JPS587369Y2 - 地中管内部検査装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、地中管、たとえば鉄道の軌道道床内に埋設さ
れる排水管、もしくは伏び管、下水管の異常変位、クラ
ック、陥没等の異常状態を管引から連続的に観測し、観
測の過程で、異常内壁を発見したら、管のからの操作に
より直ちに当該異常内壁を近接位置から正確に撮影可能
な地中管内部検査装置に関するものである。

たとえば鉄道道床に埋設される排水管は列車走行による
繰返し荷重等によって変形、クランクが生ずることは避
けられない。

変形やクランクが生じているのに、それを看過して使用
を継続すると、地中管の陥没が発生し、道床の陥没を招
いて重大な事故を誘発する危険がある。

本考案はきわめて簡易な方法をもって地中管内壁の異常
を検査し、かつ異常部をその場で直ちに撮影できるごと
き装置を提供することによって、上述したような危険を
未然に防止し限うとするものである。

本考案を第１〜第２図に示した実施例に従って詳細に説
明する。

第１図において１は地中管を示す。

地中管１は端部１′を除いて地中ｇに埋設されているも
のとする。

地中管端部１′の開口部に近接して公知の望遠鏡３が公
知の脚台４に取付けられた状態で配置されている。

望遠鏡３のレンズ３１は地中管内壁方向を指向しており
、かつ公知の上下変位機構５を操作することによって上
下変位可能である。

７は長方形の皿状本体で、後端には押し込み棒２の１端
が固定され、当該押し込み棒２の他端と螺合可能な押し
込み棒を順次継ぎ足すことによって本体７を地中管内に
沿って前進せしめる。

第２図には本体７の詳細が示されている。

本体７は長方形の皿状に形成され、その前方７１および
後方７２は上方向きに形成されている。

これは地中管内にたまった含水土砂を排除しながら円滑
に前進および後退させるに便なように形成したものであ
る。

本体７の前方には自動巻取り写真機８、それと同期する
ストロボ１１およびシャッタ用電磁器１２が設けられて
いる。

後方には反射鏡１０が設けられている。

反射鏡１０は手でＣ−−ｄ方向の回動ができ、それによ
って迎え角を調整できるよう構成されている。

反射鏡１０の背面の所定位置にはＬ字型の取付金具１０
１．１０２が設けられている。

１０５は首振り用電動機１０６の切換駆動によりａＯｄ
方向へ回動可能な円形立方体から々る回転駆動子で、回
転駆動子１０５の上方部には同心状に、上、下につげ１
０４′を有する紐巻取巻戻し部１０４が形成されている
。

取付金具１０１には紐巻取巻戻し部１０４に巻取られ又
は巻戻される紐１３の１端が固着されている。

紐巻取巻戻し部１０４の下方のっぽ１０４′と回転駆動
子１０５の下方部の周の列側にあたる基台１０３上には
同心状にばねＳ２が介挿されている。

１０７はその上端が取付金具１０２の立上り部１０２匍
にビン１０９をもって取付けられた回転子で、その下方
の周の外側１にあたる基台１１０上には同心円状に固定
子１０８が設けられている。

固定子１０８の所定周部に亘って、上方向の切欠き１０
８′が形成されており、１方、回転子１０７の上記切欠
き１０８′に対応する列置面には突出物１０７′が取付
けられている。

さらに固定子１０８の周に沿い、 １端が上記突出物１０７′に固定され、 他端が基台１１０の上面の所定位置に固定されたばねＳ
ｌが同心円状に取付けられている。

しかして第２図に示すような状態では、ばねＳｌは十分
収縮された状態にある。

この状態で、首振り用電動機１０６に電源を投入すると
回転駆動子１０５はｂ方向へ回動する。

回転子１０７にはばねＳｌのばね力によって、それをｂ
方向へ回動させようとする力が働いているので、回転駆
動子１０５のｂ方向への回動により、反射鏡１０は取付
金具１０１で紐巻取巻戻し部１０４に巻かれた紐１３を
緊張を維持した状態で巻戻しつつｂ方向へ回動する。

反射鏡１０が所定角だけｂ方向へ回転すると、同時にｂ
方向へ回転している回転子１０７の突出物１０７／は固
定子１０８の切欠き１０８′の該当する側面１０ｇに突
当って回転子１０７０回動は停止し、それに伴って反射
鏡１０のｂ方向への回動も停止する。

しかして、この場合首振り用電動機１０６を動作状態と
しておくと駆動回転子１０５はｂ方向への回動を継続す
るが、駆動回転子１０５は紐巻取巻戻し部１０４に巻か
れている紐内周に沿って空転を繰返すだけで反射鏡１０
には何等の影響も与えることはない。

首振り用電動機１０６の電源を切替えると、駆動回転子
１０５Ｇｉａ方向へ回転し、紐１３が駆動回転子１０５
の紐巻取巻戻し部１０４に巻取られ、回転子１０７もば
ねＳｌのばね力に抗してａ方向へ回転し、反射鏡１０が
所定角ａ方向へ回動した後、突出物１０７′が切欠き１
０８の他方側面に突当ることによって反射鏡１０のａ方
向への回動は停止する。

このようにして首振り用電動機の切替によって反射鏡１
０は固定子１０８の切欠き１０８′によって規制された
首振り運動を繰返すこととなる。

本体Ｔの中間部には照明器９が取付けられている。

照明器９は公知の照明灯９１を内蔵した、上面間の円弧
状からなり、手で迎え角、すなわちｅ４−ｈｆ角の調整
が可能なようにピン９２を介して取付具９３に取付けら
れている。

なお、地中管における検査であることを考慮し、たとえ
ば本体のうち、自動巻取り形写真機８、ストロボ１１、
シャッタ用電磁器１２および照明器９は透明樹脂等から
なるカバーをつけて列部から保護するとともに、他の機
器にも可能なかぎり防水処理を施しておくことが好まし
い。

このような構成において、地中管内壁の検査をしようと
する時には、照明器９の迎え角を、たとえば、本体７の
位置する場所からＬｍ程度後方の地中管内壁の管軸心よ
り上方部分を照射できるように調整するとともに、反射
鏡１０の迎え角も照明器９の迎え角との関連において、
地中管内壁の状態を地中管の開口部附近に配置されてい
る望遠鏡で監視可能なように調整する。

自動巻取り形写真機８のレンズ８１は当該レンズの位置
から所定長だけ前方の地中管内壁を撮影可能な角度に予
め設定されているものとする。

各部材をこのように設定した後、自動巻取り形写真機８
が進行方向前方に位置するように、本体７を押し込み棒
２を用いて地中管内に押し込む、地中管の開口部附近に
は電源装置６がおかれており、当該電源装置６はコード
６１を介して本体７に設けられている、反射鏡１０を首
振り運動させる首振り用電動機１０６、ストロボ１１．
シャッタ用電磁器１２および照明器９とそれぞれ電気的
に接続されているが、それらの電源コードは押し込み棒
２のの周に設けられているコードつまみ２１で挾持され
て本体７の進行に伴って進行する。

押し込み棒２の押し込みと同時に地中管開口部附近に配
置されている電源装置６を操作して首振り用電動機１０
６および照明器９の電源を投入する。

しかる時は第１図に示すごとく、照明器９は本体７より
所定距離だけ後方の地中管内壁を照射し、反射鏡１０は
ａＯｂ方向へ所定範囲内で首振り運動を繰返す。

それによって反射鏡１０には、照明器９によって照射さ
れた地中管内壁の状態が、上記首振り運動の範囲に亘っ
て写され、それを管外の望遠鏡３で見ることができる。

このようにして押し込み棒の継ぎ足しによる本体Ｔの進
行に伴って管外の望遠鏡３で地中管内壁を検査してゆく
うちに、内壁の異常変形もしくはクランク等を発見した
時には本体７を所定だけ後退させ、管外でストロボ１１
およびシャッタ用電磁器１２の電源を投入して当該異常
内壁部分を撮影する。

この場合、自動巻き形写真機８のレンズ８１はそれより
Ｌ ２６ｒｒＬ前方の地中管内壁を撮影できるように取
付けられており、又、反射鏡１０はその位置より進行方
向反対側にＬ２へだてた地中管内壁の状態を写すように
迎え角が設定されているので、反射鏡１０に写った地中
管内壁を自動巻取り型写真機８で撮影するにはＬ １＋
Ｌ ２ ＋ ｒ反射鏡と自動巻取り型写真機との間隔」
だけ本体７を後退させればよい。

そして実際には押し込み棒の列間に寸法目盛を刻してお
き、それを利用して上記距離だけ本体を後退させるよう
にすれば施行が容易である。

そのようにすることによって異常内壁の位置も管列にお
いて正確に把握することができる。

このような操作を繰返すことによって、本体の進行に伴
って地中管内壁を検査でき、かつ異常内壁をその場で直
ちに撮影可能である。

本考案によれば、きわめて簡易な方法をもって、管のに
おいて地中管内壁を連続的にしかも進行方向の左右に亘
って広範囲に観測可能であり、しかも異常個所が発見さ
れた時には、直ちに、しかも異常個所に近接した撮影機
で異常状態を和実に撮影でき、かつ異常個所の位置も正
確に把握できるので、この種地中管内壁の検査を簡易か
つ効率的に行なうことができ、地中管のクランク、陥没
によって起される上述したような危険の防止にきわめて
有力な手段を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体構成を示す１部断面正面図、第２
図は第１図における検査装置本体を示す斜睨図である。 １・・・地中管、２・・・押し込み棒、３・・・望遠鏡
、７・・・長方形の皿形状本体、８・・哨動巻取り形写
真機、９・・・照明器、１０・・・反射鏡、１１・・・
ストロボ、１２・・・シャッタ電磁器、６１・・・電源
コード、１０６・・・首振り運動駆動用電動機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長方形の皿形状本体と順次継ぎ足し可能な上記皿形状本
   体を地中管内に沿って前進および後退させる押し込み棒
   と、地中管の端部開口附近の列部に設置される望遠鏡と
   からなり、上記皿形状本体の進行方向前方には、それよ
   り所定長だけ前方の地中管内壁を撮影するように設定さ
   れた自動巻き取り形写真機とそれと同期する、上記押し
   込み棒に沿って繰り出される電源コードを有するストロ
   ボおよびシャッタ電磁器を設け、後方には当該位置より
   後方の地中管内壁に対し任意に迎え角を調整可能で、か
   つ左右に首振運動を行なう反射鏡、上記反射鏡の首振運
   動駆動用電動機を設け、中間には任意に迎え角を調整可
   能な進行方向後方の地中管内壁を照らす照明器を具え、
   上記望遠鏡と上記反射鏡と上記照明器とは上記照明器に
   よって照される進行方向後方の地中管内壁を上記反射鏡
   を介して望遠鏡で観測可能なように設定し、押し込み棒
   の継ぎ足しによる本体の地中管内における進行過程で、
   照明器からの光を介して反射鏡に写る進行方向後方の地
   中管内壁を望遠鏡によって観測し、当該地中管内壁に異
   状を発見した時、上記押し込み棒を所定だけ後退させ、
   上記自動巻き取り形写真機用ストロボおよびシャッタ電
   磁器を動作として、上記地中管内壁の異状を撮影するよ
   うに設定したことからなる地中管内部検査装置。