JPS5879976A - 新規な脂肪酸アシル化合物 - Google Patents

新規な脂肪酸アシル化合物

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JPS5879976A
JPS5879976A JP17869381A JP17869381A JPS5879976A JP S5879976 A JPS5879976 A JP S5879976A JP 17869381 A JP17869381 A JP 17869381A JP 17869381 A JP17869381 A JP 17869381A JP S5879976 A JPS5879976 A JP S5879976A
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JP
Japan
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fatty acid
glycinin
hydroxysuccinimide
substance
acylated
Prior art date
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Pending
Application number
JP17869381A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kito
誠 鬼頭
Haku Zafururu
ザフルル・ハク
Teruyoshi Matoba
的場 輝佳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shinyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 食品蛋白質とくに植物性蛋白質の機能的性質を改善する
ことについては近年太いにその重要性が強調されている
。しかしながら実際にはそれら蛋白質の機能的性質の改
善はあまり進ベアでおらず、また時には好ましからぬ官
能試験結果をもたらすことが大きな理由となり、植物性
蛋白質や未利用蛋白質の利用の増大が阻まれているとい
うのが現状である。
温和な条件下で食品蛋白質に化学的変化を与えると、も
との栄養価に悪影響を及ぼすことなくその機能的性質を
冒めることができる。たとえば食品蛋白質中σ)リジン
残基を、無水コハク酸でアシル化することによってもと
の機能的性質を改善することが提案されている。チロン
ルエステルやチオエステルもまた生成するが、これらは
短時間のあいだに水性媒体中において加水分解されてし
まう。
このようにして多くの食品蛋白質が処理されているが、
従来はその成功の度合はまちまちであ・ノた。なお食品
蛋白質の化学的修飾のためのいろんな試薬についてはG
l++zerやIi’eeneyその他の研究者による
立派な総説かあイ)。
さて、生体膜の構造についての我々の理解度ならびにそ
の生体内システムの重要性が深まるにつれて、蛋白質と
脂質の相互作用の研究に対する新しい関心が高」;っで
きた。このような相互作用は、多くの食品蛋白質の機能
的性質をきめる際に決定的な役割を演じているものと長
い間認められてきた。
そのような役割の1袂性と複雑性の一例ど[7で小麦粉
パン生地の構造を維持する際における蛋白質と脂質量の
相互作用の役割を挙げることができる。たとえば、大豆
粉で強化した小麦粉を用いて製造したパンの機能的品質
を改良するのにある種の極性脂質が有用であるとの報告
があり、+たパン生地の極性脂質は主に親水8:結合に
よってグリアジンと結合し、また同時に疎水性結合によ
って主にグルテニンと結合しているとも報告されている
また本発明者らも、ホスファチジルコリンと大豆蛋白質
との会合は前者の分子と後者の蛋白質中の疎水性領域と
の疎水性相互作用や前者のラメラと後者の蛋白表面との
結合にもよるものであることを見出した。なお、これら
の共有結合はまだ報告されでない。
ところで、疎水性残基が親水性市白質分子と共有結合し
ておこる蛋白質の機能的変化と、そこで生ずる界面活性
能は興味ある研究課題といえるが、今までのところ食品
蛋白質をよめそのような化学的変成についての報告は見
られない。もっとも、最近にな−】゛(#素的にL−ノ
ルロイシンドデシル基とコハク酸化α日−カゼインとの
共有結合を、蛋白質分子のカルボキシル末端でおこさせ
、そのような結合を一つだけ生じさせることが報告され
Cいる。[7かし、カゼインはそれが取り込まれるより
前に酵素で分解をうける難点がある。
以上のべたような現状を背景として9本発明番らζ11
基触媒を用いCのエステル交換反応によって親水性大豆
グリンニン分子に親油性成分を導入することについての
研究を行−)だ。
つまり、新規物質であるところのN−ヒドロキシサクシ
ニミドの脂肪酸アシルニスデルを親油性求核物質として
用いることによってグリシニンの了シル化が有利に進行
しかつ=で生成された結合物ならびにその酵素分解物が
高度の乳化作用を有し食品工業上有用であることを基礎
として本発明をう6成した。
すなわち本発明は次の要素から構成される。
(、)N−31,。ヤ、/ヶ、レイ1.脂肪酸アツ、2
ニッケ7、。ユのものは文献未載の新規物質であり、蛋
白質たとえば太征グリシニンのアシル化剤として有用で
ある。
(2)脂肪酸アシル化グリシニン。本市もまた新規物質
であって強力な乳化作用を有し、諸工業たとえば食品工
業上有用なものである。
+31  脂肪酸アシル化グリシニ/のプロナーゼによ
る分解産物。これもまた新規物質でかつ強力な乳化作用
をゼし、諸工業たとえば食品工業上有用である。
以下順をおって説明する。まず最初のN−ヒドロギシー
リク7= ミドl1tJ酸アシルエステルについてのべ
る。N−ヒドロキシサクシニミド自体に化学試薬として
既知であるがその脂肪酸アシルエステルは未だ合成に成
功した例はない。本発明者はN−ヒドロキシサクシニミ
ドの種々の脂肪酸アンルエスデルの製造に成功し、かつ
得られたものが蛋白質の脂肪酸アシル化剤などとして有
用であることを見出した。以下にこのような新規な脂肪
酸アシルエステル類の製法を示す。
実施例I N−ヒドロキシサクシニミド36ノとバルミチン酸8.
1yをテトラヒドロフラン62.51R1に溶解し、水
浴で0υに保つ。
こ−へ攪拌下にジシクロへキシルカルボジイミド6.5
7を除徐に30分を要して加え、ざらに0℃で2時間攪
拌したのち25℃に一夜保つ。反応液を濾過しf液を蒸
発させIA漬を酢酸エチル100w1に溶解させる。こ
れを食塩水で洗滌し、P紙(ワ7)マンIPS)を用い
て濾過し、硫酸ンーダで乾燥させたのち減圧下に蒸発さ
せ、得られたものを酢酸エチル−石油エーテルから再結
晶すると鱗片状のバルミチン酸エステルを得る。収率6
6%。融点88−91℃。
同様にして次のエステル類を製造した。
エステル名        融 点 オクタノイン酸エステル    52−3υデカツイン
酸エステル     70−2υラウリン酸エステル 
     74−7℃ミリスチン酸エステル     
82−3℃オレイン酸エステル      (油状)次
に、これらのエステル類を親油性求核試薬として用いる
ことにより大豆グリシニンに脂肪酸アシル基を導入させ
る。
この反応はたとえば2−メルカプトエタノールの存在下
又は不存在下に、8M尿素の存在のもとてpH9,0及
び25υで反応させるのが好ましい。その具体例全欠に
示す。
実施例2 (a)実施例1で得たバルミチン酸エステル625qを
含有スるテトラヒドロフラン59m1を、8Mの尿素を
含鳴する0、5μ標準緩衝液中の0.5%グリシニン済
液(450+i/)に徐々に添加し、得られろ混合物を
pH9,0,25T)に保つ。その間容器を、「腕振り
壱拌器」を用い毎分50ストローク(225am)で攪
拌する。次いでこれを遠心分離し、IMのNaClを含
む標準緩衝液pH7,6へ透析させて反応を終了させる
。これをエーテルで5回洗滌し、遠心と透析を父互にく
り返し行ない、最後に10mMの2−メルカプト、エタ
ノール含有蒸榴水へと透析する。このようにして得られ
たバルミトイル化グリシニンは4υで保存する。収率は
54%であった。
なお、ガスクロマトグラフを用いての定量の結果、−こ
の方法で得られたバルミトイル化グリシニンは11モル
のバルミトイル基をとり込んでいることが判明した。
(b)上記と同じ反応を2−メルカプトエタノールを用
いずに行ったところ類似のバルミトイル化グリシニン(
但しとり込まれたバルミトイル基は5モル)が77%の
収率で得られた。
同様の反応によりオクタノイル化、デカメイル化、ラウ
ロイル化、ミリストイル化及びオレオイル化されたグリ
シニンを得ることができた。
なお、このようにして得られた脂肪酸アシル化グリシニ
ンの乳化作用をP ea rce及びK1n5ella
の方法(J、Agric。
Food Cherr(26,716,1978)によ
りしらべた。その結果、グリ7ニンの乳化能を100と
した場合にバルミトイル化グリシニンの乳化能は、実施
例2(a)により得たものは246であり、また実施例
2(b)により得たものは266という高い値を示した
。他の脂肪酸アシル化グリシニンにおいても、これとは
覧同様の乳化能指数を示した。
次いで、こ\に得られた脂肪酸アシル化グリシニンをプ
ロナーゼ酵素で分解することにより、依然として強力な
乳化作用を示す脂肪酸アシル化ペプチドが製造される。
その実施例を次に示す。
実施例3 バルミトイル化グリシニン100&19を、実施例2に
示す標準緩衝液10+jにとかし、この浴液をプロナー
ゼE5m9の存在下pH7,0,40℃の条件で3時間
反応させた。反応後。
この溶液のpHを0.IN塩酸を用いて60に調節した
のち。
クロロホルム−メタノール−ブタノール混液(2°1:
2容量比)で抽出し−6分解産物なるバルミトイル化ペ
プチドを製造した。このもののペプチド部分はバルミト
イル基lコあたリアミノ酸残基が4〜5コ結合したもの
である。。
同様にしてオクタノイル、デカノイル、ツウt:+ +
llルミリストイル及びオレオイル化されたペプチドを
対応する脂肪酸アシル化グリシリンのプロナーゼEによ
る分解によJ ’−(ld 造した。このようにして製
造された脂肪酸アシル化ペプチド類もまた強力な乳化作
用を示す。
μよ 手続補正曹(自発) 昭和56年11月7日付提出の特許願(願書番号通知未
受領) 2、発明の名称 新規な脂肪酸アンル化合物 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 住所 〒601京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14番地
名称  (415)日本新薬株式会社 取締投社長  森  下     弘 4代理人 居所 〒601京都市南区吉祥院西ノ圧門[」町14番
地5補正の対象 明細dの発明の詳細な説明の欄 6、補正の内容 (1)明細書第3頁下がら3行目に「親油性求核物質」
とあるのを、「親油性親電子物質」に訂正する。
(2)明IIIH書第5頁下から2行目に「親油性求核
試薬」とあるのを、「親油性親電子試薬」に訂正する。
」〕ノー1ニ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 IN−ヒドロキシサクシニミドの脂肪酸アシルエステル
    2、脂肪酸アシル化グリシニン 3、脂肪酸アシル化グリクニンのプロナーゼ分解によ一
    ノて得られる脂肪酸アシル化ペプチド
JP17869381A 1981-11-07 1981-11-07 新規な脂肪酸アシル化合物 Pending JPS5879976A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999062935A1 (fr) * 1998-06-01 1999-12-09 Fuji Oil Co., Ltd. Produits issus de la reaction entre de l'acide carboxylique et de l'aminoacide ou un condensat d'aminoacide et procede permettant de le preparer
CN102559952A (zh) * 2011-11-07 2012-07-11 四川大学 一种以制革含铬废皮渣制备制革用蛋白填料的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999062935A1 (fr) * 1998-06-01 1999-12-09 Fuji Oil Co., Ltd. Produits issus de la reaction entre de l'acide carboxylique et de l'aminoacide ou un condensat d'aminoacide et procede permettant de le preparer
US6743945B1 (en) 1998-06-01 2004-06-01 Fuji Oil Co., Ltd. Carboxylic acid and amino acid or amino condensate reactants and manufacturing method therefor
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