JPS588189Y2 - ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓋体の内部に具備したベローズを同じ蓋体の上
面に出没する如く設けた押板で収縮させ、ベローズ内の
空気を容器内に送り込み、容器内部の圧力を高め、容器
内に収容される湯をその内部空気圧で押し出す。

一般にエアーポット等と称されるポットに関するもので
ある。

この種のポットは容器内部を完全密封状態とすると容器
内部に収容される湯からの気化空気で容器内の圧力が高
まり、自然に注出パイプより湯が噴出し、大変危険であ
る。

このため従来からこの種のポットにおける蓋体構造は第
２図に示す通り、蓋体５の内部に具備されたベローズ８
の上面上板９に空気流通孔１０さらには押板１１と蓋体
５とのすき間２１を介して外部と連通した構造となって
いる。

しかし、この従来構造において、容器内に収容した湯か
らの湯気が、上記の経路を通って押板１１の周囲全体の
すき間２１から外部に漏れるため、その様は感じの良い
ものではない。

またこの従来構造では蓋体５の内部にも湯気が侵入する
ため、その湯気が蓋体５内部で水滴化すると、その水滴
が蓋体５内部に溜ることとなり、蓋体５を開閉時その状
態がわかり、使用者に不快感を与える等好ましいもので
はなかった。

本考案は押板に通気孔を設けるとともに、押板内面とベ
ローズの上面上板との間にもう１つのベローズを介在し
、空気流通孔をこのベローズ、押板の通気孔を介して外
部と連通ずるようにし、容器内に収容した湯から発生し
た湯気は押板の通気孔より排気するようにし、しかも蓋
体内部には湯気が入り込まないようにし、上記使用者の
不快感を解消したものである。

以下図に従って本考案の実施例について説明する。

図において、１は内部に湯を収容する瓶形状の容器、２
はこの容器１の内部と外部を連通し、容器１内に収容さ
れた湯を外部に出す注出パイプで、内部側は容器１の底
部近くにまで延びている。

３はその容器１の口部に設けた口金で沖央は開口４して
いる。

５は蓋体で、底面に周囲にパツキン６を嵌め込んだ空気
噴出孔７を有し、この空気噴出孔７は口金３の中央開口
４を介して容器１内と連通ずるものである。

８は空気を圧縮して空気噴出孔７より空気を送り出すた
めのベローズで、空気噴出孔７を中心とする同心円上に
位置し、下端は蓋体１の底面に密着している。

９はこのベローズ８の上端と密着し、ベローズ８の上端
を塞ぐベローズ上板で、このベローズ上板９の中央には
空気流通孔１０が設けられている。

１１はベローズ８を操作する押板で、蓋体５の上面に設
けた凹部１２に上、下出没自在に嵌合位置し、下端はそ
の凹部１２の底面に設けた孔１３を貫通し、前記ベロー
ズ８の上板９と対応する如く位置している。

またこの押板１１の内面中央には下端がフランジ部１４
となったボス部１５が形成され、このフランジ部１４と
前記ベローズ上板９との間にはもう１つベローズ１６が
介在され、その両端はフランジ部１４とベローズ上板９
に密着している。

さらに、この押板１１のボス部１５にはベローズ１６内
と外部とを連通ずる通気孔１７が設けられている。

１８はベローズ上板９の空気流通孔１０を塞ぐパツキン
で、空気流通孔１０と対応する押板１１のボス部１５下
面に取付けられている。

図中、１９．２０はベローズ８，１６の復帰を良好にす
るためのスプリングを示す。

本考案は上記の如く構成され、押板１１を押圧して下方
へ押し下げれば、この押板１１の下降で、まずベローズ
上板９の空気流通孔１０はパツキン１８によって塞がれ
る。

さらに押板１１の下降により、ベローズ８は圧縮され、
このベローズ８内の空気は空気噴出孔７、口金３の開口
４を介して容器１内部に送り込まれこれによって容器１
内の内圧が高まり、注水パイプ２より容器１内の湯は押
し出される。

そして、本考案において容器１内部に収容された湯から
の湯気は空気噴出孔７、ベローズ上板９の空気流通孔１
０および押板１１の通気孔１７を通って外部に排気され
、ベローズ８、ベローズ１６により蓋体５内部には漏れ
ない。

本考案は上記の通り、押板１１の内面であるボス部１５
のフランジ部１４とベローズ８の上面であるベローズ上
板９との間にもう１つベローズ１６を介在し、かつ押板
１１のボス部１５には外部と連通の通気孔１７を設け、
ベローズ上板９の空気流通孔１０をベローズ１６および
通気孔１７を介して外部と連通したものであるため、容
器１内に収容した湯からの湯気は、蓋体５内部に漏れず
、押板１１の周囲より漏れず、通気孔１７．１ケ所から
排気されるため、従来のように感じが悪くなく、シかも
蓋体５内部に湯気が侵入せず、決められた通路から排気
されるので、蓋体５内部に水が溜らず、使用者に不快感
を与えることもないものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のポット断面図、第２図は従来ポットの
蓋体断面図である。 １・・・・・・容器、５・・・・・・蓋体、８・・・・
・・ベローズ、９・・・・・・ベローズ上板、１０・・
・・・・空気流通孔、１１・・・・・・押板、１６・・
・・・・ベローズ、１７・・・・・・通気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に空気流通孔１０を有したベローズ８を蓋体５内部
   に備え、上記空気流通孔１０を塞ぎ、かつこのベローズ
   ８を圧縮する押板１１を蓋体５の上面に出没自在に備え
   、ベローズ８の収縮による圧縮空気を容器１内に送り込
   んでなるポットにおいて、押板１１の内面とベローズ８
   上面との間にもう１つのベローズ１６を介在し、かつ押
   板１１には外部と連通の通気孔１７を設け、前記ベロー
   ズ８上面の空気流通孔１０をこのベローズ１６および通
   気孔１７を介して外部と連通ずるようにしてなるポット
   。