JPS5882242A - 写真用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱可塑性重合体を有する写真用紙に関し、更
に詳しくは静電荷の生成奮減するように処理した写真用
原紙に熱可塑性重合体金畿覆した写真用紙に関するもの
である。

写真用紙は、写真用原紙に各種の熱可塑性重合体、例工
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
アクリレート等ケ適用することＫよって、実質的に防水
性のものとすることができることは公知である。事実こ
れらの防水性會有する写真用紙（以下耐水性写真用紙と
称する）は、従来から使用されて米た、写真用原紙上に
硫酸バリウム等を塗設した所謂バライタ紙に比べ、現儂
、水洗時間を極端に短縮すると云う効果會有し、仏性の
、熱可塑性重合体、であるために、製造、取扱いおよび
使用の際に静電荷を蓄積する傾向があるので完全に満足
すべきものとは云えない。特に写真用紙の場合には、そ
の上に放射線感応エマルジョンが塗設されているため、
静電荷によって生じる火花は、その放射線感応エマルジ
ョン中に不規則なカプリ模様を生成させると云う致命的
な欠点を有している。静電荷の蓄積により生ずるもう一
つの問題点は、帯電した写真用紙は、塵埃および汚染物
七拾い上げると云うことである。その結果、写真用紙の
外観を損うばか夛でなく、最終処理および乾燥工程後に
プリント切断の目的で写真用紙の所定位置に設けられた
印全検知する装置などの写真制御装置の作動に干渉する
こともある。

上記問題点を解決すべく、広い範囲にわたる各種の物質
が写真用紙用の帯電防止用塗布物として推挙されてきた
。

かかる帯電防止用塗布物を適用する方法とじては従来よ
り、 （１）熱可塑性重合体内部に帯電防止剤を練込む方法（
２）熱可塑性重合体の表面に帯電防止剤全塗布する方法 （３）熱可塑性重合体で被覆される支持体（以下「基体
」と称する）、例えば原紙に帯電防止剤全塗布する方法 が知られている。しかしながら（１）の方法では帯電防
止剤を多量に練込まねばならず、又熱可塑性重合体の加
工条件に耐えるだけの熱安定性に優れた帯電防止剤がい
まだに見出されておらず帯電防止効果は充分とはいえな
い。

仙方、（２）の方法では少量の帯電防止剤の塗布で帯電
防止効果が発揮され、熱可塑性重合体の製造条件に影響
されない等の利点金有していることから、熱可塑性重合
体の帯電防止方法としてＦｉ（２１の方法が主である。

しかしこの方法も帯電防止塗布層がパスロール等との接
触、剥離により離脱したり、又塗布層の［１擦係数が著
しく低下するという欠点を有している。

次に、（３）の方法は、帯電防止剤が外部に裏山しない
ため（２）の方法で述べた様な欠点は有していない。し
かしく３）の方法が（１）（１）方法と根本的に異なる
のは、（１）（２）は、熱可塑性重合体表面に生成する
電荷奮抑制あるいは生成電荷の漏洩全促進するという根
本的な帯電防止方法であるのに対し、（３）＃ｉ基体表
面、例えば原紙表面に１熱可塑性重合体表面に生成した
電荷と反対の符号會持った電荷會誘起させ、電気二重層
音形成せしめ、見掛は上外部の電界強度を低下するとい
う、いわば擬似帯電防止方法である。その為（３）の方
法では、基体の表面抵抗率は％　（１）（２）の熱可塑
性重合体の表面抵抗率よりはるかに低くしなければなら
ない。発明者等の研究によれば、静電気によるトラブル
を防止するためＫＦｉ、−〇＠Ｃ１０％相対湿度雰囲気
での基体の表面抵抗率！−１×１０　　以下にする必要
がある事が判明した。しかし従来の（３）の方法に使用
する帯電防止剤では、目標とする表面抵抗率を得ること
はできなかった。

米国特許Ｓダ、ｉ７ｓ、ｐｒｏ号明細書には、合成へク
トライト粘度から成る帯電防止組成物上、又米国特許第
３．コ！３．９２２号明細誓にはナフタリン・スルホン
酸のナトリウム基金、それぞれ写真用原紙上に適用し、
その上に例えばポリエチレン會被穆し、帯電防止能全賦
与するという技術が開示されている。しかし、合成へク
トライト粘度またはナフタリン・スルホン酸のナトリウ
ム塩を帯電防止組成物として適用して本発明者等が得た
基体表面抵抗率の目標値よりはるかく高い抵抗率の値し
か得られず不満足な結果しか得られていない。

従って、本発明の目的は第一にはポリエチレンの如き熱
可塑性重合体で被覆され十分に帯電防止処理された写真
用支持体を得ることであり、第二に乳剤塗布、スリッテ
ィング工程、プリンティング工程等でも離脱しない帯電
防止処理を与える仁とであシ、第三には塗布したノ・ロ
ゲン化鋏写真乳剤の感光性を妨害しない帯電防止処理を
与えることであり、第四には被覆熱可塑性重合体の庫擦
係数を低下させない帯電防止剤全塗布えることである。

本発明の目的は写真用原紙上にスチレンスルホン酸の金
属塩を構成本位として含むポリマーを有し、その上に熱
可塑性重合体′（Ｉ−被覆したことを特徴とする写真用
紙により達成された。

ここでスチレンスルホン酸の金槁塩會構成単位として含
むポリマーとは下記一般式（１）で示される化合物であ
る。

０３Ｍ 上式中、ＡＦｉスチレンスルホン酸の金属塩ト共にポリ
マー會形成するモノマ一単位全表わし、Ｍ０ａＭ 表わされるモノマー態位と人で表わされるモノマ−巣位
の分子中での配列順序は任意に選択できる。

Ａで表わされるモノマ一単位はスチレンスル示ン酸の金
ｐ１４塩と共重合するモノマーニジ生成されるものであ
り、好ましいモノマーの例としては、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸、メ
タアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、等があげ
られ、これらの中でもメタアクリル酸メチルおよびメタ
アクリル酸が特に好ましい。

Ｍで表わされる金属原子はナトリウム、カリウム、リチ
ウム等の一価の金属原子が好ましく、これらの中でもナ
トリウムが好ましい。

本発明に使用するポリマーの重合度ｘ　ｔ　Ｙの範囲に
は特に制約はないが好ましくはｘＦｉコＯ乃至！０００
、ｙは！乃至ｒθ００１更に好ましくはＸはＪＯＯ乃至
弘ｏｏｏ％ｙはコ００乃至７０００１最も好ましくは、
・Ｘは６弘０乃至３．ｔｏｏ、ｙは７１０乃至ｔｏｏｏ
である。

共重合比ｘ：ｙはモノマ一種によって種々自由に選択で
きるが一般的はｘ：ｙｉｊ、ｔ：？７乃至ｔＱ：コ０が
良く、更には１０：９０乃至６！：３！が好ましい。

一般式（１）で示される化合物の代表的具体側音以下に
示す。これらは単に一般式（１）の化合物の一例を示し
たものであって本発明の化合物はこれに限定される本の
ではない。

化合物例 ａυ３１Ｎａ ０ｓＮａ ８０ａＫ ０３Ｋ （１５）　　　　　　　　　　　　　　　Ｃｊ（３ｘ＝
７１０（Ｉｎ　　　　　　　　　　　　　　　ＣＨ３ｘ
＝ｉｓ３本発明における帯電防止剤組成物の塗布量は、
帯電防止剤の種類により異なるが、一般的には固型分か
原紙の表面／ｍ”あたり０．０！乃至ｉ。

ｔの範囲、好ましくはｏ、ｉ乃至６ｆの範囲、更に好ま
しくはＯ０！乃至≠２の範囲が適当である。

塗布量が１ｍ　　めたシ０．０１９以下だと帯電防止効
果が不充分であＱｌ一方ｉｏｔより多いと原紙と、その
後に基体表面に被覆される熱可塑性重合体層との密着が
極度に弱くなって好ましくない。

原紙表面に、該帯電防止剤を適用する方法としては、原
紙を抄造する最終工程で一般に行なわれる、サイジング
法によるのが最も一般的である。

即ちサイズ液の中に所望の帯電防、止剤を添加し、サイ
ズ液とともに原紙表面に附着せしめる方法である。また
原紙表面に従来の周知の塗布技術即ちロール塗布、パー
塗布、エア・ナイフ塗布、ビード塗布、スプレー塗布、
グラビア塗布、等を用いて、所望の帯電防止剤を塗布す
ることもできる。

本発明に係る帯電防止剤は一般に水によく溶けるが水と
相浴性を有する有機溶剤で希釈しても構わない。

本発明における熱可塑性合成樹脂物質は、ポリオレフィ
ン、即ちポリエチレン、ポリプロピレンあるいはこれら
は主成分とする共重合体およびこれらの混合安、あるい
はセルロースエステル、ポリアミド、線状ポリエステル
等を包含する。また、これ以外の熱可塑性合成樹脂も使
用可能である。

以下、本発明を実施例上挙ｉて詳細に説明するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。

なお、′本実施例における表面抵抗率の測定、静電場の
強さ及びかぶりの測定は試料ｆ２ｊ″ＩＣ１１０ｔｌｔ
）ＬＨで、を時間ｌ！ｌ＃湿後、Ｔ１の方法で行った。

イ）　表面抵抗率の測定　　′ 帯電防止剤１−塗布した基体會電極關隔θ、／４［Ｆ］
、長さ１０（Ｍｌのしんちゅう製′Ｒ極（試料片と接す
る部分はステンレス使用）にはさみ、タケダ理研１１＃
！エレクトロメーター：ＴＲ−ｔｒｕｓｔで通電後１分
波の値を読みオームの法則に従って表面抵抗率を計算し
た０表面抵抗値の値が小さいほど帯電防止性がよいこと
を示す。表面抵抗値の値がｔ　Ｘ　／　０’Ω以下であ
れば帯電防止性は十分である。

口）　静電場の強さ、かぶシの測定 基体の両面を熱可塑性樹脂で被覆し、その片面にハロゲ
ン化乳剤ｒｔ＊設した試料片ｒ、暗室でｔｏ、ｉｏｏ、
ｉｚｏ、ｘｏｏ、ｓｏｏｍ７分の速度で回転するウレタ
ンゴム系のクーラー間全通し、通過後の試料片に発生す
る静電場の強さｒ１川用電機■の表面電位計８８Ｖｌ−
ｔａｏで測、定した。またその試料片上通常方法、条件
で現像処理した。夏は乳剤面にスポットカニ全く発生し
なで）ったことに、　Ｉは乳剤面の一部分にスポットが
発生したこと？、ＩＦｉ乳剤面の略全面にスポットが発
生したことを示す。

実施例　１゜ 坪量ｔ　Ｊ　ｏ　ｔ／ｍ　　の上質紙の片面に、下記Ａ
。

Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅの組成の帯電防止剤を固型分で１ｍ２当
９３９塗布した。組成Ｆは帯電防止剤は全く塗布されて
いない。このようにして得られ九原紙２．２ｔ’Ｃ％１
０優Ｒ，Ｈで６時間調湿後、帯電防止剤塗布面の表面抵
抗率を測定した。また該原紙の両面會厚み０．０Ｊｍｍ
のポリエチレンで被覆し、ポリエチレン被穆紙會作成し
た。ポリエチレン被轡面に放爾也力４（ｋＷ放放電処理
速度１００ｍ分でコロナ放電、処ｊｕｌ−行ないハロゲ
ン化鏝再真乳剤′に塗布した。得られた写真用Ｅｎ画紙
全コｚ”Ｃ，。

１０％ＲＨで３時間調湿後、静電場の強さ、及びかぶり
の試験會行ない第１．コ、３表に示す結果を得た。

（水　　　　　　　　　　　　　　７ｏ］ｋ′Ｊｉ部組
成り 組成Ｅ 〔水　　　　　　　　　　　　　／ＤＯ重當部組１表　
原紙面表面抵抗率（Ω） 第−表　静電場の強さくボルト） 第３表　かぶシ 以上にエフ本発明に係る帯電防止組成物を適用した写真
用紙（組成Ａ＊Ｂ）ｒｉ、３ｏｏｙｎ／分の速度でウレ
タンゴム系ローラー関を通しても、全くスポットが発生
しないことが判明した。一方、組成Ｃの場合は速度が１
０，１００ｍ／分の場合はかぶりは、■ランクであるが
、／！ｔｏｒｎ／分以上では全面にスポットが生じ、高
速で写真用紙が搬送される場合は、実用に耐えない本の
である。

実施例　２゜ 坪＠／３０９７ｍ”の上質紙の両面に、澱粉（ＣＡＴＯ
８１ＺＥｒｏ：玉子ｆシａｆｔ■）の水浴液に組成Ｇ、
Ｈ，Ｉ、Ｊの帯電防止剤を混合し、澱粉の堕布普會固型
分で１ｍ　　当りｊ９、帯電防止剤の塗布１を固型分で
１ｍ　　当ジコ、ｊ９になるように調整し、サイジング
を行なった。

このようにして惧られた原紙ｆ２ｊ’ｃ、１０％ＲＨで
６時間調湿後表面抵抗率′Ｊｔ測定した。また該原紙の
両面２ｏ、ｏｓｓ圃のポリエチレンで被秒し、ポリエチ
レン被僚紙を作成した。その片面のポリエチレン被蹟面
に放電出力弘ｋＷ、放電処３ｍ　速度／　ｏ　ｏ　ｍ　
７分でコロナ放電処理を行ないハロゲン化錯写真乳剤を
塗布した。得られた試料ｔコ、ｔ　’Ｃ、／　０ｅｌｂ
ＲＨでｔ時間調湿後靜電場の強さ及びかぶりの試験を行
ない、第４ｔ、ｊ、ｊ表に示す結果ｔ−得た。

組成Ｇ ０ａＮａ 組成ＨＣ）ｌ　ｇ 組成ｌ Ｎａり８０４ 組成Ｊ Ｃａ　（Ｊ　２ 第弘表　原紙面表面抵抗率 ６１表　静電場の強さくボルト） 組成ＩＩＪは通常紙の帯電防止に使用されている物質で
ある。組Ｆｉ１．Ｊは速度が１０ｍ７分の時は。

かぶりが■ランク、ｉｏｏ、１５０ｍ１分の時は…ラン
クであるが、２００ｍ／分以上、では全面にスポットが
生じた。

またＩ、Ｊに関しては、原紙とポリエチレンの密着が悪
く、現像処理工程中ポリエチレンが剥離すると云うトラ
プルが生じた。これに対し、組成Ｉ、Ｊはかぶシ、原紙
とポリエチレンとの密着も良好で、本発明に係る帯電防
止剤が極めて有効であることが示された。

特許出願人　　富士写真フィルム株式会社手続補、正書 昭和！４年ｌ−月坪自 特許庁長官　島田春樹　殿 １、事件の表示　　　　昭和１６年　特願第１ｔ０６Ｊ
Ｊ号２、発明の名称　　　写真用紙 ３、補正をする者 事件との関係　　　　　　　特許出願人表　補正の対象
　　明細書の「発明の詳細な説明」の欄 五　補正の内容 明細書を次の通〕補正する。

１）　ｊ頁１行目の「粘度」を「粘土」と補正する。

鵞）！頁７行目の「粘度」を「粘土」と補正する。

３）！頁ｌ＃行目の「写真用支持体」を「耐水性写真用
紙」と補正する。

４）／＃頁／ｒ行目の「スポット」ヲ「かぶり」と補正
する。

り　　／参頁ｌヂ行目の「スポット」を「かぶシ」と補
正する。

＠）／＃頁コＯ行目の「スポット」を「かぶシ」と補正
する。

７）　／６頁／ｊ行目の「粘度」を「粘土」と補正する
。

ｍ）ｔｒ頁／Ｊ行目の「スポット」ヲ「かぶり」と補正
する。

＠）／Ｉ′Ｒ／≦行目の「スポット」を「かぶシ」と補
正する。

、ｏ）ｓｔ頁ｔ　９行目の「スポット１を「かぶり」と
補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 写真用原紙上に、スチレンスルホン酸Ｏ金Ｊ［を構成態
   位として含むポリマーを有し、その上に熱可塑性重合体
   音被覆したことを特徴とする写真用紙