、実怖例
1と同様に反応器内の空気を除去した後、25℃の温度
でγ線を1.0Mrad/hrの線量率で6時間照射し
た。
照射終了後、反応生成物を多量のメタノール中に注入し
、含フッ素共重合体1.31gを得た。
重合収率は20.4重量%であった。
得られた含フッ素共重合体は硬い透明な固体で、実癩例
1と同様にして測定した数平均分子量は13,000で
あった。
共重合体の元素分析結果は53.4%C,25.4%F
であり、これから決定された共重合体組成はTFA:1
−ヘキセン−50:50(モル比)の等モル組成であっ
た。
実施例 3 内容積50mlのガラスアンプルにTFA4.03gと
1−オクテン3.23gを仕込み、実施例1と同様にし
てアンプル内の空気を除去した後、25℃の温度でγ線
を1.0Mrad/hrの線量率で6時間照射し、含フ
ッ素共重合体1.69pを得た。
得られた含フッ素共重合体は軟い水あめ状の物質で、実
癩例1と同様にして測定した数平均分子量はio,so
oであった。
共重合体の元素分析結果は57.8%C17.7%Hで
あり、これから決定された共重合体組成はTFA:1−
オクテン−49:51(モル比)のほぼ等モル組成であ
った。
実癩例 4 内容積10mlのステンレス製オートクレープにTFA
4.03gを仕込み、凍結トラップ法によりインブチレ
ン1.61gを仕込んだ。
実癩例1と同様にして反応器内の空気を除去した後、2
5℃の温度でγ線を1.0Mrad/hrの線量率で6
時間照射した。
実癩例1と同様にして回収した含フッ素共重合体は5.
51であった。
得られた含フッ素共重合体は硬い白色固体で、実癩例1
と同様にして測定した数平均分子量は106,000で
あった。
共重合体の元素分析結果は48.8%C,29.2%F
であり、これから決定された共重合体組成はTFA:イ
ソブチレン=50:50(モル比)の等モル組成であっ
た。
実施例 5 内容積50mlのガラスアンプルにTFA4.03yと
2−メチル−1−ペンテン2.42gを仕込み、実施例
1と同様にしてアンプル内の空気を除去した後、25℃
の温度でγ線を1、OMrad/hrの線量率で6時間
照射し、含フッ素共重合体1.30gを得た。
得られた含フッ素共重合体は軟い水あめ状の物質で、実
施例1と同様にして測定した数平均分子量は10,00
0であった。
共重合体の元素分析結果は52.6%C.4.38%H
であり、これから決定された共重合体組成はTFA:1
−オクテン=52:48(モル比)のほぼ等モル組成で
あった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (但しnは1〜2の整数である)で表わされる繰り返し
    単位と、 式 (但しmは1〜11の整数である)または(但し1およ
    びpは各々1〜10の整数であり、かつ1+p=2〜1
    1である)で表わされる繰り返し単位とを有し、数平均
    分子量が5,000〜300,000であり、 式(I)で表わされる成分を40〜60モル%の組成で
    含む実質的に直鎖状の含フッ素共重合体。 2 4(■)においてnが1および式(■)において
    mが1である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体
    。 3 式(I)においてnが1および式(■)においてm
    が2である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 4 式(1)においてnが1および式(■)においてm
    が3である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 s (I)に式おいてnが1および式(■)においてm
    が4である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 6 式(1)においてnが1および式(■)においてm
    が5である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 7 式(■)においてnが1および式−(n)におい
    てmが6である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合
    体。 8 (I式)においてnが1および式(n)においてm
    が7である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 9 式(l)においてnが1および式(■)においてm
    が8である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 10 式(I)においてnが1および式(n)において
    mが9である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体
    。 i1 式(r)においてnが1および式(■)において
    mが10である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合
    体。 12 式(I)においてnが1および式(■)において
    mが11である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合
    体。 13 式(I)においてnが1および式(l)において
    lが1およびpが1である特許請求の範囲第1項の含フ
    ッ素共重合体。 14 式(I)におい−Cnがi,(1式)においてl
    が1およびpが2である特許請求の範囲第1項の含フッ
    素共重合体。 15 式(I)においてnが1,式(l)においてlが
    1,pが3である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 16 式(I)においてnが1,式(■〕においてlが
    1,pが4である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 17 式(I)においてnが1,式(l)においてlが
    1,pが5である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 18 式(I)においてnが1,式(u)においてlが
    1,pが6である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 19 式(r)においてnが2.式(m)においてmが
    1である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 20 式(1)においてnが2.式(m)においてmが
    2である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 21 式(i)においてnが2,式(m)においてmが
    3である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 22 式(I)においてnが2,式cI)においてmが
    4である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 23 式(I)においてnが2,式(■)においてmが
    5である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 24 式(I)においてnが2,式(■)においてmが
    6である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 25 式(I)においてnが2,式(■)においてmが
    7である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 26 式(I)においてnが2,式〔m)においてmが
    8である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 27 式(1)においてnが2,式(n)においてmが
    9である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 28 式(I)においてnが2,式〔■)においてmが
    10である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 29 式(I)においてnが2,式(■)においてmが
    11である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重合体。 30 式〔■)においてnが2,式(l)においてlが
    1,pが1である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 31 式(1)においてnが2,式(i)においてlが
    1,pが2である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 32 式(I)においてnが2,式(■)においてlが
    1,pが3である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 33 式(r)においてnが2,式(■>においてlが
    1,pが4である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 34 式(I)においてnが2,式(■}においてlが
    1,pが5である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。 35 式(I)においてnが2、式(u)においてlが
    1,pが6である特許請求の範囲第1項の含フッ素共重
    合体。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5087483A (ja) * 1973-12-06 1975-07-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5087483A (ja) * 1973-12-06 1975-07-14

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