JPS587392Y2 - 接点装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、絶縁性支持層と、導電性層と、帯電可能な光
導電性層とから成る、ベルト状の電子写真画像担体用の
接点装置であって、導電性層に接触する定置の摺動接点
を可動な導電性層に対する電気接続素子として有してい
る形式のものに関する。

最近の電子写真複写技術においては剛性の金属ドラムと
、その上に設けられた光導電性材料から成っているので
はなく、むしろ支持体と、導電性層及び光導電性層を有
するフレキシブルなベルトとから成る光導電体が次第に
多く使用されるようになった。

特にこのような光導電体がドラム上に被覆されｉいで、
例えば多数の転向ローラを巡回するエンドレスベルトの
形で使用される場合には、この光導電体の導電性層を、
定置の外部電位と電気的に接触させるという課題が生じ
る。

この電気的接触は、一方では確実かつ良好でなげればな
らず、かつ他方では非常に薄い金属層を光導電体の有効
使用期間中に破壊してはならない。

この目的を達成するため、すでに多くの提案が行なわれ
た。

なかんずく、摺動摩擦によってではなく、転動摩擦によ
って接触させることが提案された。

しかしその場合にも、光導電体が使用にたえなくなる遥
か以前に導電性層の破壊が生じた。

同様に、金属の導電性ブラシによっても導電性層の極め
て急速な破壊が生じた。

従って本考案の課題は、簡単かつ確実で、故障がなくか
つ経済的な構成体によって、定置の外部の電位と導電性
層との間の電気接続を行なうことができる、冒頭に記載
した形式の装置を提供することであった。

この課題は、本考案により、絶縁性支持層と、導電性層
と、帯電可能な光導電性層とから成る、ベルト状の電子
写真画像担体用の接点装置であって、導電性層に接触す
る定置の摺動接点を可動な導電性層に対する電気接続素
子として有する形式のものにおいて、該装置が導電性層
と接触するカーボン層と、該カーボン層を弾性的に支持
する第１及び第２の部材と、フオームクッションと、上
記の第１及び第２の部材に取付けられた２つの板部材と
から構成されており、上記第１部材がＬ字形に成形され
かつ第２の部材が上記り字形部材の脚部から間隔を置き
かつそれに対して平行に配置されており、第２の部材及
び上記脚部がベルト状画像担体の走行方向に延びており
、夫々の板部材が該板部材の下に配置されたフオームク
ッションに面していることにより解決される。

との摺動接点によυ、共に運動する部分と定置の部分と
の間に非常に優れたかつ金属層を損傷しない電気接続が
可能となるばかりでなく、更に、導電性層に亀裂が生じ
た際にも装置の運転安全性は完全に保証÷れるという利
点が得られる。

このような亀裂が生じた際には、グラファイトによる相
応するくぼみの充填が行なわれ、ひいては亀裂の電気的
架橋が行なわれるものと推定される。

この種の導電性層と、定置の外部電位との間の電気接続
の場合には、導電性層の寿命は光導電体の寿命を遥かに
凌駕することが判明した。

摺動接点は、摺動体として、コークス化によって製造さ
れたグラファイト織布（これは本考案の有利な１実施例
態様である）、又は炭素ニードルフェルトもしくはカー
ボンブラックを用いて原液着色されたポリテトラフルオ
ルエチレン糸を使用する場合に特に容易に形成される。

特に柔軟な接触を達成するためには、摺動素子自体を、
外面にグラファイト層を有するたわみ性のクッションと
して構成するのが好ましい。

この場合該クッションは、全体が炭素ニードルフェルト
から構成されていてもよいが、しかしグラファイト織布
で覆われたフオームクッションを使用スることもできる
。

次に、図示の実施例につき本考案の有利な実施態様及び
特徴を詳細に説明する。

第１図に略示された複写装置においては、エンドレスベ
ルト状の光導電体１は３個の転向ローラ２．３及び４を
巡回する。

原稿５から、閃光ランプ６及びγにより２個の□ジー８
及び９並びにレンズ１０を介して左右反転像が光導電体
１上に作られる。

光導電体はコロナ１１によって一様に帯電されておシ、
閃光露光の際に、常法で光導電体上に原稿５に相応する
電荷像が作られる。

この電荷像は、引き続きローラ３及び４の間の現像ステ
ーション１２、例えば簡略に図示されたカスケード式現
像ステーションで現像される。

光導電体１上の現像された像は、転写ステーション１３
で複写材料１４、例、（ば紙４に転写される。

この際、転写コロナ１５を使用することができる。

場合により、光導電体から残留するトナーがクリーニン
グブラシ１６によって清掃される。

引続き、既述のサイクルが繰り返される。

光導電体１は、簡略にかつ若干誇張して第２図に図示さ
れているように、支持体シート１１、例えばプラスチッ
クベイレト上に例えばアル□ニウムからなる導電性層１
８を蒸着したものから成る。

この導電性層１８上に本来の光導電性層１９が設けられ
ている。

露光の際に電荷像が光導電性層１９上に形成しうるよう
にするためには、導電性層１８に一定電位、多くはアー
ス電位をかげる必要がある。

このためには、光導電体と一緒に運動する層１８と、固
定電位との間で電気接続を行なうことが必要である。

ローラ２，３又は４の１つと連結され、アースされたバ
ックルは使用できない、それというのもこのベルトはい
ずれか１つのローラだゆではなく、３個のローラ全部を
巡回せねばならないからである。

このため本考案によれば、本来の接触範囲内にグラファ
イト層を有する摺動接点２０が設けられている。

この摺動接点２０は電子写真装置内に強固に取付は可能
な１字形部材２１を有しており、その光導電体１に対し
平行に配置された脚部２２に締付板２３がねじ留めされ
ている。

脚部２２と締付板２３との間には、１片のグラファイト
織布２４がねじ２５及び２６により固定されている。

更に、２個の他の金属部材２１及び２８が設げられてお
シ、これらはグラファイト織布２４の他端をねじ２９及
び３０によシ固定している。

更に、締付板２３及び２８と、グラファイト織布２４と
の間にはスポンジクッション３１が設けられている。

１字形部材２１とは連結されていないこれらの２つの薄
板２１及び２８は、グラファイト織布２４の一端を固定
しており、同時に、グラファイト織布２４を蒸着された
アルミニウム層１８上へ押圧するためのおもりとして作
用する。

フオームクッション３１により摺動接点は柔らか（かつ
弾性になる。

本考案による摺動接点装置を用いた耐久試験において、
光導電体１９はすでに消耗しつくされてし寸ったのに対
し、蒸着されたアルミニウム層１８は１だ完全でかつ使
用可能であった。

従って、この摺動接点により初めて、ベルト式電子写真
装置を実験室でだけでく商業的に使用することが可能に
なったのである。

非常に優れた結果は、Ｆａ、Ｄｅｕｔｓｃｈｅ Ｃ−
ａｒｂｏｎ ＡＧ、（Ｆｒａｎｋｆｕｒｔ／Ｍａｉｎ−
Ｋａｌ−ｂａｃｈｙｃａｒｂｏｎｅｓｔｒ、１）織布塩
ＴＧＭ２８５で市販されているような、コークス化によ
って製造されたグラファイト織布を用いて達成された。

この接触材料は殊にすぐれている。

捷た、Ｆｉｒ−ｍａ Ｓｉｇｒｉ Ｅｌｅｋｔｒｏ
ｇｒａｐｈｉｔ Ｇｍｂ−Ｈ（１８９０１Ｍｅｉｔｉｎ
ｇｅｎ／Ａｕｇｓｂｕｒｇ）から”シラターン（Ｓｉｒ
ａｔｈｅｒｎ■））″の名称で市販されている炭素ニー
ドルフェルトも好適である。

同様に、Ｆｉｒｍａ Ｆａｒｂｗｅｒｋｅ Ｈｏｅｃ
ｈｓｔＡＧ。

（Ｆｒａｎｋｆｕｒｔ／Ｍａｉｎ）のカーボンブラック
で原液着色されたホスタフロン糸（Ｈｏ ｓ ｔａｆ
ｌ −□ｙｌ Ｆａｄｅｎ）を使用しても好結果が得ら
れた。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子写真複写装置の暗示図、第２図は本考案の
１実施例の接点装置を光導電体の一部分と共に示す斜視
図である。 １８・・・導電性層、２１・・・第１の部材（Ｌ字形部
材）、２２・・・第１の部材の脚部、２３，２８・・・
板部材（締付板）、２４・・・カーボン層（グラファイ
ト織布）、２γ・・・第２の部材、３１・・・フオーム
クッション。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁性支持層と、導電性層と、帯電可能な光導電性層と
   から成る、ベルト状の電子写真画像担体用の接点装置で
   あって、導電性層に接触する定量の摺動接点を可動な導
   電性層に対する電気接続素子として有する形式のものに
   おいて、該装置が導電性層１８と接触するカーボン層２
   ４と、該カーボン層を弾性的に支持する第１及び第２の
   部材２１．２７と、フオームクッション３１と、上記の
   第１及び第２の部材に取付けられた２つの板部材２３．
   ２８とから構成されており、上記第１の部材２１がＬ字
   形に成形されかつ第２の部材２Ｔが上記り字形部材の脚
   部２２から間隔を置きかつそれに対して平行に配置され
   ており、第２の部材２７及び上記脚部２２がベルト状画
   像担体の走行方向に延びており、夫々の板部材２３．２
   ８が該板部材の下に配置されたフオームクッション３１
   に面していることを特徴とする接点装置。